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『フランケンウィニー』 ティム・バートン監督 来日記者会見レポート

2012-12-13
『シザーハンズ』や『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』、『アリス・イン・ワンダーランド』など、ユニークな世界観とイマジネーション豊かなビジュアルで世界中の映画ファンを魅了するティム・バートン監督の最新作『フランケンウィニー』が、いよいよ12月15日に全国で公開される。監督自身の少年時代の思い出をもとにしたという今作は、科学の好きな主人公の少年ヴィクターが、大好きな愛犬を“禁断の実験”で生き返らせることにより小さな町に巻き起こる大騒動を描いた、ディズニー史上初の白黒3Dアニメーションだ。

ここでは、先日来日を果たしたティム・バートン監督とプロデューサーのアリソン・アバッテの来日記者会見の模様をレポート。作品の見どころやストップモーション・アニメーションの魅力など、一問一答をノーカットでお届けします。


会見には日本語版で声優を務めた箕輪はるか(ハリセンボン)と、オリエンタルラジオの2人が、スペシャルゲストとして登場。

—まずはご挨拶をお願いします。

ティム・バートン監督(以下、ティム): また日本に呼んでくれてありがとう。東京は大好きな街なんだ。再び来られて、とてもワクワクしているよ。映画を楽しんでもらえるとうれしいな。

アリソン・アバッテ プロデューサー(以下、アリソン): 今回が初来日なので、今作を携えて日本に来られてとても興奮しています。皆さんの作品への反応が早く聞きたいです。1週間滞在するので、いろいろ観てまわりたいです!

—今日のセットは、『フランケンウィニー』にちなんで“奇妙な学校”をイメージしています。

ティム: 僕にとって学校は居心地の悪い場所だったんだよね。だから、変な気分だよ。とても悪い生徒だったからさ(笑)



—『フランケンウィニー』はご自身の原点とも言える作品とお聞きしていますが、製作・監督をするきっかけを教えてください。

ティム: 子どもの頃に飼っていた愛犬との特別な関係がもとになっているんだ。ペットを飼っていると、純粋で無償の愛情を抱くもの。それは僕の人生における、初めての愛の経験だった。とても特別な経験だから、今でも心に残っているんだ。

—作品に関わったきっかけは?監督とはどのように仕事を進めていきましたか?

アリソン: 『コープス・ブライド』の製作をしていた時、その終盤に『フランケンウィニー』について初めて話を聞きました。エグゼクティブ・プロデューサーのドン・ハーンが、次のストップモーションアニメーションの企画について話していて、今作はティムが最も手掛けたいと思っていた作品だったんです。この物語を伝える上で、ちょうど良いタイミングだと感じたし、ストップモーションの技術も進歩していて、パペットたちから最大限の効果を引き出せると思ったので、ぜひ今作を作ろうということで始めました。

仕事の進め方に関しては、もちろんアニメーション独特の方法があるのですが、パペットや小道具、パペットたちが暮らす世界を生み出すことが大切でした。ティムの思い出に基づいてパペットをデザインすることができたことは、クルーにとって、とてもエキサイティングな過程だったんです。ティムに「町はどんな感じだった?」と確認しながら、彼の育った町に基づいてデザインしました。バーバンク(米カリフォルニア州のティムの故郷)をイングランドに移動して、とても小さなサイズで再現したんです。私たちみんなにとって、とても楽しい旅となりました!



—ストップモーションアニメーションをあえて選んだ理由は?

ティム: 1秒の映像のために、キャラクターを24回動かさなければならないんだ。だから、今作の本当のヒーローはアニメーターたちだよ。このような作品を作る上では忍耐が必要だからね。時には複数のキャラクターが登場するシーンもあるし、僕にとって、今作で最もすごいスタッフはアニメーターたちなんだ。

—一見ホラーと思えるような内容でしたが、死んだ犬を「生き返らせる」ということについて、監督はどのようにお考えですか?

ティム: これはファンタジー映画だからね。現実に死んだ愛犬を生き返らせるか、と聞かれたら、たぶん答えはノーだろう(笑)僕にとっては、文字通り「生き返らせる」というのではなく、もっと感情的な絆を意味しているんだ。自分にとって、本当に愛するもの、とても大切なものに対する感情やスピリットを「生き返らせる」ということの方が大切なんだ。


“禁断の実験”でよみがえる、“フラン犬”ことスパーキー。

—監督の映画には個性的な子どもがたくさん出てきますが、監督自身は子どもの頃、どんな少年でしたか?どんなことに夢中でしたか?

