


(Fantastic Plastic Machine)DJ/プロデューサーとして国内外で活躍。ダンスミュージックに自身のルーツを散りばめた、独自の音楽スタイルがワールドワイドに支持されている。海外からのDJオファーも多く、現在までに約50都市でプレイしている。5枚のオリジナルアルバムのリリースの他、リミキサーとしてはFatboy Slim、Earth,Wind & Fire、James Brown、Dragon Ash、ケツメイシ等を手がける。2004年に立ち上げたDJ-MIXシリーズ"Sound Concierge"全7作がMIX CD〜コンピレーションとしては異例のセールスを記録中。2007/2/7には待望の2枚組ベストアルバム『FPMB』をavexより発売。レギュラーパーティは偶数月第一金曜日「Grand-Tourisme」@西麻布YELLOW、偶数月第二土曜日「HYPER SOCIETY」@大阪SAZA*E。WEB MAGAZINE「honeyee.com」でのブログも好評を得ている。
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ベストアルバム『FPMB』好評発売中。7/4にはDJ-MIXシリーズ『Sound Concierge』の最新作を2枚同時発売、また同日にFPMモデルのBE@RBRICKも発売予定。
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ザ・ドリフターズ「ドリフの早口ことば (FPM PAPARUWA MASH-UP Remix)」 僕が手がけた皆さんご存知、かのザ・ドリフターズの名曲のリミックス・トラック。アゲアケでハッピーでクールに、との思いで作りました!これって正にスミノフ アイスドライのグレープフルーツ・テイストにマッチするんじゃないかな?
――まずは田中さんにとってパーティーとは?良いパーティーとはどんなものなんでしょう?
FPM田中知之(以下F)パーティーと言っても様々なパーティーがあると思うんですけど、僕はクラブをフィールドにDJとして活動していて、その中で何が良いパーティーかと言えば、お金がかかってる、人がいっぱい集まる、有名ブランドが開催している、良いDJが出演している、だから良いっていうものではなく、僕は空気だと思うんですよ。良い空気が流れているかどうか。でもこればかりは前もってコントロールできるものじゃないんですけどね。
――やってみないとわからない?
F準備できることもあるんですけど、例えば音楽にしてもこの曲をかければ良いパーティーになるって曲はないし、確実に良いパーティーにできるDJもいないんですよね。
鉄平(以下T)空気感っていう意味では、前にファットボーイ・スリムが来日したときに、シークレットでパーティーをやるって噂が流れて、それに行ったんですよ。そしたら途中で来ないっていうのがわかっちゃったんだけど、でもそこからの空気がすごく良かった。みんなファットボーイ・スリムで踊ろうって意気揚々と踊ってたんだけど、なかなか来ないから最終的には「来なくてもいいよね」みたいな開き直りがあって、そこからがすごく楽しかった。
F良い例だよね。有名DJが来れば良いってわけじゃないっていう。僕はパーティーってお客さんが作るものだと思うんですよ。DJとしてお客さんに責任をなすりつけるのは本来いけないんですけど、僕が一生懸命プレイしても一切お客さんが踊らないパーティーもある。きっとどんなDJが来ても絶対無理っていう状況もあると思うんですよ。パーティーはやっぱり楽しんで欲しいし、楽しむ側の気合いが足りないときはちょっと寂しいですね。
――では田中さんの中で一番良かったっていうパーティーは?
F僕がよく引き合いに出すのはパリのシャイヨ宮という宮殿でやったコレットのパーティー。シャイヨ宮がエッフェル塔の真横にあって、ちょうど背中にエッフェル塔を背負いながらDJしたんですよ。ロケーションも最高だったし、お客さんも素敵でパーティー自体最高だったんですけど、それ以上にパーティーが終った後に一番偉いパーティーのオーガナイザーを務めてた人たちが率先して床掃除をしてたんです。僕はそれを見て、人をもてなす気持ちを改めて学びましたね。僕もDJが終わっても最後のお客さんが帰るまでクラブにいたい質なんですけど、やっぱりそういった気持ちがないとダメなんだなと。もてなす側として、お客さんにとことん楽しんでもらうためには何をしたらいいんだろうって今でもよく考えますね。
――パーティーにおける音楽の役割とは?
F 僕は音楽とお酒って場を共有するための便利なツールだと思うんですよ。そしてDJは主役であるお客さんにどうやって楽しんでもらうか、その楽しんでもらうための手段が音楽なんですよね。
T僕は音楽がなかったら全然話になんないと思うし、でもこれじゃないとダメっていう音楽もないと思う。基本的には何でも良いんですよ、楽しめれば。ただやっぱりDJを聴きながら踊ってて、好きな曲だったり、予想外のモノスゴい展開だったり、そういうものがひとつになったときって最高だし、「もうどうにでもして!」ぐらいの気持ちになりますね。そういうときってDJも同じようなことを思ってるんですか?
