宇多田ヒカルとも客演!ベトナムのヒップホップ女王=Suboiの魅力に迫るインタビュー!

16 1月 2019
昨年11月に宇多田ヒカルがサプライズリリースした配信シングル「Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)」。同曲は彼女の7枚目のオリジナルアルバム『初恋』に収録されている「Too Proud featuring Jevon」のリミックスバージョン。中国からXZT、ベトナムからSuboi、韓国からEKと、3名のアジアンラッパーが参加している。

その中から、"ベトナムのヒップホップ女王"と称される女性ラッパーのSuboiに、MTV Japanはインタビューを敢行。
宇多田ヒカルがフィーチャーした"Suboi"とは、一体どのような人物なのか・・・
 

■Suboiについて―――



――日本の音楽リスナーへ、簡単に自己紹介をお願いします。

MTV Japanをご覧のみなさん、こんにちは。Suboiです。私はベトナム、サイゴン出身のラッパーです。

――「ベトナムのヒップホップ女王」と呼ばれていますが、ベトナムではどのような活動をしてきたのでしょうか?また、"Suboi"とはベトナムでどのような存在だと思いますか?

最初のレーベルと契約したのが19歳の時なので、活動を始めて10年になります。いい時も悪い時もありましたが、この道のりは信じられないほど素晴らしいものでした。この数年で、たくさんの才能豊かなミュージシャンたちや、いつも支えてくれ、ともに成長してくれたファンのみなさんに出会うことができて、本当に感謝しています。

――ベトナムの音楽シーン・ヒップホップシーンについて、どのように感じていますか?

私がラッパーとして活動を始めたころは、ヒップホップはそれほど人気ではありませんでしたが、今はインターネットのおかげで、たくさんの才能あるベトナム人ラッパーが輩出されています。掲示板やブログでのチャット、YouTubeもあって、たくさんのアーティストが海外に出ていきやすくなりました。自分自身で宣伝もでき、ファンのみなさんやいろんな人たちとも繋がれるし、ビデオも自分で作れたりするので、テレビに出れなくても世界中の人々に見てもらえるようになりましたね。それと、検閲を通さずアップデートできるので、見せたくないものは隠すことも、逆にありのままの姿をさらすこともできますが、それは悪いことでは決してないと思っています。ヒップホップはそのポジションを確立しはじめたところなので、ベトナムのヒップホップシーンの一翼を担っていければいいなと感じています。



――MTV Japanで放送される「宇多田ヒカル コラボアーティスト特集」では、「CÔNG」のミュージックビデオをオンエア予定ですが、この楽曲やミュージックビデオについて教えてください。

この5年間、アーティストとして、そして自身のレーベルを運営する身として、長期にわたる真のパートナーシップにおける中核的価値観を学んできました。一つは、肩書は必要ないということ。そして二つ目は、献身、時間、コミュニケーション、信頼、チームメンバー間の相互理解が不可欠だということです。

この曲はもう4年も前に書いたのですが、その時は今のマネージャーと働き始めたころでした。「CÔNG」を一言で表すとしたら、"パートナーシップと重労働"です。物事に対しどんな風に力を注いでいくかによって、本当に誇れるものを作り上げることができるということを表現しています。この曲はすべての私のファンのためへの贈り物で、ベトナムのヒップホップ・コミュニティーへのトリビュート作でもあるんです。

MV制作は、ダイナミック且つかっこよく、荒々しい一つの物語の中に、それらのテーマを詰め込むことを目標にしました。このビデオで、作詞家、そしてラッパーとしてのラップスキルを見せることだけでなく、音楽の力強さを表現しています。MVのセットには自動車工場を使い一般的なベトナム人労働者の異なる視点を表現し、新しいものを作り出したり、変化したりする部分を映したかったのです。

映像の冒頭では、ビジュアルや音の作り方、動きなどにおいて自然な手法を用いているので、見る人に工場の世界観をそのまま感じてほしいですね。工場で働く人たちの動きは徐々にミュージカルのように、リズミカルに変化していきます。曲で使っている楽器は、工場の機械から発せられる音を意識しているんです。曲が進むにつれて、すべて、特にビジュアル面が、どんどんシュールに、そして激しくなっていきます。色はより明るく強烈になっていき、カメラワークは流れるようになり、工場の蛍光灯はクラブの中にいるかのようにチカチカとし始め、機械と私のラップする表情のアップで激しさを表現し、見る人を圧倒させています。曲の最初のメッセージを強調するために、女性だけで構成されている16人のダンサーチームをキャスティングし、振付では、この曲のヒップホップの重低音を表現しています。





■「Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)」について―――



――宇多田ヒカルとはどのような経緯でコラボレーションをすることになったのでしょうか?もともと彼女のことは知っていましたか?