ティム: 子どもの頃は特にモンスター映画が大好きだった。今作は愛犬への愛とモンスター映画への愛が詰まっている、僕にとってとても大切な作品だよ。

—映画監督や映画に関する仕事に就きたいと思っている日本の子どもたちにメッセージをお願いします。

ティム: 僕はストップモーション・アニメーションを製作するのが大好きだけど、最近は技術がとても進歩しているから、誰にでも作ることができると思う。僕が始めた頃はスーパー8が主流だったけど、今はプログラムでもアニメーションを作ることができるからね。何かを作りたい人にとって、映画は美しい芸術形態だよ。そして、とても特別な芸術形態だ。忍耐は必須だけど、とてもやりがいがあるんだ。



—これまでも『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』や『ティム・バートンのコープスブライド』でバートン監督と一緒にお仕事をされていますが、アリソンさんから見たティム・バートン監督作品の魅力を教えてください。

アリソン: ティムは独特な方法でキャラクターのハートやソウルに触れることができる監督だと思うの。とてもユニークな表現方法だから、キャラクターが少し奇妙に見えることもあるかもしれないけれど、本質的には真に愛らしく、優しい、こわれやすい、誰もが共感できるキャラクターたちなんです。『ナイトメアー〜』や『コープスブライド』では、キャラクターは自分自身を見つめて、自分の存在意義を求めていました。今作は主人公が自己発見を始める段階にある子どもということもあり、そういった要素を全て含んだ作品です。みんなになじめなかったり、ひとりぼっちだったりする子どもたちが登場人物で、ティムはそれぞれのキャラクターの精神を見つけ出しました。



—ストップモーション・アニメーションは日本ではなかなか制作されず、携わっている人も多くないのですが、アリソンさんがストップモーション・アニメーションを作り続ける理由は?

アリソン: ストップモーション・アニメーションは、アーティストの特徴が見えやすい、素晴らしい芸術形態だと思います。特にティムのような映像作家の場合、彼の純粋なビジョンをフィルムに収めることができるんです。アーティスティックな映像作家はこのような形態を求めているので、今後は作品が増えると思っています。それがストップモーション・アニメーションの美しさで、全てのフレームにアーティストのビジョンが見えるところが強みだと思っています。

—長い時間を費やして作る映画の制作過程において、監督として最も楽しいこと、最も辛いことは何ですか?

ティム: 楽しいことは、コンピューターとは違って、現場に足を運ぶと、まるで実写映画のようにキャラクターたちが存在するのを見ることができること。アリソンも言ったように、本当に多くのアーティストたちが関わっている作品で、彼らが手掛けた仕事を実際に目にすると、とてもエキサイティングなんだ。一コマずつ撮影したものに命が吹き込まれると、まるで魔法のようだよ。全てのハードワークが報われる喜びの瞬間だ。今回は実際に撮影に使用したパペットやセットを日本に持ってきて、展覧会(「フランケンウィニー アート展」)を開いているから、もし機会があれば、ぜひ足を運んでほしい。とても美しい展示で、僕らの話をより良く理解してもらえると思うよ。


「フランケンウィニー アート展」初日には、徹夜で並んだファンを自らお出迎え。

—たくさんのキモかわいいキャラクターが登場しましたが、キャラクターにはモデルがいるのでしょうか?

ティム: 今作に登場する全てのキャラクターは、実在の人物をモデルにしているんだ。子どもの頃、学校には変な女の子が何人かいたんだよね(笑)友だちや先生など、自分の知っている人に基づいたキャラクター作りはとても楽しかった。それだけでなく、教室だとか、全てを自分の記憶に基づいて作ったんだよ。



—アリソンさんの好きなキャラクターは?

アリソン: 私のお気に入りはエドガー(写真右)。デザインと声がマッチした、完璧な例だと思います。10歳の声優の少年に、往年の俳優ピーター・ローレの真似をしてもらって作り上げたキャラクターなんです。とても楽しかったわ!


