2012-02-10
『ドラゴン・タトゥーの女』を観るべき5つの理由

全世界で6500万部を売り上げたベストセラー小説を鬼才デヴィッド・フィンチャーが映像化した注目作『ドラゴン・タトゥーの女』がついに全国で公開された。全米では昨年12月に公開され、MTV Newsが選ぶ「2011年のベスト・ムービー」で1位にランクインした今作。ここではニューヨークの記者から届いた「『ドラゴン・タトゥーの女』を観るべき5つの理由」を紹介しよう。

ルーニー、ルーニー、ルーニー:
これ以上、語る必要があるだろうか? ルーニー・マーラはリスベット・サランデルだ。スウェーデン版映画の主演女優ノオミ・ラパスもかなわないほど、見事なリスベットを演じてみせた。『ソーシャル・ネットワーク』で主人公の元彼女を演じていたお嬢様風のマーラによる(実生活ではニューヨーク・ジャイアンツの創始者一家の令嬢)、アウトローな天才ハッカーへの変身っぷりには息を飲むものがある。この役に対する彼女の献身は全ての映画ファンが目撃すべきものだ。マーラは今作での演技が認められ、26日(現地時間)に発表されるアカデミー賞で主演女優賞にノミネートされている。

ダニエル・クレイグとヴァンゲル家の人々:
観客の人気をさらったのはルーニー・マーラかもしれないが、今作では共演者のキャスティングも全て完璧だ。主演のダニエル・クレイグは、スティーグ・ラーソンが原作で書いた通りの完璧なミカエル・ブルムクヴィストを演じた。クリストファー・プラマーが演じたヘンリック・ヴァンゲルは程よくチャーミングでありながらもイメージ通りに苦悩しているし、ステラン・スカルスガルドは期待を裏切ることなく魅せてくれる。だが、中でも最高の共演者といえば、あの猫だろう。あのかわいそうな猫…。

ヘーデスタ:
ヘーデスタは物語の舞台であるスウェーデンの小さな町。『ドラゴン・タトゥーの女』の成功の鍵は、その映像美にあると言っても過言ではない。フィンチャーは小説の世界をスクリーンに描く上で素晴らしい仕事を見せてくれた。監督の脳裏に浮かんだヘーデスタの風景は、多くの読者の思い描いていたものと同じだったのではないだろうか。映画はこの恐ろしい物語の舞台として、言葉を失うほどに美しい風景を大いに役立てている。恐ろしいと言えば…

問題のシーン:
そう、問題のシーンの数々だ。映画を観れば、それらがどのシーンのことかは分かるだろう。フィンチャー版の『ドラゴン・タトゥーの女』では、原作に登場する極めて不穏でどぎついシーンを避けたり抑えたりはしていない。そういったシーンの数々を観ることよりも辛いのは、それらを観ないことだけだろう。リスベットが直面した恐怖から目を背けることなど、視覚的に不可能なのだ。

エンディング:
噂は聞いているかもしれないが、フィンチャー版の『ドラゴン・タトゥーの女』のエンディングは原作やスウェーデン版映画と少々異なる。だが、あくまでも良い変更だから落ち着いてほしい。何かを大きく変更しているわけではなく、このミステリーをこれまで以上にスムーズに結末へと導く上で、ちょっとしたひねりが加えられただけだ。それが気になる原作のファンは、ぜひ劇場に足を運んでみてほしい。そして何よりも、ルーニー・マーラを目撃するために。

映画『ドラゴン・タトゥーの女』はTOHOシネマズ日劇ほか全国で公開中。デヴィッド・フィンチャー監督ルーニー・マーラの来日インタビューはMTV News Blogでチェック。

MTV News