2011-04-01
ソフィア・コッポラ&スティーヴン・ドーフが語る『SOMEWHERE』


Photo: MTV News
『ヴァージン・スーサイズ』や『ロスト・イン・トランスレーション』など、独特な世界観をフィルムに収めてきた女性監督ソフィア・コッポラ。『マリー・アントワネット』以来、4年ぶりとなる待望の新作『SOMEWHERE』が、いよいよ2日より全国で公開される。去る1月に来日した監督と主演のスティーヴン・ドーフに、作品の魅力を訊いた。

映画では、ハリウッド・セレブ御用達ホテルとして有名なシャトー・マーモントを舞台に、そこで暮らす人気俳優ジョニー・マルコ(ドーフ)と彼と一夏を共に過ごすことになった11歳の娘クレオ(エル・ファニング)の交流、ジョニーの心の動きが、ソフィアならではの繊細な空気感の中で緩やかに描かれている。

「娘の面倒を見たりだとか、ジョニーのよりリアルな一面にフォーカスしたの。楽しいけれど嘘くさい、キャリアでの一面とのコントラストを描いたわ」とコッポラは明かした。

「そういった視点から見ると、家族は誰にとっても基盤であり、地に足をつけて生きることを教えてくれる存在だと思う。私にとっても家族は人生におけるとても重要な存在よ」。

ドーフは劇中で、女と酒に溺れ、哀愁漂うハリウッド・スターをリアルに演じている。

「映画の冒頭のジョニーは自分を見失っているんだ。退屈していて、混乱していて…人生や娘を含む大切なものとの絆を見失っている状態にある。言ってみれば、彼の心は休暇中なんだよ」とドーフは説明した。

手掛ける作品のサウンドトラックにも定評があるコッポラ。今作では音楽を私生活でのパートナー、トーマス・マーズ率いるフレンチ・バンド、フェニックスが担当している。劇中の音楽はミニマムにおさえられており、これまでになく沈黙の瞬間が多いことも印象的だ。

「今作では意図的に音楽を控えめにして、沈黙の瞬間を増やしたかったの。沈黙は自分が考えていたよりも効果的だったし、楽曲数を減らした方がインパクトが強くなると思った。それに作品のスタイルにも合っていたわ。あえて沈黙を選ぶことで、男の孤独感が強調されると思ったのよ」とコッポラは語った。

映画『SOMEWHERE』は4月2日より、新宿ピカデリーほか全国でロードショー。インタビューのノーカット版はこちらのブログに掲載中

MTV News