2012-03-15
『マリリン 7日間の恋』ミシェル・ウィリアムズ初来日、愛娘からの義援金を寄付

24日に日本公開となる映画『マリリン 7日間の恋』でマリリン・モンロー役を演じた米女優のミシェル・ウィリアムズが初来日を果たし、14日に東京・帝国ホテルにて記者会見を行った。

ヴァレンチノの赤いドレスを身にまとい、ブロンドのベリー・ショートがチャーミングなウィリアムズが登壇すると、取材陣からは思わずため息がこぼれた。初めての来日について「最高よ」と笑顔を見せた彼女は、「コンニチハ、ゲンキ?」と日本語でご挨拶。好きな日本語を聞かれると「モシモシ?」と茶目っ気たっぷりに答え、滞在中は「茶道を体験してみたい」と目を輝かせた。

今作は1956年に映画『王子と踊り子』の撮影のためにイギリスに降り立った伝説的ハリウッド女優、マリリン・モンロー(ウィリアムズ)と、同作の第3助監督を務めた年下の青年、コリン・クラーク(エディ・レッドメイン)の切なくもはかない7日間の恋の物語。40年余、クラークが胸に秘めてきた実話を初めて発表した回顧録が映画化された。トップスターとして、そして一人の女性として苦悩するモンローを感情豊かに演じたウィリアムズは、今作でアカデミー主演女優賞にノミネートされたほか、ゴールデン・グローブ最優秀主演女優賞に輝いた。

会見の会場となった帝国ホテルは、モンローが1954年に当時の夫ジョー・ディマジオと新婚旅行で滞在した場所。このことについてウィリアムズは、「今作ではマリリンが使用した楽屋を使用させてもらったり、実際に彼らが居た場所で撮影をしたりしたの。そういったシンクロニシティが重なった作品を携えて、こうしてマリリンが滞在したホテルに来られたことも、魔法のような巡り合わせだと感じているわ」と語った。

誰もが知っている伝説のスターを演じるにあたり、役作りには10ヶ月の月日を費やしたという。「彼女の出演作品は全て観た」というウィリアムズは、「初期のコマーシャルやラジオ出演もチェックしたし、芸術的には評価が高くなかった『帰らざる河』のような作品も観たの。最高の映画とは言えないかもしれないけれど、私はあの作品でのマリリンの演技や声が大好き。私に言わせれば、どんな作品でも重要だったわ」と説明した。1番のお気に入りの作品は『お熱いのがお好き』とのこと。

また、外見的な役作りと演技面での工夫については、「自転車の2つの車輪のようなもの」と例え、「その両方が不可欠で、真ん中でバランスを取るの。肉体的な役作りを進めながら、自分のことではなく彼女のことを学んでいたわ。目で見て、耳で聞いて、読んで、直感して。それによって自分でマリリンを形作るのではなく、マリリンが自然と形作られていった」と振り返った。

これまでは写真でのイメージでしかモンローを知らなかったというウィリアムズだが、今作を通じて彼女に対する考え方が変わったとのこと。「いかに真剣に物事に取り組んでいたか、いかに繊細で寛大で思いやりのある人だったかということ、それに彼女の抱えていた悲しみの深さに最も驚かされた」のだという。

一方でウィリアムズは、映画『ブロークバック・マウンテン』で共演した元恋人、故ヒース・レジャーとの間に誕生した愛娘マティルダちゃん(6)から、大切なものを預かってきたことを発表し、次のように説明した。

「今回の来日が決まったとき、普段は私の出張を喜ばない娘が非常に喜んでくれたの。1年前に日本を襲った震災は、私たちのコミュニティや家庭にも大きなショックを与えました。娘も家族も友人たちも、誰もが胸を痛めていたわ。娘は学校でも震災について学んだようで、『何か日本のためにできることはない?』と私に聞きました。そこで私は台所のテーブルにガラスのビンを置いて、『お手伝いをしたり手作りのものを売ったりして、お小遣いを貯めたらどう?』と提案したのです。娘はこの1年、ゴミを出したり、自分が描いた小さな絵を売ったりして、お小遣いでビンをいっぱいにしました」

「今回の来日で私がビンを日本に届けられると知って、娘はすごくワクワクしています。私たちは娘が貯めたお金を支援団体に寄付することにしました」と彼女は続けた。マティルダちゃんからの寄付金は、映画の配給元の角川書店を通じて「東日本大震災ふくしまこども寄付金」に贈られるという。

映画『マリリン 7日間の恋』は3月24日ロードショー。

MTV News