Text: Nao Machida



『フランケンウィニー』
小さな街に暮らす、科学が大好きな少年ヴィクター。大好きな愛犬スパーキーの死を受け入れられないヴィクターは、授業で習った「禁断の実験」を応用して、スパーキーを生き返らせることに。つぎはぎだらけの“フラン犬”としてよみがえったスパーキーは、自分が“死んでいること”に気づかぬまま家の外へと出てしまい、その“ありえない姿”をヴィクターのクラスメイトに目撃されてしまう。ヴィクターのアイデアを知った子供たちは次々にペットや動物をよみがえらせ、やがて街は大混乱に…。

監督:ティム・バートン
声の出演:キャサリン・オハラ、マーティン・ショート、マーティン・ランドー、チャーリー・ターハン、アッティカス・シェイファー、ウィノナ・ライダー、ほか
12月15日(土)3D/2D同時公開
©2012 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

オフィシャルサイト>>

「フランケンウィニー アート展」
開催期間: 2012年12月4日(火)- 23日(日)10:00 – 22:00 入場無料
会場: ビックロ ユニクロ 新宿東口店


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2012/12/04: 『フランケンウィニー』 ティム・バートン監督が来日記者会見
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2012/11/14: 「フランケンウィニー アート展」 ティム・バートン監督の制作過程を公開
2012/11/04: 木村カエラ、『フランケンウィニー』インスパイア・ソングを完成
2012/09/26: ティム・バートン&ウィノナ・ライダーが『フランケンウィニー』を語る
 

17:56

トミー・ゲレロ 来日ロング・インタビュー Part 2

2012-11-09
前回に引き続き、米サンフランシスコを拠点に活躍するストリート・カルチャーのアイコン、トミー・ゲレロの来日ロング・インタビューをお届け。Part 2では、10月に全国6都市で開催されたジャパン・ツアーを、渋谷・duo MUSIC EXCHANGEにて開催された東京公演の写真と共に振り返る。また、トミーがかつて所属していた伝説のスケートボード・チームについてのドキュメンタリー映画『ボーンズ・ブリゲード』(12月1日公開)について、当時の思い出も交えて話してくれた。

インタビュー Part 1はこちら>>



―今回の来日ではニュー・アルバム『No Mans Land』を引っさげてジャパン・ツアーをまわられて、今夜が最終日ですが…

トミー・ゲレロ(以下、TG): 今夜が最終日だ(ため息)

―名古屋、金沢、静岡、京都、大阪、さらには朝霧ジャムとプレイしてきて、各地の日本のファンからの新曲への反応はいかがでしたか?

TG: 素晴らしいよ。すごくポジティヴな反応を得られている。新作を全曲最初から最後まで演奏しているからね。確か12曲かな。13曲かも。それから昔の楽曲を再訪しているんだ。15年間の年月に及ぶ楽曲陣だよ。『Loose Grooves and Bastard Blues』は1997年に発表したから、ちょうど今年で15年になるんだ。

―15年間を振り返ってみて、どんな気分ですか?

TG: いまだにあの作品が1番気に入っている気がするよ(笑)ナイーブな作品だし、販売しようと思って作ったわけでもないし、作品集としてCDにしようと思っていたわけでもないからね。自分が作ったスケートビデオとか、いろんなビデオのために作った音楽だったんだ。ただ好きだからやっていただけで、まさか15年後にここで君と話すことになるとは思っていなかったよ(笑)



―新曲をライヴで披露してみて、いかがですか?

TG: 楽しいよ。レコードと全く同じにすることは絶対に不可能だから、ライヴでは楽曲に新たな命が吹き込まれるんだ。一部の楽曲ではギターを4、5本使っていたりするしね。だから、どのパートが楽曲にとって不可欠で、バンドの誰がどのように演奏するべきか、考える必要がある。ギタリストのビン・ジ・リンはニューヨーク在住だから、来日前にサンフランシスコまで来てもらって、リハーサルをする必要があった。全ての新曲を練習するのに、丸1日しかなかったんだよ。だから正直ちょっと怖いよ(笑)今のところは良い感じで演奏できていると思う。でも、毎晩少しずつ変わるんだ。俺はいろいろ試したいタチで、即興をしがちだからね。今夜のライヴもこれまでのショーとは何かが違うと思うよ。

―そこがライヴの魅力ですよね。

TG: ああ、俺にとってはエキサイティングだけど、他のメンバーは気が狂いそうになるんじゃないかな(笑)



―今回のツアーのハイライトは?

