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『ドラゴン・タトゥーの女』デヴィッド・フィンチャー&ルーニー・マーラ来日会見

2012-02-01
『セブン』や『ファイトクラブ』、『ソーシャル・ネットワーク』など、数々の名作を生み出した鬼才、デヴィッド・フィンチャーの話題の新作『ドラゴン・タトゥーの女』。全世界で6500万部以上を売り上げたミステリー小説を原作にフィンチャーがメガフォンを執ることが報じられてから、キャスティングやポスター・予告編の発表など、世界中の読者や映画ファンが製作の進展を見守ってきた。映画は全米で昨年12月に公開され、大ヒットを記録。2月26日(アメリカ時間)に開催される第84回アカデミーでは、主演女優賞(ルーニー・マーラ)を含む5部門にノミネートされている。

そして今月、フィンチャー版『ドラゴン・タトゥーの女』がついに日本上陸を果たす。公開を前に来日したフィンチャーと主演のルーニー・マーラが1月31日に都内で開催された記者会見に出席。集まった多数の記者からの質問に答えた。



—まずは一言ご挨拶をお願いします。

デヴィッド・フィンチャー監督(以下、DF): 今日は来てくれてありがとう。(前夜のジャパン・プレミアでは)あんなに長いランウェイを歩く予定だったなんて知らなかったんだ。モデル業は何年もやっていなかったから(笑)歩き方を忘れていたよ。

ルーニー・マーラ(以下、RM): ハーイ!

—ルーニーさんは今回が初来日ですか?

RM: そうです。まだちゃんと見ていないのだけれど、今のところ東京がとても気に入っています。今日は午後に少し時間があるので街に出てみたいと思っています。楽しみにしています。

—楽しみな食べ物や場所はありますか?

RM: 特にはないです。とにかく来日できただけでワクワクしています。


1月30日に東京国際フォーラムにて開催されたジャパン・プレミアにて。

—原作が全世界でベストセラーになり、スウェーデンで既に映画化されている『ドラゴン・タトゥーの女』を、あえて再び映画化しようと思った理由を教えてください。スウェーデン版の映画とはどのような部分で差別化を図りましたか?

DF: 正直な話、スウェーデン版は1度しか観たことがない。そこまで入念に観ていないので、正確にどこが違うかを語ることはできないんだ。脚本が大きく違うと聞いているが、具体的にどこが違うかはわからない。今作では原作の小説に集中して、本を読んだときに自分がロケーションや登場人物に対して抱いた思いを忠実に映像化することを心がけた。だからスウェーデン版の映画と演技等の面でどうやって差別化するかということは、当初から考えていなかった。

—ルーニーさんが今回演じたリスベット・サランデル(アウトローな天才ハッカー)は、ご自身からはかけ離れた役だと思うのですが、なぜこの役を引き受けようと思ったのですか? 彼女のどのような部分に共感を持ったのですか?

RM: 原作の3部作を全て読んで、多くの読者と同様に私もこのキャラクターが大好きになったの。彼女のことをすごく理解できたような気がしたし、このキャラクターにどのように命を吹き込むべきかを考えたときに、自分にはそれが分かったと思えた。彼女にはさまざまな部分で共感するわ。ほとんどの人が人生のある時点で誤解されたり、のけ者にされたりといった経験をしたことがあると思う。私はそういった部分で彼女に共感したの。それに若い女優にとってこういった役は滅多に出会えるものではないから、大きなチャンスだと思って、ぜひ演じたいと思ったわ。


素顔のルーニーはシャイな印象。

—原作ファンも多くキャラクター設定が完成しているリスベットですが、今回の映画ではとても魅力的に映っているように思いました。監督はどのような独自性をリスベットに加えたのですか?

DF: そうは思わないな。独自性は加えていない。リスベットがどのような人物なのかという点では、3冊の原作に膨大な量の情報が詰まっている。僕は映画化する上で、原作の登場人物が何を考えているかについてよく考えるようにした。映画では登場人物の頭の中を表現するのがとても難しいんだ。特定の状況を作り出し、彼らがそこでどう振る舞うかを見せることで、どのような人物かをわかりやすく伝えることに努めた。そういった状況を考えてドラマ化するのが自分の仕事だと思う。だから今作ではどのような要素を加えるかの問題ではなく、どちらかというと引き算のプロセスだったよ。砂金をふるいにかけてリスベットの光り輝くものを見つけ出し、彼女の頭の中で何が起こっているかを表現する上での手がかりとなる行動を探していった。「クリエイト」するというよりも、「解釈」するという作業だったように思う。原作に登場する興味深い状況を映像に収めきれない場合は、そういった行動を別のシーンに盛り込んでリスベットという人物が理解されやすいように心がけた…次の質問にはもう少し短く答えるようにするよ。


劇中では見事にリスベットに大変身!

—リスベット役に挑むにあたって、外見的にはどのようなアプローチで臨んだのですか?

