『ダーク・シャドウ』ジョニー・デップ&ティム・バートン監督 来日会見レポート
2012-05-15
『シザーハンズ』(1990)にはじまり、『チャーリーとチョコレート工場』(2005)、『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)など、数々の作品で奇想天外な世界を作り上げてきたティム・バートン監督とジョニー・デップが、通算8度目のコラボレーションを実現。デップがキャリア史上初めてヴァンパイアを演じた『ダーク・シャドウ』が5月19日に全国で公開される。今作でも他の誰にも真似できないマジカルな世界を完成した最強コンビが公開を前に来日を果たし、13日に都内で記者会見に応じた。彼らの相思相愛ぶりが伝わってくる質疑応答をノーカットでどうぞ。

—まずはご挨拶をお願いします。
ティム・バートン(以下、監督): こんにちは!再び呼んでくださってありがとう。東京に来るのは大好きなんだ。僕らは今作についてワクワクしているので、皆さんもぜひお楽しみください。
ジョニー・デップ(以下、ジョニー): また来日できて嬉しいね。ティムも言ったように僕らは来日するのが大好きで、皆さんの応援や温かい歓迎はいつも最高のサプライズであると同時に、本当にスイートだと思っているんだ。今回は昨年の震災で被害に遭われた方々に敬意を表するという意味でも、来日できて良かった。亡くなられた方々を追悼するとともに、被災者の方々をサポートしたいという気持ちだよ。
—今作が8回目のコラボレーションですが、作品毎に進化し続けているのが素晴らしいと思います。これまでに意見が衝突したことはありますか?
監督: 僕らは数えたりはしないんだが、実際に今回は8作目のようだね。僕が何回目かを考えない理由は、作品毎にジョニーが違った役を演じているから、別人と仕事をしているような気分になるからだよ。ジョニーとは『シザーハンズ』で初めて出会って意気投合した。お互いが物事に対して似たようなアプローチをするから、口論になったこともないんだ。たとえば、ジョニーが脚本に書き込みをして相談しに来ることがあるのだが、事前に話したわけではないのに僕のメモと同じ内容だったりするのさ。だから僕らは強い絆で結ばれている。ただ、作品毎に役が違うから、数えることはないよ。
ジョニー: 僕は初めてティム・バートンに会った時からつながりを感じていた。『シザーハンズ』の役はまさかもらえるとは思っていなかったのだけど、ティムが僕のためにスタジオと闘ってくれたんだ。本当に演じたかった役だし、恐らく自分のキャリアにおける最も重要な出来事は、ティムがあの役をくれたことだと思う。僕らは1度も作品について口論したり、意見が衝突したりしたことがないんだ。ティムはフィルムメーカーという枠を超えた希少な映像作家であり、ビジョナリーであり、映画界の数少ない真のアーティストだ。僕はティムが自身の限界を超え、独創的な世界観や登場人物をより深く掘り下げていく様子を目撃する機会に恵まれた。その様子をすぐ近くで見てこられて、とても幸せに思っている。

会見中も終始仲が良さそうだった2人。
—とても思い入れのある役だそうですが、200年ぶりによみがえったヴァンパイアを演じるにあたって、どういう想いを込めたのか教えてください。
ジョニー: 60年代にアメリカで放映されていた「Dark Shadows」というテレビシリーズがあって、僕もティムも子どもの頃に熱狂的なファンだったんだ。幼い僕は、特にバーナバスというキャラクターに夢中になった。僕らは映画化するにあたって、「ヴァンパイアになりたくないのにさせられてしまった、行き場のない男」という雰囲気を大切にした。まるで陸に上がった魚のようなね。
史上最もエレガントな18世紀後半という時代に生きた男がヴァンパイアにさせられて、200年後の1972年によみがえるわけだが、それは映画でも音楽でもアートでもファッションでも非常に変なものが流行していた時代だったんだ。ティムと僕は子どもの頃、当時は普通とされていたことを、非常にバカげていると感じていた。たとえばプラスティックのフルーツとか、なんか変だな、とね…前列の人がウトウトしているみたいだ。僕の答えは長過ぎるのかな(笑)
—1990年の『シザーハンズ』でエドワードに恋をした日本の女の子が、今では母になり、子どもたちとジョニーさんを応援しています。今日は母の日ですが、そんなファンたちにメッセージをお願いします。
ジョニー: 僕は長年にわたり、特にティムと一緒にいろんな奇妙なキャラクターを演じてきた。それを皆さんが受け入れてくれたことを本当に感謝している。ティムと僕がこの仕事を続けられているのは、スタジオでも他の誰でもなく、映画館に足を運んで作品を観てくれる方々のおかげなんだ。そのことは常に忘れないようにしているよ。僕の演じる奇妙なキャラクターを応援してくれる人が居て感謝しているし、皆さんの応援をありがたく思っているんだ。皆さんに大きなありがとう。そして、母の日おめでとう。皆さんをがっかりさせないように、これからもがんばりたいと思う。
—200年ぶりによみがえった主人公のバーナバスが時代の流れについて行けないシーンが良かったです。忙しい日々の中で、ついて行けない状況や出来事があったら教えてください。
監督: 何もかも(会場・笑) 僕は自分の電話番号も分からないんだ。テクノロジーが大の苦手で、うちの3歳の子どもの方がよっぽど詳しいよ。
ジョニー: ああ、ここのところ立て続けに映画を撮影しているから、ときどき朝起きて自分が何の役を演じているのか、どこに居るのかが分からなくなる。「ローン・レンジャー」の現場に行って、インディアンのトント役をマッドハッターの声で演じてしまいそうになったりしてね。
—今は大丈夫ですか?
ジョニー: ここはどこ?(会場・笑) いや、今は大丈夫だよ(笑)
—お忙しいスケジュールの中、撮影の合間をぬって、そこまでして来日くださった理由を教えてください。
ジョニー: ティムと同じように、僕は日本が大好きなんだ。まず何よりも温かい歓迎にとても感謝しているし、日本の人々や文化、寛大さや優しさが大好きだ。さまざまなレベルで納得の行く国だよ。歴史的にも文化的にも興味をそそられる。日本について書かれたいろんな文献があって、素晴らしいことをたくさん読んだんだ。京都をはじめ、日本には探検したい場所がたくさんある。田舎の方にも行ってみたいね。地球上で最も好きな場所の1つだから、いつも来日できてとても幸せだよ。

成田空港では20分以上もファンサービスをしたのだとか。
—200年後の世界によみがえったバーナバスですが、もしお二人が今の姿で未来によみがえるとしたら、何年後によみがえりたいですか?「今のままでいい」という答えはなしです。
監督: 僕は70年代が過ぎてほっとしているよ。あの時代が終わって良かった(笑)今はあまり満足していないから、「今のままでいい」とは言わないから心配しないで。うーん…分からないけど…石油を使わない車が発明される時代とか…分からないな。皆さんが時代を選んでくれれば、俺はいつでもよみがえるよ。準備万端さ。
ジョニー: 月面に愛の小屋でも建てたくないの?
監督: そうだね、冥王星に住めるようになったらよみがえるよ(笑)
ジョニー: 僕は本当は過去にさかのぼりたかったんだけど、未来限定ということなので、アニメ「宇宙家族ジェットソンズ」の舞台となった時代かな。それでジェットソンズの仲間入りをするよ。
—昨夜は都内でプレミアが開催されましたが、長時間ファンにサインをされていて感心しました。あそこまでファンを大切にしている理由は?
監督: みんなが長時間並んで、風速100マイルの強風の中でも会いに来てくれるんだ。さっきもジョニーが言ったように、僕たちは皆さんのためにこの仕事をしているんだよ。ファンは僕たちが仕事をする上で最も重要な人々なんだ。皆さんからいただいている素晴らしいエネルギーを少しでもお返ししたいと思っている。
ジョニー: ティムが言ったことに全く同感だよ。ファンのおかげでこの仕事が続けられるんだ。僕たちのために長い時間、列をなして待っていてくれるファンの温かさや寛大さは心に響くよ。僕らよりもずっと長く外で待っていてくれたんだから、自分たちができるせめてものお返しはしてあげたいと思う。