TG: 朝霧ジャムだね。ウォー!あれはクレイジーだった。1万2000人も観客がいたんだ。ステージに立って、「一体何が起きているんだ?」って見渡したよ。素晴らしかった。俺たちの演奏も良かったし、観客の反応も良かった。みんな超はまってくれたし。天気も素晴らしくて、夕暮れ時に演奏を始めて、ライヴ中に夜になっていったんだ。本当にマジカルな状況だったよ。山の中のああいった環境で、すごく遠くまでテントがたくさん張られているのが見えて、とても非現実的な景色だった。

―いま聞いただけで鳥肌が立ちました。

TG: ああ、俺も(笑)素晴らしかったよ!







―また、12月1日には映画『ボーンズ・ブリゲード』が公開されますが、今作はどのような経緯で実現したのですか?

TG: 俺が80年代に所属していたスケート・チームについての作品なんだ。主軸となっているのはチームのマネージャーであり、パウエル・ペラルタ(スケートボードブランド)のオーナーでもあるステイシー・ペラルタ。メンバーの1人、ランス・マウンテンが、チームについてのドキュメンタリーを作るべきだとステイシーに持ちかけたんだ。でも、あまりにも大切で私的な題材なだけに、当初ステイシーは映画を製作したがらなかった。

そしてまた1年が経過し、ランスはどうにかしてステイシーに作らせようと説得を続けていた。そこでステイシーが俺たち残りのメンバーに連絡してきて、意見を求めたんだ。俺たちはみんなランスと同意見で、「作るべきだ」と言ったよ。それで俺たちはロサンゼルスでミーティングをして、全員が同じ気持ちで今作に参加することに同意し、そこから全てが始まったんだ。思い出の品々や映像、歴史や情報量の膨大さを考えると、映画の製作は極めてスピーディーに進んだ。かなり大急ぎで全てをまとめてくれたんだ。

―世界各地の映画祭や試写会等で上映してきて、観客の反応はいかがですか?

TG: 試写会では毎回、上映後に質疑応答を行っているんだけど、圧倒的な反応を得ているよ。しかもスケーターだけじゃないんだ。興味深いことに、あの映画は多くの母親たちに影響を与えているんだよ。スケートだったり、音楽だったり、絵を描くことだったり、夢中なことしかやりたがらない子どもの母親たちさ。親は子育てにおいて、「一体どうしたらいいんだ?」と頭を抱えていたわけだけど、今作を観て、自分の子どもが何を考えていたのか理解することができたんだ。母親たちが涙を流しながら俺のところにやってきて、映画のお礼を言われたよ。「いやいや、俺はただスケボーしてただけで、影響を与えようとか、世の中を変えようとかはしていたわけじゃないから」って感じだった(笑)興味深いよね。

―良い話ですね。

TG: ああ、とてもね。



―トミーのお母さんは映画をご覧になりましたか?

TG: つい最近観てくれたよ。とても楽しかったって言ってくれた。母は昔から超協力的だったからね。

―本編を観る前にトレーラーを観ただけで、うるっと来てしまいました。

TG: 実際にたくさんの人が泣いていたよ。大の男でさえ、え~んって(笑)俺は泣いてないよ。泣きそうにはなったけどね(笑)

―メンバーとはずっと連絡を取り合っていたのですか?

TG: スティーヴ・キャバレロとランス・マウンテンには時々会っていたけど、マイク(・マクギル)やトニー(・ホーク)には、あまり会っていなかった。でも最近は今作のプロモーションで頻繁に会っている。あいつらと再びつながることができて、良い感じだよ。

―再結成みたいですね。

TG: ああ、間違いない。バンドが再結成したって感じだ。

―2005年に、ステイシー・ペラルタをはじめとするZ-BOYSとドッグタウンを題材にした映画『ロード・オブ・ドッグタウン』が公開されましたよね。あの映画を観た世代は今作を観て、「これがあのステイシーか!」と思うかもしれません。

TG: 実は俺はあの映画は観たことないんだ。ドキュメンタリー(註:ペラルタの1作目『DOGTOWN & Z-BOYS』)の方が好きでね。今後の懸念事項は、きっと誰かがボーンズ・ブリゲードをハリウッドで映画化したいって言ってくるんじゃないかということ(笑)


ライヴにもボードを持参、来日中もオフはスケートパークへ行くなど、今でもスケートは生活の一部。

―トミーはボーンズ・ブリゲードに何歳の時に加入したのですか?

