2017-06-30
YOMI(NIGHTMARE)ソロプロジェクトバンド、TAKE NO BREAKの全貌が明らかに。メンバー全員による最速ロング・インタビュー前編と後編を公開!



YOMI(NIGHTMARE)のソロプロジェクトバンド TAKE NO BREAKの詳細が発表された。”長年の飲み友達”でもあるというメンバーは、U.K./Gt、朋/Bass、デスヲ/Drを迎えた4人となっている。MTV JAPANでは、前編後編の2回にわたり、メンバー全員のロング・インタビューをお届けする。※後編は7/12(水)アップ予定
TAKE NO BREAK:淳(Vo)、U.K.(Gt)、朋(Ba)、デスヲ(Dr)

”歌いたい”っていう淳の気持ちがあって。歌わなければ治るものではないですし、彼のペースで歌っていくその手助けができたら良いなと思いました。

-TAKE NO BREAKの詳細が4月3日に発表されましたが、淳さんにとってはNIGHTMAREが活動休止してから初のインタビューになるのでしょうか?

淳:はい、そうですね。対談の取材とかはあったんですけど、バンドとしてのインタビューは初めてです。

-機能性発声障害について心配している人がたくさんいますが、現在どのような具合なのでしょうか?

淳:今回リリースする3曲の「Brave New World」と「FiVE」は最初にレコーディングしてたんですよ。その3~4ヶ月後に「Break The Limit」を録ったんですけど、その時の方が声がよく出てるなと思ったので、だんだん良くなってきてるのかなぁとは思います。

-メンバーさんも心配されたでしょうし、バンドを組むにあたってどういう心境でしたか?

朋:状況はかなり前から知ってました。その上で、”歌いたい”っていう淳の気持ちがあって。歌わければ治るものでもはないですし、彼のペースで歌っていく、その手助けができたら良いなと思いました。

デスヲ:そもそもこの4人は飲み友達ですし、NIGHTMAREの話とか、朋くんからは12012の話とかも聞いてて、U.K.は大学で音楽をやってた後輩なんですけど、彼もバンドをやってたし、僕もやってたんですけど、結局集まると音楽の話ばっかりになるんですよね。そういう中で関係が育まれていったので、リアルタイムでいろんな情報を知ってました。喉の調子が悪いのにすごい本数のツアーをやったりしているのもSNSとかで見てたから、ああこれは、いつか体調を崩すときもあるかもしれへんなぁとは思ってたんですけどね。それから何回か会って、一休みしながらリハビリがてらバンドをやりたいっていうことで、僕を誘ってくれたことがすごく嬉しくて。ふたつ返事でOKしました。

U.K.:淳とはもう7~8年くらい一緒にいて、家もすごく近かったからよく会ってたんですよ。NIGHTMAREのツアーの合間とかにどんどん声がつぶれていってたので、新しくバンドをやるってことになったときに、どこまで戻せるのかな?って、気になってたのはありました。でも、やると決まってからは喉が開かないから期間を延ばしたいっていう話もなかったし、バンド自体をやりたいっていう気持ちが強くあったから、、状況を見てリハビリをしながら、少しずつでもやっていけたらいいな、という感じでした。

朋:曲のキーがすごく重要になってくるんですよね。

-NIGHTMAREと比べると、キーはどのくらいなんですか?

淳:後半にリリースした曲と同じくらいですね。

-そんなに無理のないキーということでしょうか。

淳:うん、そうですね。

U.K.:デモの段階でも声に合わせてキーを変更したりしてるんですけど、声ありきで変えてるから、逆に楽器隊が大変な部分も最近出てきてますね(笑)。チューニング的な問題で。ライヴでも、持ってる楽器でどう対応するかっていうこともありますし。

朋:当たり前の話なんですけど、ここまで(キーが)出るっていう単純なことじゃないんですよね。こういう流れからだったらこのキーが出るけど、違う流れからだときつかったりとか。2人でスタジオに入りながら、低いメロの部分にしても、出る出ないとかだけじゃなくて、どの辺がかっこよく聞こえるかな?とか、彼の声が最も生きるような、声に合うようなメロディの流れを考えながらやっていくので。まず声の分析とかクセを知るっていうのが、曲作りの作業としては大きいんですよね。

-そこまで細かな部分を考えながら曲作りをしているんですね。淳さんは朋さんスタジオに入って、ちょっとこのキーは出ないわー!っていうことはあったりしました?

