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【ニューヨーク】2006年度MTV Video Music Awardsは間違いなく見所満載だった。ただし、みんなの予想どおりではなかったようだ。
ビヨンセの熱狂的な「Ring the Alarm」のライブパフォーマンスから、ピンクによるパリス・ヒルトンとブッシュ大統領へのジャブまで、授賞式は「あれ見た!?」「あんなこと言っちゃうんだ!」という瞬間でいっぱいだった。だが、最も多く聴こえた感嘆は、「彼らが受賞したなんて信じられない!」だった。
大物スターたちも大勢出演していたが、授賞式を持って行ったのはアンダードッグたち――特にパニック・アット・ザ・ディスコだ。彼らの「I Write Sins Not Tragedies」が最優秀ビデオ賞でトロフィーのムーンマン像を獲得したことに、会場のほぼ全員がショックを受けていた。
そして真のアンダードッグ流に、メンバーたちは受賞スピーチの前にどこからとなく乱入してきた男に注目を奪われてしまった。「彼においしいとこ持ってかれたよ」とフロントマンのブレンドン・ユーリー(写真)はジョークを飛ばした。「でも、本当に、本当にありがとう。アメージングだよ」。
みんなを仰天させたのはパニックだけではない。「Ridin」で最優秀ラップ・ビデオ賞を受賞したカミリオネアは本心から驚いているようだったし、最優秀ロック・ビデオ賞を受賞したAFIはナーバスで慈悲深かった。そして最優秀グループ・ビデオ賞を受賞したオール・アメリカン・リジェクツは、彼らの名前が発表された瞬間の10代前半のキッズたちと同じくらい目を見開き、テンションを上げていた。
「ムーンマン像もらっちゃったよ!」とリード・シンガーのタイソン・リッターは叫んだ。「今夜はベロベロに酔っ払うぜ!」
今年の授賞式では、計15組のアーティストが賞を受賞。1つ以上の賞を勝ち取ったのはナールズ・バークレイとジェイムス・ブラントだけだった。最多部門にノミネートされていたシャキーラとレッド・ホット・チリ・ペッパーズは、テクニカル部門の受賞のみに終わった(シャキーラの「Hips Don't Lie」は最優秀振付け賞、レッチリの「Dani California」は最優秀アートディレクション賞をそれぞれ受賞)。
ケリー・クラークソンはシャキーラから最優秀女性アーティスト・ビデオ賞を勝ち取り、ブラック・アイド・ピーズの「My Humps」は最優秀ヒップホップ・ビデオ賞を受賞、そしてピンクは最優秀ポップ・ビデオ賞でムーンマン像を持ち帰った(ガムを噛みながらの受賞スピーチでは、「Stupid Girls」のビデオさながらパリス・ヒルトンのエアヘッドな口調を真似てみせた)。一方でマドンナ、カニエ・ウェスト、クリスティーナ・アギレラが手ぶらで帰宅したことは、何が起こっても不思議ではないこの夜のヴァイブスをさらに強めた。