2012-12-27
注目の女性DJ、ハヴァナ・ブラウンに直撃



2012年最後のMTV NEWS BLOGに登場するのは、11月に初来日を果たしたオーストラリア出身のハヴァナ・ブラウン。ブリトニー・スピアーズやレディー・ガガ、リアーナらのツアーに同行した経験を持つ、注目の女性DJです。11月に開催された「URBAN GROOVE」出演のために来日した彼女は、とにかく太陽のように明るい人。会った人みんなを笑顔にしてくれそうな、とてもパワフルな女性でした。冬の寒さも吹っ飛ぶような、元気な彼女のインタビューをお楽しみください。




—日本へようこそ!

ハヴァナ・ブラウン(以下、ハヴァナ): ありがとう!とても楽しんでいるわ。初来日なんだけど、以前に1度だけ、オーストラリアからロンドンに行く途中に日本で乗り継ぎをしたことがあったの。一晩過ごしただけで、日本が大好きだとすぐに確信したわ。空港の外には行かなかったのだけれど、日本の人はとても親切で、礼儀正しくて、素晴らしいなって思ったの。

—今回が本当の意味での初来日なのですね。第1印象はいかがですか?

ハヴァナ: 第1印象は変わらないわ。日本が大好き!本当に大好きなの。日本の人は素晴らしいわ。本当に礼儀正しくて、エレガントで、女性はすごくキュートで愛らしいし、美しいと思うの!

—常に飛び回っているようですが、今回はどこからいらっしゃったのですか?

ハヴァナ: 自宅はロサンゼルスなんだけど、今回はマレーシアから来たの。来日の直前にマレーシアでショーをやったのよ。

—世界中のパーティーを盛り上げているんですね。

ハヴァナ: 常にツアーしているわ(笑)

—DJになったきっかけは?

ハヴァナ: とても長い話になるわよ(笑)私は昔からずっと音楽が大好きで、DJはロンドンに住んでいた6年前に始めたの。DJ業が波に乗って、ブリトニー・スピアーズやクリス・ブラウン、リアーナ、レディー・ガガ、プッシーキャット・ドールズといった、ビッグネームのツアーのサポートをするようになった。最近ではピットブルとかね。

—すごい面々ですね。

ハヴァナ: そうなの!私はとても恵まれていると思うわ。それがDJとしての私の経歴。そして1年半前には、オーストラリアでファースト・シングル「We Run the Night」をリリースして、それから世界リリースしたの。それがヒットしたから、今ではDJだけではなく、アーティストとしても活動するようになった。私がライヴをする時は、DJとパフォーマンスを同時にやるのよ。

—オーストラリア出身だそうですが、どのようにして音楽に目覚めたのですか?子どもの頃から音楽は好きでしたか?

ハヴァナ: ええ、間違いないわ。5歳くらいの時にテレビでジャネット・ジャクソンを観て、「ママ、私もああなりたい」って言ったの。それが全ての始まり。オーストラリアは白人が多い社会で、テレビに出ているのはほとんど白人だった。私は肌の色が少し濃いから、ママは「う〜ん、あなたがテレビに出れるようにがんばってみるけど…」って困っていたわ(笑)それで6歳の時に私をダンスと歌のクラスに入れてくれたの。私はすぐに夢中になったわ。それからずっと音楽を続けているのよ。

—ずいぶん幼い頃に始めたんですね。きっかけを与えてくれたお母さんは、今のあなたを見て喜んでいるのではないですか?

ハヴァナ: うん、とっても!いつも応援してくれるわ。両親は私が幼い頃から、いろんなことをして私の夢を支えてくれたの。

—最初にインスパイアされたのがジャネット・ジャクソンとのことですが、他にはどのようなアーティストの音楽を聴いていましたか?

ハヴァナ: ジャネット・ジャクソン以外には、アリーヤをよく聴いていたわ。幼い頃はR&Bをよく聴いていたの。でも高校生になる頃には、音楽の趣味が2年ごとに変わっていたわ(笑)グランジに超はまって、ベン・フォールズ・ファイヴやニルヴァーナを聴いていたこともあったし、2年ぐらいマリリン・マンソンにはまっていた時期もあるのよ!

—ゴスだった時期があるのですか!?

