『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』、『キル・ビル』など、映画界を揺るがす作品を手掛けてきた鬼才クエンティン・タランティーノが、話題の新作『イングロリアス・バスターズ』を引っさげて来日。4日、キャストのブラッド・ピット、メラニー・ロラン、ジュリー・ドレフュスと共に、都内のホテルで来日記者会見に応じた。
大の日本好きとしても知られるタランティーノ監督は、「毎回こうして映画を引っさげて来日できることは、とてもエキサイティングなこと。スーパー・クール!」とご機嫌な様子。「黒澤と三船のように、監督と役者の馬が合うのは最高の体験だよ」とブラピとの仕事を振り返った。
映画の舞台は第二次世界大戦期、ナチスに占領され、多くのユダヤ人が犠牲となっていたフランス。ブラピ扮するアルド・レイン中尉が率いる反ナチス部隊"名誉無き野郎ども(=イングロリアス・バスターズ)"や、ロラン扮するナチスへの復讐を狙うユダヤ人、ショシャナが、ヒトラー暗殺計画を企て、奮闘する。
1978 年の『地獄のバスターズ』に着想を得て製作したという今作についてタランティーノは、「戦争映画が好きだから、最初はただ自分バージョンの戦争映画が作りたかっただけなんだ。脚本を書き進めて、登場人物を探求していくうちに、作品の重みや意味がついてきた」と明かした。
脚本を書き始めたのは今から10年前のこと。アルド中尉のキャスティングを考え始めたのは昨年のことだったが、「ブラッド・ピットしかいない」と確信したという。
「ブラッドはまるで脚本のページから出てきたみたいだった。でも、地球最大の映画スターなだけに、キャスティングできるかわからなかったよ。もし断られていたら、大変なことになっていたね」とタランティーノ。「彼のキャリアの最高な時期に一緒に仕事ができてよかった。その存在感、スターとしてのポジション、年齢―全てが完璧なタイミングだったよ」。
一方のブラピは、「この作品はハリウッドで神話化されていて、僕も8年も前から噂を聞いていたんだ。そんな作品への出演をオファーされて光栄だったよ。だから脚本をなるべく変えずに、忠実に演じたんだ」と喜びを語った。様々な言語が飛び交う現場だったというが、「言葉が通じなくても、最後には良き隣人になれた。素晴らしい絆が生まれた」と感慨深げだった。
また、映画でショシャナ役を体当たりで演じ、大きな存在感を見せ付けたロランは、「ハリウッドは夢見ていなかったけれど、タランティーノとの仕事は夢見ていたわ。こんな傑作で、多くに受け入れられて、とても嬉しい」とフランス人らしくコメント。「撮影は心から楽しむことができた。みんなでカンヌ映画祭に行ったり、こうして日本に来たり、私の夢は今もまだ続いているの」と笑顔を見せた。
ブラピが「日本にぴったり合うフレーヴァーを持ち合わせた作品」と太鼓判を押す『イングロリアス・バスターズ』は、11月20日より全国で公開予定。
公開から4日間限定で、映画開始から60分以内で退場した観客に全額を返金する「面白さタランかったら全額返金しバスターズ」キャンペーンを実施する。詳しくは公式サイト(henkin.jp)にアクセス。■
MTV News