プレミアでも長時間のファンサービス。
—今作で初めてヴァンパイアを演じてみて、ご家族の反応はいかがでしたか?
ジョニー: ヴァンパイア役は10歳と13歳という素晴らしい年頃の子どもたちにとって、オレンジ色のカツラをかぶってスカートを履いた男の役(註: 『アリス・イン・ワンダーランド』のマッドハッター)よりもずっとかっこ良く見えたみたいだ。僕がバーナバスを演じることに、とても興奮してくれたよ。2人ともこの役が大好きで、面白いと言ってくれた。子どもたちは撮影中もほとんどずっと一緒に居たよ。
—最近はヴァンパイア映画が流行していますが、ヴァンパイア映画を作る上での魅力は?
監督: 物事には常にトレンドがあることは分かっているけど、僕たちはずっとヴァンパイア映画を観てきた。僕は5歳の頃から観てきたんだ。だから僕からしてみれば、ヴァンパイア映画はいつの時代もトレンディだった。クリストファー・リーだとか、ヴァンパイアは象徴的な存在だったし、さまざまな角度から楽しむことができると思う。ジョニーと僕は「ヴァンパイアになりたくないのにさせられてしまった」という今作の概念がユニークで気に入ったんだ。ヴァンパイアはクラシックなイメージだけど、たくさんの様々な視点から探求できると思う。

—バーナバスのメイクは白塗りでしたが、撮影中に苦労したことはありますか?
ジョニー: バーナバスのメイクアップはグリースペイント(ドーラン)というオールドスクールな手法を用いたんだ。『フランケンシュタイン』のボリス・カーロフに使用されたものだよ。現場では問題がたくさん起きた。エヴァ・グリーンとのラヴ・シーンではトラブルが発生したよ。キスをしたら、僕はまるでロナルド・マクドナルドのような顔になってしまったんだ。だからテイクの合間に時間をかけて拭き取っていた(笑)
白塗りのメイクは僕たちにとって、「完全に死んでいない」という状態の象徴なんだ。バーナバスは200年も棺に入っていたわけだしね。それにティムも言っていたように、クラシックで象徴的なモンスターのイメージにしたかったから、ああいうメイクになったんだ。
—今作は70年代へのオマージュだと思いますが、あえて3Dにしなかったのですか?それとも監督は3Dに興味がないのですか?
監督: 3Dに興味はあるよ。『アリス・イン・ワンダーランド』をはじめ、いくつかの作品を3Dで手掛けているしね。3Dへの賛否両論は問題ではなく、より多くの選択肢があるということが重要だと思う。3Dで観たい人もいれば2Dで観たい人もいるし、そういった選択ができるということは素晴らしいと思う。ただ今作の舞台は1970年代だから、当時のヴァイブスを再現したかったんだ。70年代初期のより鮮やかな色彩で描きたかった。今の3Dはぼんやりしたイメージになりがちで、特に今作のようなダークなものは味気なくなってしまいがちなんだ。だから俺たちはより70年代風のヴァイブスを求めて2Dに落ち着いた。3Dは今作には適していないと判断したんだよ。

『ダーク・シャドウ』
時は1972年。200年の眠りから目を覚まし、ヴァンパイアとして子孫の前に現れたバーナバス・コリンズ。かつては繁栄を誇った名家にもかかわらず、今は見る影もなく没落してしまった末裔と出会い、バーナバスは一家の復興を心に誓う。しかし、200年のあいだに世の中はすっかり様変わり。バーナバスは何をやってもズレまくり、何を言ってもスレ違う。そのおかしな言動のせいでコリンズ家に巻き起こる珍騒動。果たして家族思いのヴァンパイアは、魔女の手から家族を守り、没落した一族の繁栄を取り戻せるのか?
バーナバス・コリンズがフツーでない理由:
1. 愛人魔女をフッて、ヴァンパイアにされた
2. 200年ぶりによみがえったので、時代の流れについていけない
3. 髪型がちょっとおかしい
4. サングラスと日傘があれば、太陽光もへっちゃら
5. そして、家族思い

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、エヴァ・グリーン、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム=カーター、ジョニー・リー・ミラー、クロエ・モレッツほか
5月19日(土)丸の内ルーブル他全国ロードショー!
© 2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
ワーナー・ブラザース映画配給
オフィシャルサイト>>
facebookファンページ>>
Text: Nao Machida

—まずはご挨拶をお願いします。
ティム・バートン(以下、監督): こんにちは!再び呼んでくださってありがとう。東京に来るのは大好きなんだ。僕らは今作についてワクワクしているので、皆さんもぜひお楽しみください。
ジョニー・デップ(以下、ジョニー): また来日できて嬉しいね。ティムも言ったように僕らは来日するのが大好きで、皆さんの応援や温かい歓迎はいつも最高のサプライズであると同時に、本当にスイートだと思っているんだ。今回は昨年の震災で被害に遭われた方々に敬意を表するという意味でも、来日できて良かった。亡くなられた方々を追悼するとともに、被災者の方々をサポートしたいという気持ちだよ。
—今作が8回目のコラボレーションですが、作品毎に進化し続けているのが素晴らしいと思います。これまでに意見が衝突したことはありますか?
監督: 僕らは数えたりはしないんだが、実際に今回は8作目のようだね。僕が何回目かを考えない理由は、作品毎にジョニーが違った役を演じているから、別人と仕事をしているような気分になるからだよ。ジョニーとは『シザーハンズ』で初めて出会って意気投合した。お互いが物事に対して似たようなアプローチをするから、口論になったこともないんだ。たとえば、ジョニーが脚本に書き込みをして相談しに来ることがあるのだが、事前に話したわけではないのに僕のメモと同じ内容だったりするのさ。だから僕らは強い絆で結ばれている。ただ、作品毎に役が違うから、数えることはないよ。
ジョニー: 僕は初めてティム・バートンに会った時からつながりを感じていた。『シザーハンズ』の役はまさかもらえるとは思っていなかったのだけど、ティムが僕のためにスタジオと闘ってくれたんだ。本当に演じたかった役だし、恐らく自分のキャリアにおける最も重要な出来事は、ティムがあの役をくれたことだと思う。僕らは1度も作品について口論したり、意見が衝突したりしたことがないんだ。ティムはフィルムメーカーという枠を超えた希少な映像作家であり、ビジョナリーであり、映画界の数少ない真のアーティストだ。僕はティムが自身の限界を超え、独創的な世界観や登場人物をより深く掘り下げていく様子を目撃する機会に恵まれた。その様子をすぐ近くで見てこられて、とても幸せに思っている。