RM: リスベットの外見を作り上げる作業は、私とデヴィッドと衣装デザイナーのトリッシュ・サマーヴィル、それにヘアメイクさんやプロデューサーなど、多くの人によるコラボレーションだったわ。ルックスについて、髪型について、服装についてなど、全てをよく話し合って決めたの。彼女の見た目については原作にはっきりと書いてあるから、原作のどういう部分を取り入れて、新たにどんなことを加えるかなど、何度も話し合ったわ。

—スウェーデンでの撮影にこだわったのは、原作のどのような部分にひかれたからですか?

DF: 映画の舞台を他の土地に移そうとは考えたこともなかった。これはとてもスウェーデン的なストーリーだし、あの土地は登場人物や彼らの行動に色濃く影響していると思う。スウェーデンを舞台にした原作があれだけヒットしたわけだから、今作も同じようにスウェーデンを舞台にしたいと考えた。

—スウェーデンでの長期ロケで得られたことは?

DF:
雪は無料で使いたい放題だったよ(笑)ストックホルムはとても独特の景観がある街だし、他のどことも似ていない地下鉄でも撮影できた。電車の路線が街の中央で円を描いているのも撮れたし、それに最後のシーンに登場するミカエルのアパートの近くの石畳。あれは絵に描いたように美しくて、信じられないほど画面映えがしたよ。そしてあのありえない寒さ! 映画を観るとスウェーデンの凍てつくような寒さが感じられると思う。


撮影は極寒のスウェーデンで行われた。

—オープニングでレッド・ツェッペリンの「移民の歌(Immigrant Song)」のカヴァーを使った理由を教えてください。『ソーシャル・ネットワーク』ではエンディングにザ・ビートルズの楽曲(「Baby, You're A Rich Man」)を使用していましたが、世界中でよく知られたメロディ・ラインを使用する意図はあるのですか?

DF: 世界的に知られていない楽曲も使っているよ(笑) 「移民の歌」はバンに乗ってロケハン中にiPhoneで音楽を聴いていたらレッド・ツェッペリンのコレクションが流れてきて、この曲を女性ボーカルが歌ったらオープニングに良いんじゃないかなと思った。それくらい単純な理由だ。時にインスピレーションとは、こんなにバカげたところから得られるものさ。そのアイデアをそのまま実現したんだ。『ソーシャル・ネットワーク』の最後でザ・ビートルズを使ったのは、アーロンと話し合って、あの場面にはあの曲がピッタリだと思ったから。なぜ良く知られた曲を使うか? うーん。今作ではエンヤの楽曲も使ったけど、それは殺人のトーンを創り上げる上で良い曲だと思って。それにABBAは使いたくなかったからね(笑)

—『ソーシャル・ネットワーク』では100回くらいテイクを撮ったそうですが、今作ではそのような経験はありましたか? あるとしたら何回くらい?

RM: デヴィッドは全てのシーンでたくさんのテイクを撮る監督なの。そこには何の不思議もないと思うわ。テイク数を数えたことはなかったし…

DF: 54回はあったよ。

RM: 私は数えてなかったし、それが当たり前だと思って演じていたから、特にどのシーンでテイクが多かったかは覚えていないわ。それに『ソーシャル・ネットワーク』の冒頭のシーンは脚本にして6ページもあったし…

DF: 9ページだよ。

RM: 9ページを5分に収めないといけなかったの。1日半で9ページだから、実際には大したことはないわ。

DF: 9ページで9つのセットアップがあったので、それを10回ずつ撮ったとしても90回なわけだから。とにかく長いシーンだったというだけさ(笑) 今作では天候に左右されることが多くて、必然的にテイク数が増えることは多かった。たとえば夜橋に向かってリスベットがバイクを飛ばすスタント・シーンでは、午前4時に撮影して気温が低かったし、体感温度はさらに低かったからね。凍らないように橋には塩をまいたのだが、どうしても凍ってしまって、氷を溶かすために火を使ったりしながら撮影していた。そういった状況だとテイク数など数えていられないんだ。1週間も撮影しているような気分だったよ。



—ミカエル役のダニエル・クレイグが他の役者では考えられないほどにはまり役でしたが、どのようにキャスティングされたのですか? 共演した感想は?

DF:
ダニエルは最初に決定したキャストだった。ミカエルは絶対に彼に演じてほしかったんだ。多くの人にはジェームズ・ボンドとして知られているけれど、僕はそれ以前から彼のことを知っていて、幅広い役を演じることのできる才能豊かな役者だと思っていた。この役には特定の要素を求めていたんだ。まずは男らしさ。同時にたくさんの女性と友情関係を築ける人物だから良い聞き手である必要があった。そしてウィットに富んでいる人。そういった部分を全て網羅した彼は完璧だった。

RM: ダニエルとの共演はアメイジングだったわ。才能豊かな俳優で、忍耐強くて、私にいろんなことを教えてくれた。私は今作でこれまでにやったことのないようないろんなことに挑戦しなければならなかったから、彼のような人が近くにいてくれて心強かったの。ユーモアのセンスも抜群だし、一緒にいてとても楽しい人だった。

—ルーニーさんは女優としてのみならず、今ではファッション・アイコンとしても大きな注目を集めていらっしゃいますが、26歳の女性としてそのような注目を受けることについてのお気持ちを聞かせてください。

RM: あまり考えないようにしているわ。自分が世間からそういう風に見られているとは考えないようにしているし、そういった状況にあまり気を取られずマイペースな生き方を続けているの。



—オープニングのシーンで、人がコールタールに絡まってしまうような印象的な映像が出てきますが、どういう意図であのようなイメージを製作されたのですか?