淳:ありましたね!(笑)。初期の頃は。

朋:逆に上げてほしいって時もあるんですけどね(笑)。

淳:そういう時もあるんですけど(笑)。歌ってみないとわからない部分もあったりするので。

-特に歌は生モノですもんね。リハビリに通ったりもしてるんですか?

淳:まぁバンドがリハビリみたいになってますし、病院もたまに行って診てもらっています。

”チーム神楽坂”から結成に至る。長年の飲み友達である彼らから見た、それぞれのメンバーの人物像

-そもそもみなさんは飲み友達だったそうですが、聞くところによると”チーム神楽坂”というのがあるそうですね。

淳:元々はU.K.周りの友達の人たちがいて、7~8年前に僕がそこに入って、そこから朋さんとかデスヲさんが来てという感じですね。NIGHTMAREの事務所が神楽坂にあって、U.K.も神楽坂に住んでたんですよ。それで、事務所もあることだし俺も神楽坂に引越しますわーって。

-みんなで家で遊んでたんですか?

淳:そうですね、モンハンしたり(笑)。休日はいつも一緒にいました。

-楽しそうですね。音楽好きが集まってという感じですか?

U.K.:いや、音楽に関係ない人も来てましたけどね。神楽坂の行きつけの居酒屋のおじさんと仲良くなってとか(笑)。

朋:異業種だよね(笑)。

U.K.:そうそう、和食の料理人のおじさんとも仲良くなって(笑)。そういう人もNIGHTMAREのライヴを一緒に観に行ったりとか(笑)。

-おもしろいですね(笑)。バンドマンの人も来たりするんですか?

朋:ほとんど居ませんがShinyaさん(DIR EN GREY)は来てくれたりしますよ。

U.K.:神楽坂は遠い!って言いながらも(笑)。

淳:一回チャリで来てくれたよね(笑)。

-みなさんから見たそれぞれのメンバーさんの人間性や、どういう印象を持っているかなどを教えてください。まずは淳さんについて。

朋:もう15~6年前からの知り合いで、NIGHTMAREが活動し始めた頃に、俺はMist of Rougeっていうバンドをやってて一緒にツアーを回ったんですよ。だから付き合いは長いんですけど飲んでる姿とステージに立ってる姿しか見てなかったから、一緒にバンドをやるようになってから見えてきた真面目な部分とかが新鮮だったりもするんですよね。でも基本的には最初に会ったときと印象は変わらないですね。可愛らしい感じとか、ギャハハって笑い方とかも(笑)。でも、本当に歌が好きなんだろうなぁっていうのは、最近特に感じます。あと、すごく人を惹きつける力がある人間だなと。

デスヲ:いろんなことに動じないので、大物なんでしょうね(笑)。それはすごく思うんですよ。まあ、うまいことまとめてくれて、うまいこといくんだろなって、安心感を与えてくれるっていうのはありますね。僕とかは、これから先のこととかを考えて、ああこれはどうやっていくんだろう?とか深く考えちゃうところとかを、”大丈夫です!なんとかなります!”って、一言で(笑)。ああ、君がなんとかなるって言うなら大丈夫か。みたいな(笑)。

朋:まぁ、それをなんとかしてるのはU.K.なんだけどね(笑)。

淳:爆笑

U.K.:そうそう、なんとかしてもらえるって思ってるんだろうね(笑)。

淳:うん(笑)。

-甘え上手なんですね(笑)。

U.K.:なんかもう、ずる賢いんだなっていうか(笑)。これ以上言ったらヤバいくらいのギリギリまで怒らせておいて、勝手に逃げていく、みたいな(笑)。

淳:ギャハハハ!!!

-どんなことで怒らせるんですか(笑)。

U.K.:約束を守らないとか、遅刻とか、頼んでおいたことを”忘れてました”とか(笑)。

-それでも憎めない、みたいな?