会見中も終始仲が良さそうだった2人。
—とても思い入れのある役だそうですが、200年ぶりによみがえったヴァンパイアを演じるにあたって、どういう想いを込めたのか教えてください。
ジョニー: 60年代にアメリカで放映されていた「Dark Shadows」というテレビシリーズがあって、僕もティムも子どもの頃に熱狂的なファンだったんだ。幼い僕は、特にバーナバスというキャラクターに夢中になった。僕らは映画化するにあたって、「ヴァンパイアになりたくないのにさせられてしまった、行き場のない男」という雰囲気を大切にした。まるで陸に上がった魚のようなね。
史上最もエレガントな18世紀後半という時代に生きた男がヴァンパイアにさせられて、200年後の1972年によみがえるわけだが、それは映画でも音楽でもアートでもファッションでも非常に変なものが流行していた時代だったんだ。ティムと僕は子どもの頃、当時は普通とされていたことを、非常にバカげていると感じていた。たとえばプラスティックのフルーツとか、なんか変だな、とね…前列の人がウトウトしているみたいだ。僕の答えは長過ぎるのかな(笑)
—1990年の『シザーハンズ』でエドワードに恋をした日本の女の子が、今では母になり、子どもたちとジョニーさんを応援しています。今日は母の日ですが、そんなファンたちにメッセージをお願いします。
ジョニー: 僕は長年にわたり、特にティムと一緒にいろんな奇妙なキャラクターを演じてきた。それを皆さんが受け入れてくれたことを本当に感謝している。ティムと僕がこの仕事を続けられているのは、スタジオでも他の誰でもなく、映画館に足を運んで作品を観てくれる方々のおかげなんだ。そのことは常に忘れないようにしているよ。僕の演じる奇妙なキャラクターを応援してくれる人が居て感謝しているし、皆さんの応援をありがたく思っているんだ。皆さんに大きなありがとう。そして、母の日おめでとう。皆さんをがっかりさせないように、これからもがんばりたいと思う。
—200年ぶりによみがえった主人公のバーナバスが時代の流れについて行けないシーンが良かったです。忙しい日々の中で、ついて行けない状況や出来事があったら教えてください。
監督: 何もかも(会場・笑) 僕は自分の電話番号も分からないんだ。テクノロジーが大の苦手で、うちの3歳の子どもの方がよっぽど詳しいよ。
ジョニー: ああ、ここのところ立て続けに映画を撮影しているから、ときどき朝起きて自分が何の役を演じているのか、どこに居るのかが分からなくなる。「ローン・レンジャー」の現場に行って、インディアンのトント役をマッドハッターの声で演じてしまいそうになったりしてね。
—今は大丈夫ですか?
ジョニー: ここはどこ?(会場・笑) いや、今は大丈夫だよ(笑)
—お忙しいスケジュールの中、撮影の合間をぬって、そこまでして来日くださった理由を教えてください。
ジョニー: ティムと同じように、僕は日本が大好きなんだ。まず何よりも温かい歓迎にとても感謝しているし、日本の人々や文化、寛大さや優しさが大好きだ。さまざまなレベルで納得の行く国だよ。歴史的にも文化的にも興味をそそられる。日本について書かれたいろんな文献があって、素晴らしいことをたくさん読んだんだ。京都をはじめ、日本には探検したい場所がたくさんある。田舎の方にも行ってみたいね。地球上で最も好きな場所の1つだから、いつも来日できてとても幸せだよ。

成田空港では20分以上もファンサービスをしたのだとか。
—200年後の世界によみがえったバーナバスですが、もしお二人が今の姿で未来によみがえるとしたら、何年後によみがえりたいですか?「今のままでいい」という答えはなしです。
監督: 僕は70年代が過ぎてほっとしているよ。あの時代が終わって良かった(笑)今はあまり満足していないから、「今のままでいい」とは言わないから心配しないで。うーん…分からないけど…石油を使わない車が発明される時代とか…分からないな。皆さんが時代を選んでくれれば、俺はいつでもよみがえるよ。準備万端さ。
ジョニー: 月面に愛の小屋でも建てたくないの?
監督: そうだね、冥王星に住めるようになったらよみがえるよ(笑)
ジョニー: 僕は本当は過去にさかのぼりたかったんだけど、未来限定ということなので、アニメ「宇宙家族ジェットソンズ」の舞台となった時代かな。それでジェットソンズの仲間入りをするよ。
—昨夜は都内でプレミアが開催されましたが、長時間ファンにサインをされていて感心しました。あそこまでファンを大切にしている理由は?
監督: みんなが長時間並んで、風速100マイルの強風の中でも会いに来てくれるんだ。さっきもジョニーが言ったように、僕たちは皆さんのためにこの仕事をしているんだよ。ファンは僕たちが仕事をする上で最も重要な人々なんだ。皆さんからいただいている素晴らしいエネルギーを少しでもお返ししたいと思っている。
ジョニー: ティムが言ったことに全く同感だよ。ファンのおかげでこの仕事が続けられるんだ。僕たちのために長い時間、列をなして待っていてくれるファンの温かさや寛大さは心に響くよ。僕らよりもずっと長く外で待っていてくれたんだから、自分たちができるせめてものお返しはしてあげたいと思う。

プレミアでも長時間のファンサービス。
—今作で初めてヴァンパイアを演じてみて、ご家族の反応はいかがでしたか?
ジョニー: ヴァンパイア役は10歳と13歳という素晴らしい年頃の子どもたちにとって、オレンジ色のカツラをかぶってスカートを履いた男の役(註: 『アリス・イン・ワンダーランド』のマッドハッター)よりもずっとかっこ良く見えたみたいだ。僕がバーナバスを演じることに、とても興奮してくれたよ。2人ともこの役が大好きで、面白いと言ってくれた。子どもたちは撮影中もほとんどずっと一緒に居たよ。
—最近はヴァンパイア映画が流行していますが、ヴァンパイア映画を作る上での魅力は?
監督: 物事には常にトレンドがあることは分かっているけど、僕たちはずっとヴァンパイア映画を観てきた。僕は5歳の頃から観てきたんだ。だから僕からしてみれば、ヴァンパイア映画はいつの時代もトレンディだった。クリストファー・リーだとか、ヴァンパイアは象徴的な存在だったし、さまざまな角度から楽しむことができると思う。ジョニーと僕は「ヴァンパイアになりたくないのにさせられてしまった」という今作の概念がユニークで気に入ったんだ。ヴァンパイアはクラシックなイメージだけど、たくさんの様々な視点から探求できると思う。

