2011-05-09
ビースティ・ボーイズ、MCA療養中はツアーせず

ついに待望のニュー・アルバム『Hot Sauce Committee, Part 2』をリリースしたビースティ・ボーイズ。今度は新曲をステージで披露してくれる日を待ち望むファンも多いだろうが、しばらく時間がかかりそうだ。

ニューヨークが誇る3人組は当初、2009年秋にアルバム(『Hot Sauce Committee, Part 1』)を発表する予定だった。だが、同年夏にメンバーのMCAことアダム・ヤウクが、がんを患っていることを告白。アルバムの発売は無期延期となり、予定されていた公演は全て中止となった。

しかし昨秋、新作(『Hot Sauce Committee, Part 2』)を2011年春に発表することを発表。今年1月に開催されたサンダンス映画祭では、MCAが監督を務めた30分間のショートフィルム「Fight for Your Right Revisited」が公開され、一部のマスコミはMCAの病気が完治したと報じた。これに対しMCAは今年1月、「完治したという報道は誇張されている。俺は引き続き楽観的に治療を続けており、近い将来、完治できることを期待している」と文書を通じてコメントした。

メンバーのアドロックことアダム・ホロヴィッツは英「ザ・ガーディアン」紙の最新インタビューで、MCAについて「彼は大丈夫だよ」と語った。「まだ治療中だから、100パーセント完治したわけではない…俺たちはツアーをするわけではないんだ。ただ、レコードを出しただけ。彼が良くなるまで予定は立てないよ。でも絶対に実現する」。

「とても奇妙なものだよ」とマイクDことマイク・ダイアモンドは述べた。「残念ながら、ニューヨーク育ちの俺たちの友だちの死亡率は高い。でも、薬物過剰摂取だとか、クレイジーなことで亡くなる方が多いんだ。同年代の、さらには人生における親友の一人から電話があって、『ヘイ、すげえ悪いニュースだ』って、本当に深刻な病気を告白されたのは今回が始めてだよ。長年に渡る友人グループの一人が、不治の病かもしれないくらい深刻な病気を患うって、ある意味…人生観を大きく変える出来事だよ」。

『Hot Sauce Committee, Part 2』はMCAのがんが発覚する前に制作された作品だが、にもかかわらず、現在の世の中の情勢やメンバーたちの心境を反映しているという。MCAの療養中は、新たな予定を入れるつもりはないが、マイクDとアドロックは、親友の闘病経験が今後の音楽制作に影響を与えることを確信しているそうだ。

「次のアルバムは、これまでに聴いたこともないくらいイカれたパーティ・レコードになると感じているんだ」とアドロックは同紙に伝えた。「ヤウクが経験しているようなこと…つまりは、クソを乗り越えた後は、スゲエ良い気分になるはずさ」。

「俺はどんな岐路に立たされても、何かをする前に、気軽に予想することはしないんだ」とマイクDは前置きした。

「でも奇妙なことに、今回のことにより、俺たちが一緒に作る作品のふざけた一面が増すことが手に取るように感じられる。作品における本当の価値を見出せるのはそこだからな。全員がそろったら、一緒に楽しんだことを憶えていたいだろ?それとも、みんなで頭を落として、ウジウジしたいか?いいや、俺たちはものすごく楽しんで、その瞬間を満喫するのさ」。

ビースティ・ボーイズのニュー・アルバム『Hot Sauce Committee, Part 2』は好評発売中。

MTV News