私が宇多田ヒカルさんを知ったのは、小さかった頃にMTVで放送された「Come Back To Me」がきっかけでした。アジア人女性のアーティストが世界規模で活躍する瞬間を目の当たりにして、とても感動しましたしすごくインスパイアされました。(昨年)9月に宇多田ヒカルさんのスタッフから私たちのところに連絡が来たときは本当にびっくりしましたし、コラボができることにすごくワクワクしました。マネージャーから、宇多田ヒカルさんがアジアのヒップホップアーティストとコラボするのはこれが初めてだということを聞き、さらにその曲で私が唯一の女性アーティストだということを知って、ありがたい気持ちでいっぱいです。宇多田ヒカルさん、このコラボに私を選んで頂き、本当にありがとうございます。

――どのように楽曲制作の作業が進められていったのでしょうか? 

私はこの曲をベトナムで書きレコーディングをしたので、直接宇多田さんに会うことはできなかったのですが、制作上で不便のないようにと宇多田さんのチームが遠くからでもサポートしてくれました。宇多田さんのチームと一緒にお仕事することができて、本当に楽しかったです。この曲を作曲する際に少し難しかったのが、各アーティストに割り振られたのは16章節のみで、メッセージ性の強い意味のあるものに仕上げるために、何回か書き直さなければなりませんでした。レコーディング後、初めて出来上がった音源を彼女のチームに送った時、彼らから"完璧だ"とフィードバックが返ってきたので、私もその仕上がりにとても満足しています。

――今回のコラボレーションを経て、反響を感じる出来事などはありましたか?

宇多田ヒカルさんのファンはベトナムにもたくさんいるので、私たちがこのコラボを発表したとき、ファンたちはすごく驚いたようで、また実際に曲を聴くのを本当に楽しみにしてくれていました。反応はとてもよく、ファンは今でもまだまだ曲をシェアしてくれています。

――原曲の「Too Proud featuring Jevon」について、どんな印象を持ちましたか?
("セックスレス"について男女両方の目線から描かれたユニークな楽曲の中で、宇多田ヒカルは"日本人の臆病さや自尊心のなさ"に関して描いているようですが)

「Too Proud」は、現代の、長期間の交際における深い感情について語っている、特別な曲です。付き合い始めのころのようなトキメキが薄れてしまうと、人はパートナーについて知ることをやめてしまいがちです。コミュニケーションには、心からの愛と思いやり、そしてある程度相手を自由にさせてあげることが大事だと思っています。というのも、それが新たな関係を作ることになるからです。

――「Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)」で、Suboiのパートはどのようなことを意識して歌っていますか? 

ポジティブなエネルギーやメッセージを曲に込めるよう意識しましたね。そして、日本の方にベトナム語を紹介する意図も込めました。

――完成した「Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)」についての感想を教えてください。

私自身もベトナムのファンたちも、本当にこの曲を気に入っています。



■今後の活動について―――



――今後のSuboiの活動予定を教えてください。

私は現在新しいアルバムの制作中です。2019年中にはリリースできるように頑張っています。「CÔNG」はアルバムの2番目の先行シングルで、アルバムのリリース前にあともう数曲出すつもりなので、忙しくなりそうです。アルバムを出したら、日本を含む世界各国で公演をしたいと思っています。

――今回の宇多田ヒカルとのコラボレーションをきっかけにSuboiを知った日本の音楽リスナーも多くいるかと思いますが、今後来日の予定や、日本でライブをしてみたいという気持ちはありますか?

日本にはすごく行きたいです!サマーソニックやフジロックなどの素晴らしいフェスで、私の曲を披露出来たらと思っています。2019年中にできるかはまだわかりませんが、もしかしたら2020年には行けるかな?と思っています。フェスでファンのみなさんにお会いできることを本当に楽しみにしています。

――最後に、日本の音楽リスナーへメッセージをお願いします。

日本のみなさん、大きな愛と応援をありがとうございます。みなさんに私の曲を聴いてもらえることが本当にうれしいです。近い将来、あなたたちの美しい国でパフォーマンス出来る日を楽しみにしています。
 

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宇多田ヒカル コラボアーティスト特集
Suboiをはじめ、宇多田ヒカルがこれまでコラボレーションしたアーティストの楽曲をお届けするスペシャルプログラム。多くの新星を見出してきた宇多田ヒカルの音楽世界を堪能できる番組をお見逃しなく!
<初回放送>1月17日(木)18:00-19:00
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