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祝!初来日 シェール・ロイドに直撃

2012-11-27
人気オーディション番組「Xファクター」が生んだUK出身のポップ・アイコン、シェール・ロイド。10月24日にアルバム『Sticks + Stones』で待望の日本デビューを果たし、早くも大旋風を巻き起こしている彼女が、11月上旬に初来日を果たした。MTV Newsでは、来日時のシェールにインタビュー。現在19歳の彼女が、日本のファンの印象や、デビューからこれまでの経験を語ってくれた。ファッション・アイコンとしても知られ、モデルとしても活躍するシェールの、撮り下ろし写真と一緒にお楽しみください!



—今回は初来日とのことですが、日本の第1印象はいかがですか?

シェール・ロイド(以下、シェール): まだあまり出かけたり、いろんなものを見たりできていないのだけど、今日は仕事が終わったら日本食を食べに行くつもりよ。来日してから毎日仕事していて、まだ日本食をちゃんと食べていないの。

—そうなんですか!お忙しそうですね…。

シェール: でも、仕事だからがんばらなきゃ。誰にも仕事があって、成功するためには努力が必要でしょ?これが私の仕事なのよ。そういえば、来日してからいくつか驚いたことがあったわ。まずはファッション。1番興味をそそられるわ!日本のファッションは、世界の他の国とは違ってユニークよね。

—あなたは個性的なファッションでも知られていますが、日本の女の子のファッションをどう思いますか?

シェール: 日本のファッションの美しいところは、批判されることなく、誰もが好きな格好をできるところだと思う。他の国ではそうは行かないから、時にムカついてしまうわ。多くの国の場合、誰もがとても批判的だから、女の子はもっと臆病になってしまうのだと思うの。今回の来日中、私は自分のルックスや服装について、1度として批判されていないわ。それには感謝しているの。そのおかげで、今後も何度も来日して、自分らしく自由に過ごしたいなって思えるのよ。すごくすてきなことだと思う。コミュニティにとっても素晴らしいことよね。女の子たちがお人形さんみたいな格好で街を歩けるなんて、最高だわ。ちゃんと自信を持って、自分に満足していられるのもね。私は日本のそんなところが好きよ。



—来日してから東京・渋谷の109に行かれたとき、ファンが殺到して大騒ぎだったそうですね。

シェール: 自分が母国だけでなく他の国でも知られているなんて、びっくりよ。複数の国で活動するのは、時に大変なの。1つの国で1つのプロジェクトが進行している傍らで、他の国でも活動しなければならないんだもの。今の私は、同時に3つの国に居なければならないような気分よ。自分の時間をそれぞれの地域での活動に割くのは大変なこと。今は毎日の全ての時間を仕事に費やす必要があるんだって、ようやく分かってきたところよ。家族に会えるのはクリスマスだけなの!

—日本の“Brat”(シェールのファンの呼び名)のことはどう思いましたか?

シェール: どこへ行っても、私のファンには共通点があるの。みんな私がどれだけ音楽活動に時間を費やしているか、ちゃんと理解してくれているのよ。私を見つけると近づいてきて、一緒に写真を撮ったりしたがるわ。ホテルでもたくさんのファンが待っているのよ。どういうわけか、いつもホテルがバレちゃうのよね。

—今回の来日中に最も楽しみにしていることは何ですか?

シェール: 日本での初パフォーマンスよ(註:11月8日開催の「ガールズアワード」に出演)。私にとって、ライヴはとても大切なことなの。たくさんの人の前でパフォーマンスできる機会を、とても楽しみにしているわ。日本のファンのために、今回は来日するべき時だったと思うの。長期滞在はできないし、頻繁に来ることもできないから、自分が来日しているんだっていうことを、滞在中にファンにちゃんと知ってもらいたい。私の来日を楽しんでほしいわ!



—日本のファンは初来日に大喜びしています。アルバム『Sticks + Stones』は日本でも10月にリリースされたのですが、今作を通じて最も伝えたかったことは何ですか?

シェール: ファースト・アルバムというのは、ドアを開いてみんなを招き入れ、人として、アーティストとしての私を知ってもらうためのものだと思うの。このアルバムを通じて最も表現したかったことは、私は個性を大切にしているということ。音楽を通じて自分自身を表現できるんだって信じているの。そのことは、若い世代に対する良いメッセージなんじゃないかな。つまり、私は今作を通じて、若い男の子や女の子たちに、他の人と違ってもいいんだって伝えたかったの。私の曲は他の誰の曲とも違ったサウンドよ。似たようなサウンドのアルバムはたくさんあるし、そこにはこだわりがあるわ。私はユニークでありたいの。

—デビューのきっかけとなったオーディション番組「Xファクター」では、コールドプレイやアヴリル・ラヴィーン、ジョン・レノンにいたるまで、幅広いアーティストの楽曲を歌っていましたね。子どもの頃はどんな音楽を聴いていましたか?MTVは観ていましたか?