U.K.:っていうことを、自分でわかってやってんだろうなーみたいな(笑)。人からあんまり怒られないので、それを上手にやってるなーっていう(笑)。

-それも才能じゃないでしょうか。

淳:まあ、キャラ勝ちっていう(笑)。

朋:自分で言っちゃったよ(笑)。

淳:敢えてそうしてる部分も、もちろんあるんですよ(笑)?

U.K.:人から嫌われない人間だなっていうのは、見ててすごく思いますね。今回プロジェクトをやるにあたって、僕の知り合いで協力してくれる人とかに紹介したり、知り合いじゃない人に紹介しても、大体気に入られちゃうんで。人を味方にしたり、巻き込むのが上手だなって思いますね

-淳さんは今までのコメントを聞いていかがですか?

淳:あ、そのとおりです(笑)!

朋&U.K.&デスヲ:爆笑

-朋さんについてはいかがでしょうか?

淳:うーん、一緒にバンドをやるようになってから近くなりましたね。やっぱり真面目なんだなぁって感じです。それまでは真面目感とかって、あんまりわかんなかったんですけど。根本の部分はすごく真面目だなと。

デスヲ:まぁストイックですよね。いろんなことに対して。音楽に対する知識もすごくあるし。例えばさっきの声の分析のこととか、一番に言い出したのは彼だし。そういうことを考えて曲を作るために、千葉ちゃん(淳)の特徴の資料を集めてたりしてるし。そういうことの積み重ねか!って思って。彼はいろんな曲をたくさん書いているから、僕は密かにそのノウハウを盗んでみたり(笑)。

朋:盗むって(笑)。

U.K.:やっぱりすごく真面目ですよね。仕事をきっちりやってくれるので、安心していろんなことを頼めます。責任感があるので助かってます。

-デスヲさんについてはいかがですか?

淳:なんか、バンドマンて基本的にクズ野郎ばっかりじゃないですか(笑)。でもデスヲさんて、まったくクズじゃないんですよね(笑)。まともなんですよ。飲み友達の頃からそうなんですけど。デスヲさんには、僕の弟のイガグリ千葉がやっている仙台貨物というバンドを手伝っていただいたことがあって、その時のことを”すごく楽しそうにドラムを叩く人、リハをやっている時にしても頼りがいがある人だ”と、弟が言ってました。色々大人っすね。

朋:スーパードラマーですよね。いろんなところで叩いてますし、このバンドをやる前から一緒に音を出したりしてたことはあるんですよ。その時に受けた印象が、こんなに気持ちよくベースが弾けることはない!っていう。どこでも弾けるんですよ。音符の幅が広いというか、好きなところで弾けるというか。リズム隊としてすごく気持ち良く弾かせてくれるドラマーだなと。練習にならねえんじゃねーかなっていうくらい(笑)。僕が作る曲に対して付けてくれるドラムフレーズもさすがですし。勉強させてもらってることが多いです。最強の相方ですね。

U.K.:基本的にデスヲさんありきでしかバンドをやらないということは始めから言ってたんですよ。デスヲさんと初めて音を合わせたのは5年くらい前なんですけど、デスヲさんがやっていたバンドにギターがいない時期があって、その時に何回かスタジオを手伝ったり、ちょこちょこセッションとかをする機会があったんですけど、その当時から、基本的にデスヲさんとしかやらないっていうくらいだったんで。

-ドラマーとして、それだけ魅力を感じていたんですね。

U.K.:そうですね、文句が一切出ないくらいのドラムだったので。頼んだらいつも心よく引き受けていただいてましたし。うちのメンバーは元々飲み友達というのもあって、長い時間をかけて関係を作っていったので、一緒にいるのがしんどくないんですよ。気を使って言いたいことが言えなくなるってこともないし。

朋:そもそもバンドをやろう!って集まったわけじゃないしね。

U.K.:それが今までとは基本的に違うんですよね。バンドをやろうとしてメンバーを集めることが多いと思うんですけど、そうじゃないので。やりやすいですね。

-なるほど。U.K.さんについてはいかがでしょうか?

