待望の1stアルバム『Blue』をリリースしたジョナス・ブルーにインタビュー!

12 11月 2018
東京のお台場にて9月15日~9月17日の3日間に渡り開催された「ULTRA JAPAN」に出演するため、今人気急上昇中のイギリス人DJ=ジョナス・ブルーが来日。世界が待ちに待ったファーストアルバム『Blue』も先週金曜日に遂にリリースとなり、今後の活動にもますます期待が高まるジョナスに、同作の制作にかけた想いを語ってもらった。



―ファースト・アルバム『ブルー』には、自身の現状が反映されているため、とてもポジティヴな内容になったそうですね。

僕が作る音楽には、できる限り自分の人生を反映したいと思っているんだ。そして僕は今とても満足しているし、充実していてハッピーだから。世界には、それほどハッピーじゃない人もいるよね。でも僕がこの自分のフィーリングを音楽に反映させることによって、そういう人たちにもこのフィーリングを共有して欲しいんだ。ハッピーな気持ちを伝えることで変わるんじゃないかと思うんだ。

アルバムというのは、リスナーを未知の世界へと誘うジャーニー。僕自身の人生や体験を通して作り上げる集大成だと思っている。今こそアルバムを作るべき時だと感じたんだ。みんなをそのジャーニーへと誘いたい。だからハッピーでポジティヴな曲が満載されている。自分でもすごく誇らしく思っているよ。

―アルバム・タイトルに『ブルー』と付けたのは?

タイトルからして僕自身をすごく反映しているんだ。ジョナス・ブルーによる『ブルー』ってね(笑)。

―アルバムのリリースまでには、かなり時間を要しましたが、何か理由でも?

リリースに時間が掛かったのは、そもそもアルバムを作る理由が、いまひとつ見えていなかったからなんだ。シングルを出し続けることで、けっこう満足できていたから。でも、ファンからもっと僕の音楽を聴きたい、もっとまとまった形で楽しみたいという声やメッセージを貰うようになってきた。プレイリストを発表したこともあるけど、あの時点ではあれで良かったけれど、今こそアルバムを発表すべき時だと感じているんだ。僕がどういうアーティストなのか、どういう音楽を作るかは、既にみんなにも十分理解されたと思うんだ。そういう状況も含めてごく自然に今がベストなタイミングじゃないかって感じている。以前はアルバムなんて必要ないと思っていたけど、今こそベストなタイミングじゃないかと思っている。

―シングルでは出来なかったことで、でもアルバムだから可能だった、というようなことはありますか?

アルバムには曲がたくさん収録されているから、これまでやったことがないようなソングライティングやプロダクションにも挑戦できたよ。かなり違った曲もある。シングルとして発表するには躊躇したり少し不安かなっていうような曲もね。でもアルバムなら可能だし、自由に挑戦して羽を伸ばすことができる。それがアルバムの良さだと思うんだ。だって僕が「ママ」や「ライズ」に似たような曲ばかりを10曲作って収録してもアルバムはできたと思うんだ。でも異なるサウンドやソングライティングの楽曲も収録したよ。だからいいアルバムになったと自負している。

―サプライズもありますか?

他とは全然違ったジャンルの曲が2曲ほどあるよ。トラップ系の曲で、これまでの僕のスタイルとはまったく違っていて、ビックリするよ。どんなふうに受け止められるかな?って、ちょっと楽しみなんだ(笑)。それから、1年ほど前にYouTube Vevoのセッションで披露した「ハートビート」という曲があるんだ。その時はアコースティックで演奏したら、みんなから"すごくいい曲""いつ発表するの?"って楽しみにしてくれていた。その曲を今回、ものすごくぶっ飛んだクレイジーなアレンジで完成させたよ。日本盤だけに収録されている。この曲に対する反応もすごく楽しみ!



―アルバムのテーマやコンセプトというのは?

僕のポジティヴな考え方や生き方を、みんなに広めたい、という目標がまず明確にあった。だからポジティヴな曲が満載されている。と同時にアーティストとして人々に伝えたかったのは、僕がいろんなことに挑戦したり、試みようとしている点だよね。全編に漲っていると思うから、そこも感じて欲しいな。

―新曲「ポラロイド」について教えてください?

ニュー・シングルの「ポラロイド」には、リアム・ペインとレノン・ステラの2人がゲスト参加してくれた。リアムは、ずっと以前からコラボしたいと僕が願っていた人。ワン・ダイレクション時代から、彼の声が大好きで、素晴らしい声だと思っていた。カッコいいしね。イギリスではラジオ局主催のイベントなどで数回会ったことがあったんだ。その時に一緒に撮った写真を見て、みんなから"僕らがコラボすんじゃないか?"って噂にもなっていたけど、僕としては"勿論やりたい!"って思っていたよ(笑)。「ポラロイド」という曲が出来た時に、すぐさま思ったんだ。"この曲はリアムに歌ってもらうべきだ"って。"リアム以外には考えられない"って。実際リアムに曲を送ったら、彼もすごく気に入ってくれた。一緒にレコーディングをして、ビデオも作ったよ。ニューヨークのセントラルパークが舞台のビデオなんだ。とにかく素晴らしい体験だったな。ずっと周りのスタッフから、そろそろ超ビッグなアーティストとコラボする時期だと言われていたから、その条件にもリアムはピッタリ当てはまる。しかもこの曲も彼にすごく合ってるし。すごくワクワクしてるんだ。

―リアムにデュエットで参加してもらうアイデアは、ずっと以前からSNSに書き込んでいましたよね?