ハヴァナ: 短い間だけどね(笑)今でも彼らの音楽は好きだけど。それからテクノに移って、R&Bに戻って、そこからポップに行って…長年に渡って、趣味が変わっているの。でも、そのことがDJとしての私を特徴づけてくれたんだと思っているわ。おかげであらゆる音楽をプレイできるもの。私はみんなが踊れる限り、何でもプレイするっていうスタンスなの(笑)

—今までに挙がった中ではアメリカのミュージシャンが多いですね。

ハヴァナ: 確かに、最も人気の高いポップ・ミュージックはアメリカ発のものが多いよね。でもダンス・ミュージックは世界中に広がっているわ。オーストラリアのものもあれば、ヨーロッパのものもあるし。ヨーロッパには素晴らしいプロデューサーやDJがたくさんいるよね。私はオランダのプロデューサーの曲をよくプレイするのよ。

—DJを始めた頃はロンドンに滞在していたとのことですが、留学していたのですか?

ハヴァナ: 実はロンドンに行ったのは、音楽グループに所属して、大手レコード会社と契約したからなの。3人の男の子と私で、フージーズのようなフィーリングの音楽をやっていたわ。でも、ファースト・シングルが出る前に解散しちゃった(笑)あれはがっかりだったわ。アルバムを完成して、大手レコード会社と契約したあげく、それが全部パーになってしまって、「私はどうしてここにいるんだろう?」って思った。そして、「ここまでやったんだから、私がここにいることには何か理由があるはずだ」って思ったの。そして6年後の今、私にはその理由がようやく分かるような気がする。私はDJをやるためにロンドンに行ったんだと思うわ。それが私が歩むべき道だったんだと思う。

—グループ解散後もロンドンに残ったわけですね。

ハヴァナ: グループが解散した後、私はあまりに落ち込んでしまって、毎晩クラブ三昧だったの(笑)とにかく出かけて、音楽を楽しんで踊っていたかった。音楽の世界を感じていたかったの。それからDJを始めたんだ。だから、ロンドンに行って、一文無しになって、苦労して、努力して、孤独を感じて…そういった全てには理由があって、私にとって、それは今こうして夢のような人生を歩むためだったの。

—結果オーライですね!

ハヴァナ: ええ、その通りよ!今は本当に幸せ。

—日本ではまだまだ女性DJが多くはないのですが、女性DJとして苦労したことはありましたか?

ハヴァナ: 最初の頃、仕事を探しに行くと、みんな私を見て笑いはしなかったけど、「冗談だろ?」って感じだった。「マジで言ってんの?」って。誰も私を真剣に受け取ってくれなかったわ。彼らは私がふざけていると思って、女性だからって、きっと下手だろうと先入観で考えていたの。あなたが言ったように、女性DJは多くないからね。でもある夜、当時の私はCDをプレイしていたのだけど、自分が持っているCDを全部持って行って、「5分だけ回させて」って頼んだの。「ダメだと思ったらいつでも追い出していいし、その後は2度と口を聞かなくてもいいから」って。それで渋々了解してくれて、結局私は1時間くらいプレイしたのよ。それがきっかけで、初めてのレジデンシーの仕事をロンドンでゲットしたの。

その後、いくつかの仕事をゲットしたのだけど、オーストラリアに帰って、またゼロから全てを繰り返さないとならなかったわ!世間一般、特に女の子たちは、女性DJの登場を喜んでくれたの。自分たちが聴きたい音楽をプレイしてくれる私のことを、本当に喜んでくれた。でも、男性DJたちはそうは行かなかったわ。私の登場にビビったみたい(笑)男たちには私のようにはできないからね!それは冗談だけど、でも、女性DJの登場を最も受け入れたくなかったのは男性DJだと思うわ。

—ハヴァナ・ブラウンというDJネームの由来を教えてください。

ハヴァナ: DJを始めた頃に、DJネームが欲しいなって思ったの。本名はアンジェリークっていうんだけど、キュートでスウィート過ぎるかなって思って。フランス語で「天使のような」っていう意味なのよ。自分の名前は大好きだけど、パワフルさが足りないなって思った。もっと強くてセクシーで、女性的だけど強い名前がいいって思った。それで、いろんな種類の猫を調べてみたの。私は昔から猫が大好きなのよ。猫は強くて自立していて、自分が求めているものがはっきりしていて、それをどうやって手に入れるかも分かっている。かわいい声で泣いて「食べ物をちょうだい」って寄ってくるけど、もしあげなかったら「シャー!」って感じでしょ?私は自分のキャリアに、そんな猫のような個性を取り入れたいと考えたの。強くて自立した存在でいたいし、私には自分の求めているものが分かっている。そしてそれを手に入れる、私がしたいのはそれだけだった。

—そして猫のように、他人に指図されない、ということですね。

ハヴァナ: そういうこと!それで猫の種類を調べて、すぐに「ハヴァナ・ブラウン」が目に留まったの。珍しい種類の猫で、あまりいないのよ。女性DJも珍しいし、多くないわ。それにハヴァナ・ブラウンは私と同じように、茶色くて目が青いの。これに賭けてみようって決めて、自分のDJネームをハヴァナ・ブラウンに決めたのよ。

—実際にハヴァナ・ブラウンを見たことはありますか?

