MTV洋楽虎の穴! 第14回 「今日から英語シンガー! 80年代洋楽カラオケで、ネイティブ発音を極める方法!(前編)」

9 8月 2019
MTV洋楽虎の穴 キーヴィジュアル

MTVのお届けする洋楽座談会。第14回はちょっと趣向を変えて、MTVの誇る洋楽スタッフたちと特別ゲストたちが、洋楽カラオケの救世主、Nipponglishについて語りあう! 今回はその前編。

座談会メンバー

湯舟教授

東洋大学教授。英語音声学と認知心理学が専門。カタカナでネイティブライクな英語発音を学べるNipponglish(ニッポングリッシュ)を開発した。最近歌った洋楽は「Under the Sea」

井上

ビッグアップルカンパニー取締役。湯舟教授とは群馬が故郷同士で意気投合、Nipponglishを共同開発した。

濱屋

第一興商のテロップ制作課長。学生時代にはメタルバンドのドラマーをした経験も持つ。でも歌いやすいのはビリー・ジョエル。

IZ

MTVの制作管理担当。洋楽カラオケの達人を目指して、今回の企画を立案した。

YK

MTVの選曲担当。バンド大好き。スーパースターはボン・ジョヴィ

ひろっぴ

MTVのWebプロデュース担当。漫画オタクで完全無欠の洋楽素人。でも昔のテクノやハウスなら少しわかるかも?

ホワッツ・ニッポングリッシュ!? その謎を解きに、カラオケ総本山の第一興商に来た洋楽の虎たち! 

ひろっぴ

音楽好きの猛者どもが集う、洋楽の虎の穴・MTV。そのオフィスでは、夜な夜なディープな座談会が催されているという……。っていう、いつもの出だしで始まると思ったでしょ? それは油断ですよ、YKさぁん!!

YK

なんのテンションですか!? たしかに、いつもの会議室とは、趣きが違いますよね。

ひろっぴ

さもありなん! 本日はMTVのオフィスを飛び出して、カラオケの総本山・第一興商さんの地下に備え付けられた、秘密のカラオケルームへとお邪魔しています!!

一同

パチパチパチ!

濱屋

秘密というわけではないんですけどね(笑)

ひろっぴ

いやー、でも凄いですよ。音響は大迫力、しかも壁の三面が全てモニタになっているという、カラオケ好きには夢のステージです。では、さっそく十八番のアニソンをば。

IZ

困ります! アニソン歌いにきたんじゃないでしょ!

ひろっぴ

そうでした。本日こちらに参上したのは、ある耳より情報をIZさんに教えて貰ったからなんですよね。

YK

と言いますと?

ひろっぴ

英語敗者の自分でも、ネイティブ並みに洋楽が歌えるようになる、魔法のカラオケがあるという!

YK

それは気になりますね……!

ひろっぴ

ということで、早速自己紹介から始めましょうか! 洋楽の虎の皆さん、カラオケで十八番の洋楽曲について、ひとことずつどうぞ!

YK

がおー! MTVのYKです。洋楽の選曲とレーベルさんとの窓口業務を行っております。十八番というと難しいんですが、学生の頃にヘヴィメタルバンド、メタリカのコピーバンドを組んでいました。そこでヴォーカルとギターを担当してたので、あえて言えばそれですかね……(汗) 

IZ

がおー、MTVのIZです。コンテンツの制作管理担当で、今回の企画主です。十八番の洋楽ですが……そんなものがあったら、こんな企画立ててません!(笑) 今回の座談会でヒントを掴んで、うまく歌えるようになるといいなと思います。

ひろっぴ

がおー! MTVのひろっぴです。例によって完全無欠の洋楽素人、英語で歌うなんて夢のまた夢!の新米ウェブ管理人です。本日はこのMTV三羽ガラスに加えて、うわさのネイティブ発音で洋楽が歌えちゃう、Nipponglish ver. のカラオケに関わるお三方にもご参加いただいてますよ。自己紹介どぞ!

井上

ビッグアップルカンパニーの井上です。自分は人種のモザイク都市といわれるバンクーバーに住んでいた時に、なんで日本人の話す英語だけが通じないんだろうって疑問に思ってたんですね。そこで調べたら、英語は音素文字、日本語は音節文字でそもそも文字の形態からして違うと知って。専門家の湯舟教授にご相談したんですよ。

湯舟教授

東洋大学の湯舟です。総合情報学部で、認知心理や英語を教えています。井上さんのご相談をうけて、フリガナを使うことで日本人でもネイティブの英語を発音できるようになる方法を開発したんですね。それがNipponglishなんですが、それを第一興商さんに採用していただいて。

濱屋

第一興商の濱屋です。カラオケのテロップ制作を担当しています。実は学生の時に洋楽のコピーバンドをやっていまして、先輩に無理やり歌わされてたんですよ。その時に英語の歌詞の上にカタカナでフリガナをふっていた記憶がありまして(笑) 

ひろっぴ

それがDAMNipponglish ver.カラオケにつながったと(笑) それでは、今回はこのメンツで、80年代洋楽名曲のミュージックビデオの数々を、Nipponglish ver. の字幕で見ながら語って行きますよ。目指せ、洋楽カラオケの達人!