リアムとレノン(・ステラ)じゃなくて……そうそう、リアムとシェリルね!(と思い出す)。当時の彼のワイフのシェリル・コールのことね(笑)。もう2年くらい前の書き込みかな。"夫婦で僕の曲にデュエット参加してくれたら最高!"って思っていたんだ。どうやらそれは叶わなかったようだけど(苦笑)。

―リアムとデュエットしているレノン・ステラについても教えてもらえますか?

レノンは新人アーティストなんだ。といっても、彼女はアメリカ本国ではけっこうビッグなスターだよ。TVドラマ『ナッシュビル』に出演している。妹のメイジー(・ステラ)と一緒に女優としてね。素晴らしいアーティストだよ。彼女を知ったのは、友人を介してなんだけど、実際に彼女の声を聴いて素晴らしいって思ったよ。「ポラロイド」ではリアムが1番のヴァース、レノンが2番のヴァース、そして3番のヴァースでは2人で一緒に歌うという構成なんだ。2人の息もピッタリだし、彼女は歌声はとにかく素晴らしい。片や既に大物で実績もあるリアムと、片やフレッシュな新人のレノン。そんな2人の組み合わせも最高じゃないかと思うんだ。

―「ポラロイド」の歌詞は、どういう内容ですか?

インスタントな恋についてだよ。出会った瞬間に芽生えた愛についての曲。ビデオでは、まず男女が出会って、パーティで男の子が女の子の写真をポラロイドで撮るんだ。よくやるみたいいに彼女がその写真にサインをして。でも、そのポラを彼は財布に仕舞い込んじゃったまま、すっかり忘れてしまうんだ。何年も経ってからその写真を彼は発見して、やっと思い出す。あの夜のこと、彼女のこと。すっかり色褪せた写真を眺めながら、彼女は今どうしているんだろうって思い巡らせるんだ。実は2人はずっと同じ街に住んでいたけど、お互いを忘れているし、すれ違っても気が付かなかった。ところがずっと後になってから、子どもたちを介して2人は再会。そして"あの夜のこと覚えてるよ!"って思い出すストーリーなんだ。すごくロマンチックだよ。



―アルバムには(既発シングル以外では)、新たにどのようなメンツが参加していますか?

ジェシー・ライズというアーティストに参加してもらったよ。「ホエアエヴァー・ユー・ゴー」という曲で。僕はずっと彼女の大ファンで、1年半ほど前に曲は出来ていたんだけど、ずっと温めてあったんだけど、今回やっとアルバム用に完成させることができた。アルバム中でも特にお気に入りだよ。ジェシーはもうすぐ超ビッグなスターになると思うんだ。カルヴィン・ハリスの最近のデュア・リパとのコラボ「ワン・キス」や、サム・スミスとのコラボ「プロミセズ」にも彼女はソングライターとして参加している。彼女自身が歌ったオリジナル曲も、当然ながら素晴らしい。アルバムに参加してくれて、すごく光栄なんだ。

あと他にも数人。フアン・マガンは、ラテン・シーンで活躍する大物DJ /プロデューサー。彼もその曲「ホエアエヴァー・ユー・ゴー」でコラボしてくれた。すごくクールだよ。オープニング曲の「ドリンク・トゥ・ユー」には、イギリスから出てきた新人シンガーのザック・エイベルが参加してくれた。新人から大物まで、様々なアーティストが大勢参加してくれた。

―勿論これまでに発表してきたヒット・シングルも収録されていますよね?

そうなんだ。初めてのアルバムだから、みんながよく知ってる曲も入れておきたいと思って。それに、このアルバムは言わば僕自身のこれまでのストーリーでもあるわけだから全て収録しておきたかったんだ。みんなが知っている曲、知らない曲、その両方をたっぷり収録したよ。全15曲、それにボーナス・トラックも。

―ゲスト・シンガーを選ぶ基準というのは?