TG: 確か…17歳?17歳くらいだと思う。

―チームを取り巻く環境を映画で拝見すると、ティーンエイジャーにとってチームに所属することは、かなりエキサイティングだったのではないかと思うのですが、実際にはいかがでしたか?

TG: そうだね、その時は夢中で楽しかったし、ある程度はのぼせ上がっていたかもしれない。でも俺たちのほとんどは、あのような名声の中に居ても地に足が着いていたよ。幸いにも、みんなとてもしっかりしていたしね。(映画は)まるで他人の人生を観ているかのようだった。あまりに昔のことだし、映画で昔の映像をいっぱい観て、「うわ、あんなことが実際に起こったなんてクレイジーだな!」って思ったよ。

―ボーンズ・ブリゲード時代の心に残っている思い出は?

TG: 選ぶのは難しいけど、とにかく友だちとみんなでスケートすることが楽しかった。それと同時に、チームの知名度のおかげでクレイジーなことが起こったこともあった。想像もしていなかったような状況や立場に置かれるようなことがね。たとえば、ザ・ビートルズのジョージ・ハリソンの城に行って、彼と過ごしたこととか。ジョージ・ハリソンの庭の芝生に転がって、彼とビールを飲むことになるなんてね!または、ニューオーリンズのマルディグラのパレードで、他のメンバーと一緒にフロート(山車)に乗ってビーズを投げていたり。「俺たち一体何やってんだ!?」って感じでさ。そういった、かなり奇妙な出来事がたくさんあったよ。

―日本の若い世代のファンの中には、ミュージシャンとしてのトミーは知っていても、あんな風にスケートする姿を見たことはない人もいると思います。そんな世代にとっても、今作はエキサイティングかもしれないですね。

TG: うん、そうかもね!音楽活動を通じて俺を知った若いファンが日本にいるということは、俺にとってはすごく嬉しいことなんだ。普段は逆(スケーターとして知られている)だからさ。

―息子さんには映画を見せましたか?

TG: ああ、息子も観に来てくれたよ。でもまだ8歳だから、幼な過ぎて、ちゃんと理解してないんじゃないかな(笑)

—以前の来日の際にインタビューした時に、息子さんにスケートを教えているのか聞いたら、「スケートは危なすぎるから、息子にはキックボードがお似合いだ」って言っていましたよね。

TG: 最近はいつも一緒にスケートしているよ!息子もすごくはまっているんだ。今日も電話で話したんだけど、スケートしているって言っていたよ。



―今年は震災チャリティ・アルバム『We Are You Are Us』をリリースされるなど、常に日本のファンを勇気づけてくださっていますが、トミーにとって日本とはどのような存在ですか?

TG: 日本は俺にとってのサポート・システムなんだ。これまでずっと、俺の全ての活動を非常に寛大にサポートしてくれている。だから、長年のサポートに対して「ありがとう」と言うために、何かしたかったんだ。チャリティ・アルバムは、たとえほんのわずかでも日本を支援するための、1つの方法だった。いまだに人々が俺の来日公演に足を運び続けてくれることに、びっくりしているよ。いつかは「もう彼は終わった!」なんて言われるんじゃないかな(笑)

―そんなことないですよ!毎回ライヴの度に観客が増えているような気がします。前回の来日公演なんて、インストなのにパンク・ロックのライヴのような盛り上がりでしたよね。

TG: 今夜も期待しててよ(笑)今回のツアーでも、確か金沢公演ではモッシュピットが起こっていたよ。最後の方は本当に激しく、ワーッ!って。すごかったよ!あれはものすごかった。最高だ(笑)

―今後の予定は?

TG: 帰国したら、『ボーンズ・ブリゲード』の全米公開まではプロモーションが続く予定。他にもいろんなことをやっているよ。また音楽制作も一から始めるつもりさ。

―新しい音楽ができたら、また来日してくれますか?