シェール: イエス!でも実は、今がこれまでで最もMTVにはまっているのよ。いろんなアーティストを観て勉強したいの。特に他のアーティストのインタビューは勉強になるわ。子どもの頃は、主にカントリー・ミュージックを聴いて育ったの。でも、他にもあらゆる音楽を聴いていたわ。両親はとても自由でオープンだったから、いろんなジャンルの音楽を聴かせてくれた。それによって、より良いアーティストになることができたわ。だって、私はさまざまなジャンルに影響を受けているから。1つの特定なジャンルにとらわれることがないの。よく「あなたのジャンルは何?」って聞かれるんだけど、私には答えられないわ。私はとてもユニークだし、1つの特定なジャンルに決めつけられたくないの。自由人だから、自分がやりたいと感じたことをやっているわ。

—強くて、自立していて、自分の意見も持っていて、既に世界中の多くのファンのインスピレーションとなっていると思いますが、あなた自身にとってインスピレーションとなった人はいますか?

シェール: 私は家族をとても尊敬しているの。有名人に憧れたことはないわ。それよりも、人生で苦労を重ねて、より強くなった人に憧れるの。私はそういう人を尊敬するし、刺激を受けるのよ。祖父母が人生を通じて成し遂げてきたことからは、とてもインスパイアされているわ。子どもが両親や祖父母と話すことは、とても大切なことだと思うの。人生経験が豊富な彼らから学ぶことは多いんだって、ちゃんと認識することが大事よ。雑誌を見て、人生はキラキラした素晴らしいものなんだって考えるより、現実を知るべきだわ。



—インターネット上のいじめについても、強い意見をお持ちだそうですね。

シェール: インターネット上のいじめは今だけの問題ではなく、永遠に続くものよ。今はインターネット上だけれど、ネットがない時代からいじめはあるわ。ただ、ネットでは姿を隠していじめることができるから、よりひどいことが言えてしまうのよね。とにかく自分の問題を話すことが大切だと思う。悩みを人に打ち明ければ、心の負担は軽くなるわ。

—過去2年間にいろんなことがあったと思いますが、その中でも最も嬉しかったことは?

シェール: 自分の音楽がこんなにも受け入れられたこと。自分が人として成長していること。実際に私はかなり成長したと思うわ。今では家族を養えるようにまでなって、とても幸せを感じているの。両親も祖父母も私にたくさんのものを与えてくれた。だから私は一生懸命働いて、彼らに恩返しがしたいの。それにファンに喜んでもらえるのも嬉しいわ。私の活動を喜んでくれることが、とても嬉しいの。



—こんなにも早く来日することになると思っていましたか?

シェール: 私は努力家よ。努力は報われると信じているの。だから、私はこれからもたくさんの国を訪れることになると思う。だって、とても努力しているんだもの。

—多忙な日々を過ごしているようですが、もし1週間お休みがあったら何をしたいですか?

シェール: 実は日本から帰ったら1週間お休みをもらえるの!1週間も休めるなんて5ヶ月ぶりよ。久しぶりの休みだから、愛犬たちに会いに行くわ。愛犬たちはフィアンセの妹に預かってもらっているの。ずっと会っていないのよ。とにかく1週間、普通に過ごしたいわ。テレビを観たり、家族に会ったりね。ワクワクするわ。

—先日はツイッターで、次のアルバムのタイトルを考えているとつぶやいていましたね。

シェール: そうなの!でも何かにインスパイアされることが必要で、インスピレーションがやって来たら、タイトルを決められると思うわ。たくさんの時間や努力を費やしている作品だから、適当なタイトルはつけたくないの。自分だけではなく、ファンにも満足してもらえる作品にしたい。だから、落ち着いてよく考えないと。長い間みんなに楽しんでもらえる作品を期待していてね。

—日本のファンのみんなにメッセージをお願いします。

シェール: いつも応援ありがとう!これからもキャリアを通じて、応援し続けてくれたら嬉しいわ。もっと成功して、また来日できたらいいな!



Photos: Tetsuro Sato
Interview + Text: Nao Machida



『Sticks + Stones』
1. Want U Back
2. Grow Up feat. Busta Rhymes
3. With Ur Love
4. Behind The Music
5. Oath feat. Becky G
6. Swagger Jagger
7. Beautiful People feat. Carolina Liar
8. Playa Boi
9. Superhero
10. End Up Here
11. Talkin' That
12. Over the Moon
13. Swagger Jagger (Dillon Francis Remix)
14. Swagger Jagger (Wideboys radio edit)
15. Want U Back feat. Snoop Dogg
16. Want U Back (Acoustic)

<『Sticks + Stones』がもっとよく分かるQ&A>
★タイトルの『Sticks + Stones』に込めた想いは?
「アルバム・タイトルの意味は、子供の頃、『外見や金が全て』という社会で育って苦労したわ。全てが“うわべ”重視で、嫌な思いをたくさんしたし、そんな価値観が嫌いだったわ。私はいつだって『最新のお洒落な服が買えない子』だった。一番可愛かったわけでもなかったし(笑)。だから、これは『これまでずっと自分の外見だったり、人からどう思われているのかを気にしてきたけど、そんなのどうでもいいわ。みんな棒でも石でも何でも投げればいいわ。私はそんなことでは傷つかない』っていう私なりの言い分なの」

★多くの曲でソングライティングにも関わっていますね。ソングライターとして大切にしていることは?
「曲を書く時は、それように気持ちを集中させなきゃいけなくて、あとはいろいろなことを試してみることだと思っているわ。曲を書いている時は、全ての歌詞に韻を踏ませる必要はないの。何でもいいから試してみることが大事。もしバカみたいに聞こえたら、ボツにして、またゼロから書き始めればいいのよ。そうやって、何が上手くいくのか、上手くいかなか発見していくの。それが私のソングライティングのアプローチよ」