淳:最初にU.K.と一緒にコピーをやらせてもらったとき、自分の曲を弾けてなかったんですよ。前のバンドの曲なのに、あれ?なんで弾けないんだろ?って、心配してたんですけど(笑)。最近はすごく頼りがいがあるし。俺の願いをかなえてくれるっていうか、甘やかしてくれるっていう(笑)。

-優しいんですね。

淳:はい。でもそれって、完全に”俺には”ってことなんですよ(笑)。

-ああ、好きな人にだけという(笑)。

淳:そうなんですよ。他人にはひどいですからね(笑)。

U.K.:そうそう。

-嘘がなくていいと思いますけどね。

朋:俺は最初U.K.のこと大嫌いだったからね(笑)。

-なぜ(笑)。

朋:いや、めちゃ感じ悪かったんですよ(笑)。どんな先輩だよ!って(笑)

淳&U.K.&デスヲ:爆笑

朋:まぁでも、飲むようになってから仲良くなって。たぶんこの記事を見てる人からしたら、U.K.って誰やねんていう感じだと思うんですよ。彼は10年くらい音楽から離れていたので。でもそのブランクを感じさせないというか、きっちり弾きよるんですよ。家に遊びに行って音を合わせたりもしてたんですけど、バンドをやってた当時よりもめきめきとギターがうまくなってて。だからその時は”ギターがうまいサラリーマン”でしたね(笑)。今回の表題曲「Break The Limit」はU.K.の曲なんですけど、めちゃくちゃかっこいい曲。僕とは違ったタイプのメロディメーカー、作曲家だなと思います。なので良いバンドサウンドを一緒に作っていけるんじゃないかなと。だからブランクはあっても、その辺のギタリストには負けねーぞって思っています。

デスヲ:バンドを離れて長かったんですけど、普通、こんな感じでバンドに戻ってくる人っていないと思うんですよね(笑)。サラリーマン主体の生活でっていうところから、もう一回本格的に音楽主体で、ミュージシャンをやろうっていうのは。まぁこの機会があったっていうのはもちろん大きいんでしょうけど、彼は根がすごくキッズだと思うですよ。なんだかんだ言って、ギターが好きなんじゃん!って感じられる瞬間が結構あるんですよ。例えば”このギターの音ってめっちゃSUGIZOさんじゃん!”とか言ってたり。知らんがなって感じなんですけど(笑)。そういうことをめちゃくちゃ嬉しそうに語ってることがあるんですよ。その時その時でブームがあるんですけど、”今だったらスティーヴ・ヴァイにも勝てますわー”とか言ってたり(笑)。

U.K.:あるある(笑)。

淳&朋:爆笑

デスヲ:ああ、今はスティーヴ・ヴァイが好きなんやなーみたいな(笑)。そういうことが、ここ10年でもちょいちょいあって、ずっと続いてたことなので。

朋:アコギで戦メリ(戦場のメリークリスマス)ばっかり弾いてるときもあるしね(笑)。

デスヲ:そうそう、その時その時で凝ってるものは変わるけど、それは必ずギターにまつわる話題だったから、本当に好きなんだなーって。最近は一緒に長くライヴをやったことがないので、ブランクをどう克服してくれるのかな?っていうのはありますけど、そもそもそういう素質があるから、すぐに埋めてくれるだろなと思って楽しみにしてます。余談なんですけど、昔は飲んでるときに、”バンドやってる奴なんてクソっすよ!”とか言ってたりしたこともありましたけどね(笑)。

U.K.:お前ら早くやめちまえ!とか(笑)。

デスヲ:”デスヲさんいい歳して何やってんすか!”とかも言われましたけど(笑)。

朋:自分がバンド始めちゃってるじゃねーかっていう(笑)。

TAKE NO BREAKのサウンドコンセプト

-楽しいお話をありがとうございます。TAKE NO BREAKを結成するにあたって、こういう音楽がやりたいというような具体的なイメージはあったのでしょうか?

淳:大雑把に、こんな感じで!っていうのはありました。俺とU.K.さんはGARIが大好きなので、こういう感じがいいっす!って。

-朋さんもGARIがお好きでしたよね?

