2010-07-27

独野外フェス「ラブ・パレード」で19人が死亡、340人以上が負傷


Photo: Christoph Reichwein/ Getty Images
ドイツ・デュイスブルグにて開催された野外音楽フェスティヴァル「ラブ・パレード」にて、現地時間の24日、会場の入口に続くトンネルで参加者が将棋倒しになり、19名が死亡、340名以上が負傷した。米「ニューヨーク・タイムズ」紙によると、この日、同フェスには140万人以上が来場したため、危険を恐れた警察が夜になって会場を閉鎖したとのこと。だが、会場に続く全長200メートルのトンネルの入口を塞ぐのを忘れていたという。会場自体の入口はこのトンネルの先にあった一ヶ所のみだった。

来場者は入場できると思い込み、次々とこのトンネルに詰め掛けたが、トンネルの先の入口は閉鎖されており、行き止まりとなっていた。その時点になって、警察はトンネルの入口を封鎖。結果、何百人もの来場者がトンネル内に閉じ込められてしまった。トンネル内はパニック状態となり、閉じ込められた来場者は来た道を戻ろうと必死だったという。追い討ちをかけるように、会場内で来場者に退場を呼びかけるアナウンスが流れたため、多くがこのトンネルに殺到し、事態はさらに悪化していった。

来場者が撮影したビデオには、トンネルを出ようと梯子を上ったり、近くの出入り口によじ登ったりと、慌てふためく人々の姿が映っていた。この混乱の中で、多くの人が押しつぶされてしまったという。地元の警察は英BBC放送に対し、「トンネルの下から打ち出た金属製の階段の上で14人が亡くなり、トンネルの外で2人が亡くなりました」と伝えた。

この将棋倒しの余波で、救急隊員は混雑の中から負傷者を救い出すのに苦労し、現場には、重傷者を運び出すために用意されたヘリコプターが着地するスペースすらなかったという。ドイツのメディアはデュイスブルグ市内の携帯が一時使用できない状態となり、取り乱した親たちが子供を捜すために会場に車で殺到したと報じた。

今回の事故により、主催陣は大規模なイベントを行う上での準備が不充分だったとして非難されている。また、今年のラブ・パレードの会場となった古い鉄道操車場は、狭すぎる上に安全ではなかったという声も上がった。警察は25日に記者会見を開き、事故に至った経緯を主催陣と共に調査中であることを発表した。

一方で25日朝、会場の入口には花やロウソクが供えられた。現在は警察により、立入禁止となっている。ラブ・パレードの主催者は今回の悲劇を受けて、1989年にスタートした同フェスを廃止することを発表した。

「ラブ・パレードは常に楽しく平和なパーティだった。だが、今後は昨日の出来事が暗い影を落としてしまうだろう」と主催者は取材陣に伝えた。「被害者や遺族、友人の皆さんに敬意を表して、このイベントは廃止することにする。つまりは、ラブ・パレードは終わりということだ」。

MTV News

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