★デビュー・シングルのタイトルだった“Swagger Jagger”という言葉の意味を教えて下さい。
「Swagger Jaggerの意味は、自分独自のファッション・センスを持っていて、自分のしたい格好をしてると、周りの人からジロジロ見られたり、笑われたり、気に入らないって思われるんだけど、次の日になったら、その笑っていた張本人が自分と同じ服を着てるっていう感じのこと。つまり、人の独創性や個性を盗んで利用する人たちのこと。私は誰もが独自の個性を持つべきだと思っているから、swagger jaggerは嫌いよ」



シェール・ロイド
UK出身の19歳。2010年に人気オーディション番組「Xファクター」シーズン7に出演(ワン・ダイレクションと同期)。優勝は逃し4位に終わるが、番組のプロデューサー、サイモン・コーウェルがそのスター性を見出し、番組終了後すぐにレコード契約が決定。マックス・マーティン、レッドワン、シェルバックら、豪華プロデューサーを迎えて制作されたデビュー・アルバム『Sticks + Stones』は全英4位を記録。ファースト・シングル「Sawgger Jagger」は首位を獲得した。その後、アヴリル・ラヴィーンを見出したL.A.リードが惚れ込み、全米デビューが決定。USシングル「Want U Back」がチャート急上昇中。

<シェールのことがもっと分かるQ&A>
★自分はどんな性格だと思う?あるいは周りの人には何と言われる?
「自分の性格は、何でも言いたいことを言うと思われているけど、けっこう明るくて、機嫌が悪くなければ基本的にはハッピーな人間よ。あと意欲的だとも思うわ。この仕事が大好きだから。本当に大好きなの」

★自分にパフォーマンスの才能があると気づいたのはいつ?
「自分に歌の才能があると気付いたのは11歳くらいの時よ。自分の歌に自信が持てるようになって、ステージに上がったり、家族の集い等の機会で人前で歌うようになったの。歌の世界で勝負できるんじゃないかと思ったの」

★あなたを支持している若い女の子たちに、どんなメッセージを伝えたい?
「イギリス、日本、アメリカ、何処に住んでいようと、私を応援してくれるファンのみんなに伝えたいことは、みんなで絆を分かち合うこと。音楽には人と人を結びつける力があると思っているわ。だから私の音楽を通して、みんが誰かと繫がっていると感じて欲しいの。私は子供の頃に人との繫がりを感じることがなかった。いつも一人だったわ。だから、自分が一人だと感じている人がいたら、『そんなことはないわ。あなたも大勢の人と絆で繫がっているのよ』と伝えたい」

★将来的にはどんなアーティストになりたいですか?
「アーティストとして唯一望むことは、人々の記憶に残ることよ。永遠に忘れられることのない存在になりたいわ。40年、50年後になってもみんなが私の歌を聞き続けている、そんなアーティストになりたいわ」

14:26

ダイナソーJr. 再結成後3枚目のアルバムを語る

2012-11-20
ニルヴァーナらと共に米オルタナ・シーンを牽引し、1997年のアルバム『Hand It Over』を最後に解散。しかし、2005年にオリジナル・メンバーで奇跡の再結成を果たしたダイナソーJr.。多くのファンにとって信じ難い再結成だったが、今年9月にリリースされた最新アルバム『I Bet on Sky』は、すでに再結成後3枚目の作品となる。MTV Newsは11月に来日したバンドのベーシスト、ルー・バーロウ(写真右)をインタビュー。ライヴ前のバックステージで、新作や再結成、メンバーへの思いなどを語ってもらった。11月3日に開催されたライヴ・イベント「Hostess Club Weekender」のライヴ写真と一緒にお楽しみください。



—これまでに何度も来日されていると思いますが、久々の日本はいかがですか?

ルー・バーロウ(以下、ルー): 日本に来るのは大好きなんだ。セバドーやソロ・プロジェクトでも来日しているしね。

—初来日は覚えていますか?

ルー: 覚えているよ。セバドーで初来日したんだ。確か1994年だったかな。ちゃんと今でも記憶にあるよ(笑)

—特に印象に残っている来日の思い出は?

ルー: 2010年にマイク・ワットとジャパン・ツアーをまわったこと。俺はソロでプレイしたんだ。とても長いジャパン・ツアーだったんだよ。20公演以上を行って、初めてヴァンに乗って日本中をまわったんだ。小さい町でも演奏したし、北海道にも行った。あれは楽しかったよ!これまでに行ったことのない土地にも行くことができたしね。普段は東京・名古屋・大阪とか、高層ビルの立ち並ぶ大都市が多いから、日本の小さな町を訪れることができて良かったよ。美しい景色だった。それぞれの町においしい名物があるしね。すごく良い経験だったよ。

—今回はニュー・アルバム『I Bet on Sky』を引っさげての来日ですね。ルーさんは脱退前にダイナソーJr.で3枚のアルバムを発表して、今作は再加入してから3枚目のアルバムになりますね。

ルー: 最高だよ。正直こんなに長く続くとは思っていなかった。

—多くのファンも驚いていると思います(笑)

ルー: 俺も驚いているよ(笑)再加入して1枚目のアルバムの時点で、すでに驚いていたんだ。ダイナソーJr.のような定評のあるバンドにとって、再びアルバムを作ることはリスキーだからね。ある意味、勇気を要することだと思う。J(・マスシス、Vo/G)がリーダーとして新作のために曲作りを始めたときは、とても感心したよ。

—Jの方からアプローチがあったのですか?

