2017-02-18
チームしゃちほこインタビュー:「ここからはじまっていくよっていうアルバムです。」


「MTV」のポーズを取っていただきました。

2012年4月に名古屋城にて路上デビューをした、チームしゃちほこが待望の2ndアルバム『おわりとはじまり』をリリースする。初の楽曲提供を行なったBLUE ENCOUNT・田邊駿一による曲や、レーベルメイトであるシンガー・ソングライター高橋優による曲、同郷の熱い兄貴分HOME MADE家族・MICROによる曲や、様々な作曲家陣・CMJK等編曲家陣による、バラエティ豊かな内容に仕上がったアルバムだ。スタートから5年、昨年秋には安藤ゆずが卒業し5人の新体制となったが、夢の舞台名古屋・日本ガイシホールでのライブが決定し、グループとしてのスケールアップや、進化も遂げているなかでの作品となる。キャッチコピーである“人間50年アイドル5年 尾張名古屋にしゃちほこあり”の、その5年を迎えた今と、これからへの思いがこの『おわりとはじまり』に詰まっている。アルバムについて、またライブについての話を聞いた。

−ついに2ndアルバム『おわりとはじまり』がリリースとなりますね。内容が盛りだくさんですが、完成しての手応えはどうですか。

咲良:アルバムのリリース自体が、2年半振りだったので。盛りだくさんすぎて(笑)。収まってるの?!っていう感じです。ひとつひとつの楽曲が、全然ちがいますし、楽曲提供をしてくれたアーティストみなさんも、豪華ですし。今までいろんな歌を歌ってきたけど、初めてのタイプの曲もあって。バーッと聴いた雰囲気だと、前のアルバムに比べて大人になったなという印象が強いかもしれないです。声や歌い方もそうですけど、曲自体も落ち着いたものが多くなって。

−「START」はBLUE ENCOUNTの田邊駿一さんが作った曲で、演奏もバンドが行なっていて、これまでの曲とも違った感触がありますね。

秋本:本物のロックっていう感じの曲ですね。
大黒:曲のキーがとても高くて、難しかったし。曲自体も力強いので、いつも以上に力を込めなきゃいけなくて。それも新しい挑戦でした。楽しかったですね。

−歌詞は、START=はじまりを歌った力強い曲です。今回は、歌詞についてもメッセージの込められたものが多いです。

坂本:「START」もそうなんですけど、アルバム全体でも前向きな曲が多いんです。1曲目の「プロフェッショナル思春期」もすごく前向きで、これからわたしたちははじまっていくよという歌詞が、最初の行から込められているんです。今までのように、ただ音程を大事にして歌うだけではなくて、歌詞を理解した上で、気持ちを込めて歌うという、感情面も意識してレコーディングしました。
秋本:「プロフェッショナル思春期」は、ソロパートがそれぞれに合った曲調になっているんです。例えばハルだったらいつもラップやってるから、ラップとか、ちゆだったらアイドルっぽい感じだったりして。この曲は最初から歌詞割りがあったんですけど、そうやって曲をもらうのは初めてなんです。いつもは全部を歌っていいところを繋げていたので。
咲良:最初にもらった時、わたしのパートはメルヘンちっくな、メリーゴーランドみたいな雰囲気の音だったんです。わたし全然ちがうんですよね。「あれ、わたしだけちがうぞ? なんでだろう」って思っていたんですけど、レコーディング直前に、そこがメタルサウンドに変わっていて(笑)。変えてくれたんですよ。
大黒:重低音がすごいことになってる(笑)。
咲良:ドゥン!ドゥン!って曲が一気に変わっちゃってて。そういうふうにメンバーそれぞれの個性に合わせてくれている感じがするよね。
大黒:うん、わかってるよね。

−伊藤さんはどうですか。

伊藤:今回のアルバムは、大人っぽい雰囲気の感じもあるんですけど、今までの遊び曲みたいなものもちゃんと入っているんです。わたしたちは愛知県に住んでいて、地元愛溢れる曲もあるんですけど。「完全満足NGY」だったり「Kissy-麺」では名古屋感もあって、安心するし。大人の面と、名古屋感、これからの新しいしゃちほこも見せられていて、めちゃくちゃ詰め込まれたアルバムだなと思います。