ハヴァナ: インターネットで写真を見たことはあるけど、実際にはまだ見たことがないの。すごく飼いたいんだけどね!でも、オーストラリアでさえ、私が知る限り1匹もいないのよ。アメリカにはブリーダーがいるみたいだけど、私は常にツアーしているから、ペットを飼うことができないのよね。犬や猫を飼いたくてしかたないんだけど、いつも留守だからかわいそうだなって思って。

—先ほどもおっしゃっていたように、ブリトニーやリアーナなどビッグネームとツアーしてきたそうですが、どのような経験でしたか?

ハヴァナ: とっても楽しかった!良い経験だったし、一緒にツアーさせていただいて光栄だった。今の私には理解できるのだけど、彼らはツアーをたくさんするから、バックステージが自分の家のようなものなのよね。彼らが自分たちの家に入れてくれて、ショーに参加させてくれるということは、本当に名誉なことよ。彼らとのツアーはいつでもすごく楽しいものだったわ。

—何か面白いエピソードはありますか?

ハヴァナ: アーティストに敬意を表して、ツアーでの出来事はツアーに留めておくべきよね(笑)だからあまり多くは語れないけど、良い経験をたくさんしたわ。初めて参加したのはプッシーキャット・ドールズのツアーで、彼女たちのマネージャーが私をブリトニー・スピアーズのツアーに推薦してくれたの。そのマネージャーのおかげで、ブリトニーのツアーに参加できたわけ。彼らがライヴをチェックしてくれて、自分のミックステープを送ったら、「OK、やってみよう!」って。それで朝の5時に私のマネージャーが電話してきて、「フランスに行くよ!ブリトニーとツアーするんだ!」って言うじゃない。「いま何て言った!?」って言ったら、「今日だよ!行かなきゃ!」って(笑)最初に考えたのは、「何を着たらいいんだろう?」ってことだった(笑)大興奮だったわ。その時、初めてレオタードとブーツを合わせようと思いついたの。

—それはセクシーですね(笑)

ハヴァナ: マネージャーには「レオタードの上に何か着た方がいいんじゃない?」って言われたわ。私は「多分そうよね、でも着ないから」って答えたの。私はこれを着るんだ!って決めていたからね。そしたらママから電話がかかってきて、パパがママを通して、パンツを履くようにって伝えてきたのよ(笑)「パンツは履かないわ。私は遥かフランスにいるのよ。パパには何もできないわ」って感じだった。しばらくの間、どこへ行くにもレオタードを着て、トレードマークみたいになっていたわ。

—「URBAN GROOVE」では何を着るんですか?

ハヴァナ: もうレオタードは終わったの。あれは何年も前のこと。でもすごく楽だったのよ。レオタードを着ると、何だか自由に感じるのよね。今はアリーヤに夢中だった日々に戻っている感じ。ちょっとヒップホップっぽく、バギーパンツを履いたり、バンダナをしたりしているわ。最近またアリーヤの音楽もよく聴いているのよね。

—日本のファッションについてはどう思いますか?

ハヴァナ: 大好き!昨日の夜は渋谷に行ったんだけど、ショッピングをして、歩き回った後、人間観察もかねて一杯飲みに行ったの。とにかくファッションが最高だったわ!女の子たちが本当に愛らしいし、みんな個性的なスタイルで。世界中のどことも違うユニークなものだと思う。日本のファッションは大好きよ!

—モールに行かないとね。

ハヴァナ: 間違いないわ!日本ではルールもないし、みんな好きな格好をしているように思うの。外から見ているからかもしれないけど、みんなが個性的なスタイルを自由に楽しんでいるように見えるわ。女の子たちを見ていてすごく楽しかった!ていうか、男の子もね!女の子のハンドバッグを持った男の子を見たんだけど、「ワォ!かっこいい!」って思ったわ。他の国だったら、ちょっとどうかなって思うかもしれないけど、日本ではかっこいい帽子や服に女物のハンドバッグを合わせた男の子を見て、「ワーォ!かっこいい!」って叫んじゃった。うちのマネージャーが「俺もやろうかな」っていうから、「ないない」って言ったんだけどね(笑)

—ピットブルをフィーチャーした「We Run the Night」は、ここ日本でも大人気です。DJをする時にピットブルの曲もプレイしていると思いますが、そういうアーティストと一緒に仕事をしてみていかがでしたか?

