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サマソニ出演決定!ザ・ホラーズが新作『Luminous』を語る

2014-05-14


UK出身のロック・バンド、ザ・ホラーズが待望のニュー・アルバム『Luminous』をリリースした。前作『Skying』は全英5位を記録し、リリース毎に成長を見せている彼らの3年ぶりの新作は、“輝く”を意味するタイトルどおり、光あふれるアップリフティングな1枚だ。MTV Newsは先日プロモーション来日したベースのリース・ウェブにインタビュー。8月には「SUMMER SONIC 2014」への出演が決定している。

—前回のインタビューは2012年2月でしたが、この2年間はいかがお過ごしでしたか?

とても忙しかったよ。2012年2月に来日した後、年末までツアーが続いたんだ。アルバム『Skying』を引っさげて、2年くらいツアーしていたんじゃないかな。それからツアーのほぼ直後に新作の制作をスタートしたんだ。

—今回は前作『Skying』から約3年ぶりの新作リリースとなりますね。

今はホッとしているよ。かなり長い道のりだったからね。3年と言うととても長く聞こえるけど、僕らは多忙でノンストップで仕事していた。移動も多かったし、ライブもたくさん行って…それにスタジオで新作の制作に多くの時間を費やしていた。最も大変だったレコードとは言わないけれど、今までで1番安堵のため息が出た作品なんじゃないかな。後半は途中でフェス・シーズンが入ったりして、3、4ヶ月レコーディングを中断しなくてはならなかったし、早く完成させたかった。ようやく完成できて僕らはハッピーだよ。エキサイティングな旅だった。

—『Skying』のツアーが2年続いたとのことですが、実際にニュー・アルバムについて考え出したのはいつ頃だったのですか?

僕らはツアー中に曲作りはしないんだ。スタジオに再集結してプレイし始める時が、アルバム制作の始まりだよ。大抵は全てまっさらな状態から、新鮮な気持ちで次のことを考えるようにしている。今回はツアーの後、2週間くらいしか休まなかったんだ。2012年末には一緒にプレイし始めていたんじゃなかったかな。

『Luminous』に収録された曲を書き始めたのは昨年の頭だね。春には2曲できて、その内の1曲が「First Day Of Spring」だった。その日がロンドンで初めて暖かかった日だったから。それに「I See You」は僕らのお気に入りで、あの曲によってその後の方向性が決まって、とても興奮したことを覚えている。

—ザ・ホラーズの曲作りのプロセスは?

どのように書き始めるかという点で、僕らの間にルールはないんだ。時にはただ一緒にプレイしたりもするけれど、今作ではまるでダンス・レコードを作るかのようなことも試みた。楽器を使ってはいたけれど、シークエンスから始めて、リズムセクションを構築して…といった感じでね。だからそこにルールはないんだよ。

リリックは曲次第なんだけど、時に音楽と同時にリリックができていくこともある。それは僕にとっては1番楽しいケースだ。今作では「I See You」や僕らのお気に入りの1つ「Change Your Mind」で、そういったことが起きた。リリックはファリス(Vo)が書いているよ。僕らに意見やアイデアを聞くこともあるけれど、基本的には全てファリスが書いているんだ。

—『Luminous』というタイトルがぴったりな、光あふれるアップリフティングなアルバムですが、何かインスピレーションがあったのですか?

僕らは人をやる気にさせ、気持ちを高めるような作品を作ることに興味があったんだ。楽曲がいかに人のスピリットを高めることができるのか、どのように人を踊らせることができるのか、というアイデアを探求したかった。僕らにとって最も大切なのは、聴いた人に何かを感じてもらうということ。それはバンドを始めた頃から大切にしていることだよ。今回はいかに音楽が人の気持ちを高めることができるのか、というアイデアに興味があって、それがインスピレーションとなった。

—聴いた人に何かを感じてもらうという点では、ザ・ホラーズの音楽は作品毎に異なる感情を引き出してくれるような気がします。

僕らは方向性について話すことはしないし、作品を通じて何を成し遂げたいかといった計画も立てない。ただ分かっているのは、自分たちが何を楽しんでいるかということ。長年を経て自分たちの強みが分かってきたし、好きな手法や楽しめるサウンドも分かっている。それは既に自分たちの一部となっていて、常に作品に含まれてくる。アイデアやフィーリングは演奏を通じて僕らに伝わってくるんだ。それを受け止められると、正しい方向に進んでいるのが分かって、そのアイデアをさらに探求しようと思える。

—『Luminous』というタイトルの由来は?

タイトルはいつも最後に決めている。アルバム制作にはものすごく労力を費やすから、それぞれの作品が最初から終わりまで旅のようなものなんだ。だから、タイトルが音楽をちゃんと表現していることが重要になってくる。本や絵のタイトルをつけるみたいな感じで、作品の中に生きているサウンドを表現できるタイトルが必要なんだ。

僕らはボードにリリックやコード進行のアイデアなんかを書くんだけど、ある日ファリスがそのボードに「Luminous」(光を出す、輝く)という言葉を書いたんだ。最初はタイトルにするつもりはなかったんだけど、自分たちの演奏している音楽から得られるフィーリングと合っていて、アルバムが完成する頃には最もよく表現しているように思えた。アルバムの音楽が光やエネルギーを発しているように感じたんだよ。それで良いタイトルだなと思った。

