リトル・ミックス『コンフェティ』は純度100%の4人を体感できるカラフル&パワフルなアルバムに!

9 11月 2020
 
11月15日(日)21:30よりMTV Japanで日本初放送となる「2020 MTV EMA」にてホストという大役を務め、スペシャルパフォーマンスで視聴者を熱くさせたイギリス発の大人気ガールズ・グループ、リトル・ミックス。今回はその直前にリリースされたニューアルバム『コンフェティ』を記念し、改めてリトル・ミックスの魅力や新作の聴きどころについて紹介したいと思う。
 
ワールドワイドな人気を誇る『Xファクター』出身グループ
 
ペリー・エドワーズ、ジェシー・ネルソン、レイ・アン・ピノック、ジェイド・サールウォールの4人からなるリトル・ミックスは、世界で最も有名なオーディション番組の一つ、『Xファクター』出身のグループ。2011年放送の『XファクターUK』で番組史上初となるグループでの優勝を果たすと、そのままメジャーデビュー。1stシングル「Cannonball」、2ndシングル「Wings」が続けて全英シングルチャート1位を獲得するという大挙を成し遂げ、鮮烈なデビューを飾った。2012年11月、「Wings」も収録されている1stアルバム『DNA』をリリースすると、全英アルバムチャート1位、全米アルバムチャート4位を獲得。ちなみに、UKガールズ・グループが全米チャート初登場でトップ5入りするのはその時点では史上初のことだった。
 
                  

                                    
                  

 
その勢いのまま、翌年12月にリリースしたのが、2ndアルバム『サルート』。同作は、全英・全米に加え、全豪においても初登場トップ 10 入りを果たし、改めて注目度の高さを世に知らしめた。以降は1〜2年スパンでアルバムをリリースしていったが、その勢いがとどまることはなし。2015年の3rd アルバム『ゲット・ウィアード』は全英アルバムチャート2位を、2016年の4thアルバム『グローリー・デイズ』は全英アルバムチャート1位を、そして2018年の5thアルバム『LM5』は全英アルバムチャート3位を記録。シングルもリリースするごとにすべてヒットし、イギリスでガールズ・グループ史上最多である12曲がプラチナシングルに認定されている。公式情報によると、これまでの全世界トータルセールスは5,000万枚超え、累計楽曲再生回数は120億回以上、YouTube/VEVO動画総再生回数は54億回以上、Spotify月間リスナー数は1,700万人以上だという。なぜ、これほどまで彼女たちが愛されるのか-。それは、単に歌と踊りがうまいだけのガールズ・グループではないからだ。
 
"ありのままの自分"も発信するディーヴァたち
 
リトル・ミックスは、メンバーそれぞれが人間的な魅力に満ち溢れている。オンモードの彼女たちは、カリスマ性を持ったディーヴァだ。ステージに立てば、卓越した歌唱力、キレの良いダンス、そして圧倒的な存在感で観るものを虜にする。はたまた授賞式のレッドカーペットやファッションウィークに現れれば、一人ひとりがファッションアイコンとしてその場の話題をかっさらう。

 


 
しかし、オフモードの彼女たちは、隣に住んでいるお姉さんのように身近な存在だ。デビュー当初から「自分らしくいること」 「自分の個性を愛すること」の大切さを発信してきた彼女たちは、そばかすだらけのすっぴんをさらけ出すことをいとわず、それぞれSNSを通じて、自宅でリラックスする姿や、友人とふざけて爆笑する姿など、茶目っ気溢れる自然体の姿も発信している。世界に衝撃を与えたのが、『LM5』からのシングル「Strip」のMVにて、すっぴん&ヌードを披露した時。この楽曲は、女性であることで受けてきた批判や感じてきた不安をインスピレーション源に、メンバー自ら「ありのままの自分を愛すること」をテーマに書き上げた曲。フィーチャリングアーティストに、乳がんとの闘病経験を公にしているフィメールラッパーのシャラヤ・Jを迎え、MVにはシャラヤをはじめ、チャリティー団体の代表や人権運動の活動家、トランスジェンダーモデル、プラスサイズモデル、実の母親や親友など、メンバーが影響を受けたという女性たちも多数出演した。リトル・ミックスはオン・オフで見た目や気持ちを切り替えることはあれど、一貫した考えを持って活動を行い、社会と接しているのである。


                  

                                    
                  

 
それぞれの社会活動も話題に
 
近年は各々、"ソロ"活動にも積極的だ。ペリーの腹部には幼少期に患った食道閉鎖症の手術跡が残っているが、2017年以降、彼女はその傷痕を隠さずに撮ったセルフィーを度々公開し、「勇気づけられる」 「自分自身を愛することを教えてくれた」と称賛されている。また、2019年には乳がんを啓蒙するチャリティー活動のパトロンに就任。チャリティー団体「CoppaFeel!」10周年記念の一環として、自身のSNSなどを通じて乳がんに関する知識を広めて早期発見を促すといった活動をはじめ、他の活動家との対談、視聴者とのQ&Aセッションなどを行った。
 
