2009-12-10
ジョニー・デップ来日! 最大の敵は「自分の中にある」

日本でも絶大な人気を誇る米俳優のジョニー・デップが、最新主演映画『パブリック・エネミーズ』を引っさげて2年ぶりに来日。9日、都内で記者会見を行った。前夜には成田空港でおよそ1000人のファンが待機していたことが報じられたが、この日の会見にはムービー80台、スチール210名、記者300名を含む590名の報道陣が集結。その人気の高さを物語っていた。

ステージに登場すると、「また呼んでくれてありがとう。久々の来日で、この2年間はとても長く感じた。東京に来るたびに素晴らしい歓迎をしてくれて、とても感謝しているよ」と挨拶したデップ。ダンガリーシャツの上に茶系のジャケットを羽織り、デニムと帽子が良く似合っていた。

映画は1930年代に実在した銀行強盗、ジョン・デリンジャー(デップ)を主軸に描いている。世界大恐慌に襲われたアメリカで、アメリカ市民を苦しめる銀行から鮮やかな手口で金を奪い、仲間と共に大胆不敵な脱獄を繰り返したデリンジャーは、FBI史上初の「社会の敵ナンバー1(Public Enemy No. 1)」に指名された犯罪者でありながら、当時の大衆を虜にしたヒーローでもあった人物だ。

デップは脚本を読んで、「ジョン・デリンジャーという人物そのものに惹かれた」という。「彼の生まれ育った場所は、俺の生まれ育った場所からとても近い。リサーチを進めていくうちに、どんどん共通点が出てきた。びっくりするほどね」と振り返り、「デリンジャーは少年の頃に過ちを犯して、ああいう方向に走ってしまったわけだけど、俺だって同じ方向に進んでいたかもしれないと感じた。人生のカードが違ったから、違う道を進んだだけだ」と語った。

「大恐慌の当時、市民の最大の敵は、貧乏人から搾取する銀行だった。デリンジャーとしては、自分の金を取り戻したいという一心だったんだと思う。それは勇気のあることだし、品格を持って、人の命を無駄にすることもなかった。尊敬できる部分は大きいよ」。

さらに、「子供の頃、チャップリンやキートンに夢中になっていたのと同じ時期に、デリンジャーにも夢中だった」と明かしたデップは、「今作は幼い頃かわいがってくれた祖父へのオマージュでもあるんだ。家族を守るために、昼間は市バスの運転手として働き、夜は密造酒を作っていたんだよ。禁酒法時代にね」と微笑んだ。

撮影では実際にデリンジャーが服役していた刑務所も使用。史実どおり、彼の足跡を辿って再現したことについて、「事実どおりの演技をすることは、滅多にない素晴らしい経験だった」と感想を述べた。

先日は米「ピープル」誌が選ぶ「最もセクシーな男」に選ばれたデップ。ハリウッドの多くの男性を敵に回したであろう彼にとっての、最大の敵は何なのだろうか?

「俺に敵がいるかって?」と笑ったデップは、「いないと思うよ。1番怖い敵は、自分の中にあるんだ」と答えた。

「自分で限界を決めてしまう甘えや、期待に応じて妥協してしまう弱さ。そういった気持ちが、俺にとっては最も怖い敵だよ」。

映画『パブリック・エネミーズ』は12月12日(土)より、TOHOシネマズ スカラ座他、全国ロードショー。■

MTV News