朋:そうですね。12012のPAさんがGARIのPAもやっていたので、そういうご縁もあって昔から聴かせていただいてました。

デスヲ:GARIは自分がDJをやるときによくかけてましたね。すごいなこのバンドって思ってました。『TOKYO SOLIER』あたりから知って買い漁ってました。

U.K.:俺はみんなに布教してましたからね。CD配って(笑)。かっこよすぎる!っていう。

-今回の初音源にも、GARIのYOW-ROWさんが参加しているそうですね。

淳「Break The Limit」にマニュピレーターとして入っていただいて、マスタリングもお願いしています。

-今回聴かせていただいた3曲は、各曲ごとにアプローチが違いますが、エレクトリックな要素もふんだんに取り入れられていますね。GARIをはじめダンスミュージック的な音楽惹かれた理由について、もう少し詳しく教えてください。

淳:単純にテンションが上がるってところですね。NIGHTMAREがそこまで同期を強く押し出してはいなかったので、これまでとは違う方向性でやってみたかったっていうこともあるんですけど。

U.K.:AA=とかも教えたりしてたんですよ。よくうちに遊びに来てたので、新しいCDを買ったら”いいのがあったよー”っておすすめしたり。ここ何年かはそういうサウンドが流行ったっていうのもあったし、だんだん聴いていくうちにやりたいっていう感じになったのかな。

-メンバーさんそれぞれから、TAKE NO BREAKのサウンドに通じるダンスミュージックやエレクトリックな要素のある好きな音楽を教えてください。

淳:BOOM BOOM SATELLITESはだいぶ前から好きでしたね。

U.K.:僕はニコニコ動画から出てきたlivetuneさんは好きですね。元々はボカロを手がけていたKzさんという人で。あとはトランス寄りの音楽を聴いてました。Hiroyuki ODAさんとか。その人も二足の草鞋で、本職はアニメーターをされている方なんですけど、日本人で初めてArmadaと契約した人なんですよね。(Armada Music:Maykel Piron、David Lewisによって設立された大手ダンスミュージックレーベル)

淳:もうひとつあるじゃん!なんだっけ、あれ、なんだっけ?

U.K.:電気グルーヴ?「虹」?

淳:いや、じゃない。えっと、あれだよ。

U.K.:ああ「YUMEGIWA LASTBOY」ですよ。

-ああ、SUPERCARですか。

淳:そうそう!SUPERCAR。すっきりした(笑)。

-SUPRECARの名前が出てくるのは少し意外でした。朋さんは最近「美女と野獣」のサウンドトラックがお気に入りだとおっしゃってましたね。

朋:ああ、ああいうのは大好きっすよ。確かにそういう意味では、最近いちばん聴いてるのかもしれない(笑)。あとはJamiroquaiの『Automaton』が良かったですね。

デスヲ:僕、EDMがめっちゃ好きなんでよ。DJをやるときにEDMをずっとかけてましたし。

-デスヲさんのDJは確かにそういう印象がありますね。ダブステップとかもかけてませんでした?

デスヲ:ダブステップとかもあったんですけど、もっとEDM!っていう感じの。ああいうブワー!って上がっていくドロップの感じがすごくよくて。今はEDMも新しくなっててテンポも変わってきてるけど、BPM128の頃のEDMは聴きあさりましたね。LMFAOを始めとして、いろいろぐわっと出てきてたから。

-ありましたね。LMFAOも懐かしいですし、あの頃は本当に”BPM128”でしたよね(笑)。

デスヲ:ああいうアゲアゲ音楽みたいなのがよかったですね。その前にはCROSSTAITHとかFear,and Loathing In Las Vegasとか、デジタルが入ったメタルコアとかを聴いていて、そういうことがFEAR FROM THE HATEのドラムをやることにも繋がっていったんですよね。

-なるほど、じゃあ例えば、LMFAOの曲だったら、ドラムはこう叩きたいなーとかも考えたりするんですか?