—バーナバスのメイクは白塗りでしたが、撮影中に苦労したことはありますか?
ジョニー: バーナバスのメイクアップはグリースペイント(ドーラン)というオールドスクールな手法を用いたんだ。『フランケンシュタイン』のボリス・カーロフに使用されたものだよ。現場では問題がたくさん起きた。エヴァ・グリーンとのラヴ・シーンではトラブルが発生したよ。キスをしたら、僕はまるでロナルド・マクドナルドのような顔になってしまったんだ。だからテイクの合間に時間をかけて拭き取っていた(笑)
白塗りのメイクは僕たちにとって、「完全に死んでいない」という状態の象徴なんだ。バーナバスは200年も棺に入っていたわけだしね。それにティムも言っていたように、クラシックで象徴的なモンスターのイメージにしたかったから、ああいうメイクになったんだ。
—今作は70年代へのオマージュだと思いますが、あえて3Dにしなかったのですか?それとも監督は3Dに興味がないのですか?
監督: 3Dに興味はあるよ。『アリス・イン・ワンダーランド』をはじめ、いくつかの作品を3Dで手掛けているしね。3Dへの賛否両論は問題ではなく、より多くの選択肢があるということが重要だと思う。3Dで観たい人もいれば2Dで観たい人もいるし、そういった選択ができるということは素晴らしいと思う。ただ今作の舞台は1970年代だから、当時のヴァイブスを再現したかったんだ。70年代初期のより鮮やかな色彩で描きたかった。今の3Dはぼんやりしたイメージになりがちで、特に今作のようなダークなものは味気なくなってしまいがちなんだ。だから俺たちはより70年代風のヴァイブスを求めて2Dに落ち着いた。3Dは今作には適していないと判断したんだよ。

『ダーク・シャドウ』
時は1972年。200年の眠りから目を覚まし、ヴァンパイアとして子孫の前に現れたバーナバス・コリンズ。かつては繁栄を誇った名家にもかかわらず、今は見る影もなく没落してしまった末裔と出会い、バーナバスは一家の復興を心に誓う。しかし、200年のあいだに世の中はすっかり様変わり。バーナバスは何をやってもズレまくり、何を言ってもスレ違う。そのおかしな言動のせいでコリンズ家に巻き起こる珍騒動。果たして家族思いのヴァンパイアは、魔女の手から家族を守り、没落した一族の繁栄を取り戻せるのか?
バーナバス・コリンズがフツーでない理由:
1. 愛人魔女をフッて、ヴァンパイアにされた
2. 200年ぶりによみがえったので、時代の流れについていけない
3. 髪型がちょっとおかしい
4. サングラスと日傘があれば、太陽光もへっちゃら
5. そして、家族思い

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、エヴァ・グリーン、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム=カーター、ジョニー・リー・ミラー、クロエ・モレッツほか
5月19日(土)丸の内ルーブル他全国ロードショー!
© 2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
ワーナー・ブラザース映画配給
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Text: Nao Machida
レディー・ガガ 来日公演のライヴ写真を公開!
2012-05-15
本日のニュースから。
レディー・ガガ、ソールドアウトの来日公演で全力疾走
5月10日・12日・13日に開催されたレディー・ガガのワールド・ツアー「Born This Way Ball」の日本公演、行かれた方も多いのではないでしょうか?
パフォーマンスはもちろん、ステージ、衣装、照明、ダンサー…何もかもが圧巻の一言でした!
ここでは10日に行われた公演の写真を紹介します。
ステージにはどーんと巨大なお城のようなセットが!
セットとは思えないほどのスケールで、複数階に分かれていました。

Photo: Kanbe Kentarou
ガガ様がまたがって出てきたこのバイクはなんとピアノ。
途中で突然演奏し始めたのでビックリしました。

Photo: Horita Yoshika
もちろんコスチュームも個性的。
何度も衣装チェンジがあり、とても楽しかったです。
こちらはまるで折り鶴のようなドレス!

Photo: Kanbe Kentarou
ステージでは生肉ドレス風の衣装でも登場して、「外見はさまざまだけど、みんな中身は変わらないわ。同じ肉なのよ!」と叫んでおられました。
生肉ドレス風衣装の写真はオフィシャルツイッターで公開されています。
ちなみに成田空港到着時はレインボーヘアが話題に。
会場でも同じようなウィグを着けたファンを見かけました。


オフには六本木のペットショップやディズニーランド、原宿の竹下通りなどで目撃されていた模様。
またぜひ来日してほしいです!
レディー・ガガは6月23日に開催されるミュージックビデオの国際的授賞式「MTV VMAJ 2012」で3部門にノミネートされています。
現在の音楽シーンを牽引するトップ・アーティストが名を連ねた計16部門のノミネート作品への投票や授賞式の観覧チケット応募は、オフィシャルサイトVMAJ.JP(http://gyao.yahoo.co.jp/vmaj2012/)にて受付中。
レディー・ガガ日本オフィシャルサイト>>
レディー・ガガ、ソールドアウトの来日公演で全力疾走
5月10日・12日・13日に開催されたレディー・ガガのワールド・ツアー「Born This Way Ball」の日本公演、行かれた方も多いのではないでしょうか?
パフォーマンスはもちろん、ステージ、衣装、照明、ダンサー…何もかもが圧巻の一言でした!
ここでは10日に行われた公演の写真を紹介します。
ステージにはどーんと巨大なお城のようなセットが!
セットとは思えないほどのスケールで、複数階に分かれていました。

Photo: Kanbe Kentarou
ガガ様がまたがって出てきたこのバイクはなんとピアノ。
途中で突然演奏し始めたのでビックリしました。

Photo: Horita Yoshika
もちろんコスチュームも個性的。
何度も衣装チェンジがあり、とても楽しかったです。
こちらはまるで折り鶴のようなドレス!

Photo: Kanbe Kentarou
ステージでは生肉ドレス風の衣装でも登場して、「外見はさまざまだけど、みんな中身は変わらないわ。同じ肉なのよ!」と叫んでおられました。
生肉ドレス風衣装の写真はオフィシャルツイッターで公開されています。
ちなみに成田空港到着時はレインボーヘアが話題に。
会場でも同じようなウィグを着けたファンを見かけました。


オフには六本木のペットショップやディズニーランド、原宿の竹下通りなどで目撃されていた模様。
またぜひ来日してほしいです!
レディー・ガガは6月23日に開催されるミュージックビデオの国際的授賞式「MTV VMAJ 2012」で3部門にノミネートされています。
現在の音楽シーンを牽引するトップ・アーティストが名を連ねた計16部門のノミネート作品への投票や授賞式の観覧チケット応募は、オフィシャルサイトVMAJ.JP(http://gyao.yahoo.co.jp/vmaj2012/)にて受付中。
レディー・ガガ日本オフィシャルサイト>>
待望の新作リリース!スピリチュアライズド来日独占インタビュー
2012-04-11
J・スペースマンことジェイソン・ピアース率いる英国ロック界の至宝、スピリチュアライズドが、本日(4月11日)約4年ぶりとなる待望のニュー・アルバム『Sweet Heart Sweet Light』をリリースした。MTV Newsは先日都内で開催されたライヴ・イベント「Hostess Club Weekender」のために来日したジェイソンにインタビュー。2年の月日を費やし、完璧な「ポップ・レコード」を作りたかったという新作の裏話や、最近の再結成ブームについてなど、たっぷりと語ってくれた。

