インタビュー:2018年注目アーティスト<br>ベッドルームから世界に繋がるMURA MASA

1 2月 2018


MURA MASAの名前で活動する新進気鋭のプロデューサー、アレックス・クロッサンは、UK出身の21歳。つい先日行われた恵比寿リキッドルームでのライブも、たちまちソールドアウトとなった。

15歳で自らビート制作をするようになりSound Cloudで公開するや、たちまち注目を集め、20歳となった昨年、ゲスト陣にDESIIGNER、NAO、A$AP ROCKY、DAMON ALBARNを迎えたデビュー・アルバム『Mura Masa』をリリース。グラストンベリー、コーチェラといった世界的な音楽フェスティバルや、第60回グラミー賞の最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム部門にノミネートするなど、破竹の勢いでサクセスロードを駆け上がっている彼の素顔に迫った。

─日本の印象はいかがですか?

2016年、フジロックで来たのが初めてで、今回が2度目なのですが、ファッショナブルで洗練されていると感じます。マーティン・スコセッシやタランティーノ…映画を観るのが大好きなのですが、今回は「『キルビル』レストラン」でもある権八に行けました。

─日本人として気になるのは、やはりあなたの芸名「MURA MASA」。本名は「ALEX CROSSAN」ということですが、日本の刀剣からアーティストネームを取ったのはなぜですか?

日本のゲームや漫画といったポップカルチャーがもともと大好きでした。そのなかで耳にした、「ムラマサ」という音自体を魅力的だと思ったんです。もちろん、それが日本刀だということは知っていて、クールだなという印象はもっていますが、言葉の音に惹かれたというのが大きいです。

あなたの出身地のガーンジ島は、明治維新で来日したイギリス使節団の伯爵の出身地ゆえに、とりわけ日本文化に造詣が深い方が多いと聞いたことがあります。例えば、「Lotus Eater」や「Love For That feat. Shura」といった曲には、尺八や横笛のような日本の楽器を彷彿とさせる音が入っていますよね。それも生まれた場所の影響で耳馴染んでいたからでしょうか?

それというより、日本のカラオケ・インストルメンタル・サウンドを融合することに興味がありました。ヒップホップカルチャーがそういったことをしていましたよね。例えば90年代にWU-TANG CLANのような。

僕はスタジオももっていないし、楽器の演奏は得意じゃないけれど、そのなかで僕なりにつくってみたのが、あのサウンドです。

僕が育った場所は島で、そのことは僕の音楽に影響を与えていると思います。インターネットを通して、今の音楽シーンを想像しながら、自分のベッドルームでラップトップとスピーカーでつくっていました。

特に1st アルバムの『Mura Masa』 をつくるまでは、ビートやインストルメンタルが主だったので、「孤独なベッドルームサウンド」という側面が強かったのですが、アルバム制作をしてからは、輝かしい才能を持った他のアーティストと仕事をするようになったというのが大きな変化です。 彼らのスタジオに招かれたり、ツアーバスでつくったりしますが、制作の環境は大きく変えていません。



─アルバムを制作する以前はビートを中心につくっていたというのは、何かの影響ですか?

あまり自分が表立って歌ったりというのは得意じゃないし、当時の僕にポップスを書くのは難し過ぎたけれど、音楽をつくりたかったんです。その時にあったのがビートです。

僕が15歳とか16歳の時、JAMES BLAKEの音楽がインターネットのなかでよく流れていました。彼の音楽はエモーショナルで柔和で、僕に多分に影響を与えたと思います。

あとは、PRINCEが19歳の時にレコーディングした未発表だった8トラックがインターネット上で公開されたんです。その「Loring Park Sessions」と呼ばれる音源は、19歳のPRINCEとBOBBY Z、ANDRE CYMONEのトリオによる演奏で、インストルメンタルです。それもまた僕に影響を与えました。

─『Mura Masa』をつくったことで、何か変化はありましたか? これからつくっていきたい音楽のビジョンが生まれてきたりとか。

怒りを表現したいです。僕自身は、割といつも穏やかで、幸せな気持ちでいるんだけど、世界のあちこちで起きている出来事は、人々は怒りを抱えているように見えるから。またパンクがリバイバルするような気がしています。

─あなたは様々なアーティストをプロデュースしていますが、日本のアーティストとも何かつくってみたいと思いますか?

まだ日本のアーティストはそんなに詳しくないのですが、POーN POーN♪

─きゃりーぱみゅぱみゅ!?

そう。きゃりーぱみゅぱみゅやBABYMETALは好きです。一緒につくれたら面白いですよね。彼女たちのようなポップカルチャーを体現したものや宮崎駿やポケモンのようなファンタジックな世界から僕はインスピレーションをもらっています。MURA MASAという音楽プロジェクトは、どんな声でも受け容れて使ってみたいと思っています。


Interview + Text: Momoko Nakamura

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