TG: ぜひそう願うよ。

―日本のファンにメッセージをお願いします。

TG: 長年にわたって応援し続けてくれて、どうもありがとう。みんなが俺の活動を信じていてくれることを、本当に感謝しているよ。ありがとう!

Photos: Tetsuro Sato
Interview + Text: Nao Machida




『No Mans Land』
01. the loner
02. phantom rider
03. specter city
04. sticks of fury
05. hombre sin nombre
06. handful of hell
07. the last stand
08. the viper
09. loco's lament
10. the man from califas
11. el bandito
12. the gunslinger
13. duel in the dust
14. los dias del oro
15. the stranger




『ボーンズ・ブリゲード』

70年代にスケートボード界に革命を起こし、ストリートカルチャーの発信源ともなったチーム、Z-BOYSの一員でもあり、その後、映像作家として自伝的ドキュメンタリー『DOGTOWN & Z-BOYS』を発表、世界的な成功を収めたステイシー・ペラルタが、10年以上の時を経て、再びパーソナルな題材に挑んだ最新作。80年代、低迷期に入ったスケート業界を救った、ペラルタ自身が作り上げた伝説的チーム、BONES BRIGADEを主軸に、若い野心的な若者たちのスケートボードに対する情熱、スキル、友情、不可能を可能にする信念が、いかに現在では莫大な金額を動かす巨大産業へと発展し、スケートボード業界の礎を築いていったのか。当時のスケートキッズを熱狂の渦に巻き、現在でも世界的知名度を誇るBONES BRIGADEの主要メンバーたちのインタビューと貴重なアーカイヴ映像を織り交ぜ、輝きと刺激に満ち溢れた80年代のストリートカルチャーの真実を浮き彫りにするー。

監督:ステイシー・ペラルタ
出演:ロドニー・ミューレン、スティーヴ・キャバレロ、トミー・ゲレロ、マイク・マクギル、トニー・ホーク、ランス・マウンテン、ほか
シネマライズにて、12月1日(土)ロードショー!
(C)2012 UNION AVENUE PRODUCTIONS. ALL RIGHTS RESERVED.

オフィシャルサイト>>




トミー・ゲレロ
ウェストコーストから世界のストリート、カルチャー、アートに影響を与える真のカリスマ・アーティスト。 1980年代に伝説のスケートボード・チームBones Brigade最年少メンバーとして活躍。 98年にトーマス・キャンベルが運営するgalaxiaより『Loose Grooves & Bastard Blues』をリリース。 その後も独自のポジションを築きながらミュージシャンとしてコンスタントにリリースを重ね、アルバム・リリースの度に来日公演を行っており、東日本震災後にはチャリティCDのリリースや日本を元気づけるためのツアーも行っている。

オフィシャルサイト(英語サイト)>>
RUSH! PRODUCTIONオフィシャルサイト>>


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独占先行公開!『ハンガー・ゲーム』レニー・クラヴィッツ最新インタビュー

2012-09-19
全米で2350万部を突破し、世界中で大ブームを巻き起こしたベストセラー小説を原作にした映画『ハンガー・ゲーム』が、いよいよ9月28日に全国で公開される。今年3月に全米で公開され、『アバター』以来となる4週連続の全米1位に輝いた今作は、世界72ヶ国で初登場1位を獲得。各地で社会現象を巻き起こし、空前の大ヒットを記録した。

実は今作にはMTVでもおなじみのロッカー、レニー・クラヴィッツが俳優として出演している。主人公カットニス(ジェニファー・ローレンス)のスタイリストで、彼女の良き理解者で支持者となる“シナ”という役どころだ。ここではレニーが『ハンガー・ゲーム』について語った貴重なインタビューを独占先行公開。俳優レニー・クラヴィッツの作品への想いをご一読あれ。



—出演の前に『ハンガー・ゲーム』の原作について何か知っていましたか? このシリーズに関する世の中の盛り上がりに気がついていましたか?