                  

                                    
                  

 
同年、BBC3で放送されたのが、ドキュメンタリー番組『Jesy Nelson: ʻOdd One Out'』だ。SNSの普及で、近年大きな社会問題となっているネットいじめ。ジェシーもその標的となり、リトル・ミックスとして活動し始めてから5年の間に、ネット上の誹謗中傷やいじめが原因でうつ病や摂食障害を患い、自殺を試みたこともあるという。多くの人の助けもあり、ネット上の無慈悲なコメントに悩まされることが少なくなった彼女が、「今度は自分が救う番だ」と自身の経験について初めて公に語ったのがこの番組だ。放送されるや否や大きな反響を呼ぶと、BBC3 史上最も視聴されているノンフィクション番組に。それだけでなく、視聴者投票で受賞作品が選ばれる英ITV主催の「第25回ナショナル・テレビジョン・アワード」にて「ベスト・ファクチュアル・プログラム賞」をも受賞した。
 
                  

                                    
                  

 
2019年にビキニ&スイムウェア・ブランド「In 'A' Seashell」をローンチし、「貝殻のように、私たちはそれぞれに違うストーリーがあり、ユニークで美しい」とボディポシティブなメッセージを発信していたレイ・アンは、唯一のブラック・メンバーだ。2020年はSNSやテレビ番組のインタビューなどを通じ、自身が経験したエンタメ業界の人種差別などを発信し、ブラック・ライヴス・マター運動を支持。様々な著名人が出演し、これまでの経験や若い世代の黒人たちを影響している問題、そしてどのように良い変化をもたらしていくかについて語り、世界的なブラック・ライヴス・マター運動をサポートする番組『MTV Generation Change: Black Lives Matter』にも出演を果たした。
 
                  

                                    
                  

 
リトル・ミックスといえば、メンバー全員がLGBTQ+コミュニティのサポーターとして知られている。イギリスの雑誌「Attitude」主催アワードでは「ゲイ名誉賞」を授賞しており、2ndアルバム『ゲット・ウィアード』収録曲「Secret Love Song」は同コミュニティのアンセムとして人気が高い。特にサポーター活動に力を入れているジェイドは、プライドバレードへの参加や慈善団体への募金など様々な活動に参加。2020年5月には、人気ドラァグ・クイーンたちと料理対決を行う冠番組『Served! With Jade Thirlwall』に出演。また、9月に開催された「ニューヨーク・ファッションウィーク」では、新鋭デザイナーのクリスチャン・コーワンと、同性愛者であることを公言しているアーティストのリル・ナズ・Xがコラボレーションした2021年春夏コレクションを着用。同コレクションの売り上げの一部は黒人のLGBTQ+コミュニティに寄付されるという。
 

 
コロナ禍でも音楽でファンにパワーを!
 
そんな4者4様の活動も目立つリトル・ミックスだが、決してグループ活動を忘れることはない。5thアルバム『LM5』関連のシングルリリースが落ち着くと、2019年6月にはソウル・トゥ・ソウルの「Back to Life」をサンプリングした「Bounce Back」を、11月にはクリスマスソング「One I've Been Missing」をリリース。そして今年3月には、新たな時代の幕開けを告知。来たるニューアルバムのリードシングル「Break Up Song」をリリースすると、コロナ禍であることを逆手にとり、一人ひとり撮影した映像とフェルトアニメを組み合わせたMVや、リモートでメンバー/ファンが撮影した映像をコラージュしたロックダウンVer.のMVを公開し、ファンにポシティブなパワーを届けた。
 
                  

                                    
                  

 
                  

                                    
                  

 
7月には2ndリードシングル「Holiday」もリリース。こちらも通常のMV以外に、カラオケVer.、スマホ向けVer.のMVなどを公開し、さらにはMNEKやフランク・ウォーカーによるリミックスも発表した。
 
                  

                                    
                  

 
                  

                                    
                  

 
10月に差し掛かると、いよいよアルバム発表までカウントダウン。「Not a Pop Song」 「Happiness」「Sweet Melody」とアルバムからの楽曲を少しずつ公開し、期待を煽っていった。そして満を持して届けられたのが、6thアルバム『コンフェティ』である。
 
 

                  
 

 
幅広い音楽性は健在。より深みのある歌詞にも注目を!
 