DF: 前提としてあの素晴らしい曲(「移民の歌」)をオープニング・シークエンスで使おうと決めていて、友人のアニメーターにリスベットにとっての悪夢を映像化してほしいと注文した。観客にそれを観せることによって映画の世界観が表現できるようにね。抽象的で、ちょっと滑稽なものでもいいと思っていた。そしてピアノに使う漆のような黒い液体から人物が飛び出すというアイデアが浮かんだ。そこから、あのシークエンスでディレクターを務めたティム・ミラーが75案のパターンを提案してくれて、それを25案まで絞った。そして最終的なものを選んだ時点で、彼に「8週間で作って」と告げたんだ(笑)



—原作は三部作ですが、次回作もフィンチャー監督が製作するのですか?

DF:
残り2作品を製作するかどうか決める前に、たくさんの人に今作を見てもらわなければ。すごく大勢の人にね!(会場笑)

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『ドラゴン・タトゥーの女』

凍てつくようなスウェーデンの冬。ジャーナリスト、ミカエル・ブルムクヴィストのもとに、財閥一家の大富豪から奇妙な依頼が舞い込んでくる。40年前の少女失踪事件の真実を暴き、犯人を捜してほしいというのだ。ミカエルは背中に龍の入れ墨(ドラゴン・タトゥー)を入れたアウトローな天才ハッカー、リスベット・サランデルと共に猟奇事件の真相に迫る…。

監督: デヴィッド・フィンチャー
脚色: スティーヴン・ザイリアン
原作: スティーグ・ラーソン
キャスト: ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー、ほか
2月10日(金)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー!

オフィシャルサイト>>


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Text: Nao Machida

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日本で世界最速公開決定!『アメイジング・スパイダーマン』来日会見

2012-01-19
世界中で大ヒットした『スパイダーマン』が、キャスト・スタッフを一新して装いも新たに3D作品として帰ってくる! 新作『アメイジング・スパイダーマン』を引っさげて、ピーター・パーカー/スパイダーマン役のアンドリュー・ガーフィールド(『ソーシャル・ネットワーク』、『わたしを離さないで』)、ガールフレンドのグウェン・ステイシー役のエマ・ストーン(『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』)、プロデューサーのアヴィ・アラドとマット・トルマックが早くも来日。1月18日に都内で記者会見を行った。ここでは世界最速記者会見の一問一答を余すところなくどうぞ!



—まずは一言ずつご挨拶をお願いします。

アヴィ・アラド(以下、AA): コンニチハ。再び東京に来ることができて嬉しいです。今回は『アメイジング・スパイダーマン』のフッテージ映像を携えての来日となりました。日本は今回のプレス・ツアーで訪れる最初の国です。会見前にお見せした映像で、美しいエマ、素晴らしいアンドリューをご覧いただけたと思います。私たちは『アメイジング・スパイダーマン』を大変誇りに思っています。ぜひ楽しみにしていてください。

アンドリュー・ガーフィールド(以下、AG):
コンニチハ。東京に来ることができて嬉しいです。こんなにたくさんの方々に来ていただいて、圧倒されています。この作品で喜んでいただき、絆を感じて、応援してもらいたいと思っています。日本の皆さんに映画を観てもらうことに、とても興奮しています。昨日は取材を受けましたが、たくさんの知的な質問をしていただきましたので、今日も期待しています。僕らは自分たちの作品を誇りに思っているので、皆さんにもぜひ楽しんでいただきたいです。アリガトウゴザイマス。

エマ・ストーン(以下、ES): コンニチハ! 今回が初めての東京ですが、私がこれまでに訪れた中でも断トツで1番クールな街だと思います。高層ビルからの眺めも素晴らしいわ! 初来日ができて、ものすごくワクワクしています。皆さんが『アメイジング・スパイダーマン』を楽しんでくれたら嬉しいです。今日は今作について、皆さんにお話しできることを嬉しく思っています。お越しくださいましてありがとうございます。

マット・トルマック(以下、MT): コンニチハ。来日できて光栄に思い、全員恐縮しています。東京がプレス・ツアーの最初のストップです。そして、『アメイジング・スパイダーマン』は日本で世界最速公開することになりました。日本の皆さんはずっとスパイダーマンを愛してくれましたから、言うまでもなく、日本は私たちの中でもとても大切な場所なのです。私事ですが、以前はソニーで仕事をしていましたので、再びホームグラウンドに戻ってきたような気分です。アンドリューが言ったとおり、皆さんに映画を見せることをスリリングに感じて、楽しみにしています。今日は『アメイジング・スパイダーマン』を6月30日に日本で世界最速公開するということを、正式に伝えたいと思って来ました。『アメイジング・スパイダーマン』の物語は、ここ日本から始まるのです。

—スパイダーマンはスーパーヒーローの中でも普通の少年で、だからこそ多くに共感されるのだと思いますが、このキャラクターを再び生まれ変わらせるほど特別な存在だと感じたのはどんな部分ですか?

