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2010/02/05

サンドラ・ブロック、最優秀女優賞と最低女優賞にノミネートされる


Photo: Dan MacMedan/WireImage
7年間に渡って、映画やテレビの失敗作の常連だった。1994年にキアヌ・リーヴスと地獄のバスに乗り、アメリカを代表する女優になった。それから15年、数々のヒット映画を経て、サンドラ・ブロックに新しい肩書きが出来た―アカデミー賞ノミネート女優だ。

皮肉なことに、アカデミー賞の前日に発表される、今年「最低」の映画を選ぶラジー賞では、最低主演女優賞にノミネートされている。最優秀賞と最低賞に同時にノミネートされるのは、非常にレアな経験だ。

ラジー賞にノミネートされた「All About Steve」のプレミアで、ブロックは「映画の構想は説明できないわ。1時間35分かかってしまうもの。本当に無理。次の質問は?」と述べた。「複雑ではないけど。でも、もしマスコミに自分の人生を短い一文で説明しろって言われたら、あなたには出来る?」

確かにブロックの人生を要約するのは容易なことではない。ドイツ人のオペラ歌手と、そのボーカル・コーチの間に誕生したブロックは、ロケット開発者の祖父を持ち、ヨーロッパ全土やアメリカを転々として育った。高校ではチアリーダーを務め、大学は残り3単位を残して中退。ニューヨークに引越し、生計を立てるためにクロークとして働いた。その後、冴えないテレビドラマで女優業をスタート。1994年に映画『スピード』でブレイクしてからの活躍は、ご存知の通りだ。

「(有名になってから起こった)最悪のことは、クラブでトイレに入っていたら、下からカメラが入ってきたこと」とブロックは名声を得ることの代償を説明した。

「スチールカメラだったの。大体全てを隠すことができたけど、"オーマイガッド、私がドアを開けて殴らないと思ってるわけ?"って思ったわ。でも、まずはパンツを上げないとならなくて、そこで厄介なことになりかねないわけ。そのときに、妨害されてしまう境界線があるってことに気付いたわ」。

「今では(名声への)心の準備ができているわ。それに、公衆トイレはもう使わないの。我慢するのよ」と彼女は加えた。

現在45歳のブロックは、『あなたは私の婿になる』と『しあわせの隠れ場所』という2本の映画が立て続けにヒットし、ホームレスの高校生を養子に取る裕福な女性を演じた後者でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。だが、たとえ大成功の1年だったとしても、アカデミー賞とラジー賞に同時にノミネートされたという事実は、『しあわせの隠れ場所』の影に「All About Steve」があり、『スピード』の影に『スピード2』があるということをファンに思い出させる。

ブルース・ウィリス、ジム・キャリー、デニス・クエイドといったスターたちと同様、長年に渡るブロックのヒット作品がアカデミー賞にノミネートされることはなかった。『しあわせの隠れ場所』への出演に同意したときも、映画賞を受賞するとは考えてもいなかったそうだ。

「前からオスカーへの道というものは、計画されているんだと推測していたわ。多くの人が、"オスカーに値する"という理由で作品を選んでいるのだと考えていたの」とブロックは明かした。

「誰もこの映画を作りたがらなかったわ。私も1年の大半は今作を作りたいとは思っていなかった。誰もが私と同じくらい、"不意打ち"を食らったの…なんてね」(註:映画の原題はThe Blind Side=不意打ち)。

映画『しあわせの隠れ場所』は2月27日より、新宿ピカデリーほか全国にて公開予定。■
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