ハヴァナ: 信じられなかったわ。ピットブルの曲はDJを始めた初期の頃からプレイしていたの。当時はレゲトンの曲を出していて、彼を知らなくても曲を聴くとそのヴァイブで踊り出したくなるような曲ばかりだったわ。だから彼の曲はしょっちゅうかけていたの。当時、彼は今ほど有名ではなかったのだけれど、私はプレイしていたから知っていたわ。今ではあんなに成功して、そんな彼が「We Run the Night」に参加してくれて、一緒に楽曲を作って、ツアーをまわることができて…本当に信じられない!彼は素晴らしい人よ。一緒にいると最高のエナジーを感じられるの。

—ミュージックビデオも良かったです。

ハヴァナ: ありがとう!あのビデオのピットブルは、すごくハンサムだよね!ジャケットがとっても似合っていて、「私のビデオでそれを着てくれて、ありがとう」って言っちゃったわ(笑)

—日本では夏に配信限定EPをリリースされて、大ヒットしていますが、現在はアルバムを制作中だそうですね?

ハヴァナ: ええ。EPはアルバムの方向性を示す、良いプレゼンテーションになったんじゃないかな。楽しくて、セクシーで、ガーリーで、ポジティブで、とにかく世界に明るいエナジーを発しているの。自分の音楽を聴いて、みんなにはハッピーに感じてもらいたい。アルバムは私がクラブでプレイするような音楽になる予定よ。聴いた人が踊りたくなるような音楽を作りたいの。ハッピーになるようなね。それが今の私。ツアーをして、夢のような日々を送って、ものすごく幸せよ。

自分が聴きたいような音楽が、自分が作りたい音楽でもあるの。でも、ちょこちょこひねりも効かせているんだ。試してみたいような音楽もあるし、UKっぽいドラムンベースもちょっと取り入れているしね。Rehabやアフロジャックとも一緒に作っているし、それに忘れちゃいけないのは、レッドワンがその全てを見てくれているの!

—レッドワンのレーベルと契約しているんですよね。

ハヴァナ: レッドワンは本当に素晴らしいプロデューサーで、私にとって最大の出来事だったわ。最近のヒット曲の多くを手掛けている人だもの。ジェニファー・ロペスのように、長いキャリアを築いたアーティストを再び高めているしね。それに、レディー・ガガの伝説的なファースト・アルバムも手掛けたのよ。彼は私にとって、家族のような存在。本当に才能のある人だわ。

—最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

ハヴァナ: EPを買ってくれて、私の音楽をサポートしてくれてありがとう。早くみんなに会いたいわ!日本中のクラブをまわりたいな!

Interview + Text: Nao Machida



ハヴァナ・ブラウン
オーストラリア出身、1985年2月14日生まれ、本名アンジェリーク・ムニエ。DJ、シンガー、ダンサー。2008年にIsland Records AustraliaとDJとして契約。『Crave』というミックス・コンピレーション・アルバムのシリーズをリリース。これがきっかけとなり、ブリトニー・スピアーズ、リアーナ、プッシーキャット・ドールズ、クリス・ブラウン、エンリケ・イグレシアスといった世界のスーパー・アーティストのツアーに参加し始める。レコーディング・アーティストとしては2011年に「ウィー・ラン・ザ・ナイト」でシングル・デビューをし、地元オーストラリアのARIAシングル・チャートで最高位5位を記録し、シングルのセールスもトリプル・プラチナムに認定。この曲はARIAミュージック・アワードで2部門にノミネートされる。この大成功を受け、この曲のプロデューサーでもあるレッドワンのレーベル"2101 Records"の下、全米ではUniversal Republicと契約が決まる。全米リリース時には、大人気ラッパー=ピットブルをフィーチャーした新バージョンが作られ、瞬く間にヒット、全米ビルボードのホット・ダンス・クラブ・ソングで1位に輝き、ビルボード・ホット100ではTOP30入りを果たす(最高位27位)。そして日本でも2012年5月23日に着うた、着うたフルを配信開始後、初週からレコチョク洋楽・うた週間ランキング(5月30日付)で1位を記録とスマッシュ・ヒットを記録している。

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