−新しいところで言えば、アルバム最後の曲「なくしもの」はレーベルメイトでもある高橋優さんが手がけた曲です。とても歌心のある、いい曲をもらいましたね。

咲良:最初に、優兄さんが弾き語りをしているデモをもらったんです。もうこれで成り立ってるじゃないか!って。
秋本:すごい感心してたよね(笑)。
大黒:聴いて、満足しちゃったよね。
咲良:優兄さんが歌うとやっぱりこうなるよねっていう、優兄さんの曲っていう感じがしたよね。だからわたしたちが歌って成り立つものなのかって不安だったんですけど。優兄さんがレコーディングスタジオに足を運んでくださって。アドバイスをしてくれたから、やりやすかったよね。
大黒:しゃちほこはいつも歌とダンスがセットなんですけど、この曲はダンスがないんです。歌だけで魅せる曲だから、上手下手とかじゃなく、気持ちがどれだけ伝わるかがいちばん大事だし、いちばん難しいところでした。ライブでどんどんやって、自分たちとともにこの歌も成長していけたらいいなと思ってます。
咲良:優兄さんは、メロディとかは気にしないで、って。ひたすら魂をぶつけることを優先してみて、って言ってくれたんです。感情の赴くままに歌ってと言われたからすごくやりやすかったですね。

−なぜこの「なくしもの」をしゃちほこに提供したのかっていうお話もあったんですか。

坂本:歌詞の意味は、レコーディング前にもスタッフさんを通してメッセージをもらったんです。自分たちも理解するのは難しかったんですけど。
大黒:今後活動していくためにも、初心を忘れないようにっていうね。
坂本:日々のなかでなくしていっているものもあるけど、自分にとって大事なものを探すことをやめてしまわないように、っていう。
大黒:わたしたちもそうですけど、聴いている人みんなが共感できる曲にという。

−バラエティに富んだ内容ですが、印象的な曲はありますか。

秋本:HOME MADE家族のMICROさんが作ってくれた「ワタシノユウキ」は、歌詞で見ると、わたしたちの親への感謝の歌になっているけれど、でも親だけじゃなく支えてくれるファンの人やスタッフさん、いろんな人に感謝を込めた曲で。わたしたちだけじゃなく、誰が聴いても、いろんな人に感謝をしなくちゃなと思える曲でもあると思います。わたしは今年20歳になるんですけど、ハタチで改めてこういう歌を歌えるのはいいなって思います。それもこの曲は、MICROさんが「しゃちほこに歌ってほしい」って持ってきてくれた曲だったんです。MICROさんには、HOME MADE家族主催のフェス“KAZOKU FES.”に毎年呼んでもらっていて、かわいがってもらっているんです。そういう兄さんにもらった曲なので、大切にしていきたいと思います。

−今回は、そういったいい繋がりででき上がっているアルバムでもありますね。

大黒:本当に、いろんな方から支えてもらってできたアルバムなので。自分たちだけじゃなく、この『おわりとはじまり』というアルバムもどんどん大きくなっていけたらなと思います。

−アルバム・タイトルの『おわりとはじまり』。ここにはどんな意味合いを込めているのでしょうか。

咲良:“おわり”は、わたしたちの地元愛知県の、“尾張”を示しているのと。あとは、タイミング的にも、ずっと夢だったガイシホールでのライブが決まったり、「人間50年アイドル5年 尾張名古屋にしゃちほこあり」というキャッチフレーズみたいなものがあって、今年はその5年目になったりとか、いろんな節目と重なっていて。それが“おわり”でもあるんですけど、もちろんおわらないので(笑)。
大黒:おわらないよね(笑)。
咲良:目標は達成っていう節目だから、おわりにはなるけど、ここからはじまっていくよっていうアルバムです。
伊藤:すごくわかりやすいよね。
咲良:このアルバムまでが、ファーストシーズンで。ここからセカンドシーズンみたいな。その区切りとなる大事なアルバムですね。