Fありますよ。みんながホント踊ってるときとか。僕はその瞬間を『フロアに神が降りる』って言ってる。DJの及ばない偉大な力が及んでる、DJもお客も音楽に支配される瞬間。それはもう計算してできるものじゃないし、それをまた同じように別のパーティーで再現しようとしてもできない。その場その場の空気がちゃんと作用したものじゃないと。今は音楽が簡単にダウンロードして手に入るけど、現場の空気まではダウンロードできないですよね。だから個人的にはパーティーの現場はますます重宝されるんじゃないかなって期待しているんですよ。ダンス・フロアでは音楽が単なる商品ではないものになるわけだし。
――パーティーってクラブに限らず様々なシチュエーションで行われるものですが、音楽って場所によっても大きく変わってくるものですよね?
Fどんなパーティーにおいてもそれはもう当然のこと。TPO(TIME、PLACE、OCCASION)だと思うし。その場、その空気にあった選曲が重要。家でしっとりしてるときに激しい音があってもキツイだけでしょ。ただ雰囲気に関しては難しいんですよね。しっとりしているからといって、しっとり終わってしまうのが物足りないときもある。盛り上がりたいのに盛り上がりきれないような。
Tひとつ質問なんですけど、DJの方って前のDJからバトンを渡されるわけじゃないですか、やっぱり正直キツイ渡され方をするときもあるんですよね。
Fそれはよくある。そういうときは一回お清めしないとダメだよね(笑)。お清め的な曲をかけたり、一回塩まいてお客さんを散らすとか(笑)。でも逆に自分がヒドい渡し方しているときもあるんで。アゲるだけアゲてよろしくみたいな(笑)。でもそういうのも含めてDJは楽しいですよ。
――クラブパーティー以外のパーティーでも、やっぱり音楽は気になりますか?
Fそうですね、ホームパーティーでも気にはしますね。音楽ってその場の雰囲気はもちろんですけど、会場や収容人数によってもかなり限られるものじゃないですか。例えば美容室でメチャクチャアッパーな曲がかかってても不自然だと思うし。基本的には何をかけても良いと思うけど、ただ音楽をかけていればいいわけじゃないですよね。
T僕も同じで、選曲ってパーティーの規模にもよるし、あとは個人的にパーティーってみんなが自由に楽しむもので、勝手にしてる時間とかが必ずあると思うんですよ。踊ったりしゃべったり。それなのにしゃべりたいのにまったく話せないような状況はちょっとって思うかな。
――音楽ってコミュニケーションのツールでもあり、空間を作るツールでもあり、普段気軽に聴いてますけど実は難しいものなんですね。
Fご飯を食べなかったら生きられないですけど、音楽って別になくても僕らは生きていけるじゃないですか。それはお酒もそう。それでも僕らは欲するわけで、やっぱりなんらかの意味があると思うんですよ。そしてだからこそ油断できないものでもあるんですよね。
――最後にパーティーを楽しむための秘訣を教えてください。
T諦めないことじゃないですかね。何にしても。もしかしたら早い諦めがいいときもあるけど(笑)。
F僕はお客さんから諦められないこと、DJですから(笑)。そのために頑張っているんですけど、でも往々にして日本人はパーティーを楽しむのが下手だなって思いますね。外国でDJをやると、「そこまでして元を取りたいか!」っていうぐらいみんな楽しんでいくんですよ。飲んで騒いで…。そういう意味では踊ることや騒ぐことに対して日本人はどうしても遠慮がありますよね。外国の人たちは、セレブであろうが何であろうが思いっきり遊んでますから。その方がDJとしては助けられることが多いですけど。
T文化の違いですよね。でも日本人も祭を楽しむのはスゴくうまいのに。
Fそう、基本的には楽しめるはずなんだけど。だから僕らDJが祭だっていうことをいかに思わせてあげるかっていうことが大切。特にパーティーに慣れていないと、非日常的な世界では緊張しちゃって踊るっていう思考に至りませんから。別に踊るだけがいいわけでなく、もちろんクラブでも音楽をじっくり聴く人もお酒を楽しむ人もいる。ただ美味しいお酒を飲んで、気分があがってきたらきっと踊りたくもなると思うんですよね。そのときに音楽がダサかったら残念だろうし、僕らはそのためにいるわけなんですけど。
T前に田中さんのパーティーに行ったときに、ホントみんなが楽しそうに踊ってて、スゴくいいなって思いましたね。
F僕のパーティーはお客さんが良い意味でスゴくバカなんで、ホント最高なんですよ。そういう意味ではお客さんに助けられてます。何が最高かっていうと、例えばあってはいけないことなんですけど、たまにミックスをしくじったり、針が飛んだりしても「ワー!」って騒いで失敗をマスキングしてくれますから(笑)。そして盛り上がってくれる。ホント、パーティーってお客さんが作るものなんですよ。DJでもオーガナイザーでもない。来てくれるみんなが主役。だから僕のパーティーにもぜひ「俺が盛り上げてやろう」みたいな気持ちで来てほしいですね。やっぱりみんなパーティーは楽しみたいわけでしょ?だったら楽しんでもらったもん勝ちってことで。