デスヲ:ああ!ちょっと僕、そういうところが矛盾してて、好きな音楽にドラムがいないっていう(笑)。

淳&U.K.&朋:爆笑

デスヲ:あと生楽器もいないっていう(笑)。でも今、Dummy's Corporationというバンドで一緒にやっている横山和俊さんという人がいて、その人はBUCK-TICKのマニピュレーターをやってるんですよ。今井寿さんの右腕的な存在の方で。その人が打ち込みをぜんぶ作ってるのでいろいろ教えてもらって、そこで実験的な音楽を一緒にやってるんですよね。そのバンドは作詞作曲編曲アレンジをメンバーそれぞれがぜんぶ自分でやって、自分の曲は自分で歌うっていうバンドなんですよ(笑)。だからドラム叩きながら自分で歌うとか、リズムを打ち込んで自分が前に出て歌うとか、そういうこともあって。ちょっと変則的なことをやってるユニットなので、そこではダンスミュージックでドラムをどう叩くか、EDMの要素をどう持ち込めるかっていうことを考えたりはしてましたね。

-なるほど、それはとてもおもしろそうですね。今回の3曲を聴かせていて、デスヲさんのドラムは、いわゆる流行のダンスロック系にありがちなものではなかったので、とってもかっこいいなと思いました。

インタビュー前編では、「FiVE」の歌詞に込められた意味、TAKE NO BREAKでの活動に対する思いについて語ってもらった。

TAKE NO BREAKの初音源に収録される3曲のクレジットは下記のとおり。
「Break The Limit」作詞 淳 作曲.U.K.
「Brave New World」 作詞 淳 作曲 朋
「FiVE」作詞 淳 作曲 朋

-朋さんにお訊きします。Moreや12012での活動とTAKE NO BREAKにおいて、曲作りにあたっての意識の違いというのはありますか?

朋:まずは淳がやりたいことっていうのが前提にある中で、やっぱり好きな音楽がひとつしかない人ってまずいないと思うし、このバンドでしか出せない音を楽しみたいっていうのはありますね。

-曲作りは基本的に淳さんと一緒に話し合って作業していくという形で進めていったのでしょうか?

朋:「Brave New World」に関しては正にそんな感じでしたね。”四つ打ちで!”っていうリクエストがありましたし。「FiVE」に関しては、僕が知ってる淳の声だったり、僕の好きな淳の歌っていうのを意識しましたね。この辺の淳の歌が好きだなーっていうところを。

-一番最初にできたのはどの曲ですか?

朋:「FiVE」ですね。

-「FiVE」は、ダンサブルというよりストレートなリズムで、全体の音像もいちばん爽やかな曲ですよね。

朋:そうですね。この曲は、こういう方向性にしていこうと話し合ってる段階でコンセプトが形になる前に出来た曲なんですよね。こんなのどう?っていう提案として出したものに近いかな。

-流麗なピアノの旋律が特徴的ですが、弾いているのは塩谷さんですか?

朋:そうですね、生ではありませんが。

そういう人たちばっかりなんですよ。いっつも、アーティストとかバンドマンばっかりが苦しめられるんです。

-なるほど。この3曲のサウンド面については、後半のインタビュ-で詳しくお訊きしていきたいと思います。歌詞についてですが、この3曲に共通してるのは、淳さんが抱えていたフラストレーション、そういうものを壊していきたいという気持ちが強く投影されているように感じたのですが、いかがでしょうか?

淳:うーん、そうですね、言葉的にも3曲に被ってるワードもあるので。うーん…なんか、出てきちゃうんですよね。そういうのが。やっぱり。

-「FiVE」の歌詞は元々どういうイメージで書いたのですか?

淳:朋さんが、NIGHTMAREのファンの子たちも入りやすいようなイメージにしたいと思ったらしくて、それで”過去の自分”をテーマにして書きました。

-例えば”表だけ綺麗な言葉”、”裏に隠れた 利己的な思想”というフレーズが意味深に思えたのですが、これはいわゆる業界の裏側的なことについてでしょうか?

淳:これはですね~、うーん、なんだろうなぁ(笑)。うーん、要は、そういう人たちばっかりなんですよ。結局。

-淳さん自身の経験として、そういう人ばっかりだと思った、ということでしょうか?