ルー: いや、再結成における活動の全ては、ある意味ダイナソーJr.のマネージャーが仕切っているんだ。

—それは昔のマネージャーと同じ人?

ルー: 最初に俺がバンドに居た頃は、マネージャーはいなかった。Jがバンドのマネージャーだったのさ(笑)最初の3枚はマネージャーなしで作ったんだよ。再結成してからは、こんな風にインタビューもちゃんと受けたりして、以前よりもプロフェッショナルになってきたんじゃないかな。マネージャーがバンドの全てのステップを仕切っているんだ。

—では、マネージャーが予定を組んで、締切りが決まって…という感じですか?

ルー: その通り(笑)ダイナソーJr.にとって、締切りを設けるのは重要なことだよ。締切りが決まって、ようやくそのゴールに向けてがんばれるというか。とてもうまく行っているよ。



—新作の制作はいかがでしたか?

ルー: 再結成後のアルバムは、3枚とも非常によく似た方法で制作した。どれもマサチューセッツ州アムハーストにあるJの自宅でレコーディングしたんだ。彼は今も実家の近くに住んでいてね。多分生まれた場所から1マイルも離れていない場所に住んでいるんじゃないかな(笑)

—あなたはマサチューセッツを離れたんですよね。

ルー: カリフォルニアに住んで13年になるよ。

—では、レコーディングのためにマサチューセッツに飛んだのですか?

ルー: ああ、まだ両親はマサチューセッツに住んでいるから、まるで過去に帰るような気分なんだよ(笑)レコーディング中は実家に泊まって、親の車を借りてJの家まで行っていた。慣れ親しんだ環境だから、レコーディング期間はとても興味深い時間なんだ。

—里帰りみたいですね。マーフ(Dr)にとってもそうなんですか?

ルー: マーフもマサチューセッツ出身で、向こうにずっと住んでいたんだけど、最近はロスの俺の家を出たり入ったりしている。うちのゲストルームに住んでいるんだ。

—アルバムの制作にはどれくらいかかりましたか?

ルー: かなり速かったよ。確か2月に始めて、5月には完成していた。Jが何曲か書いて、俺も3曲書いた。2曲(「Rude」「Recognition」)はアルバムに収録されて、もう1曲は限定の7インチ盤に収録されるんだ。今回は俺も前よりたくさんの曲を書こうと試みたのさ。



—ダイナソーJr.の曲を書くのと、セバドーやソロ・プロジェクトの曲を書くのでは、どう違いますか?

ルー: ダイナソーJr.の場合、Jやマーフに何を求めるか、明確にする必要があるんだ。自分の求めているものを、はっきりとさせる必要がある。さもないと自分の求めているものが得られないからね(笑)今回のアルバムはちょっとユニークだったよ。前作『Farm』では…完成した作品については誇りに思っているけれど、曲作りはものすごく大変だったんだ。本当に大変だった。今回は友人でメルヴィンズのメンバー、デイル・クローヴァーに来てもらって、俺が思いついた楽曲のデモ制作を手伝ってもらった。自分のサウンドが非常に明確に分かるデモを作ったんだ。それは初めての試みだった。

—そのデモを持って、Jのところへ?

ルー: ああ、「これが俺の曲だ!」とね。そこから、デモでデイルが叩いたドラム・パートをマーフが演奏して、Jは俺がプレイしたギターを再現した。

—今ではメンバー同士の仲も良いようですが、こんなに長い間一緒に活動してきて…まあ、間にブレイクもありましたけど…

ルー: かなり長いブレイクがね(笑)とても長いブレイクだったから、個人的にはその間にかなり成長することができた。

—ブレイクは必要な時間だったんですね。

ルー: 間違いなく必要な時間だった。再加入した時は、脱退してから長い時間が経っていたけれど、とても親しみのあるサウンドだったから違和感はなかった。

—その間、メンバーとは全く連絡をとっていなかったんですか?

ルー: Jと俺の間には、あまり良いケミストリーがあるとは言えなくてね(笑)

—ステージ上のケミストリーはすごいですけどね(笑)

ルー: ステージではね(笑)音楽的には相性抜群だよ。俺はJのソングライティングをすごく信じているし、彼のヴィジョンも信じている。それは昔からだよ。だから、お互いに最高のコミュニケーションはとっていないけど、彼の活動は信じているんだ。俺にとっては、それで十分さ。バンド活動において、最も重要なのは音楽だからね。

—再結成した時は、日本でも大きな話題でした。

ルー: 特に俺たちの間には、かなりのネガティヴなエナジーが蔓延していたからね(笑)それは置いておいても、再結成は俺にとって個人的に良いことだったし、俺たちの音楽を好きだった人たちにとっても、再結成を目にすることができて…ポジティヴなメッセージになったんじゃないかな。決してポジティヴなメッセージを伝えてきたバンドではないがね(笑)



—新作のタイトル『I Bet on Sky』の意味は?

