関係者だけでなく多くの観客で熱気を集めた会場では、VJ鉄平が司会を務め各部門の受賞者を発表。まず最初のTシャツ部門では、「完成度の高いMTVロゴを壊さないこと」を主眼にユニークなデザインを選んだというBEAMS Tの永井さんがプレゼンターとして登場。優秀賞に選ばれたのは、平田紀行さんの作品「アルファベット」だった。
WEBスクリーンセーバー部門では広川政樹さんの「Sweet Decay」が、Mobile待受部門ではgyogennさんの「discover-m」がそれぞれ受賞した。引き続いてのミュージックビデオ部門に選ばれた西川貴鉱さんの「イモムシ進化論」には、ツアーの合間を縫って審査に参加してくれたダフト・パンクから「プロットと画像クオリティがよくできていた」というお褒めの手紙も届き、西川さんも大感激! 上映された作品はかなり奇妙なストーリー性ある作品で、ダフト・パンクが気に入るのも妙に納得?させられた。
AMDのCMスポット部門では、同社の社長デビッド・M・ユーゼさんがプレゼンターとして登場。このデビッドさん、社長なのに超ファンキーなキャラで鉄平も圧倒され気味。しかし「日本には優秀なクリエイターが多いのに発表の機会が限られている。だからAMDではSO-ZO COMPETITIONをサポートしたんです」というコメントには会場から大きな拍手が送られていた。優秀賞は3作が選ばれ、御影たゆたさん、木内克典さん、堀内信吾さんには、豪華にもそれぞれAMDのプロセッサ内蔵PCがプレゼント! また宇川直宏賞だった堀内さんには、宇川氏本人からビデオで「ビデオ作りを手伝ってほしい」という最大級の賛辞が送られた。
最後のステーションID部門では、寺井さんがプレゼンターとして登場し、なぜか鉄平の作った自信作も上映。その極悪映像ぶりが意外と真価を発揮せずに鉄平はやや意気消沈。そんな鉄平をよそに、特別審査員賞の千田哲也さん(寺井弘典賞)、斉藤俊介(井上靖雄賞)、小山宏志(品川亮賞)、準グランプリの有馬祐己さんと三浦聡さん、そしてグランプリの大桃洋祐さんの各作品が上映されトロフィーを授与された。いずれの作品もアイディアに富んでおり甲乙付けがたい出来で、日本の若いクリエイターが確実に育っていることを実感できるイベントだった。
なお、イベント終了後はテクノ界の重鎮、FUNK D'VOIDのDJプレイでAIRは朝まで盛り上がっていた。
文:巽 英俊