一同

がおー!

洋楽カラオケをカッコよく歌いたい人は録画必須の番組紹介!

ひろっぴ

さて、そんな洋楽素人への救世主、Nipponglishを取り上げた特集番組があるんですよね。言い出しっぺのIZさんどうぞ!

IZ

はい。なんと8月1日はMTVの開局記念日なんですよ。それを記念して、80年代洋楽をNipponglish ver.で大特集します。

ニッポングリッシュ! めざせ洋楽カラオケマスター: 80年代特集

8月1日はMTVの開局記念日! これを記念して、番組では当時のヒット曲を"Nipponglish(ニッポングリッシュ)"表記でお届け。

"Nipponglish(ニッポングリッシュ)"とは、ネイティブライクな音声発音と音声変化を学べる発音メソッド。カタカナのルビを読むだけで、ネイティブに近い英語の発音で歌うことができる。番組では、80年代の名曲を"Nipponglish(ニッポングリッシュ)"の表記をつけて特集。曲は好きだけど発音が難しくて歌えない、よりオリジナルに忠実に歌いたいという方にぴったりの、画期的なプログラム。

令和になっても語り継ぎたいヒットソングや色褪せない名曲をカッコよく歌おう!

ひろっぴ

(MTVの開局となんの関係があるのか謎だけど、楽しそうだしまあいいか……)

IZ

なんか言いました?

ひろっぴ

開局記念最高! それでは、早速本日の一曲目にいってみましょうか!

「ダンシング」じゃ歌えない!? Dancing Queen

ひろっぴ

記念すべき第1曲めは、アバの「Dancing Queen」! 1976年のリリースです。

Abba - Dancing Queen (Official Video)

ひろっぴ

ちなみに、Nipponglishの字幕は、こちらでご覧いただけますよ。難易度としては中くらいの星三つとのことですが……湯舟教授、この曲を歌う時のポイントってなにかありますか?

湯舟教授

「Dancing Queen」のポイントはここですね。「Having the time of your life」。

ひろっぴ

いきなり出だしのサビの部分ですね。さすがにこのくらいは読めますよ。「ハヴィング ザ タイム オブ ユアー ライフ」!

湯舟教授

Nipponglish表記ではこうなります。「ービン ナ ーイービョ ーイ」

ひろっぴ

ちょ!(笑)

一同

(笑)

YK

単語として読むのと全然違いますね(笑) これは頭で考えて上手く歌おうと思っても厳しいなー。

ひろっぴ

もう色々とつながってますけど、何がどうなってるんですか!?

湯舟教授

単語が繋がって発音されているんですよ。time of your は「タイモービョ」になりますね。それから、having などの語尾の ng 「ング」ではなくて、一つの音なので、カナでは「ン」が一番近いんですね。最後の life の f の音もほとんど問こえません。

ひろっぴ

それで「Having」が「ービン」になるんだ。

湯舟教授

語尾の子音は発音しないと思っておいて、歌によっては発音するかも? くらいの軽い気持ちでいるといいと思いますね(笑) 

YK

「Dancing」も「ダンシング」じゃなくて「ーンシン」なんですね。

湯舟教授

ここで「グ」が入ると、もう音が全部ずれちゃうでしょう?

ひろっぴ

確かに。「Jive」も「ヴ」とか言ってないですもんね。「ーイ」!

一同

(笑)

ひろっぴ

そう考えると英語ってすんごい省力化している言語ですよね(笑)

井上

MTVで放送されるバージョンみたいに、オリジナルの歌に被せてNipponglishのフリガナが振ってあると、すごく良いんですよ。英語を聞いたままオウム返しにするシャドーイングという英語の練習方法があるんですが、まさにそれと同じで。

湯舟教授

これで一度聴いちゃうと、もうそうとしか聴こえなくなるんですよ。「空耳アワー」じゃないけど(笑)

一同

(笑)

ひろっぴ

「聞いてみれば、確かにそう聴こえる!」(笑)

井上

基本的にこのフリガナって、全部原曲の通りに振っています。これはもう何回もお互いチェックし直して、一つの音ごとに聴いて作っていますから。

濱屋

原曲に字幕がついているMTV放送バージョンが、Nipponglishとしては一番効果を発揮すると思います。カラオケだとお手本となる声が入っていないので、学習用としては難しくなる部分はありますね。

湯舟教授

ービン ナ ーイービョ ーイ」みたいに長音記号も入れているので、元のヴォーカルがなくてもこのまま歌えば、なんとなく元のリズムが再現できるようにはしているんですけどね。

ひろっぴ

なるほど。ただ単に機械的にNipponglishのルールに則ってカナ振りをしているわけではなくて、ちゃんと実際に聴きながら確認して作っているんですね。

湯舟教授

そうですね。CD版とライブ版があった場合は、違う振り方をしたり。他にも「Right」は二重母音なんですが、歌い方によって「ーイッ」と伸ばしたり、「ラーッ」と歌ったりするので、その通りに振るようにしています。

ひろっぴ

これって先生が全て耳で聴いて判断されてるんですか。自動的に判別するような仕組みじゃなくて?