−曲提供をした皆さんも、しゃちほこのこれからを意識した曲を書いていますしね。

咲良:めっちゃ愛を感じる。
伊藤:ちゃんと成長させてくれるような曲をいただいたというか。ちょっと手が届かないような、難しい曲をもらえたから。これから、どんどんもっと育てていける曲が多いと思います。

−先ほどお話に出ましたが、3月21日にガイシホールでのライブが行なわれます。ガイシホールは夢の舞台だったということですが、しゃちほこはこの5年の間にもたくさん夢を叶えてきていますね。

伊藤:夢というか、今まではライブの時に、次の会場が発表されて、「さあ、いけ!」っていうか、「みんな超えられるのか?」っていうミッション的な感じが多かったんですよね。今回は、何だろうね?
秋本:まだ会場を伝えられただけだとミッションで。ガイシホールが満員になって、みんなが楽しかったと言ったら夢が叶ったという感じなんです。

−では、ガイシホールもまだチャレンジのところにいるんですね。

咲良:そうです。でも5年間でこんなにいろんな経験ができるとは思っていなかったし、まさか5年やってると思ってなかったです。
秋本:本当に早い!
咲良:武道館でライブをすることも、思ってもいなかったし。
秋本:2回もやったんだよ。
大黒:しかも最初の武道館は、まだ2年目の時で。

−武道館は、1回目よりも昨年行った2回目の方がきっと充実感が高かったのではと思いますが。

咲良:プレッシャーがすごかった、2回目は。最初は武道館の偉大さをまだわかってなかったんです。「イエーイ、武道館!」って感じだったので。武道館ってすごい場所なんだぞ、武道館でできるってすごいことなんだぞっていうのがわかってから、2回目ができるとなった時は、歓喜しましたね。え、できるのっていう。

−2回目はご褒美じゃなく、自分たちでいくという感じですもんね。ガイシホールが決まった時は、どう思ったんですか。

秋本:決まった時は、まだ1年後の話だって思ってんたです。なんか、ガイシホールで辞めると思ってたからね?
坂本:初期の頃からガイシホールが夢の舞台で、“ROAD to笠寺”(笠寺はガイシホールの最寄駅)と言っていて、ガイシホールで解散みたいな話があったんです。ファンの皆さんにもそういう話をしていたり。
大黒:取材でも、言ったりしてたよね(笑)。
坂本:だから、最初にガイシホールって発表された時は、「ああ、おわるんだ」って(笑)。
咲良:残りあと1年か。楽しもう、ってね(笑)。

−そういうわけにいかなくなりましたね(笑)。

秋本:はい、はじまっちゃいました(笑)。
大黒:ツアーもはじまるし(笑)。

−セカンドシーズンのはじまりですね。ガイシホールのライブをやり遂げたらまたちがう景色が見えてきそうですし、楽しみですね。

大黒:まだ全然、想像がつかないんですけどね。
坂本:ガイシホールという、もともと最終地点だった場所がスタートにできる。中途半端なところでなく、ここからがスタートだって言えるのが嬉しいですね。

−そして、メンバー唯一の女子高生だった、坂本さんがこの春で高校卒業となります。

坂本:そうなんです(笑)。
秋本:「おわりとはじまり」だ。
咲良:実はハルを物語ってるんじゃない、このアルバム(笑)。
秋本:サブタイトルは、“遥奈のおわりとはじまり”(笑)。
大黒:あ、だからこのアーティスト写真、遥奈が先頭なんだ(笑)!
伊藤:遥奈についていくよ。