レニー・クラヴィッツ(以下、レニー): 何も知らなかった。ゲイリー(・ロス監督)が電話で『ハンガー・ゲーム』のシナの役をオファーしてくれた。その時、「シナって誰? 『ハンガー・ゲーム』って何だ?」って言ったくらいだ。その後、原作をダウンロードして、その日の夜に読んだ。完全に夢中になったよ。



—映画の映像は原作のイメージに近いと思いますか?



レニー: よくできていると思う。現場には何もなかったからね。どうなるのか分からなかった。


—原作のファンは映画をどう思うと思いますか?



レニー: がっかりさせることはないと思う。僕たちはみんな原作を読んで、解釈して僕たちが思うように表現している。頭の中のイメージだからそれぞれ違うけどね。でも原作を正しく表現できていると思う。



—原作に関してファンの活発な動きが見られますが、ファンの掲示板やFacebookなどのSNSで、彼らが愛する登場人物があなたたちに演じられることへの反応を見ましたか?



レニー: 一度見たけど、それっきりだね!インターネットで世間の意見を全部見ていたら、頭がどうかしてしまうよ。誰もが自分の意見を書いてるだろ? 最終的には正しいものが残っていると思うけどね。





—役を演じる際に、原作の成功がプレッシャーになりませんでしたか?



レニー: 原作がなかったとすれば、ただの映画だ。 とにかくきちんと仕事をするだけ。自分にできる最高の仕事をね。世の中の期待は関係ない。



—キャピトルの登場人物の中で、シナがあなたの実生活に似ていると思いますが、シナを演じてみてどうでしたか?



レニー: 原作を読んだ時、スタイリストであるシナとその未来の世界をどのように描くべきかと悩んだ。ゲイリーと僕が達した結論は、彼をトム・フォードやイヴ・サン=ローランのように描くこと。一流のデザイナーのような感じで、彼のスタイリングに彼自身が表われているんだ。



—ジェニファー・ローレンスとの仕事はどうでしたか?



レニー: 彼女は素晴らしい。すごい才能がある。今後、名優としてみなされるようになるだろう。




—パネムとキャピトルの政治は、「ウォール街を占拠せよ」運動が起こっている現代と関連していると思いますか?



レニー: ああ。間違いなく今起こっていることに関係している。



—『ハンガー・ゲーム』のストーリーは、原作を読んでいる若い世代とつながっています。映画を観た人に、このメッセージが伝わると思いますか?



レニー: もう伝わっていると思う。本がどれだけ売れているかで分かる。こんな冒険が描かれたこの作品に夢中になっている若者と毎日出会っている。前売り券の販売記録を調べるといい。驚異的だよ。



—あなたが最後に出演した映画は『プレシャス』ですが、今回の作品とつながりを感じますか? 対象となる観客は同じでしょうか? どう思いますか?



レニー: 確かにかぶっている。『ハンガー・ゲーム』は、子供、十代、青年などが観てくれることはすぐに分かる。でも、他の年代の人にも、「ああ、前売り券を買ったよ。待ち切れない。」などと言われて驚いた。色んな職業や年代の人から言われる。本当に様々な層のファンがいる。『プレシャス』も暗い映画だったが、人の気持ちを動かす映画だし、幅広い層の人たちが観にきてくれた。どちらも立派な作品だし、間違いなく共通点がある。



—『ハンガー・ゲーム』に込められたメッセージを簡潔に言うと何でしょう?



レニー: 希望と信念。



—2作目『CATCHING FIRE』と3作目『MOCKINGJAY』への準備はできていますか?

レニー: もちろん。



『ハンガー・ゲーム』
舞台はアメリカ崩壊後の北米大陸を支配する独裁国家パネム。この国の権力者は、大都市キャピトルの外に広がる12の地区から若い男女ひとりずつを選出し、〈ハンガー・ゲーム〉というイベントを毎年実施していた。その競技は、24人のプレイヤーが最後のひとりになるまで戦い合わせる究極のサバイバル・ゲーム。幼い妹の身代わりとして第12地区の代表に自ら志願した美少女カットニス(ジェニファー・ローレンス)は、同郷の少年ピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)とともに人生のすべてを懸けた闘いに身を投じていく…。

予告編動画はこちら>>

監督:ゲイリー・ロス
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、レニー・クラヴィッツ、ほか
9月28日(金)TOHOシネマズ日劇他全国拡大ロードショー!
公式サイト>>

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12:43

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