ルー: Jが書いた曲の中に出てくるリリックの一節なんだ。あの曲は…タイトルが思い出せねえな(笑)Jはいつもタイトルを変えるんだよ。リリースする頃には、制作中のタイトルとは全く関係ないものになっているんだ。とにかくペースの速い曲だよ。

—その曲のリリックの一部というわけですか。

ルー: ああ、すごく可笑しいリリックなんだ。“I want/I buy/I bet on sky”(欲しい/買おう/天に賭けよう)っていうんだよ(笑)Jの嫁さんはドイツ人なんだけど、俺たちがレコーディング中に、嫁さんが子どもを連れて里帰りしていた期間があったんだ。妻子の留守中に、Jは狂ったように買い物をしていた(笑)ありとあらゆるものを買っていてね。毎日Jの家には大きな箱がどんどん届くんだ。とにかく常に買い物をしていたよ。あのリリックは、Jがこれまでに書いた中で最も正直なリリックだと思うよ。“I want/I buy/I bet on sky”だなんてね(笑)

—自分の感情を文字通り切り取ったんですね(笑)

ルー: まさに切り取ったんだよ!俺はすごく嬉しかった(笑)

—2人は高校時代から一緒にプレイしているんですよね。

ルー: Jと俺は高校の頃からバンドをやっていた。1982年からね。

—そんな長くやっているのに何ですが、今作で何か新しくトライしたことはありますか?

ルー: うん、あると思うよ。俺は毎回アルバムを作る際に、頭の中にヴィジョンを描くようにしているんだ。最後に俺が書いたダイナソーJr.の曲では、コードを2つしか使わなかった。

—2つ!?

ルー: 選択の余地はなかったよ(笑)2人に複雑な曲を教えることは不可能だったから、できる限りシンプルな曲を書いた。「コード2つだから、よろしく!」って。今作では、音楽的にもっと意欲的に取り組もうと決めた。クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジとエリオット・スミスを足して2で割ったようなサウンドにしたい、というアイデアもあったし(笑)別の曲では、ラモーンズをカントリー調にしたようなものを目指した。そういったアイデアを思いついて、Jがソロを弾いている光景が想像つけば、ダイナソーJr.の曲として成立するって分かるんだ。

—なるほど。

ルー: 作詞の面でも、俺はコンセプトを考えて進めるんだよ。それに、自分がバンドに対して抱いている悩みを書くことも多い。個人的な不満を楽曲の中で解決するのさ(笑)



—今回のレコーディングでは揉めたりしなかったんですか?

ルー: 今回はスムーズだったよ。1作前の時はあまりスムーズじゃなかったけどね。今回はスムーズだった。

—「Watch The Corner」のミュージックビデオについてお聞かせください。

ルー: あのビデオには、俺たちの意見は入っていないんだよ。ディレクターが持ってきたコンセプトで、俺たちはそのコンセプトの中でもかなり小さな存在だ(笑)恐らく80年代のバンドっていう設定だよね。まあ、確かに80年代のバンドなんだけどさ。撮影では丸1日費やして、あの曲を何度も何度も演奏したんだ。でも、最終的には5秒くらいしか使われなかった!しかも顔にはモザイクをかけられている始末だ。「きっと俺たちがどれだけ老けたかを、誰にも見せたくないんだな」って思ったよ(笑)顔を隠されるなんて残念だ。俺たちが演奏しているだけでも、面白いビデオになったと思うんだがな。

—再結成してサウンドが変わってしまうバンドもいますが、ダイナソーJr.の曲は聴けばすぐ分かりますよね。

ルー: ああ、俺たちは変わらないんだ。俺はガキの頃と全く同じように演奏している。マーフと演奏すると、俺たち特有のリズム上でのコネクションが感じられる。そうやってリズム・セクションができて、俺たちだと認識しやすい勢いが生まれる。すごく面白いよ。ある意味、ミステリアスなんだよね。俺たちは、自分たちのベーシックな演奏にあまり多くを加えないようにしていて、だからこそ、俺たちならではの個性が出るんじゃないかな。自分が好きなバンドも、みんなそうだと思う。ラモーンズにはラモーンズらしいサウンドを求めるだろう?

—昨夜は大阪でサーストン・ムーアと公演を行ったんですよね。

ルー: 楽しかったよ。サーストンとはつきあいが長いんだ。ソニック・ユースがダイナソーJr.を発見してくれたようなものだからね。実はサーストンはJの近所に住んでいるんだ。キムとサーストンは俺たちの地元に近いノース・ハンプトンに引越してね。あそこは俺たちがバンドを始めた場所さ。キムとサーストンの家はスミス・カレッジの近くで、まるでキャンパス内に住んでいるくらいの距離なんだ。俺の妻はスミス・カレッジ出身で、俺が昔、こっそり居候していた寮の目の前に、キムとサーストンが買った家があるんだよ。Jと嫁さんはキムとサーストンと仲良いんだ。昨日もサーストンと話したけど、とても面白い、賢い男さ。

—日本のオーディエンスはどうでしたか?