AA: 『スパイダーマン』では両親を失った少年が、労働者階級で叔父と叔母に唯一の子どもとして育てられ、自分自身を見出そうとする。彼は難しい状況に生まれて、自分の人生を自分で切り開いていかなければならないんだ。誰もが親友やイトコ、隣人にしたいような普通の男の子で、とても共感しやすい人物だ。また彼は他のヒーローと違って身近な人たちを救い、世界を救うわけではない。地に足が着いたーヒーローなんだ。

これまでの3作では語り尽くせなかったストーリーがたくさんある。今作ではピーターがどのようにこの旅を始めたかに焦点を当てた。グウェンとは真実の愛が生まれるのだが、彼女は恋の対象であり、知的な友だちで、ピーターと平等の立場の強い女性。今日の女性を象徴していると思う。

今作はピーターの視点で描かれ、答えを探していくんだ。スタン・リーが原作に込めた気持ちが分かるキャラクター設定になっているよ。それからエモーショナルなストーリー。アクションはストーリーのためにあるんだ。ただ壊す、爆発するものではなく、マーク・ウェブ監督は現実に根付いたアクションを創り上げた。悪役はDr.コナーズだが、彼はピーターにもグウェンにも関連した人物。恩師であり、父親を知っている敵で、戦う相手として心情的に厳しい人物なんだ。そしてピーターは、クモに噛まれたり、ミューテーションする前から、英雄の心を持っている人なんだよ。


新生スパイダーマンは『ソーシャル・ネットワーク』で主人公の親友を演じたアンドリュー・ガーフィールド。

—マーク・ウェブ監督を起用した理由は?

MT:
アヴィが言ったとおり、スパイダーマンやピーター・パーカーがなぜこんなに人気があるかというと、彼は何よりも私たちのような人間だからだ。富豪でもなければ、大人の男でもない、これから成長しようとしている微妙な年代。無責任でも許される存在のままでありたい気持ちと、大人にもならなければならないという責任の狭間にいて、まさに人生の岐路に立っている。だからこそのジレンマがあり、共感してもらえると思う。物語をつくるにあたっては、ドラマが大事だと考えた。もちろん最高のSFXをお届けするよ。でも骨子にあるのはドラマ。それが「スパイダーマン」を「スパイダーマン」たらしめている核なんだ。

監督について話し始めたとき、エモーショナルな物語を伝えられる人にしようということになった。特効や派手な視覚効果は必ずしも得意ではなくていいから、人の心を動かすような物語を伝えられる人がよかった。それに、感動的なラブストーリーを伝えられる人がね。そんなとき現代の人間関係をリアルに描いた『(500)日のサマー』を観て興味を持ち、すぐにマーク・ウェブ監督と打ち合わせをした。彼が話したのはシリーズやキャラクターへの愛で、それはこれまでの作品をリスペクトしつつも何か新しいものを感じさせてくれるものだった。100本以上のミュージッククリップを手掛けた監督でもあるので、とてもモダンな感性の持ち主なんだ。

『ソーシャル・ネットワーク』を観れば分かるように、今はオタクが世界を席巻している時代。ピーターもそんな現代の感受性を持った一人だが、彼や、彼を取り巻く現代世界を今の感覚で描ける、マーク・ウェブのそんな部分が起用した大きな理由だ。彼のことが大好きになったよ。最終的には、監督を雇うときには保障はないし、莫大なリスクがつきもの。その人のビジョンがスクリーンに描かれるわけだからね。私たちはそれを承知でマークを起用した。その決断は正しかったと思っている。



—過去3作の『スパイダーマン』は大ヒットしましたが、今回の『アメイジング・スパイダーマン』に出演するにあたって、プレッシャーや役を演じる難しさはありましたか?

AG: イエス、ハイ(笑) かなりね。トビー(・マグワイア)とサム(・ライミ監督)、(キルスティン・)ダンストさんは、スタン・リーの原作を忠実に映像化していたと思う。でも、プレッシャーはそれだけが理由ではなく、登場人物に深い歴史があるからなんだ。ピーター・パーカーがいかにして誕生し、これまでの進化を遂げてきたか、という部分にね。僕は3歳のときからスパイダーマンの大ファンで、何よりも第一に“ファン”なんだ。最初の三部作には、原作のコミックと同じくらいインスパイアされた。前作のフィルムメーカーや役者から今作を引き継ぐことを光栄に思う。もちろん、ものすごいプレッシャーは感じるけれど、もしプレッシャーを全く感じていなかったら、ちゃんと仕事をしていないということなんじゃないかな。世界中の何百万人、何億人ものファンのために、登場人物を忠実に描く責任を感じるよ。とても重要で神話的な人物だからね。個人的にも、僕にとって非常に重要な人物なんだ。健全なプレッシャーはポジティヴなものだと思う。それを思い出させてくれてありがとう(笑)