−みなさんは一足早く卒業をしたわけですが、少し先輩として、坂本さんへの言葉はありますか。

伊藤:ほんとは、そのままJKでいてほしいな。
秋本:制服が似合うんですよ。
大黒:学校終わりでお仕事に来る時とかあるじゃないですか。もう制服が懐かしくて。
咲良:萌えるよね。かわいいって。
坂本:だって、1年前のことでしょ??
咲良:忘れちゃうよ、もう。
坂本:忘れちゃうの?!
秋本:だからずっとJKでいてほしい。
咲良:この期間を楽しんでほしいね。
大黒:一応JKを名乗っていいのは、3月31日までだから、ガイシホールの時は大丈夫。

−卒業後の活動っていうのは、やはり広がっていくものですか。

咲良:幅は広がったと思いますね。大学生になってから、時間が作りやすくなったので。
伊藤:深夜にラジオとかの生放送に出ると、ああ、こんな時間に頑張ってるって(笑)。
秋本:大人感するよね。あとはフェスとかで、これまでカーテンコールとかフィナーレみたいな時に、出られなかったんです。でもハルも含めて全員が出られるようになると思うんです。
大黒:大抵はその前に帰っちゃったり、モニターで見たりしていたもんね。

−2月にはMTVで、「しゃちサマ2014」「しゃちサマ2015」「しゃちサマ2016」「JK卒業式」のライブのオンエアが決まっています。このライブの見所や、ここを観ておけばライブの予習になるっていうところはありますか。

大黒:ガイシホールが初めてだっていう人もいっぱいいると思うんですけど、(小声で)ライブDVDを買わなくても、MTVさんの放送を見れば大丈夫ってことですね(笑)。
秋本:武道館の「しゃちサマ2014」の見所は、わたしたちがいちばん、グワーっといっていて、「確変が止まらない!」って言っていた時期なので、勢い感。
咲良:高度成長期みたいなね。
坂本:お客さんが振りコピをしてる映像がものすごく印象的なんですよ。
咲良:「抱きしめてアンセム」のね。あれはやばいね。
坂本:振りコピメインで見たい方は、2014年のがいいかもしれない。
咲良:しゃちほこのライブは汗かいて疲れるみたいなのが裏テーマで、みんなで踊って汗かこうぜっていうのは、1回目の武道館でもめっちゃ出てる。本当にライブの中心となるものが、いちばん出てると思うから。これを見たら、雰囲気は大体わかるよね。
大黒:うちらも見たほうがいいかもね。今までの自分たちを振り返って、自分たちの意志を持ち直して、ガイシホールに向かうっていう。
咲良:みんなで鑑賞会する?「JK卒業式2016」は、ハル以外がJK卒業する時のライブで、その時しかできないことをやろうって、制服モチーフの衣装だったり、登場が自転車だったり。
大黒:セットが学校の校舎だったり。
咲良:若さだなあ(笑)。
秋本:卒業証書授与もあったんですよ、事務所の偉い人から、卒業おめでとうって渡されるシーンもあったりする。
大黒:ハルはそれをガイシホールでやるのかな?

−咲良さんはMTVメタル番組『HeadBangersball』の出演でもおなじみですが、今後やってみたいことはありますか。

咲良:昨年KNOTFESTに声をかけてもらったんですけど、ライブのリハで行けなかったんです。きっと今年はOZZFESTかなと思っているので、ぜひタッグを組んでいきたいです。
坂本:ずっと言ってたもんね、リハの時も。なんで行けないの!って。
大黒:いつも言ってるイメージ。KNOTFESTとかOZZFESTとか、この単語毎年聞くもんね(笑)。
咲良:『HeadBangersball』をやらせてもらってから、ファンが、メタル系の人ばっかりになって(笑)。しゃちのTシャツじゃなくてどこかのバンドTシャツ着てる人がいたり、わたしへのレスがメロイックサインなんですよ(笑)。
秋本:わかりやすいよね。
大黒:あれ、なおのファンだって。
咲良:いろんなお仕事したいから、勉強してます。フェスとかも出られたらいいです。KNOTFESTの屋台とかでもいいです(笑)。

Interview + Text: 吉羽さおり 



チームしゃちほこ:坂本遥奈、咲良菜緒、秋本帆華、伊藤千由季、大黒柚姫

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