ルイ・トムリンソン、ソロ・デビュー・アルバム発表!試練を乗り越え鳴らすことができた“自分のサウンド”

4 2月 2020

2011年デビュー以来、発表した作品は全て大ヒット、4度のワールド・ツアーも成功させ、今までに250個近いアワードを受賞してきたワン・ダイレクション(以降、1D)。残念ながら現在グループは活動休止中だが、その分各メンバーのソロ活動が話題となっている。昨年10月にはナイル・ホーランが2ndソロ・アルバムからの最新シングル「Nice To Meet Ya」を、12月にはリアム・ペインが1stソロ・アルバム『LP1』、ハリー・スタイルズが2ndソロアルバム『Fine Line』をリリース。そして長らく待たれていた、ルイ・トムリンソンの1stソロ・アルバム『Walls』も今年1月31日(金)にリリースとなった。(※日本盤は2月5日(水)に発売)
 
ソロ・デビュー後に訪れた、人生最大の試練
メンバーのなかでも比較的早い段階でソロの道を歩みはじめたルイだったが、アルバムの制作期間は誰よりも長くなってしまった。ルイは2016年末にソロ・デビューし、2017年には3曲のシングルを発表。2017年末に開催されたヨーロッパ最大の音楽賞<MTV EMA>では「最優秀UK&アイルランド・アクト賞」を受賞し、名実ともに着々とキャリアを築いていった。2018年からは出身番組である『Xファクター』の審査員も務めており、1D生みの親であるサイモン・コーウェルとも共演。だが、2018年にリリース予定だったソロ・デビュー・アルバムはいつしか延期に。理由は、本人のツイッター投稿によると「完璧主義者で、物事を進めるのに少し時間がかかってしまう」から。だが、悲劇的な出来事が起こったことも影響しているであろう。


2016年12月、人気DJ/プロデューサーのスティーヴ・アオキとのコラボシングル「Just Hold On」でソロ・デビューを果たしたルイ。同月、同楽曲の世界初披露の舞台となった『Xファクター』出演直前、白血病による闘病生活を送っていた母ジョアンナが急逝。しかし、ステージ上では力強く歌いながらアクティブに動き回って観客席をもりあげ、涙一つこぼさずに素晴らしいパフォーマンスをやり遂げる。その気丈な姿が多くの人々の胸を打ったのは言うまでもない。



2017年には幾つかシングルをリリースしたものの翌年は新曲を出さず終いだったルイは、2019年3月になると、亡き母へと捧げる至極パーソナルな楽曲「Two of Us」をリリース。本人が「胸のつかえをおろすためにこの曲を書く必要があると知っていたけど、少し怖かった」  「一人のシンガーソングライターとして、そういった曲を書くまでは先へ進むことができないとも感じた」と語っていることから、同曲の制作にはかなりの時間を要したことが窺える。抱えていた気持ちをさらけ出し、死を受け入れ尽きることのない愛を綴ったバラードソングは、国内外から大きな反響が寄せられていた。
 
 

 
しかし、その数日後に妹フェリシティが薬物の過剰摂取が原因で心臓発作を起こし、永眠。再び悲劇に見舞われてしまった。愛する家族の死に二度も面したルイだが、その分、精神的にはかなりタフになることができたようだ。The Guardian誌ではこのように語っている。「バカらしく聞こえるかもしれないけど、僕が経験した暗い出来事は人生で出くわす全ての出来事に立ち向かえる強みになったんだ。なぜなら、あれは最も辛い出来事だったから」 「ゆっくり椅子に座って自身を憐れむ時間は僕には無い。どん底に落ちたことで、仕事でどんなに厳しい状況に陥ったとしても、あれほど苦しい気持ちにはならないだろうって思えるようになったんだ。だから変な話、ものすごく暗い出来事が僕に力を与え、強くしてくれたんだよ」
 
辛い時期を乗り越えたルイは、2019年9月からアルバム発表に向けてギアを上げる。西マドリードで開催され2万5,000人を動員した<Coca-Cola Music Experience Festival>にヘッドライナーとして出演し、圧巻のパフォーマンスを披露。そのすぐ後から「Kill My Mind」を皮切りに、1ヶ月に約1枚のペースでシングルを発表。リアム・ギャラガー、ポール・マッカートニー、ジャミロクワイなど数々の大物アーティストのビデオ作品を手がけてきたチャーリー・ライトニング監督と手を組み、物語性のあるミュージック・ビデオも立て続けに公開していった。そして2020年に突入し、待望のアルバム『Walls』を発表したのである。



 
言葉も音も、自身に正直な『Walls』
昨年4月、彼はInstagramにこのようなコメントを投稿している。「僕は、自身における成功とはなんなのか、ということをずっと考えてきた。過去3年間、成功という言葉の解釈を誤っていたように感じる。僕が知る限り、僕のキャリアはポップ業界の中心にあった。抱く期待や願望は全部今までの経験に基づいていて、現実的にいようと思うのと同じくらい"ヒット曲"を生み出すことを望んでしまうんだ。このアルバムを作るのに長い時間をかけてきたのは、ラジオチャートの40位内に食い込みたいと思って、必死になっていたから。でも実際には、ヒット曲を生み出す計算なんかせず、自分が好きなものからはじめて、それを仕事にすべきだよね。過去数週間に渡って多くの事柄を俯瞰で見てわかった真実というのは、今までの認識を改めて、商業的に成功を収められるかと心配するのをやめるべきだってこと。僕はドレイクやアリアナ・グランデと勝負するために存在しているわけじゃない。皆が僕のファンでいることに誇りを持ってもらえるような、自分自身が好きだと言える音楽を作るためにいるんだ」
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Wanted to get this off my chest