ES: 私はすごくラッキーだったと思うの。私が演じたグウェン・ステイシーは、前シリーズの3作目でブライス・ダラス・ハワードが見事に演じていたけれど、今作では、全く違ったグウェンが登場するわ。前作のグウェンは高校生でもなければ、ピーターの初恋の相手でもなかったし、MJとピーターの間に登場する存在だった。でも今作では、ピーターはまだMJに出会ってすらいないの。だから、スパイダーマンを演じるほどのプレッシャーは感じなかったわ。プロデューサーでもなかったし、とにかく自分の役をできる限りの力で演じるのみだった。今作で唯一プレッシャーを感じているのは、今よ。ここまで国際的な注目を集める作品に参加するのは初めてだし、映画の話をするために東京に来るのも初めてなんだもの。ちゃんと質問に答えて、できる限り素直に話さなきゃ、ってね。撮影中はブルースクリーンやワイヤーアクションがあっても、他の作品の撮影と何ら変わらなかったの。とにかくストーリーを忠実に伝えるのみだったから。ベッドルームの床に座って、2人が恋に落ちるシーンを撮影していても、他の映画とさほど変わらなかったわ。だから…プレッシャーを感じるのは今この瞬間ね(笑) それを除けば、私はとってもラッキーだったわ。


グウェン役は主演作『ヘルプ 〜心をつなぐストーリー〜』が世界中で2億ドルを超えるヒットとなったエマ・ストーン。

—本格的なアクションは初挑戦だと思いますが、感想をお聞かせください。

AG: すごく楽しかったよ。全ての瞬間…全てではないけど、ほとんどの瞬間を楽しむことができた(笑) アクション・シーンは僕にとって大きな挑戦だった。先ほどの映像でも分かるとおり、多くのシーンを自分でこなしたんだ。それが監督からの依頼だった。スタントはアンディ・アームストロング率いる素晴らしいチームがサポートしてくれたよ。『インディ・ジョーンズ』シリーズやボンド映画などを手掛けてきた、伝説的なチームなんだ。だから、最高のチームと一緒に仕事をすることができた。彼らと一緒に現場入りすることが恐縮だったよ。クランクインする前に彼らと4ヶ月にわたってトレーニングをした。毎日クタクタになってね。素晴らしい経験で、常に挑戦的だった。3人のスタント・ダブルがついてくれて、それぞれが特定の分野を極めているんだ。彼らのおかげで僕がかっこよく見えるんだよ。大きなアクション・シーンだけではなく、ピーターがクモに噛まれるとどうなるのか、クモのDNAを持つことで彼の動きにどのような影響が及ぶのか、といった色々なことを、クリエイティブな人々と一緒に考えることができたのは素晴らしい機会となった。スタントは本当に大変だったけれど、彼らプロのチームがいたから可能になったんだと思う。でも本当に楽しかったし、皆さんにもそれが伝わることを願っているよ。

—前回のシリーズではピーターとMJの逆さ吊りのキスシーンが話題になりましたが、今作ではどんなキスシーンが期待できますか?

ES: 先に知らない方がいいわよ!(笑) 映画を観て、発見した方がいいでしょ? すごいシーンかどうかは、観てから決めていただければ嬉しいわ。でも、すてきなファースト・キスを期待していてね。逆さ吊りではないけれど、楽しんだわよね?

AG: (まあまあ、のジェスチャー)

ES: (笑)

MT: 今2人で再現して見せてあげれば?

ES: セットが準備されてないからダメよ。


会見中も仲良くおしゃべり。

—来日中に行ってみたい場所は? 何かおいしいものは食べましたか?

AG:
もっと時間があればと思うよ。東京の街を目にした途端に、すぐに飛び込んで探検したくなった。すでに2度ほどおいしい食事をいただいたよ。発音がちょっと自信ないんだけど…

ES: しゃぶしゃぶ?

AG: そう、昨夜はしゃぶしゃぶを食べて、とてもおいしかった。昨日到着したばかりなんだけど、昨日は一日中、記者の質問に答えていたんだ。彼らの質問がとても知的で繊細なことに驚いたよ。とても礼儀正しくて、取材でこんなにすてきな気分になったのは初めてだった。映画をよく書いてもらうために言っているわけじゃないよ、本心だからね(笑) 本当はもっと日本のカルチャーを体験したいけど、残念なことに明日には出発しなければならないんだ。でも次回はもっと長く滞在したいと思う。6月に再来日するから、どこへ行くべきかアドバイスしてね。今回は呼んでくれてありがとう。

ES: 『アメイジング・スパイダーマン』のような作品に出演する上でエキサイティングであると同時にものすごくもどかしいのは、世界中のいろんな国に行けるのに、数日しか滞在できないこと。だから、ほとんどホテルから出られないの。東京の街を歩いてみたいわ。今回の滞在では難しそうだから、私はここで皆さんと約束します。必ず観光のために再来日するわ! 『アメイジング・スパイダーマン』とは関係なくね(笑) とにかく街を歩いて、できる限りたくさんのものを食べたいの。東京は深い歴史と豊かな文化のある、本当に奇跡的な素晴らしい街のようだもの。ぜひ再来日して良い時間を過ごしたいと思う。そのときはよろしくね!



