2009-11-11
マライアも出演、話題のインディーズ映画が好発進


Photo: Todd Williamson/WireImage
インディーズ映画「Precious」が話題を呼んでいる。全米の僅か18館で先週末に公開された同作は、180万ドルの興行収入を記録。スクリーン毎平均10万ドルを稼ぎ出した。これは過去3年間で最高の数字で、アメリカ映画史上11番目の成績だという。

新人女優ギャブリー・シディビー(写真)を主演に迎えた「Precious」は、家庭内暴力やレイプ、10代の妊娠、救いようのない絶望感などに苦しむ1人の少女を主軸に描いた痛ましい物語だ。既に主人公プレシャスを演じたシディビーや、サンダンス映画祭で受賞した母親役のモニーク、そして、サンダンス映画祭でトップに輝いた作品自体に、アカデミー賞有力との声が上がっている。監督賞(リー・ダニエルズ)と脚色賞(ジェフリー・フレッチャー)へのノミネーションの可能性も高そうだ。

劇中でプレシャスを担当するソーシャル・ワーカーを演じたマライア・キャリーは、「この映画に参加した私たちみんなが、今作をとても大切に思っているし、参加できて光栄に思っているの。すごく力強い、ユニークな作品だからよ。今作は本当にたくさんの人を啓発することになると思うわ」と今年初めに語っていた。

BoxOfficeMojo.comによると、「Precious」による10万ドルというスクリーン毎平均の数字は、2006年に僅か3館でスタートした『ドリームガールズ』による12万6000ドルという記録に続く好成績だという。『ドリームガールズ』はその後、アカデミー賞で8部門にノミネートされ、助演女優賞のジェニファー・ハドソンを含む2部門に輝いた。アメリカ映画史上最高記録は『ライオン・キング』で、2館で初公開され、平均79万3000ドルを叩き出した。

今回の朗報が届く前から、シディビーの生活には既に変化が生じていた。今作で映画初出演となった現在16歳の彼女は、公開後に何が起こるか想像できなかったという。8月にMTV Newsに語ったとおり、街中で彼女を見つける人々は、劇中のプレシャスと混同してしまうそうだ。

「みんな注意深く、慎重なトーンで話し始めるの」と彼女は説明した。「私に優しく接したがるのよ。街中で見つけると、ハグをしたがったり、背中をさすって、全ては大丈夫だって言ったりしてくるの。でもいいのよ、私はハグが好きだからね」。

映画「Precious」は全米で公開中。ポーラ・パットンやレニー・クラヴィッツも出演している。■

MTV News