『Electric Ladyland』、50周年記念盤を11月に発売

14 9月 2018
不世出のギタリストであり音楽家でもある、ジミ・ヘンドリックス。1968年に発表されたザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの歴史的名盤『Electric Ladyland』が50周年を迎え、3枚組CDにBlu-ray1枚を加えた計4枚組仕様の『Electric Ladyland 50周年記念盤』として、11月14日(水)に日本発売される事が決定した。

CD-Disc1『Electric Ladyland』は、当時LP2枚組で発売されていたオリジナルアルバム『Electric Ladyland』を、バーニー・グランドマンがオリジナルのアナログ・テープからリマスタリングを施し収録。1968年10月16日に発売された『Electric Ladyland』のオリジナル盤は、生前にリリースされたスタジオアルバムとしては最後の作品となり、全米アルバム・チャートの1位を獲得。ジミ・ヘンドリックスがプロデュースと監督を務めたこの作品は、今でも米国外で最も売上の多いジミ・ヘンドリックスのアルバムであり、ファーストアルバム『Are You Experienced』を凌いでいる。

そしてCD-Disc2、『At Last...The Beginning: The Making of Electric Ladyland: The Early Takes』には、未発表デモ音源やスタジオでのアウトテイクを20曲収録。ヘンドリックスがティアック社製のオープンリール式テープ・マシンで1968年初めに録音した曲のアイデアのデモ、ニューヨークのサウンド・センターやレコード・プラントでの初期のセッション、「Angel Caterina」と「Little Miss Strange」の未発表ヴァージョンには、バディ・マイルスとスティーヴン・スティルスがゲスト参加。「Long Hot Summer Night」にはヘンドリックスとミッチ・ミッチェルがフィーチャーされており、アル・クーパーもピアノで参加。また、「At Last...The Beginning」は、のちに「...And The Gods Made Love」となった曲の初期のヴァージョンである。

また1968年3月、マンハッタンのドレイク・ホテルに滞在中に録音されたジミのデモには、「Voodoo Chile」や「Gypsy Eyes」といった名曲の形成期の演奏や、クオリティが高かったにもかかわらずアルバムに収録されることのなかった「Angel」や「My Friend」などの楽曲の魅力的なスケッチが収録されている。

エクスペリエンス・ヘンドリックス傘下、ダガー・レコーズの公式ブートレッグ・シリーズの一環であるCD-Disc3、『Jimi Hendrix Experience: Live At The Hollywood Bowl Sept. 14, 1968』は、アルバム『Electric Ladyland』リリースの約1か月前に行われた、1968年9月14日のハリウッド・ボウルでの未発表ライヴ。最近発見された2トラックのサウンドボードからの録音音源12曲が収録されている。



同梱されるBlu-rayには、高い評価を博した長編ドキュメンタリー『At Last...The Beginning: The Making of Electric Ladyland』(日本語字幕付)と、オリジナル・アルバム『Electric Ladyland』の[非圧縮LPCMステレオ 24ビット/96k](Uncompressed LPCM Stereo 24b/96k)、[非圧縮 LPCM 5.1サラウンド 24ビット/96k](Uncompressed LPCM 5.1 Surround 24b/96k)、[DTS-HD マスターオーディオ 5.1 サラウンド24ビット/96k](DTS-HD Master Audio 5.1 Surround 24b/96k)が収録される。

ドキュメンタリーには、ヘンドリックスが生前制作した全作品のエンジニアを務め、死後の作品もほぼ全作単独または共同でプロデュースを手がけたエディ・クレイマーが『Electric Ladyland』のオリジナル・アルバムのレコーディングに際し、ジミたちが用いた技術のプロセスを説明するのにオリジナルのマルチトラック・テープの一部を再生しながら説明し、エクスペリエンスのノエル・レディング、ミッチ・ミッチェル、バディ・マイルス、ジャック・キャサディ、スティーヴ・ウィンウッド、デイヴ・メイスンらが当時を振り返っている。

「『Electric Ladyland』を5.1サラウンド・サウンドでミキシングすることをずっと夢見てきました」とエディ・クレイマーは語っている。
「ジミと私が1968年にやろうとしていた冒険心あふれるタイプの音には理想的な媒体のようにかねてから思ってきました。<Voodoo Child (Slight Return)>の最初のサラウンド・ミックスを完成させたときは、目に見える直感的な興奮を覚えました。掛け言葉になりますが、圧倒的なエクスペリエンス(経験)でしたよ。私たちはこの曲をサラウンド・テスト用に考えていました。音を聞いた瞬間、ジミと自分があの"とらえどころのない"音を見いだそうとしている自分たちの試みに笑いながら、ステレオ・アルバムをミキシングしていたときのことがフラッシュバックしましたよ」

『Electric Ladyland50周年記念盤』に同梱されるブルーレイにはこれらの5.1サラウンド・サウンド・ミックスが収録される。ヘンドリックスの作品群にあるスタジオ・アルバムとしてはまったく初めてのこととなる。

また新しいジャケット写真には、ニューヨークのセントラル・パークにある『不思議の国のアリス (Alice in Wonderland)』像の前にバンド・メンバーと子供たちがいるというもので、リンダ(・マッカートニー)・イーストマンが撮影したもの。ジミ自身がアルバムのジャケット・イメージとして選んだ画像である。この写真はリプリーズ・レコーズから発売された米国盤のジャケットの内側に追いやられ、白黒で印刷されていた。トラック・レコーズからリリースされた英国盤にはまったく使用されず、代わりに裸の女性が見開きに19人並ぶ写真が使用された。ヘンドリックスがこの写真をひどく忌み嫌ったのは有名な話である。このたびリンダ・イーストマンの写真が史上初めてフル・カラーで、ジミ・ヘンドリックスの元々のヴィジョン通りに『Electric Ladyland』のジャケットを飾ることになる。



上記4枚のディスクとジミの手書きの歌詞、アルバム・ジャケットの別案、当時の所属レーベルへの同作に関する指示や、エディ・クレイマー本人が撮影したレコーディング・セッションの未発表写真、音楽評論家のデヴィッド・フリック、プロデューサーのジョン・マクダーモットの英文ライナーなどが収録されたフル・カラーの48Pブックレットが『Electric Ladyland50周年記念盤』に付属する。

さらに、輸入盤として同内容のLP6枚+Blu-ray 1枚のセットも11月9日(金)に発売される。


(C)Ulvis Alberts
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