***



『アメイジング・スパイダーマン』

ピーター・パーカーは幼い頃に両親に捨てられ、今は叔父のベンと叔母のメイと一緒に暮らしている。ごく普通の青年と同じように、ピーターもまた、自分のアイデンティティと葛藤する、そんなティーンエイジャーだった。だが、自分の「過去」というパズルのピースをひとつひとつはめていくうちに、思いもよらなかった父親の秘密を知ってしまう。そしてそれこそが、彼に過酷な運命を——スパイダーマンとして生きる運命を決意させるのだった。

監督:マーク・ウェブ
キャスト:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、ほか
6月30日より、TOHOシネマズ日劇ほか世界最速3D公開
オフィシャルサイト:http://www.amazing-spiderman.jp/


Text: Nao Machida

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トム・クルーズ来日!『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』会見レポート

2011-12-02
あのトム・クルーズが、再びスーパー・エージェント、イーサン・ハントとして帰ってきた!
全世界で累計14億ドル以上のセールスを誇る人気シリーズの第4弾『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』が完成。12月1日、クルーズと共演のポーラ・パットン、ブラッド・バード監督が都内で来日記者会見に応じた。“世界最速記者会見”となったこの日、会場にはドバイの砂漠をイメージした砂丘が登場。「すべての質問に答えて砂漠を脱出せよ」という今回のミッションに、三人が出した答えとはーー。



—まずは一言ずつ、ご挨拶をお願いします。

トム・クルーズ(以下、トム): ご招待どうもありがとう、とても光栄です。ずっと楽しみにしていたから、また来日できて興奮しているよ。砂嵐の中で撮影していたときも、僕らは来日するこの瞬間について考えていたんだ(笑)だから今回の来日はとてもエキサイティングだし、皆さんの温かい歓迎に感謝します。

ブラッド・バード監督(以下、監督):
また来日できて嬉しいです。過去に『Mr. インクレディブル』と『レミーのおいしいレストラン』で来日して以来、3度目の来日になります。僕も砂嵐は憶えているけれど、砂が顔や目に吹き込んでこないのは、この会見の砂漠が初めて。砂をトムの目に吹き込むという演出がないことに感謝するよ(笑)

ポーラ・パットン(以下、ポーラ):
皆さん、こんにちは!来日できて、すごくワクワクしています。東京に来るのは今回が初めてなの。まさに夢が叶ったという感じよ!トムとブラッドと一緒に、こうしてここに座ることができて、私はとてもラッキーだと思います。砂嵐に遭うこともないしね(笑) 今日はご来場くださって本当にありがとう。信じられないくらいです。

—アクション・シーンが素晴らしいのはもちろんですが、今作ではイーサン・ハントをはじめとする極秘諜報機関IMFのメンバーが、それぞれの力を活かして全員で立ち向かって行く姿が観ていて爽快でした。撮影現場での皆さんのチームワークはいかがでしたか?

トム: 素晴らしかったよ。徹底した最高のキャストだった。ブラッド・バードを監督に迎え、ポーラは類い希な存在だし、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ…みんなと一緒に仕事が出来て本当に良かった。毎日現場はものすごく楽しかったんだ。長時間の厳しい撮影が続いたけれど、キャスト全員が自分たちに何ができるかを常に考えていたし、いつでもスタンバイしていた。トレーニングもたくさんしたしね。ポーラは何ヶ月トレーニングしたんだっけ?

ポーラ: クランクイン前に2ヶ月よ。

トム: ファイトシーンは初めてだったんだよね?

ポーラ:
そうなの。


現在49歳!若い!

トム: 撮影はチームワークだったよ。映画製作自体がチームワークだし、現場に入ったら誰もが向上しなければならなかった。僕はみんなをとても誇りに思っているし、本当に良い思い出だ。それにブラッド・バード監督と仕事が出来たこともね。彼が恥ずかしくなるくらい褒めちぎらせてもらうよ。『アイアン・ジャイアント』、『Mr. インクレディブル』、『レミーのおいしいレストラン』といった彼の作品は、とにかく素晴らしい。彼にとって初めての実写映画が今作であることを僕は誇りに思うし、興奮している。フィルムメーカーとして、語り部として、そして一人の人間として、こんなにも尊敬している人だからね。彼は自分が持っているすべてを初の実写作品に注ぎ込んでくれた。作品のシーンやトーンを観れば、ブラッド・バードらしさが感じられるはずだよ。続いて、彼が一言おっしゃいます(笑)

監督: (笑)これ以上のキャストやクルーは望めなかったよ。トムと一緒に仕事をすることは、実現するかわからないまま、ずっと楽しみにしていたことだった。それが実現したのだから、最高の気分だよ。先ほどチームワークについての質問があったけど、4人のメインキャスト—トムとジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、そしてポーラ・パットン—は、それぞれが違ったリズムを持っているんだ。そんな4人が美しいハーモニーを奏でる。一緒に演じると、まるで素晴らしい弦楽四重奏のようだった。特に4人が全員揃っているシーンは、僕のお気に入りの思い出だよ。撮影中はみんなでたくさん笑い、楽しい時間を過ごすことができた。

—世界一の超高層ビル、ブルジュ・ハリファでのシーンの撮影では恐怖心はなかったのですか?もし怖かったのであれば、どう対処しましたか?