井上

それは不可能なんですよね(笑)

湯舟教授

全自動で行列のできるラーメン屋はないというか(笑) 最後はアナログな部分がありますね。

井上

英語の音声学に則って、そこから絶対に離れない作り方をしているんですよ。そのための理論を前段階でみっちり作って、先生が厳しく管理されてますから。英語の音声学で説明ができる範囲で、かつネイティブライクに聴こえるのが基本です。

ひろっぴ

単なる空耳じゃないぜと。深いな!

「タッポー」と歌えれば、あなたもカレン級! Top Of The World

ひろっぴ

それでは2曲めに行ってみましょうか。ザ・カーペンターズの不動の名曲、「Top Of The World」! 1972年のリリースで、難易度は同じく星3つとなります。

ザ・カーペンターズ 「Top Of The World」


YK

文字が大きくなっているので、アクセントのある所が分かりますね。「Sky」の「ス」じゃなくて「カ」の所にアクセントがついてたり。

ひろっぴ

これ分かりやすいですよね。自分漫画も描くんですけど、漫画の描き文字みたいですっごい親近感がわきます(笑)

一同

(笑)

ひろっぴ

「Clear」は「クー」なんですね。

湯舟教授

「クー」ですね(笑)

井上

「Top」は「トップ」じゃないんですよ。

湯舟教授

「タッポー」ですね(笑)

一同

(笑)

ひろっぴ

ペンパイナッポーみたいな(笑)

YK

文字数も短くて、酔っぱらってもこのカタカナなら読めるなという感じですね(笑)

井上

基本的には、カナを読むだけでネイティブライクにはならないんですよ。カナは音を聴いて、それを頭の中で英語の音で再現するための一つのタグなんですよね。だから、MTVで流れるバージョンのように、ちゃんと歌が流れてそれにNipponglishのカナが乗っているのが、効果が大きいんですよね。

湯舟教授

効果が大きいですね。

濱屋

一番大きいです。

井上

カラオケでオリジナルの声を流す事はハードルが高いということで、DAMさんにはお手本ガイドボーカルつきのNipponglish ver.を配信してもらっている曲もあるんですよ。ガイドボーカル付きで練習をして、本番ではガイドボーカルなしで楽しんで貰えればと。

ひろっぴ

オリジナル音声が流れるMTV放送のバージョンで練習して、カラオケに来て実践というのもいいですね!

井上

そうすると一番いいですね!

湯舟教授

Top Of The World」では、ぜひ覚えて欲しいポイントがあるんですよ。

ひろっぴ

それはぜひ!

湯舟教授

ひとつはさっきの「Top Of The World」。Nipponglish表記では、「ー ザ ーゥ」。

一同

(笑)

湯舟教授

特にアメリカ人であるカレンの場合は、クセで「ア」がかなり強いんですよ。あとはサビの所の主語と動詞・Be動詞が短縮されて一緒になって発音するところですね。そこをぜひ覚えて頂ければと。

ひろっぴ

要チェックや! どのあたりでしょう?

湯舟教授

「That I've Found」が「ザラブ ァーウン」。それから、「Since You've been around」が「ィンシュ ウン」。

一同

(笑)

ひろっぴ

あー、なるほど、これは読めないですね(笑)

YK

「シンス ユーヴ ビーン アラウンド」だと絶対間に合わないですね(笑)

湯舟教授

間に合わないです(笑)

井上

英語にはいろんな音の変化があるんですけど、この曲はこの英語の音の特徴を覚えましょうみたいな感じでフィーチャリングしてるんですよね。そこに焦点を当てて歌えば、学習にもなる。

ひろっぴ

いやー、勉強になるというか、自分の中の英語の固定観念が覆されますね(笑)

一同

(笑)

ひろっぴ

でも見ながら聴いてみると、確かにそう歌ってる。自分にも「Top Of The World」が歌えそうな気がちょっとしてきました(笑)

湯舟教授

それは良かったです(笑)

(敬称略)

(前編おわり・後編は8月16日(金)公開予定!)

関連リンク

Nipponglish公式サイト

Nipponglish (DAM CHANNEL)

この記事を書いた人

ひろっぴ
Webプロデュース担当。漫画オタクで完全無欠の洋楽素人。でも昔のテクノやハウスなら少しわかるかも?

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