ルー: 素晴らしいよ。日本のオーディエンスの良いところは、メンバー全員を観てくれるということ。他の国でダイナソーのライヴをやると、全員Jだけを観ているからね。それは俺にとって、エゴが傷つくというだけでなく、あまり興味ないのかなって思ってしまう。俺は全体を見渡して、いろいろ興味を持ってくれるオーディエンスが好きなんだ。全員を観てくれるオーディエンスと、ただひたすらJをガン見するオーディエンスがいるから、興味深いよね。俺がライヴを観るときは、ステージにいる全てのメンバーを観るようにしている。日本のオーディエンスは本当に全てを観ているよね!最高だと思うよ。1つの側面だけでなく、隅々まで体験してくれるんだよね。



—今後の予定は?

ルー: 長いツアーが待っているよ。ヨーロッパやオーストラリアにも行かないとね。2週間後には南アフリカに行くよ。来年はツアー三昧さ。

—長年にわたって一緒に活動している原動力は何だと思いますか?

ルー: 音楽は俺たちが唯一知っていることだから(笑)

—日本のファンにメッセージをお願いします。

ルー: ありがとう!


Interview + Text: Nao Machida




『I Bet on Sky』

1. Don't Pretend You Didn't Know
2. Watch The Corners
3. Almost Fare
4. Stick A Toe In
5. Rude
6. I Know It Oh So Well
7. Pierce The Morning Rain
8. What Was That
9. Recognition
10. See It On Your Side
11. Black Betty (Bonus Track)




ダイナソーJr.

米マサチューセッツ州出身、J・マスキス(G,Vo)、ルー・バーロウ(B)、マーフ(Dr)の3人組バンド。1985年にデビュー。89年『バグ』 発表後ルーが脱退。91年の『Green Mind』が世界的に大ヒットしニルヴァーナらと共にシーンを牽引。その後、マーフが脱退。バンド解散の97年までに通算7枚のアルバムを発表。07年に再結成アルバム『Beyond』を発表、09年には9作目『Farm』を発表し話題となる。

公式サイト(英語サイト)>>

18:32

トミー・ゲレロ 来日ロング・インタビュー Part 2

2012-11-09
前回に引き続き、米サンフランシスコを拠点に活躍するストリート・カルチャーのアイコン、トミー・ゲレロの来日ロング・インタビューをお届け。Part 2では、10月に全国6都市で開催されたジャパン・ツアーを、渋谷・duo MUSIC EXCHANGEにて開催された東京公演の写真と共に振り返る。また、トミーがかつて所属していた伝説のスケートボード・チームについてのドキュメンタリー映画『ボーンズ・ブリゲード』(12月1日公開)について、当時の思い出も交えて話してくれた。

インタビュー Part 1はこちら>>



―今回の来日ではニュー・アルバム『No Mans Land』を引っさげてジャパン・ツアーをまわられて、今夜が最終日ですが…

トミー・ゲレロ(以下、TG): 今夜が最終日だ(ため息)

―名古屋、金沢、静岡、京都、大阪、さらには朝霧ジャムとプレイしてきて、各地の日本のファンからの新曲への反応はいかがでしたか?

TG: 素晴らしいよ。すごくポジティヴな反応を得られている。新作を全曲最初から最後まで演奏しているからね。確か12曲かな。13曲かも。それから昔の楽曲を再訪しているんだ。15年間の年月に及ぶ楽曲陣だよ。『Loose Grooves and Bastard Blues』は1997年に発表したから、ちょうど今年で15年になるんだ。

―15年間を振り返ってみて、どんな気分ですか?

TG: いまだにあの作品が1番気に入っている気がするよ(笑)ナイーブな作品だし、販売しようと思って作ったわけでもないし、作品集としてCDにしようと思っていたわけでもないからね。自分が作ったスケートビデオとか、いろんなビデオのために作った音楽だったんだ。ただ好きだからやっていただけで、まさか15年後にここで君と話すことになるとは思っていなかったよ(笑)



―新曲をライヴで披露してみて、いかがですか?

TG: 楽しいよ。レコードと全く同じにすることは絶対に不可能だから、ライヴでは楽曲に新たな命が吹き込まれるんだ。一部の楽曲ではギターを4、5本使っていたりするしね。だから、どのパートが楽曲にとって不可欠で、バンドの誰がどのように演奏するべきか、考える必要がある。ギタリストのビン・ジ・リンはニューヨーク在住だから、来日前にサンフランシスコまで来てもらって、リハーサルをする必要があった。全ての新曲を練習するのに、丸1日しかなかったんだよ。だから正直ちょっと怖いよ(笑)今のところは良い感じで演奏できていると思う。でも、毎晩少しずつ変わるんだ。俺はいろいろ試したいタチで、即興をしがちだからね。今夜のライヴもこれまでのショーとは何かが違うと思うよ。

―そこがライヴの魅力ですよね。

TG: ああ、俺にとってはエキサイティングだけど、他のメンバーは気が狂いそうになるんじゃないかな(笑)



―今回のツアーのハイライトは?

TG: 朝霧ジャムだね。ウォー!あれはクレイジーだった。1万2000人も観客がいたんだ。ステージに立って、「一体何が起きているんだ?」って見渡したよ。素晴らしかった。俺たちの演奏も良かったし、観客の反応も良かった。みんな超はまってくれたし。天気も素晴らしくて、夕暮れ時に演奏を始めて、ライヴ中に夜になっていったんだ。本当にマジカルな状況だったよ。山の中のああいった環境で、すごく遠くまでテントがたくさん張られているのが見えて、とても非現実的な景色だった。

―いま聞いただけで鳥肌が立ちました。

TG: ああ、俺も(笑)素晴らしかったよ!