トム: 恐怖心はあった、ゾッとしたよ…なんてね(笑) 僕は高い所が怖くないんだ。子どもの頃、投げると背中のパラシュートが開くG.I.ジョーの人形を持っていた。4歳の時に自分のジャングルジムを家の雨樋まで引きずって持って行き、ベッドに敷いてあった新しいシーツをはぎ取って、四隅にロープをくくりつけたんだ。それを自分の背中にしばりつけて、ジャングルジムを伝ってガレージの上によじ登った。

監督: この話の結末は想像つくな。

トム:(笑)4歳だけに、よく結果を考えていなかったから、シーツを広げてガレージから飛び降りてしまった。パラシュートがあれば上手く行くと思っていてね。屋根から足が離れた瞬間、これは失敗だと気づいたよ。ラッキーなことに前の夜に雨が降ったから、地面がぬかるんで柔らかくなっていた。着陸して自分の顔が泥に突っ込んだ瞬間は忘れられないよ。それから背中をついたら星が飛んでいた(笑)「ママに知られたら殺されちゃう」って思ったのを憶えている。だから、僕は子どもの頃からああいうことがしたかったんだ。とはいえ、決して高さを甘んじてはいないよ。とても挑戦的なことだし、実現するために何ヶ月ものトレーニングを要した。でも、あのシーンを考えたのは監督だからね。「早くやれよ」って言うんだ。彼にやらされたんだよ。

監督: 話の結末が想像と違ったよ。軽い脳損傷を負って、その瞬間から高い所が怖くなくなったのかと思った(笑)

トム: もしかしたら、そういうことだったのかも(笑)


会見前日にプライベートジェットで羽田空港に着陸。空港でサイン攻めに遭うトム。

—ポーラ・パットンさんはセクシーなシーンもあってウットリしました。ジェーンは気が強い反面、純情な一面もあると感じましたが、ご自身と似ている部分はありますか?

ポーラ: ジェーンは多くの女性が共感できる人だと思うの。私たち女性は複雑で傷つきやすく、それでいて強いでしょ?ジェーンは大切な人を失い、失敗を経験して、それを乗り越えなければならなかった。男たちと対等な存在だけれど、女性らしさも兼ね備えているわ。女性の力は大切だと思うの。男性ではなくても力強くいられるものよ。彼女は自分のそういった一面を活かしているし、女性の誰もがそうあるべきだと思う。男でなければ強くないなんてことはないのよ。ジェーンとは共通点もたくさんあるの。実生活ではあそこまで銃が得意ではないけれどね。アクション・シーンはすごく楽しかったけれど、本当の私は穏やかな人よ(笑)(トム:君はすごく上手だったよね)ええ、ファイト・シーンで内面に秘めた怒りを発散したのよ。でも演じていて本当に楽しかった。ジェーンは喪失感や失敗を乗り越えたことのある誰とも同じように複雑な人で、辛抱強くて、演じる上でとても挑戦的でエキサイティングな人物だったわ。

トム: 彼女は素晴らしい仕事をしてくれて、本当に感謝しているんだ。厳しいトレーニングを経て、すべてのシーンを見事にこなしてくれた。才能豊かな人だよ。作品への献身的な姿勢も素晴らしく、僕らはとても感謝している。

ポーラ: 人生で最高の褒め言葉だわ。トムはこれまでに出会った中で最も勤勉な人だもの。もう最高よ!これ以上、何も要らないわ(笑)


ポーラ・パットンはシンガー・ソングライターのロビン・シックの奥さまです。チャーミング!

—監督にお聞きしますが、初めて実写作品を手掛けて、どのような部分にアニメーションとの最大の違いを感じましたか? Mr. インクレディブルのように、どこへでも行って演じてくれるトムとの仕事はいかがでしたか?

監督: 役者に何でもやらせる状況を作るには、外に出たら閉め出して戻れなくすればいいのさ(笑)
アニメーションも実写も映画の言語は共通だと思う。最大の違いは、実写作品ではリアルな即興性が楽しめるということ。テイク3で思いついた斬新なアイディアを、実際にテイク4で試すことができる。奇跡を願って、その瞬間をフィルムに収めるんだ。アニメーションでは即興性の真似のようなことはできるし、サウンドトラックで効果を出したりはできる。でもどちらかというと、ゴールに向かって小さなステップを重ねていくものなんだ。実写作品では挑戦が大切だ。今回は素晴らしいキャストに恵まれ、変更を恐れない人ばかりだった。脚本は撮影中に何度も変更されたが、誰もイライラしていなかったよ。僕は時々いらだっていたけれどね。彼らは遊び心を持って現場に入ってくれて、本当に楽しかった。

トム: クランクインしたとき、監督にスニーカーを買ってあげたよね。

監督: とても快適なスニーカーをね。「座っている暇はないぞ」って言われたんだ(笑)

—どうやったらトム・クルーズさんのように、厳しい撮影を楽しく前向きに乗り切ることができるのでしょうか?