淳:いやもう、そうなんですよ。その組織だけじゃないんですよ。業界全体がそういう人たちばっかりなんですよ。いっつも、アーティストとかバンドマンばっかりが苦しめられるんです。もういいよ!っていう。もうやだ!って。

-うーん、淳さんはヴィジュアル系シーンで長く活動していますし、メジャー業界のいろんな部分も見てきたでしょうから、説得力がありますね。いわゆる表に出ない大人たちがやってることって、結局エンドユーザーであるバンギャルの子たちが煽りを食うという…。

淳:そうなんですよ。結局は、必ずファンの子たちに負担がかかってきますからね….。需要と供給が成り立っていると分かりづらいと思いますが。

朋:TAKE NO BREAKでは、淳が今まで関わってなかったところ、手が回らなかったところまで大事にしてるように感じます。チケットの値段とか、旅行の企画内容だったり、ファンのことをすごく考えてるなって。

-今までは出来なかったことを、ファンにしてあげたいという気持ちが根底にあったんですね。

淳:なんでもっとこういう風にしないんだろう、こうしてあげたらいいのにっていう要望を出しても、聞いてもらえなかったりもしましたし、そこに対するストレスもあったので。

淳自身が、自分でやって責任を持つことによって”出来なかったことの意味”がわかるっていうこともあると思うから。出来る限り自分たちでやっていこうっていうのはあります。

-例えばヴィジュアル系という部分については、今はいろんなフェスに出ることも多くなってきていますけど、このバンドは出れてるのにこのバンドが出れてないとか、ネオヴィジュアル系世代が分断されいるような感じとか、なんかよくわからないというか、モヤっとすることもあったりします。

淳:ああ~、説明できるけどできないです(笑)。結局は上の事情というか…。

-ファンも気付いてるんですよね。そういう政治的なところに。

朋:どこの業界にもある話ではありますけど、ちょっと色濃いというか。

-例えばYoutubeにMVをアップすることをアーティスト側が望んいたとしても、できないっていうこともありますし、著作権問題も根深いですよね。リスナー側は詳しい事情を知らないことがほとんどですし。

淳:契約にもよるんですよね。1コーラスならOKなところもありますし。あと思ったのは、カラオケに自分たちのMVを提供しようとするじゃないですか、そうすると、著作権を管理している組織に、MVを作っているこっち側が、別途でお金を払わなきゃいけないらしいんですよね。

-自分たちが作った作品にお金を払うって、ふつうに考えてちょっと納得いかないと思ってしまいますよね。(著作権信託契約の管理委託範囲の選択は、著作者と著作権管理組織との契約の内容によって様々)

淳:カラオケ会社とは話がついているのに自分たちが作ったMVが流せないんですよ?おかしくないですか?他の人たちが使おうとしてるならわかるんですけど……。

-うーん、根が深くていつまでも解決しないですよね。アーティストから聴くと余計に辛いです。今後メジャーで活動するというような展望もあるのでしょうか?

U.K.:もしかしたらレーベルは自分たちでやるかもしれないし、そこらへんはまだ全然決まってないですけど。ただまぁ、出来る限り自分たちで保っていこう、やっていこうっていうのはあります。おんぶに抱っこはイヤなので。それで淳もストレスがあったんだろうから。淳自身が自分でやって責任を持つことによって”出来なかったことの意味”がわかるっていうのもあると思うから。”やりたいことがやらせてもらえない”って思ってたことの背景に、実はいろんな事情があったりしたこともあったかもしれないし。それを本人がやることによって、色々知っていって、わかっていくこともあったらいいなとも思うので。無理をしないで、出来る限り、自分たちでやれることはやって、出来ないところは、いろんな人の力を借りて、少しずつやっていければいいかなと思います。

インタビュー後半へ続く

Text & Interview:Kaoru Sugiura



TAKE NO BREAK LIVE SCHEDULE

■[Demonstration~零~]

7月11日 仙台MACANA
Opening Act:Temmie Apologize
OPEN/START 18:00/18:30

■[Demonstration~壱~]淳BIRTHDAY LIVE
7月14日 下北沢GARDEN
Guest:GARI
OPEN/START 18:00/19:00
<チケット>¥4,300(Tax in) Nightmare FC 伊達 漢
先行予約 2017/04/07 12:00〜04/16 23:00
一般発売 イープラス 2017/04/30〜


■ヲこがましFes!!2017
9月10日 大塚Hearts+
OPEN/START 15:00/15:30
<チケット>¥4,000(前売り)¥¥4,500-(当日券)

■CD RELEASE
会場限定 音源リリース:7/11・7/14
通販限定 音源リリース:7月発売予定