
Q. missed the boatで「チャンスを逃した」になるんですね!? Boatはどう関係あるんでしょう?

A. そうです!この missed the boatはちょうど「チャンスを逃した」という意味に当たります。これは文字通りに読むとイメージができると思いますよ。「船に乗り遅れた」が直訳だからです。
桟橋への到着が遅くて、船に乗り遅れた挙句、大切な旅に出られなくて大きなチャンスを逃してしまった、というロジックです。
旅の話だけじゃなくて、広義に、「間に合わなかったのでチャンスを逃した」というシチュエーションで自由に使えます。
ご覧の通り、missed the boatはかなりストーリー性があり、面白み満点です!ちょっとした不幸を嘆くなら使いたい表現ですね。
例えば…
食通Aさん:Blue point oysters were on sale until yesterday.
(ブルー・ポイントの牡蠣は昨日までセールだったよ。)
食通Bさん:Woah, I missed the boat!
(へー、僕チャンスを逃してしまったな!)
↑ Blue Point oystersとはニューヨーク州ロングアイランド産の名物牡蠣で、さっぱりした味と絶妙なのどごしが特徴です。 生食が◎!

Q. おなじく「失敗した」意味でmessed upという表現も出てきますね。これはどんな時に使うんですか?

A. ご覧いただいたように、messed upは「失敗した」や「しくじった」というふうに使われていますね。確かに missed the boatとはかなり似ていますが、実はニュアンスがちょっと違いますよ。
そこで、具体例をどうぞ!
【飛行機やレストランの予約について】
I messed up and booked the wrong day!
(間違って違う日にちを予約しちった!)
今、messed upとmissed the boatとの違いが分かりましたか?
かなり微妙な違いですよ。
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もう、ネタばれしてもいいよね?
まずは messed upは、自分から悪い決断をして、望ましくない結果が生まれたときに用います。「間違う」「間違える」「失敗する」を全部含めた表現なのです。
これに対して、missed the boat は主に時間に関する話で、「遅かったので失敗した」というシチュエーションに限られています。
messed upは同じく「遅刻して失敗した」ときはもちろん、マナー違反とか日程の間違えとか、どんな失敗方法をも包括しますよ。さっきの日にち間違えのような失敗も。
ちなみに、mess は単独で使うなら、めちゃくちゃした状態や、ごちゃごちゃした状態を意味します。なので、messed upは「単なる間違いで物事が混沌状態に陥ってしまった」というイメージです。なかなか生き生きとした表現じゃないですか!
動画内のフレーズ really messed up!(原曲歌詞:しくじった)ですが、
really(本当に)が加わっているので、「ほんとにしくじった!」という感じで、間違いの大変さが強調されます。
ところで、messed up は以上の使い方に加えて、下記のような言い回しもよく耳にします:
Aさん:Tom ditched Alice and ran off to Spain.
(トムはアリスを見捨ててスペインに行っちゃったよ。)
Bさん:That’s messed up!
(あれサイテーじゃん!)
↑ひどいよね!
さてさて、皆さん、今日は若干ネガティブな話が多かったですね…
うっかり、不愉快な思いをさせてしまったのなら、心よりお詫び申し上げます。
この罪悪感をあえて口に出してみたいと思っており。。。
I really messed up!
(僕、ほんとにしくじったね!)
次回からは「どんぐりころころ」をお届けしますので、乞うご期待!
どうぞよろしくお願いいたします。

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さて、今週もきました「ALEX YORKのワンポイント英会話」! この連載では、ニューヨーク出身の人気ミュージシャン、ALEX YORKさんに、歌を通じて実用的な英会話を教わっていきますよ。今回は、「うさぎとかめ」の4回目! ALEXさんのレッスンビデオを観てから、Q&Aをお楽しみください!