今までに60〜80年代風から、ファンク、ロック、R&B、ラテンポップ、エレクトロなど様々なテイストの楽曲を歌いこなしてきた4人。前作『LM5』は洒落たアーバンサウンドで統一していたが、『コンフェティ』では再び色とりどりのサウンドを届けてくれている。シングルカットされた「Break Up Song」 「Holiday」はキラキラとした80年代風のポップ・ソング。一方、「Happiness」 「Rendezvous」 「If You Want My Love」は、ドラマティックなシンセキーボードの音色やヴォーカルの掛け合いが90年代のポップグループを彷彿とさせる。そんな年上世代にはふんわりと郷愁を、新世代には新鮮さを与えるテイストだけではなく、トラップを取り入れた「Nothing But My Feelings」「Not A Pop Song」など、流行りのサウンドも楽しむことができる。ちなみに、ミッシー・エリオット、ニッキー・ミナージュなどのベテラン勢からマシン・ガン・ケリー、タイ・ダラー・サインといった旬のアーティストまで華麗なるコラボ遍歴を誇る彼女たちだが、本作にはコラボ曲が一切ない。その分、4人の力強く美しいヴォーカルやハーモニーの魅力を存分に堪能することができる。
 

 
さて、前作『LM5』では「フィメール・エンパワメント」をテーマに据え、自分らしさ、個性を受け入れることの大切さを訴えていた彼女たちだが、『コンフェティ』でもそのマインドを忘れていない。「Happiness」では「思い出したの 私は私のものだった / あなたのものになる前は / だから諦めて / あなたがいなければ私はもっと強い」 「誓うわ / もう二度と自分を見失ったりしない」と、自分自身を愛することをテーマに熱唱。「Not a Pop Song」では「サイモンの言いなりにはならない / 私のメッセージをちゃんと受け入れて / 人生はいつだってフェアじゃない / 夢を追いかけろと言われて / 紐に吊るされた操り人形になる / それでうまくいく人もいるけど 私は違う」と自立心をアピール。実はこの"サイモン"とは、英語圏の子供向けのゲーム"Simon Says"に引っ掛け、他でもない『XファクターUK』の審査員であり、リトル・ミックスが所属していたレーベル〈Syco〉代表のサイモン・コーウェルのことなのではないかと、注目を集めている。彼女たちは『LM5』制作中、〈Syco〉と同じ〈ソニー〉傘下の〈RCA〉に移籍。後にジェイドはSun誌にて、「(〈Syco〉では)私たちのクリエイティビティを、私たちが望むような形で表に出すことが難しくなってしまった」 「『LM5』のアルバムは、女性の権利と私たちの業界での経験に重きを置いたもの。私たちはある種の航海の最中と言えるのだけれど、そのキャリアの中で、あの頃はかなり厄介な時期だったと言える」と言及。"ありのままの彼女たち"を受け入れようとしないサイモンの策略にはもう乗らないと、改めてノーを突きつけているのが「Not a Pop Song」なのだ。
 
                  

                                    
                  

 
 
そんな自分たちを鼓舞する曲が、「Gloves Up」。活動をボクシングの試合に例え、「これまでずっと型を破ってきた / 私たちが歴史を書き換えてみせる そう信じて / 誰の記憶にも残るように / 緑を赤に変えてみせる / 4人の歌姫の伝説よ」と歌い上げている。もちろん、「Holiday」 「Rendezvous」のような恋愛ソングもあるが、一見恋愛ソングのようでありながら、含みをもたらせている曲も多い。前述した「Not a Pop Song」には、こんな歌詞もある。「これは恋にまつわるポップ・ソングじゃないし / お酒とドラッグにまつわるパーティー・ソングでもない / もう歌わないわ 振られちゃった歌も / 暗闇の中でひとりきりで踊る寂しい夜の歌も / 正統派じゃなくても ずっとこうして生きていきたい / もう全てを受け入れるわ / 恋にまつわるポップ・ソングよりは何でもマシだから」――果たして、あなたが恋愛ソングだと思った『コンフェティ』の楽曲は、本当に恋愛について歌っているのか? それぞれの楽曲に込められた本当のメッセージを解読するのも、同作の楽しみ方と言えるだろう。
 
結成10周年を控え、さらなる高みへ
 
来たる2021年は、リトル・ミックス結成10周年イヤー。それに向けて、彼女たちは若手育成にも力を入れ始めている。今年9月からは、彼女たち自身が審査員・メンターとなって新グループ結成に携わるオーディション番組『Little Mix The Search』がスタート。次のツアーの前座を務める若手グループを生み出すため、精神的な面も含めてサポートを行なっている。2018年にはForbes誌が選ぶ「30歳未満の30人」のヨーロッパ版のリストにも入っていたリトル・ミックス。今後もアーティストとして、社会活動家として、さらなる高みへと向かうことだろう。
 
text by Yuka Yamane
 

【リリース情報】

リトル・ミックス
6th ALBUM 『コンフェティ』


 
2020年11月6日(金)全世界同時発売
●SICP-6335 / ¥2,200+税 
●国内盤ボーナス・トラック3曲収録
●初回仕様のみステッカーシート封入
再生・購入リンク:
https://SonyMusicJapan.lnk.to/LittleMixConfettiMT




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