—今日はお時間ありがとうございます。また来日してくださって嬉しいです。
ジェイソン・ピアース(以下、JP): ありがとう、俺もまた戻って来られて嬉しいよ。来日してからはずっとこの取材部屋に監禁されているんだけどね。この部屋の中で可能な限り楽しんでいるよ(笑)昨日到着したんだけど、1日中インタビューを受けていたんだ。
—それはお気の毒ですね。
JP: 構わないさ。自由時間はないけれど、そもそも演奏するために来日したんだからね。文句は言えないよ。
—日本はお好きですか?
JP: ああ、友人も何人かいるし。東京は奇妙な都市だ。俺の目には、街全体がまるで子どものために作られたように映る。
—そうですか?どんな部分が?
JP: 街中に子どものような好奇心や不思議さがあふれているよ。すごくカルチャーショックを受けるんだ。日本はイングランドやアメリカと同じように裕福なのに、関連性が全くない。全ては同じはずなのに、デザインだとか、あらゆることが完全に奇妙だ。まるで子どもがレゴで作った街のように見える。レゴでは少しずつパーツを足していくだろう?子どもの頭の中では、その全てに理由や計画があるわけだが、大人には奇抜に見える。日本も同じように何だか斬新に見えるんだ。別にそれが悪いと言っているわけではなく、非凡だと思うんだよね。
—ニュー・アルバム『Sweet Heart Sweet Light』の完成おめでとうございます。前作からは3年以上経っていますが、待望の新作は複数の都市でレコーディングしたそうですね。
JP: そう言うとグラマラスに聞こえるかもしれないけど、実際はそうでもないんだ。確かにストリングスはアイスランドでレコーディングした。アコースティック・ライヴをしていた時に、ストリングスの楽団やシンガーを連れて行く予算がなかったから、ツアーは2人でまわって、各地で地元のミュージシャンに出演してもらったんだ。その時にアイスランドで出会った、ミーナというバンドの娘たちが今作に参加してくれたんだよ。ツアーで出会ったほとんどの弦楽奏者はクラシック専門だったが、彼女たちはポップ・ミュージックを演奏している人たちで、とても気に入ったんだ。
さらにLAでも同じツアーで出会った3人の女の子たちと一緒にレコーディングしたんだ。ライヴに参加してもらった多くのシンガーはゴスペル・シンガーだった。教会のシンガーは独特の歌い方やハーモニーを持っているからね。でもLAでは想定外に3人のポップ・シンガーが参加することになった。彼女たちはレナード・コーエンの「So Long, Marianne」に登場する女性シンガーのような歌声の持ち主で。または、ボ・ディドリーやレイ・チャールズのバックシンガーのようだった。それで彼女たちに、LAで一緒にアルバムのレコーディングをしてほしいと依頼したんだ。
—それで複数の都市でレコーディングすることになったわけですか。
JP: ああ、特定のパートを異なる都市でレコーディングした。アルバムの大半は俺がウェールズに所有するスタジオで2回にわたってレコーディングしたんだ。最初は作詞したり、楽曲を構成したりするのに十分な素材をレコーディングして、楽曲ができたら再びスタジオに戻って必要なパートをレコーディングした。残りは全てロンドンの自宅で録音したよ。

—アルバムが完成するまでには、どれくらいの時間を要しましたか?
JP: 全体を通して2年近くかかった。2年間ずっと作業していたわけではなく、少しずつね。今作では時間にゆとりを持ちたかったんだ。スタジオで全てのアイデアを追求するにはお金がかかるし、常に時間との戦いのような気持ちになる。気に入っていようがいまいが、できたものを受け入れざるをえなくなるんだ。俺は主に「聴く」という作業に時間をかけることにした。多くのレコードでは、本当にアーティストが求めていたサウンドかどうかを確認する上で、聴くことに十分な時間が費やされていないように思える。だから俺は自分に失敗する余裕と、最終的に収録されないと分かっているようなアイデアでも試す時間を与えた。そこから何か発見があるかもしれないからね。時に…いや、大半の場合、失敗は最高の結果を生み出すんだ。常に成功していたら得られないような結果が、挑戦したことによる失敗によって得られるのさ。
—先ほどおっしゃっていましたが、今作を制作する前にアコースティック・ライヴを行ったそうですね。ツアーでの経験は今作のサウンドにどのようなインスピレーションを与えたと思いますか?
JP: アコースティック・ライヴによる影響は…俺は突然、ノイズの中に自分の声を紛らわすことができない状況に気づいたんだ。アコースティック・ライヴでは、いかに楽曲の構成が良いかが全てだった。だから、俺は基本的にはポップ・レコードが作りたかったんだ。トランプで作った家のように、各曲が互いを支え合うような11曲のコレクションにしたかった。壊れやすい楽曲があるからこそ、より過激な曲があり、壮大な楽曲と親密な楽曲が隣り合わせに存在するような作品にね。
そしてそれは、俺がこれまでに気づかなかったスピリチュアライズドの一面だった。これまでは音楽をより抽象的に形作っていたんだ。でも、ポップ・ミュージックにおいては隠れる場所がない。音楽は抽象的で奇妙なものにすればするほど、理解が難しいとされがちだ。「音楽的な知識が足りない君には理解できない」と言われてしまったりね。でもポップ・ミュージックは誰もが理解できる。だからこそ、ちゃんと作る必要があるんだ。その曲があるべき姿になるように、確実に完成させる必要があるんだよ。
—前作『Songs in A&E』をリリースする前に命を失いかけたそうですが、前作の楽曲は全て病気になる前に書かれたそうですね。生死をさまよった経験は、今作のために曲作りをする上で何か影響を与えたと思われますか?
JP: それは分からないな。俺は生まれ変わって戻ってきたかったんだ。何か伝えられることがあったらいいなと思っていたんだが…。
—生まれ変わったと感じますか?
JP: いいや、俺はかつてと同じ残念な人間なんだ。実はけっこうショックなんだよね。
—そんなことないですよ!
JP: マジでそうなんだよ。何か素晴らしいメッセージを抱いて戻ってきたかったんだ。「キッズ、大丈夫だ。俺たちの行く末に心配はないよ」とか言えるようなね。でも今でも昔と同じくらい疑念に満ちた、自信のない、以前のままの俺なんだ。
—そんな風には思えませんよ!
JP: ああ、今は良い感じだけどさ。今はこの時間を楽しんでいるよ(笑)