僕が求めるのは、個性的なキャラクターだね。ラジオから曲が流れてきたり、スポティファイで聴いた時に、すぐに分かるような声の持ち主。デュア・リパにしても、サム・スミスにしても、声さえ聴けばすぐに誰だか分かるよね。同様に、新人だとしても「ママ」を歌ってくれたウィリアム・シンジや、「パーフェクト・ストレンジャーズ」を歌ってくれたJPクーパーは、すごく印象に残る声の持ち主。そういったキャラクターを持った声、何か特別なものを持っている声を見つけたいんだ。すごく大変なことだけど。

―「ライズ」に起用されたジャック&ジャックに関しては、彼らのラジオ・インタビューの話(注:ミレニアル世代の悩み)に触発されてコラボが誕生したそうですね。

あの曲「ライズ」は、彼らの話にインスパイアを受けて作られたわけだから、その曲を彼ら自身に歌ってもらうのは、あの2人にとっても意義深いことだったと思うんだ。 正直言って、彼らのことはそのインタビューを耳にするまでは知らなかったんだ。本国アメリカではビッグなスターだったらしいけど。その後YouTubeで彼らのビデオをチェックしたり歌声を聴いて"絶対彼ら自身が歌うべきだ"と思ったよ。あの曲を書き上げてから、彼らの元に送ったら、すごく気に入ってくれた。彼らにインスパイアされた曲だから、彼ら自身に歌って欲しかったんだ。

―デビュー曲「ファスト・カー」で成功するまでは、様々なタイプの音楽を作っていたそうですね。

ハウス・ミュージックをたくさん作っていたよ。11歳の頃から音楽を作り始めて、今は29歳だから、想像がつくよね。長期間活動しているから、いろんな音楽を作ってきたよ。初期にはハウス・ミュージックをたくさん、それに飽きてからはポップ・ミュージックに傾倒していった。元々ポップ・ミュージックは大好きなんだ。ああいうソングライティングも好きだし、プロダクションも好きだし、色んな方向に翼を広げられる点がポップ・ミュージックは素晴らしいよね。アーバン的な要素も導入できれば、カントリー寄りにだってできる。しばらくの間はポップ・ミュージックに取り憑かれていたよ。その後、またそれにも飽きちゃって、幼い頃に聴いていたUKガラージに傾倒していった。その後だね、アヴィーチーやカイゴのような音楽に出会ったのは。すごくインスパイアを受けたよ。彼らの音楽にはポップ・ソングとハウス・ミュージックの両方の要素が、見事な形でブレンドされている。ジョナス・ブルーの誕生はそこからスタートしてるんだ。

―常にポジティヴな音楽を作っていたのですか?

いや、そういうわけでもないよ。ひどい失恋をした時もあったから、18歳くらいの時かな。当時作った曲は、あまりポジティヴじゃなかったよ(笑)。けっこう大失恋だったから、常にポジティヴな曲を書いてたわけではないよ。でも今は、人生もキャリアもすごくハッピーで充実しているから、僕の音楽もそういう現状を反映している。変わったんだ。音楽もいっそう良くなった(笑)。

―改めてジョナス・ブルーの音楽を言葉で説明すると?

僕が音楽を作る時に、まず第一に考えるのはメロディアスということ。曲を書き始める前から、特に重視している。そしてタイムレスであること。僕はいつもこう説明するんだ。100年後でもギターさえあれば「ママ」や「パーフェクト・ストレンジャーズ」は演奏できるし、いい曲だと思える。僕の言うタイムレスな曲とは、そういうこと。メロディアスとタイムレス、というその二つが大切なポイントなんだ。



―エセックスの出身ですよね。港町とはいえトロピカルではないわけですが、どうしてトロピカルなサウンドを作ることに?

むしろそのせいじゃないのかな…。トロピカルな場所に行くと自然とハッピーな気分になるよね。けれども、僕はそういうトロピカルな場所の出身ではないわけで、そういう情景を思い浮かべながらトロピカルなサウンドやメロディを作っている。でも不思議なのが、そういったトロピカルな地域に行った時には、逆に僕はそういう音楽を作らないんだよね。むしろ暗い音楽を作ってしまう(笑)。つまり僕にはロンドンの曇った空や雨のほうが効果的ってことかな。トロピカルな音楽を作る上では。

―実際にはどういう環境で音楽を作っていますか?

もちろん家で作ることが多いけど、ブレイクしてからは、あまり家にはいることがないんだ。実際には、どこにいてもパソコンに向かえばクリエイディヴになれる。飛行機の中でも、列車の中でも、すごくクリエイティヴになったことがある。ツアーで旅することが多いから、パソコンさえあれば大丈夫だよ。

―最終的な目標はありますか?

すごく短期間に状況がガラッと一変したから……今のような状態を維持しつつ、これからも前進していくことかな。今の僕は、本当に最高に恵まれた状況にあると思うんだ。こんなふうに日本に来れたり、何千人っていうファンが僕の作った曲を一緒に歌ってくれたり。夢のような毎日だから、これをこのまま続けられれば。それが一番の目標かな。もちろんもっとビッグになることも(笑)。

―これからもDJ /プロデューサーとして音楽制作を続けていきますか?

そうだよ、それを辞めることはない。ただし、少し手を広げて才能ある人たちと契約したいなとは思っているんだ。こんなに多く才能を持った人たちが僕の作品でも歌ってくれている。"レコード契約はしたけど、その後はどうすれば?"って途方に暮れてるシンガーもけっこういるんだよね。僕は自分のレーベルや出版社も持っているから、新しい才能を発見したら、僕が契約して上手く育ててあげたいなって思うんだ。


Interview + Text:村上ひさし
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