トム: 僕はただ自分の仕事が大好きなんだ。観客を楽しませたいからこそ、この仕事をやっている。チームの一員として物語を伝えることも大好きだ。何かに興味を持つと、それが僕の原動力となる。「どうやったら実現できるだろう?」と考えるのが好きでね。作品毎に異なるトレーニングを要するし、仕事は必ずこなさなければならない。とにかくやるしかないのだ。僕にとって、観客を楽しませるために映画を製作することは、生涯を通じて続けたいこと。それが出来ていることを幸運に感じているし、作品に参加する上での興奮は決して消えないんだ。興味や興奮が僕の原動力だと思う。

それが何であれ、ものづくりをしていると生じるエネルギーがある。何か新しい発見をしたり、創造的なことで興奮したりすると、多大なエネルギーが生じるものだ。36時間も寝ずに撮影するような日々もあったけれど、ブラッドやポーラたちと一緒に仕事をしていると興奮する。仕事をしながらお互いをインスパイアし合えるのは素晴らしいことだよ。たとえば監獄のシーンのために監督がディーン・マーティンの曲を送ってきたときは、あまりに興奮して眠れなかった。それがシーンの立ち回りのインスピレーションとなったんだ。今作にはそういう瞬間がたくさんあった。

監督: 今の答えを短くまとめると、「ディーン・マーティン」ということさ。

トム:(笑)


“バーチャル・ドバイ”と化した会見では、砂漠の向こうにトムたちが…

—最近チャレンジしたことで、無理だと感じたミッションはありますか?

トム: ないよ、僕は諦めないんだ。

ポーラ: 私は不可能に感じたことがあったわ。それは子育てと仕事を両立すること。眠れない夜もあったしね。撮影が始まった頃、息子は生後5ヶ月だったの。そこへ『ミッション:インポッシブル』シリーズに出演するという、人生にまたとないチャンスが訪れたのよ。どうやって両立すればいいかわからなかったけど、どうにかこのミッションを完了することができた。でも最初は不可能だと思っていたわ(笑)可能にしてくれた神様に感謝よ。

監督: 僕にとっては、今作の純然たる規模に対して、スケジュールが短かったことだね。今作はシリーズ最大の作品となったけれど、予算は最大ではなかったんだ。何かがうまくいかない度に、急いで問題を解決する必要があった。他のアイディアのために用意していた資金を使いたくなかったからね。あれは僕にとっては大変なことだった。でも、どうにか完成できたんだ。みんなに共通していたテーマは「不可能を認めない」ということ。頑固で偏狭でいることが良いときもあるのさ。

トム: つまりは諦めるなということ!


1日夜にはジャパン・プレミアを開催!

—製作者としてのトム・クルーズさんにお伺いします。今回の作品で一番目指したものは何でしたか?

トム: 今作で目指していたのは、映画を製作する上で、全員が最高の力を発揮できる環境を作ることだったと思う。関係者全員が興奮するような作品を作ること、観客を楽しませる作品を作ることが目的だった。ポップコーンに合う作品を作ることもね。撮影中、監督と僕は何度も“ポップコーン・モーメント”について考えていた。劇場に座ってポップコーンを食べている観客を想像して、息を飲んで食べる手が止まってしまうような瞬間をね。それは僕らの中に潜む映画ファンから出た発想だと思う。

この映画を作るにあたって、僕らは観客が劇場に足を運んで、エキサイティングなストーリーをジェットコースターに乗るように楽しんでくれたらいいなと考えていた。今作での経験を本当に誇りに思っているし、観客の皆さんと共有できることを嬉しく思う。製作中はとても楽しかったから、皆さんにもぜひ楽しんでほしい。ミッションが完了できたかどうかは、オーディエンスに決めてほしいな。

***



『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』
1996年にスタートした人気映画シリーズ第4弾。クレムリンが何者かによって爆破され、エージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)のチームは爆破テロの容疑をかけられる。米大統領は“ゴースト・プロトコル”を発令。彼らの所属する極秘諜報機関IMFは解散を余儀なくされる。政府や組織の後ろ盾もなく、孤立無援となったイーサンたちは、独力でテロリストの汚名を晴らし、核によるテロを未然に防ぐという災難関のミッションに立ち向かう。

監督:ブラッド・バード
製作:トム・クルーズ、J.J.エイブラムズ、ブライアン・バーク
キャスト:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、ポーラ・パットン、ほか
12月16日(金)より、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
オフィシャルサイト:http://www.mi-gp.jp/

Text: Nao Machida

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