—2009年には1997年リリースの代表作『Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space』を完全な形で披露するというライヴを行ったそうですが、その経験による影響はありますか?
JP: ああ、良くも悪くもね。
—悪くも?
JP: ああ。あのライヴはすごく名誉なことだったし、興奮したよ。俺はあのライヴに全てを捧げた。素晴らしい企画だったと思う。あのアルバムは単体で成り立つもので、全ての曲がアルバム全体の一部だからね。でも、あのライヴをやったことによって、最近の音楽が過去を振り返ってばかりいることに気づかされた。「これこそが名盤だった」「あれが全盛期だ」「あの頃の俺たちは特別だった」というようにね。そういった途方もないメランコリアにより、俺は深い悲しみを感じたんだ。あれほどパワフルですごく重要な音楽が死にかけていて、もう振り返ることしかできなくなっているんだ、とね。
未来に向けて進んで行く唯一の方法は、新たな名盤を作ることだ。時間をかけて、とても特別な一枚を今この時に出す必要がある。同世代のほとんどのバンドが再結成したり、過去の作品を振り返ったりしているように感じるよ。そもそも音楽というものは、未来に向けて大きな一歩を踏み出すことができないんだ。これまでに聴いたことがないような、正真正銘の新しい音楽を作ることは不可能なんだよ。音楽は進化していくもので、常に過去と関連せざるをえないからね。
これから新しいものを作る唯一の方法は、正しい方向に前進すること。俺は『Ladies and Gentlemen』のライヴにインスパイアされて、過去に頼らずに美しいものを今作りたいと思うようになった。過去を称賛することにより生じる問題は、作品がより早く歴史と化してしまうことだと思う。こんなに美しくパワフルな作品なんだ、博物館の展示物のようになってほしくないよ。俺は作品を自分たちの人生の一部として考えたい。そしてあの頃のような壮大なサウンドを、いま生み出したいんだ。
—おっしゃったように最近は多くのバンドが再結成していますが、そのような状況をどう思いますか?
JP: 正直な話、俺は他人をジャッジしようとは思わない。ただ、俺には向いていなかったというだけさ。誰もが自分の好きなようにするべきだと思う。俺からしてみれば、音楽の未来のために健康的な状況ではないと思うけど。
—新たなサウンドを生み出す上で?
JP: ああ。本当に新しい音楽を生み出すのは、新しい動物を作り上げるくらい不可能なことだ。音楽では一歩一歩がとてもスローでほんのわずかだからね。リスナーが真新しい音楽だと思っているものが、実際には過去の作品のスタイルを大幅に変えただけだったりする。新しく聴こえるように、過去の作品を組み合わせたりね。大切なことは、少なくとも正しい方向に進もうとトライすることだ。
—アルバムのタイトル『Sweet Heart Sweet Light』に込められた意味は?
JP: 『Sweet Heart Sweet Light』は「Hey Jane」のリリックの一部なんだ。アルバムは実はかねてから「Huh?(は?)」と呼ばれていた。ジャケットのアートワークのようにね。でも、そのタイトルを考える度にコメディのようなシナリオが浮かんでしまったんだ。誰かが「スピリチュアライズドのニュー・アルバム買った?」と聞いて、相手が「『Huh?』(は?)」と答える。そして再び「だから、スピリチュアライズドのニュー・アルバム買った?」と聞いて、「『Huh?』」と答える…とエンドレスに続くんだ。考える度に、そのことが頭の中にループしてしまった。そこで買ってくれた人たちが困らないように、『Sweet Heart Sweet Light』にしたんだ。もし買ってくれれば、の話だが。
—当然買いますよ!ファンは何年も待っていたんですから。
JP: だと嬉しいね。

—今回は「Hostess Club Weekender」にヘッドライナーとして出演されますが、どのようなステージを期待できそうですか?
JP: 最高だよ。まだライヴを再開して間もないんだ。俺はライヴが1番好きでね。もしレコードを作る必要がなければ、作らないだろう。ただ、レコードを出さないとライヴをしに来られないからね。ライヴで演奏しているときは、まるで音楽の滝の中に居るかのような最高の気分なんだ。レコーディングのように、うまくとらえなければと心配する必要もないしね。最高のスリルが感じられて、アメイジングだよ。日本にまた来られたことも嬉しいね。ライヴ前はいつになくハイになるよ。
—他の出演バンドで観たい人はいますか?
JP: 誰が出るのかよく把握していないんだ。ザ・ホラーズは前から知っているけどね。このバッジをくれた男は観てみたいな(セーターにアトラス・サウンドのバッジをつけていた)。
—ブラッドフォード・コックス、アトラス・サウンドですね。
JP: そうそう、そいつ。でも、俺たちの前に出るから、直前のバンドを観ることはなかなかできないんだよな。でも、また挨拶できたら嬉しいよ。
—最近はロック・バンドが減ってきていると言われていますが、昨今の音楽シーンについてはどう思いますか?
JP: うーん…俺がガキの頃から大して変わっていないように思うな。俺は音楽シーン自体には興味がないんだ。ただ単に売れるからという理由で、似たような音楽が作られるんだと思う。もしあるレコードが1万枚売れたら、もっと売るためにあと3組のバンドに同じような曲をやらせよう、ということさ。でも、市場とは無関係のことをしようとしている人は常に存在する。自分の中に存在する音楽を出したいから作品を作っている人たちだ。何が売れるか、何が人気かは関係なくね。
それに俺は音楽シーンの流行にうといんだ。常に新しい音楽を探さなければならないとは感じていない。世の中には膨大な量の作品が存在していて、その多くがかつてよりもリスナーに届けやすいから作られているんだと思う。名前をタイプすれば、そのアーティストの全作品をゲットすることができる世の中だ。だがそれは「音楽を聴く」という行為とは異なる。影響を受けるほど音楽に没頭するような状況からは遠ざかっているんだ。どんなアーティストのカタログだって流し聴きすることができるだろうけど、それは作品と友だちになるような状態とは違うよ。音楽が自分にとって意味を持つような状況ではない。俺が思うに、最終的には音楽が聴く人を探してくれるんだと思う。
—ところで以前、ハーモニー・コリン監督の『ミスター・ロンリー』の音楽を手掛けていましたが、監督は現在、新作映画を製作しているそうです。あなたは参加していないのですか?
JP: 俺は参加していないんだ。彼の前作「Trash Humpers」は驚異的だったよ。これまでに観た映画の中でも屈指の素晴らしい作品だった。『ミスター・ロンリー』よりもずっと良かったよ。「Trash Humpers」にも参加できたら良かったな。
—次回作「Spring Breakers」は、女子大生が春休みに遊ぶ資金を作るために強盗をするというようなストーリーらしいです。
JP: ありえるね。ハーモニー・コリンのマインドが生み出す作品はどれも深く破壊的で奇妙なものだから(笑)とにかく「Trash Humpers」は素晴らしかった。『イレイザーヘッド』と同じくらい良かったけど、それよりも格段に良かったよ。ほんとうに驚異的な作品だ。彼とは3 ヶ月前に話したのが最後かな。いつどこで何について話したのかも覚えていないけど、お互いに連絡は取り合っているんだ。俺は連絡を取るのが得意ではないんだけどね。
—日本のファンにメッセージをお願いできますか?
JP: ワーォ。は?…今のが俺からのメッセージだよ(笑)



Photos (Jason Pierce): KNTR
Live Photos: Kazumichi Kokei
Interview + Text: Nao Machida
スピリチュアライズド:

伝説的バンド、スペースメン3の中心人物、ジェイソン・ピアース a.k.a. J・スペースマンによって1990年に結成される。1991年以来コンスタントにアルバムを発表し、97年、20世紀のロック史に燦然と輝く傑作『Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space(邦題: 宇宙遊泳)』をリリース。このアルバムは各方面で大絶賛を浴び、スピリチュアライズドの最高傑作として高い評価を得る。2001年『Let It Come Down』、03年に『Amazing Grace』を発表。そして05年6月に病に倒れ、一時は危篤状態まで陥り生死の狭間を行き来するほどまでに悪化するが、その後、奇跡的に回復に向かう。08年、前作から5年という期間を経て遂に『Songs in A&E』をリリース。同年には「SUMMER SONIC 08」にて久々の来日も果たし、スピリチュアライズド完全復活を強く印象付けた。本作『Sweet Heart Sweet Light』は約4年ぶり、通算7作目となるスタジオ・アルバムである。
オフィシャルサイト(英語)>>
新鋭ディレクター、AGロヤスが手掛けたリード・シングル「Hey Jane」の話題のミュージックビデオを配信中。

