MTV UNPLUGGED - MIKA NAKASHIMA

ABOUT MTV UNPLUGGED

「MTV Unplugged」は、“プラグを抜いた”の意の通り、アコースティックな手法とオーディエンスとの親密な距離にこだわり、独特の緊張感と一体感に包まれたライブ空間を実現する、MTVが誇る大人気企画。1989年にニューヨークで初めて実施されて以来、エリック・クラプトンやマライア・キャリー、オアシスといった音楽界のスーパースターから、アデル、ケイティ・ペリー、アダム・ランバートらポップシーンの実力派まで、100組を超えるアーティストが出演し、「出演できるのは一流の証」とさえ言われている。日本制作では通算27作目となり、2016年1月19日には28作目となる「MTV Unplugged: VAMPS」を収録予定。

LIVE REPORT

親密感あふれるプレミアムなライブ収録
「花束」「LIFE」「雪の華」等を今日だけのアレンジで披露

2016-01-10
  • 写真優しい木の温もりが包む、クラシカルな東京・品川インターシティホール。

    中島美嘉がその格調高いステージにゆっくり姿を見せると、会場からは大きな拍手が贈られた。一瞬の静寂の後、深く息を吸い込んで歌い始めたのは1 曲目「花束」。圧倒的な声量と伸びやかに響き渡る美声は、観客の耳と心を一気にわし掴みにする。ダイレクトに届く生楽器とボーカルが溶け合っていく世界は、想像以上に美しく、荘厳だ。

    「最後まで心を込めて、1 曲1 曲に魂を込めて歌いたいと思います」と最初の挨拶をした後、華麗に舞うバレリーナをバックに歌唱したのは「桜色舞うころ」。オーガニックでゆるやかなアレンジが楽曲に新たな命を吹き込み、中島の歌声も強い生命力を感じる仕上がり。続く大ヒット曲「ORION」も、この時期にピッタリの美しいメロディーと切ないボーカルが胸をギュッと締め付けた。「見たことある顔の人たちもいっぱいいますが、初めての方も。こういうライブは珍しいので、どう思って見てくれているかわからないですが……大丈夫。ここからは楽しい曲もやっていきます」――そうハニかむように笑うと、続くアップナンバー「LIFE」では会場中が手拍子。中島も楽しそうに身体をスウィングして歌い、ラストには無邪気な笑顔も見せてくれた。ライブ後半は、ピアノのみをバックに歌った「声」、ファンはこのライブで絶対聴きたかったであろう「雪の華」と、会場一体となった酔いしれるバラードが続く。中でも「雪の華」は、このライブ形式だからこその、すぐ耳元で歌われているような臨場感が圧巻。全身全霊を込めて“愛”を歌う姿に、心地良い身震いがした。会場が再び明るいムードになった「GIFT」~「ALL HANDS TOGETHER」も、聴いているだけでワクワクする歌声に合わせてオーディエンスがリズミカルに手拍子。音楽でひとつになった、そのシンプルかつ純粋な空間に中島のテンションも右肩上がりの様子だった。全身全霊の歌声を届けた「A MIRACLE FOR YOU」で一旦ライブは終了。だが、「せっかくこういう素敵な場をいただいたので…」と、彼女にとって特別な想いが込められたオリジナルソング「Alone」をアンコールで披露。

    透き通るように美しく、優しく、そして悲しい歌声が何度となく胸を打ち、観客の涙を誘った。すべての楽曲を歌い終えると、「今日は本当に本当にありがとうございました!」――そう深々と頭を下げた中島。場内からは、“まだまだその歌声を聴いていたい”という声を代弁したような、万雷の拍手が湧き起こっていた。

Text:Yukiko Kawakura
Photo: 川田洋司
MTV JAPAN