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売れ線を目指すことをやめ、自身と真っ直ぐ向き合い創作活動をすることにしたルイ。『Walls』は、そんな彼の"正直さ"が詰まった作品だ。ルイは2015年3月にモデル/インスタグラマーのエレノア・カルダーと約4年間の交際の末に破局したが、2017年にヨリを戻している。2人の破局中、彼はスタイリストのブリアナ・ヤングワースとの間に子どもができ、女優ダニエル・キャンベルとのロマンスと別れも経験。紆余曲折を経て再び最愛の人と一緒になったルイは、本作の多くで過去の過ちについて触れ、「僕が周囲のプレッシャーに負けるなんて / こんな愛は続かないと皆から言われて / 君とは別れた、まったくもって愚かな奴さ」(「Too Young」)、「僕は手に負えない状態だったよね、謝るよ / 失望させたこと」(「Habit」)、「興奮ばかり追い求めて、いつも君がいてくれたのに、いつも君が / 絶対に君を離すんじゃなかった」(「Always You」)といった具合で後悔や謝罪の気持ちを素直に表現している。
 
本作には恋愛ソングだけが収められているわけではない。ルイは「Don't Let It Break Your Heart」でこのように歌っている。「人生は辛かったり混乱するもの / 全力で臨んでも足りなかったり / あまりにも高すぎたり低すぎたり / 愛してるのに叶わなかったり」 「挫けるんじゃないよ / 地獄のような苦しみでも / 君を引き裂くものが何であれ / 挫けるんじゃないよ」 「癒されるには時間が必要なんだ / 君独りでは叶わない / 君を引き裂くものが何であれ / 挫けるんじゃないよ」。苦しみに打ち勝ったからこそ生まれたこの曲は、生々しく、言葉一つひとつに重みがある。彼がいち作詞家として成熟味を増してきたことが窺い知れる1曲だ。
 

 
また、かねてより同郷であるイギリス北部出身のオアシスやアークティック・モンキーズなどのロックバンドを聴いて育ってきたと公言している彼は、デビュー・シングル「Just Hold On」やビービー・レクサとデジタル・ファーム・アニマルズを迎えた2ndシングル「Back to You」など活動初期の楽曲が今どきのエレクトロ・サウンドだったのに対し、『Walls』では自身のルーツを前面に押し出している。例えば、哀愁漂うギターサウンドを軸にした「We Made It」 「Too Young」 「Walls」は、オアシスの影響を隅々まで感じられる曲だ。その滲み出る"オアシス感"はルイ自身も意識をして作曲していたようで、「Walls」に至ってはオアシスの「Acquiesce」の要素を取り入れるため、事前にノエル・ギャラガーに連絡して許諾を取り、彼の名をクレジットに入れたことを公にしている。さらには、レンガ壁の中央に設置された椅子に座り歌うといった「Live Forever」のMVへのオマージュもしてみせた。
 

 

 
とはいえ、ルーツをそのままなぞっているわけではない。1Dメンバーのなかで最も楽曲制作に参加してきたルイはその時の経験も活かしており、エモーショナルなサビが身に沁みる「Fearless」や奮い立たせるようなコーラスが耳に残る「Defenceless」など1Dの楽曲にも通じる魅力を持った作品もある。また、カントリー風味のある「Habit」、トロピカルなギターリフが印象的な「Always You」、アコースティックギターをメインに据えた「Perfect Now」 「Only The Brave」といったさまざまなテイストの楽曲も書きおろし、自ら音楽の幅を広めている。
 
即完した来日公演でその勇姿を目撃すべし
人生最大の悲しみを乗りきり、再びスタジオ入りを果たして自身が納得するソロ・デビュー・アルバムを完成させたルイ。これから彼を待ち受けているのは、2020年3月からはじまるワールド・ツアーだ。同ツアーではソロ・デビュー後初となる来日公演も含まれている。(※2020年4月30日(木)東京・新木場STUDIO COAST、5月1日(金)大阪・Zepp Nambaともにチケット発売からわずか数日でソールドアウト)一人の人間として、またシンガーソングライターとして大きく成長した彼の勇姿を、是非とも目に焼き付けて欲しい。


【リリース情報】
Louis Tomlinson | ルイ・トムリンソン
ソロ・デビュー・アルバム
『Walls|ウォールズ』

国内盤CD
2月5日(水)発売
SICP-5678 / 2,200円+税
ボーナス・トラック2曲収録/歌詞・対訳・解説付き

配信・輸入盤CD
1月31日(金)発売
・再生・購入リンク:
https://SonyMusicJapan.lnk.to/LouisTomlinson_WallsJP
 
text by Yuka Yamane

 




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