—今回は共同プロデューサーを迎えたそうですね。

共同プロデューサーというのが合っているのか分からないけれど、ミックスをしてもらったんだ。僕らは全ての曲作りとレコーディングを自分たちのスタジオで行って、その音源を友人のクレイグ・シルヴィーのところに持って行ったんだ。僕らが制作し、ラフミックスしたものを、彼のスタジオでミックスしてもらった。彼と仕事をするのは3作目なんだけど、ミックスを通して息を吹き込んでくれるんだ。僕らがアイデアを共有する唯一の存在だよ。でも作品の大半は、僕らのスタジオで作ったものだよ。

—サウンド面では、今作はこれまでよりもずっとエレクトロニックなサウンドが強いですね。

エレクトロニック楽器や音楽は、かねてから僕らにとってのインスピレーションだった。今回はこれまで以上に、そこにフォーカスしたんじゃないかな。結果、今までよりも踊れるサウンドになったんだ。ハウス・ミュージックや特に90年代初期のデトロイト・テクノ、ヨーロッパのエレクトロニック・サウンドなどにインスピレーションを受けたよ。人の気分を高めたり、多幸感を生み出すために、どうやって曲が作られているか、という部分にインスパイアされたように思う。ナイトクラブでDJがやろうとするようにね。全曲ではないけれど、バンドとしてそういったことを試したかったんだ。それは決して新しいアイデアではなく、プライマル・スクリームのようなバンドが試みていることだよね。僕らは自分たちの好きなジャンルやサウンドをミックスすることで表現したかったんだ。

—新しい機材は導入しましたか?

トムがモジュラーシンセサイザーを組み立てて、あれはかなりのインスピレーションになった。ときどきサウンドスケープだけあって、そこから曲を作っていったりもした。シークエンスから始めることもあったしね。

—アルバムから最初に「I See You」を公開した理由は?

曲は初期に書いたもので、僕らが最初にエキサイトできたものだったし、アルバムの方向性を示していると感じられたから。アルバムには全く違ったサウンドの楽曲もあるけど、あまりネタばれをしたくなかったし、あの曲はイントロダクションとして最高だと思った。僕らの音楽を知っている人たちにはある意味親しみのあるサウンドだし、今までと違ったサウンドは取っておきたかったんだ。

—ファンの反応はいかがでしたか?

僕らは普段、インターネットで何を言われているかはあまりチェックしないんだけど、唯一チェックするのが1曲目を公開した時なんだ。前回と今回はトムの家でラジオの生放送を一緒に聴いて、今回はツイッターやFacebookもチェックしたんだよ(笑)僕はツイッターやっていないんだけど、みんなの反応を見るのは面白かった。みんなに音楽を聴いてもらうまで、長い間待っていたわけだしね。

—「Falling Star」では、アデルやコールドプレイ、ポール・マッカートニーら数々のアーティストの作品を手掛けたポール・エプワースがプロデューサーとしてクレジットされていますね。

プロデューサーというのが正しいクレジットかは分からないけど、あの曲で僕らはいろんなボーカルのアイデアを試したんだ。でもどこか納得いかなかったんだよね。既に長時間を費やしていたから、誰かに新鮮な気持ちで聴いてほしかったんだ。それでファリスが2日間だけ、いろんなアイデアをポールと一緒に話し合ったんだよ。

5人で集中していると、時に息が詰まりそうな状況になることもある。そういう時は、その状況から1度取り出して、他の人と一緒にアイデアを話し合うことがベストなんだ。今回初めて試みたんだけど、良い選択だったと思う。それであのような曲が完成したわけだからね。

—アルバムの中で特にお気に入りの楽曲はありますか?

常に変化しているし、どの曲も好きなんだけど、現時点では「In and Out Of Sight」がお気に入りの1つだね。エレクトロニックやダンスの要素がヘヴィーだという点では、この曲が1番そうなんじゃないかな。まるでエイリアンのようなボーカルのハーモニーも気に入っているよ。どこか宇宙的なフィーリングのある曲だよね。僕に言わせれば、今作はアートワークも含め、どこか宇宙的でスペーシーなヴァイブが感じられる(笑)

—日本のファンも新曲をライブで聴くのが楽しみだと思いますが、今後来日する予定はありますか?

実はSUMMER SONICに出演するんだ。いつかツアーもしてみたいね。

—ザ・ホラーズは結成から既に10年くらい経っているんですよね?

うん、非現実的だけどね。トムは18歳になりたて だったんじゃないかな。でも今も気持ちは少しも変わらないよ。いろんなことが変わったけれどね。他のメンバーは僕よりも大人っぽいから、違った答えが返っ てくるかも(笑)でも僕自身は何も変わっていない。今こうしてここに座って、4枚目のアルバムについて話していることがとてもうれしいよ。

—最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

ハロー(笑)サマソニで会えるのを楽しみにしているよ。新曲を聴きに来てね!


Interview + Text: Nao Machida


ザ・ホラーズ:
2006年、デビュー前にも関わらず英「NME」誌の表紙を飾るなど超ド級の注目新人UKバンドとしてシーンに登場。09年発表の2作目『Primary Colours』が全英25位を獲得。「NME」誌1位他、国内外の年間ベストを総なめにした。11年の3作目『Skying』が全英5位を獲得し、「モジョ」誌2位を獲得。12年2月に開催した第1回「Hostess Club Weekender」でヘッドライナーを務めるなど人気バンドへと成長した。



『Luminous』
1. Chasing Shadows
2. First Day Of Spring
3. So Now You Know
4. In and Out Of Sight
5. Jealous Sun
6. Falling Star
7. I See You
8. Change Your Mind
9. Mine and Yours
10. Sleepwalk
11. Phone*
12. Nocturne*
*日本盤ボーナストラック

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SUMMER SONIC 2014 オフィシャルサイト>>

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