—今日はお時間ありがとうございます。また来日してくださって嬉しいです。
ジェイソン・ピアース(以下、JP): ありがとう、俺もまた戻って来られて嬉しいよ。来日してからはずっとこの取材部屋に監禁されているんだけどね。この部屋の中で可能な限り楽しんでいるよ(笑)昨日到着したんだけど、1日中インタビューを受けていたんだ。
—それはお気の毒ですね。
JP: 構わないさ。自由時間はないけれど、そもそも演奏するために来日したんだからね。文句は言えないよ。
—日本はお好きですか?
JP: ああ、友人も何人かいるし。東京は奇妙な都市だ。俺の目には、街全体がまるで子どものために作られたように映る。
—そうですか?どんな部分が?
JP: 街中に子どものような好奇心や不思議さがあふれているよ。すごくカルチャーショックを受けるんだ。日本はイングランドやアメリカと同じように裕福なのに、関連性が全くない。全ては同じはずなのに、デザインだとか、あらゆることが完全に奇妙だ。まるで子どもがレゴで作った街のように見える。レゴでは少しずつパーツを足していくだろう?子どもの頭の中では、その全てに理由や計画があるわけだが、大人には奇抜に見える。日本も同じように何だか斬新に見えるんだ。別にそれが悪いと言っているわけではなく、非凡だと思うんだよね。
—ニュー・アルバム『Sweet Heart Sweet Light』の完成おめでとうございます。前作からは3年以上経っていますが、待望の新作は複数の都市でレコーディングしたそうですね。
JP: そう言うとグラマラスに聞こえるかもしれないけど、実際はそうでもないんだ。確かにストリングスはアイスランドでレコーディングした。アコースティック・ライヴをしていた時に、ストリングスの楽団やシンガーを連れて行く予算がなかったから、ツアーは2人でまわって、各地で地元のミュージシャンに出演してもらったんだ。その時にアイスランドで出会った、ミーナというバンドの娘たちが今作に参加してくれたんだよ。ツアーで出会ったほとんどの弦楽奏者はクラシック専門だったが、彼女たちはポップ・ミュージックを演奏している人たちで、とても気に入ったんだ。
さらにLAでも同じツアーで出会った3人の女の子たちと一緒にレコーディングしたんだ。ライヴに参加してもらった多くのシンガーはゴスペル・シンガーだった。教会のシンガーは独特の歌い方やハーモニーを持っているからね。でもLAでは想定外に3人のポップ・シンガーが参加することになった。彼女たちはレナード・コーエンの「So Long, Marianne」に登場する女性シンガーのような歌声の持ち主で。または、ボ・ディドリーやレイ・チャールズのバックシンガーのようだった。それで彼女たちに、LAで一緒にアルバムのレコーディングをしてほしいと依頼したんだ。
—それで複数の都市でレコーディングすることになったわけですか。
JP: ああ、特定のパートを異なる都市でレコーディングした。アルバムの大半は俺がウェールズに所有するスタジオで2回にわたってレコーディングしたんだ。最初は作詞したり、楽曲を構成したりするのに十分な素材をレコーディングして、楽曲ができたら再びスタジオに戻って必要なパートをレコーディングした。残りは全てロンドンの自宅で録音したよ。

—アルバムが完成するまでには、どれくらいの時間を要しましたか?
JP: 全体を通して2年近くかかった。2年間ずっと作業していたわけではなく、少しずつね。今作では時間にゆとりを持ちたかったんだ。スタジオで全てのアイデアを追求するにはお金がかかるし、常に時間との戦いのような気持ちになる。気に入っていようがいまいが、できたものを受け入れざるをえなくなるんだ。俺は主に「聴く」という作業に時間をかけることにした。多くのレコードでは、本当にアーティストが求めていたサウンドかどうかを確認する上で、聴くことに十分な時間が費やされていないように思える。だから俺は自分に失敗する余裕と、最終的に収録されないと分かっているようなアイデアでも試す時間を与えた。そこから何か発見があるかもしれないからね。時に…いや、大半の場合、失敗は最高の結果を生み出すんだ。常に成功していたら得られないような結果が、挑戦したことによる失敗によって得られるのさ。
—先ほどおっしゃっていましたが、今作を制作する前にアコースティック・ライヴを行ったそうですね。ツアーでの経験は今作のサウンドにどのようなインスピレーションを与えたと思いますか?
JP: アコースティック・ライヴによる影響は…俺は突然、ノイズの中に自分の声を紛らわすことができない状況に気づいたんだ。アコースティック・ライヴでは、いかに楽曲の構成が良いかが全てだった。だから、俺は基本的にはポップ・レコードが作りたかったんだ。トランプで作った家のように、各曲が互いを支え合うような11曲のコレクションにしたかった。壊れやすい楽曲があるからこそ、より過激な曲があり、壮大な楽曲と親密な楽曲が隣り合わせに存在するような作品にね。
そしてそれは、俺がこれまでに気づかなかったスピリチュアライズドの一面だった。これまでは音楽をより抽象的に形作っていたんだ。でも、ポップ・ミュージックにおいては隠れる場所がない。音楽は抽象的で奇妙なものにすればするほど、理解が難しいとされがちだ。「音楽的な知識が足りない君には理解できない」と言われてしまったりね。でもポップ・ミュージックは誰もが理解できる。だからこそ、ちゃんと作る必要があるんだ。その曲があるべき姿になるように、確実に完成させる必要があるんだよ。
—前作『Songs in A&E』をリリースする前に命を失いかけたそうですが、前作の楽曲は全て病気になる前に書かれたそうですね。生死をさまよった経験は、今作のために曲作りをする上で何か影響を与えたと思われますか?
JP: それは分からないな。俺は生まれ変わって戻ってきたかったんだ。何か伝えられることがあったらいいなと思っていたんだが…。
—生まれ変わったと感じますか?
JP: いいや、俺はかつてと同じ残念な人間なんだ。実はけっこうショックなんだよね。
—そんなことないですよ!
JP: マジでそうなんだよ。何か素晴らしいメッセージを抱いて戻ってきたかったんだ。「キッズ、大丈夫だ。俺たちの行く末に心配はないよ」とか言えるようなね。でも今でも昔と同じくらい疑念に満ちた、自信のない、以前のままの俺なんだ。
—そんな風には思えませんよ!
JP: ああ、今は良い感じだけどさ。今はこの時間を楽しんでいるよ(笑)

