2012-01-16
ゴールデン・グローブ賞 『アーティスト』が3冠、『ファミリー・ツリー』に作品賞


Photo: Paul Drinkwater/NBC via Getty Images
現地時間の15日、米カリフォルニア州ハリウッドで第69回ゴールデン・グローブ賞授賞式が開催され、サイレント映画『アーティスト』(日本公開2012年4月7日)がコメディー/ミュージカル部門の作品賞を含む3冠を獲得。ジョージ・クルーニー主演の『ファミリー・ツリー』(同4月)がドラマ部門の作品賞と主演男優賞を受賞した。

昨年に引き続き授賞式の司会を務めたのは、テレビシリーズ「The Office」でおなじみの英コメディー俳優、リッキー・ジャーヴェイス。皮肉っぽいブラック・ジョークを連発し、ゴールデン・グローブ賞らしいリラックスした雰囲気を演出した。

ジェラルド・バトラーとミラ・クニスが発表した助演男優賞を受賞したのは、『人生はビギナーズ』(同2月4日)で、人生75年目にして自分がゲイであることを告白する主人公の父親を演じたクリストファー・プラマー。同部門にノミネートされた他の俳優たちを称賛し、主演のユアン・マクレガーに感謝の意を述べた御年82歳のベテラン俳優は、43年にわたり連れ添っているエレイン夫人への感謝も忘れず、「彼女の勇敢さと美しさに今でも夢中だ」と述べた。

セス・ローゲンとケイト・ベッキンセールが発表した主演女優賞(コメディー/ミュージカル映画部門)は、映画『マリリン 7日間の恋』(同3月24日)でマリリン・モンローに扮したミシェル・ウィリアムズが受賞。コメディーというよりもドラマ作品である映画が「コメディー/ミュージカル部門」にノミネートされたことに皮肉を込めて、ローゲンは同作を「爆笑コメディー」として紹介した。

ジェイソン・ウーのドレスを身にまとったウィリアムズは受賞スピーチの中で、「自分は第一に母親であり、第二に女優だと思っています。それだけに、私が最も感謝している人は幼い娘です」として、故ヒース・レジャーとの間に誕生した愛娘マティルダ・ローズちゃん(6)について語った。「勇敢で元気いっぱいな彼女の姿は、公私ともに私のお手本です。毎日ハグとキスで仕事に送り出してくれてありがとう。それがなければ、これは実現できなかったわ。あなたのおかげで毎晩帰宅するのが楽しみだったの。6ヶ月もの間、ベッドタイム・ストーリーに登場するお姫様をマリリン・モンローのような声で読んでいたのに耐えてくれてありがとう」

また、「マリリン・モンロー自身が50年前に受賞したものと同じトロフィーをくださって、ありがとうございます。光栄です」と、主催のハリウッド外国人記者クラブにも感謝の意を述べた。モンローは1960年に『お熱いのがお好き』の演技でゴールデン・グローブ主演女優賞を受賞した。

『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』(同3月31日)のオクタヴィア・スペンサーは、ブラッドリー・クーパーから助演女優賞のトロフィーを授与された。同作で演じた黒人の家政婦役の演技で、既に数々の賞を受賞している彼女は、「この国のメイドについては、キング牧師の言葉に集約されていると思います—“人間を高める全ての労働には尊厳があり、重要なのです”」と述べた。また、長いスピーチを強制的にカットするゴールデン・グローブ賞にコミカルに応じ、「テーブル10番、どうもありがとう!」と共演者や関係者の座るテーブルに呼びかけた。

功労賞にあたるセシル・B・デミル賞を受賞したのは、ベテラン俳優のモーガン・フリーマン。1982年のシドニー・ポワチェに続いて、同賞を受賞した2人目のアフリカ系アメリカ人となった。この夜のプレゼンターを務めたのは、他の誰でもない現在84歳のポワチェ。会場からスタンディング・オベーションを受けると、「私見ですが、あなたはまさにご自身が選択した職業におけるプリンスだ。フリーマンさん、さらにレベルを上げてくれてありがとう。ようこそ、モーガン・フリーマンです」と受賞者を紹介した。現在74歳のフリーマンは、『ドライビング Miss デイジー』、『グローリー』、『ショーシャンクの空に』、『ミリオンダラー・ベイビー』といった作品を含むキャリアを称えて同賞を授与された。

主演女優賞(ドラマ部門)を発表したのは、昨年度に『英国王のスピーチ』で主演男優賞に輝いたコリン・ファース。トロフィーは『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(同3月16日)でサッチャー元英首相を演じたメリル・ストリープに贈られた。

用意してきた受賞スピーチがよく見えるように、ジョージ・クルーニーがステージにメガネを届けたが、ストリープはメモを見ることはせず、同部門にノミネートされた全ての女性に心からの感謝の言葉を贈った。そして、「エージェントと神様に感謝します。それから、私を痛めつけるハーヴィー・ワインスタイン(映画会社ワインスタイン・カンパニーの創設者)にも」と述べ、会場は笑いと拍手に包まれた。

『ブラック・スワン』の演技で昨年度の主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンは、主演男優賞(ドラマ部門)を発表。受賞者は『ファミリー・ツリー』のジョージ・クルーニーだった。

クルーニーは受賞スピーチの中で、同部門にノミネートされていた友人のブラッド・ピットに触れ、「ブラッドに会えて嬉しいよ。今年度は2つの作品(『ツリー・オブ・ライフ』と『マネーボール』)で彼の素晴らしい演技を観ることができたということだけではなく、世界中の人々のために彼が行っている偉業について感心していると伝えたい」と語った。

また、スピーチの終盤では映画の脚本・監督を務めたアレクサンダー・ペインに対し、「素晴らしい映画を作る最高の友人、アレクサンダー・ペインにとても感謝している」と述べた。

第69回ゴールデン・グローブ賞主要部門の受賞者リストはこちらのページにアクセス。

MTV News