―また、12月1日には映画『ボーンズ・ブリゲード』が公開されますが、今作はどのような経緯で実現したのですか?

TG: 俺が80年代に所属していたスケート・チームについての作品なんだ。主軸となっているのはチームのマネージャーであり、パウエル・ペラルタ(スケートボードブランド)のオーナーでもあるステイシー・ペラルタ。メンバーの1人、ランス・マウンテンが、チームについてのドキュメンタリーを作るべきだとステイシーに持ちかけたんだ。でも、あまりにも大切で私的な題材なだけに、当初ステイシーは映画を製作したがらなかった。

そしてまた1年が経過し、ランスはどうにかしてステイシーに作らせようと説得を続けていた。そこでステイシーが俺たち残りのメンバーに連絡してきて、意見を求めたんだ。俺たちはみんなランスと同意見で、「作るべきだ」と言ったよ。それで俺たちはロサンゼルスでミーティングをして、全員が同じ気持ちで今作に参加することに同意し、そこから全てが始まったんだ。思い出の品々や映像、歴史や情報量の膨大さを考えると、映画の製作は極めてスピーディーに進んだ。かなり大急ぎで全てをまとめてくれたんだ。

―世界各地の映画祭や試写会等で上映してきて、観客の反応はいかがですか?

TG: 試写会では毎回、上映後に質疑応答を行っているんだけど、圧倒的な反応を得ているよ。しかもスケーターだけじゃないんだ。興味深いことに、あの映画は多くの母親たちに影響を与えているんだよ。スケートだったり、音楽だったり、絵を描くことだったり、夢中なことしかやりたがらない子どもの母親たちさ。親は子育てにおいて、「一体どうしたらいいんだ?」と頭を抱えていたわけだけど、今作を観て、自分の子どもが何を考えていたのか理解することができたんだ。母親たちが涙を流しながら俺のところにやってきて、映画のお礼を言われたよ。「いやいや、俺はただスケボーしてただけで、影響を与えようとか、世の中を変えようとかはしていたわけじゃないから」って感じだった(笑)興味深いよね。

―良い話ですね。

TG: ああ、とてもね。



―トミーのお母さんは映画をご覧になりましたか?

TG: つい最近観てくれたよ。とても楽しかったって言ってくれた。母は昔から超協力的だったからね。

―本編を観る前にトレーラーを観ただけで、うるっと来てしまいました。

TG: 実際にたくさんの人が泣いていたよ。大の男でさえ、え~んって(笑)俺は泣いてないよ。泣きそうにはなったけどね(笑)

―メンバーとはずっと連絡を取り合っていたのですか?

TG: スティーヴ・キャバレロとランス・マウンテンには時々会っていたけど、マイク(・マクギル)やトニー(・ホーク)には、あまり会っていなかった。でも最近は今作のプロモーションで頻繁に会っている。あいつらと再びつながることができて、良い感じだよ。

―再結成みたいですね。

TG: ああ、間違いない。バンドが再結成したって感じだ。

―2005年に、ステイシー・ペラルタをはじめとするZ-BOYSとドッグタウンを題材にした映画『ロード・オブ・ドッグタウン』が公開されましたよね。あの映画を観た世代は今作を観て、「これがあのステイシーか!」と思うかもしれません。

TG: 実は俺はあの映画は観たことないんだ。ドキュメンタリー(註:ペラルタの1作目『DOGTOWN & Z-BOYS』)の方が好きでね。今後の懸念事項は、きっと誰かがボーンズ・ブリゲードをハリウッドで映画化したいって言ってくるんじゃないかということ(笑)


ライヴにもボードを持参、来日中もオフはスケートパークへ行くなど、今でもスケートは生活の一部。

―トミーはボーンズ・ブリゲードに何歳の時に加入したのですか?

TG: 確か…17歳?17歳くらいだと思う。

―チームを取り巻く環境を映画で拝見すると、ティーンエイジャーにとってチームに所属することは、かなりエキサイティングだったのではないかと思うのですが、実際にはいかがでしたか?

TG: そうだね、その時は夢中で楽しかったし、ある程度はのぼせ上がっていたかもしれない。でも俺たちのほとんどは、あのような名声の中に居ても地に足が着いていたよ。幸いにも、みんなとてもしっかりしていたしね。(映画は)まるで他人の人生を観ているかのようだった。あまりに昔のことだし、映画で昔の映像をいっぱい観て、「うわ、あんなことが実際に起こったなんてクレイジーだな!」って思ったよ。

―ボーンズ・ブリゲード時代の心に残っている思い出は?

TG: 選ぶのは難しいけど、とにかく友だちとみんなでスケートすることが楽しかった。それと同時に、チームの知名度のおかげでクレイジーなことが起こったこともあった。想像もしていなかったような状況や立場に置かれるようなことがね。たとえば、ザ・ビートルズのジョージ・ハリソンの城に行って、彼と過ごしたこととか。ジョージ・ハリソンの庭の芝生に転がって、彼とビールを飲むことになるなんてね!または、ニューオーリンズのマルディグラのパレードで、他のメンバーと一緒にフロート(山車)に乗ってビーズを投げていたり。「俺たち一体何やってんだ!?」って感じでさ。そういった、かなり奇妙な出来事がたくさんあったよ。

―日本の若い世代のファンの中には、ミュージシャンとしてのトミーは知っていても、あんな風にスケートする姿を見たことはない人もいると思います。そんな世代にとっても、今作はエキサイティングかもしれないですね。

TG: うん、そうかもね!音楽活動を通じて俺を知った若いファンが日本にいるということは、俺にとってはすごく嬉しいことなんだ。普段は逆(スケーターとして知られている)だからさ。

―息子さんには映画を見せましたか?