—2009年には1997年リリースの代表作『Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space』を完全な形で披露するというライヴを行ったそうですが、その経験による影響はありますか?
JP: ああ、良くも悪くもね。
—悪くも?
JP: ああ。あのライヴはすごく名誉なことだったし、興奮したよ。俺はあのライヴに全てを捧げた。素晴らしい企画だったと思う。あのアルバムは単体で成り立つもので、全ての曲がアルバム全体の一部だからね。でも、あのライヴをやったことによって、最近の音楽が過去を振り返ってばかりいることに気づかされた。「これこそが名盤だった」「あれが全盛期だ」「あの頃の俺たちは特別だった」というようにね。そういった途方もないメランコリアにより、俺は深い悲しみを感じたんだ。あれほどパワフルですごく重要な音楽が死にかけていて、もう振り返ることしかできなくなっているんだ、とね。
未来に向けて進んで行く唯一の方法は、新たな名盤を作ることだ。時間をかけて、とても特別な一枚を今この時に出す必要がある。同世代のほとんどのバンドが再結成したり、過去の作品を振り返ったりしているように感じるよ。そもそも音楽というものは、未来に向けて大きな一歩を踏み出すことができないんだ。これまでに聴いたことがないような、正真正銘の新しい音楽を作ることは不可能なんだよ。音楽は進化していくもので、常に過去と関連せざるをえないからね。
これから新しいものを作る唯一の方法は、正しい方向に前進すること。俺は『Ladies and Gentlemen』のライヴにインスパイアされて、過去に頼らずに美しいものを今作りたいと思うようになった。過去を称賛することにより生じる問題は、作品がより早く歴史と化してしまうことだと思う。こんなに美しくパワフルな作品なんだ、博物館の展示物のようになってほしくないよ。俺は作品を自分たちの人生の一部として考えたい。そしてあの頃のような壮大なサウンドを、いま生み出したいんだ。
—おっしゃったように最近は多くのバンドが再結成していますが、そのような状況をどう思いますか?
JP: 正直な話、俺は他人をジャッジしようとは思わない。ただ、俺には向いていなかったというだけさ。誰もが自分の好きなようにするべきだと思う。俺からしてみれば、音楽の未来のために健康的な状況ではないと思うけど。
—新たなサウンドを生み出す上で?
JP: ああ。本当に新しい音楽を生み出すのは、新しい動物を作り上げるくらい不可能なことだ。音楽では一歩一歩がとてもスローでほんのわずかだからね。リスナーが真新しい音楽だと思っているものが、実際には過去の作品のスタイルを大幅に変えただけだったりする。新しく聴こえるように、過去の作品を組み合わせたりね。大切なことは、少なくとも正しい方向に進もうとトライすることだ。
—アルバムのタイトル『Sweet Heart Sweet Light』に込められた意味は?
JP: 『Sweet Heart Sweet Light』は「Hey Jane」のリリックの一部なんだ。アルバムは実はかねてから「Huh?(は?)」と呼ばれていた。ジャケットのアートワークのようにね。でも、そのタイトルを考える度にコメディのようなシナリオが浮かんでしまったんだ。誰かが「スピリチュアライズドのニュー・アルバム買った?」と聞いて、相手が「『Huh?』(は?)」と答える。そして再び「だから、スピリチュアライズドのニュー・アルバム買った?」と聞いて、「『Huh?』」と答える…とエンドレスに続くんだ。考える度に、そのことが頭の中にループしてしまった。そこで買ってくれた人たちが困らないように、『Sweet Heart Sweet Light』にしたんだ。もし買ってくれれば、の話だが。
—当然買いますよ!ファンは何年も待っていたんですから。
JP: だと嬉しいね。

—今回は「Hostess Club Weekender」にヘッドライナーとして出演されますが、どのようなステージを期待できそうですか?
JP: 最高だよ。まだライヴを再開して間もないんだ。俺はライヴが1番好きでね。もしレコードを作る必要がなければ、作らないだろう。ただ、レコードを出さないとライヴをしに来られないからね。ライヴで演奏しているときは、まるで音楽の滝の中に居るかのような最高の気分なんだ。レコーディングのように、うまくとらえなければと心配する必要もないしね。最高のスリルが感じられて、アメイジングだよ。日本にまた来られたことも嬉しいね。ライヴ前はいつになくハイになるよ。
—他の出演バンドで観たい人はいますか?
JP: 誰が出るのかよく把握していないんだ。ザ・ホラーズは前から知っているけどね。このバッジをくれた男は観てみたいな(セーターにアトラス・サウンドのバッジをつけていた)。
—ブラッドフォード・コックス、アトラス・サウンドですね。
JP: そうそう、そいつ。でも、俺たちの前に出るから、直前のバンドを観ることはなかなかできないんだよな。でも、また挨拶できたら嬉しいよ。
—最近はロック・バンドが減ってきていると言われていますが、昨今の音楽シーンについてはどう思いますか?
JP: うーん…俺がガキの頃から大して変わっていないように思うな。俺は音楽シーン自体には興味がないんだ。ただ単に売れるからという理由で、似たような音楽が作られるんだと思う。もしあるレコードが1万枚売れたら、もっと売るためにあと3組のバンドに同じような曲をやらせよう、ということさ。でも、市場とは無関係のことをしようとしている人は常に存在する。自分の中に存在する音楽を出したいから作品を作っている人たちだ。何が売れるか、何が人気かは関係なくね。
それに俺は音楽シーンの流行にうといんだ。常に新しい音楽を探さなければならないとは感じていない。世の中には膨大な量の作品が存在していて、その多くがかつてよりもリスナーに届けやすいから作られているんだと思う。名前をタイプすれば、そのアーティストの全作品をゲットすることができる世の中だ。だがそれは「音楽を聴く」という行為とは異なる。影響を受けるほど音楽に没頭するような状況からは遠ざかっているんだ。どんなアーティストのカタログだって流し聴きすることができるだろうけど、それは作品と友だちになるような状態とは違うよ。音楽が自分にとって意味を持つような状況ではない。俺が思うに、最終的には音楽が聴く人を探してくれるんだと思う。
—ところで以前、ハーモニー・コリン監督の『ミスター・ロンリー』の音楽を手掛けていましたが、監督は現在、新作映画を製作しているそうです。あなたは参加していないのですか?
JP: 俺は参加していないんだ。彼の前作「Trash Humpers」は驚異的だったよ。これまでに観た映画の中でも屈指の素晴らしい作品だった。『ミスター・ロンリー』よりもずっと良かったよ。「Trash Humpers」にも参加できたら良かったな。
—次回作「Spring Breakers」は、女子大生が春休みに遊ぶ資金を作るために強盗をするというようなストーリーらしいです。
JP: ありえるね。ハーモニー・コリンのマインドが生み出す作品はどれも深く破壊的で奇妙なものだから(笑)とにかく「Trash Humpers」は素晴らしかった。『イレイザーヘッド』と同じくらい良かったけど、それよりも格段に良かったよ。ほんとうに驚異的な作品だ。彼とは3 ヶ月前に話したのが最後かな。いつどこで何について話したのかも覚えていないけど、お互いに連絡は取り合っているんだ。俺は連絡を取るのが得意ではないんだけどね。
—日本のファンにメッセージをお願いできますか?
JP: ワーォ。は?…今のが俺からのメッセージだよ(笑)



Photos (Jason Pierce): KNTR
Live Photos: Kazumichi Kokei
Interview + Text: Nao Machida
スピリチュアライズド:

伝説的バンド、スペースメン3の中心人物、ジェイソン・ピアース a.k.a. J・スペースマンによって1990年に結成される。1991年以来コンスタントにアルバムを発表し、97年、20世紀のロック史に燦然と輝く傑作『Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space(邦題: 宇宙遊泳)』をリリース。このアルバムは各方面で大絶賛を浴び、スピリチュアライズドの最高傑作として高い評価を得る。2001年『Let It Come Down』、03年に『Amazing Grace』を発表。そして05年6月に病に倒れ、一時は危篤状態まで陥り生死の狭間を行き来するほどまでに悪化するが、その後、奇跡的に回復に向かう。08年、前作から5年という期間を経て遂に『Songs in A&E』をリリース。同年には「SUMMER SONIC 08」にて久々の来日も果たし、スピリチュアライズド完全復活を強く印象付けた。本作『Sweet Heart Sweet Light』は約4年ぶり、通算7作目となるスタジオ・アルバムである。
オフィシャルサイト(英語)>>
新鋭ディレクター、AGロヤスが手掛けたリード・シングル「Hey Jane」の話題のミュージックビデオを配信中。