TG: ああ、息子も観に来てくれたよ。でもまだ8歳だから、幼な過ぎて、ちゃんと理解してないんじゃないかな(笑)

—以前の来日の際にインタビューした時に、息子さんにスケートを教えているのか聞いたら、「スケートは危なすぎるから、息子にはキックボードがお似合いだ」って言っていましたよね。

TG: 最近はいつも一緒にスケートしているよ!息子もすごくはまっているんだ。今日も電話で話したんだけど、スケートしているって言っていたよ。



―今年は震災チャリティ・アルバム『We Are You Are Us』をリリースされるなど、常に日本のファンを勇気づけてくださっていますが、トミーにとって日本とはどのような存在ですか?

TG: 日本は俺にとってのサポート・システムなんだ。これまでずっと、俺の全ての活動を非常に寛大にサポートしてくれている。だから、長年のサポートに対して「ありがとう」と言うために、何かしたかったんだ。チャリティ・アルバムは、たとえほんのわずかでも日本を支援するための、1つの方法だった。いまだに人々が俺の来日公演に足を運び続けてくれることに、びっくりしているよ。いつかは「もう彼は終わった!」なんて言われるんじゃないかな(笑)

―そんなことないですよ!毎回ライヴの度に観客が増えているような気がします。前回の来日公演なんて、インストなのにパンク・ロックのライヴのような盛り上がりでしたよね。

TG: 今夜も期待しててよ(笑)今回のツアーでも、確か金沢公演ではモッシュピットが起こっていたよ。最後の方は本当に激しく、ワーッ!って。すごかったよ!あれはものすごかった。最高だ(笑)

―今後の予定は?

TG: 帰国したら、『ボーンズ・ブリゲード』の全米公開まではプロモーションが続く予定。他にもいろんなことをやっているよ。また音楽制作も一から始めるつもりさ。

―新しい音楽ができたら、また来日してくれますか?

TG: ぜひそう願うよ。

―日本のファンにメッセージをお願いします。

TG: 長年にわたって応援し続けてくれて、どうもありがとう。みんなが俺の活動を信じていてくれることを、本当に感謝しているよ。ありがとう!

Photos: Tetsuro Sato
Interview + Text: Nao Machida




『No Mans Land』
01. the loner
02. phantom rider
03. specter city
04. sticks of fury
05. hombre sin nombre
06. handful of hell
07. the last stand
08. the viper
09. loco's lament
10. the man from califas
11. el bandito
12. the gunslinger
13. duel in the dust
14. los dias del oro
15. the stranger




『ボーンズ・ブリゲード』

70年代にスケートボード界に革命を起こし、ストリートカルチャーの発信源ともなったチーム、Z-BOYSの一員でもあり、その後、映像作家として自伝的ドキュメンタリー『DOGTOWN & Z-BOYS』を発表、世界的な成功を収めたステイシー・ペラルタが、10年以上の時を経て、再びパーソナルな題材に挑んだ最新作。80年代、低迷期に入ったスケート業界を救った、ペラルタ自身が作り上げた伝説的チーム、BONES BRIGADEを主軸に、若い野心的な若者たちのスケートボードに対する情熱、スキル、友情、不可能を可能にする信念が、いかに現在では莫大な金額を動かす巨大産業へと発展し、スケートボード業界の礎を築いていったのか。当時のスケートキッズを熱狂の渦に巻き、現在でも世界的知名度を誇るBONES BRIGADEの主要メンバーたちのインタビューと貴重なアーカイヴ映像を織り交ぜ、輝きと刺激に満ち溢れた80年代のストリートカルチャーの真実を浮き彫りにするー。

監督:ステイシー・ペラルタ
出演:ロドニー・ミューレン、スティーヴ・キャバレロ、トミー・ゲレロ、マイク・マクギル、トニー・ホーク、ランス・マウンテン、ほか
シネマライズにて、12月1日(土)ロードショー!
(C)2012 UNION AVENUE PRODUCTIONS. ALL RIGHTS RESERVED.

オフィシャルサイト>>




トミー・ゲレロ
ウェストコーストから世界のストリート、カルチャー、アートに影響を与える真のカリスマ・アーティスト。 1980年代に伝説のスケートボード・チームBones Brigade最年少メンバーとして活躍。 98年にトーマス・キャンベルが運営するgalaxiaより『Loose Grooves & Bastard Blues』をリリース。 その後も独自のポジションを築きながらミュージシャンとしてコンスタントにリリースを重ね、アルバム・リリースの度に来日公演を行っており、東日本震災後にはチャリティCDのリリースや日本を元気づけるためのツアーも行っている。

オフィシャルサイト(英語サイト)>>
RUSH! PRODUCTIONオフィシャルサイト>>


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