MTV BLOG

UKロック期待のニューカマー、ビバ・ブラザー最新インタビュー

2011-12-22
ブラーやオアシスなど、ブリット・ポップの全盛期を彷彿とさせる期待のUKギター・バンド、ビバ・ブラザー。2010年にロンドンの西にあるスラウという町で結成された4ピースは、今年8月にデビュー・アルバム『Famous First Words』をリリース。同月に「SUMMER SONIC 2011」で来日し、早くも単独来日公演を行った。その音楽性はもちろん、最近では珍しいロッカーならではのビッグマウスが話題となり、地元イギリスでは早くも英「NME」誌の表紙を飾るなど注目の存在だ。12月に再来日を果たした4人が、東京公演当日にMTV Newsのインタビューに応じた。



—まずはバンド結成の経緯を教えてください。音楽を始めたきっかけは?

リー(G.&Vo.): 俺が音楽を始めたきっかけは、親から縁を切られることなく学校でできる反抗的なことが、音楽だけだったから(笑)

—何歳でしたか?

リー: かなり若かったよ。11歳とか12歳くらい。その頃にギターを始めて、それ以降、振り返ることはなかった。みんながそうだったように、いろんなバンドで演奏していたよ。俺たちは全員、違うバンドでの活動を通じて出会ったんだ。それで“スーパー・グループ”を結成したというわけさ。

— 4人が出会ったのはいつのことですか?

リー: 2年くらい前かな。

フランク(Drums): 出会ったのは何年も前のことだよね。

リー: だね。友だちとしてのつきあいは長いよね。でもバンドを始めたのは2年くらい前かな。

—全員同じ町の出身なんですか?

リー: 大体ね。スラウという町でいつも一緒にリハーサルしていた。

—多くの人が知りたがっていると思いますが、なぜバンド名をビバ・ブラザーにしたのですか?

リー: ああ、よく訊かれるよ(笑)当初はブラザーというバンドだったんだ。俺たちにとっては“ブラザー”という言葉に自分たちの音楽が包含されていたからね。絆だとか、キャッチーなコーラスや大合唱を通じての仲間意識だとか。でもある日、同じ名前の別のバンドがやってきて、俺たちを訴えようとしたんだ。だから、“ビバ”という言葉を頭に加えた。“万歳”っていう意味だよ。

—他の選択肢は考えた?

フランク: なかったよね。

リー: なかったね。

フランク: けっこう急いで決めないといけなかったんだ。

リー: 思いついてすぐに、「いいね、それに決めよう」って感じだった。あとは“スペース・スパイダーズ”とかかな。

サム(G.): 俺は“アイアン・スウォード”が良かったんだけど。

3人: (笑)

サム: 却下された。

リー: または、“ディープ・フライド・ハイドラ”とかね。

フランク:
OK(笑)



—アルバムを聴いていると、ブラーやオアシスのようなブリット・ポップ全盛期のバンドを思い出しました。どのような音楽を聴いて育ったんですか?

リー: 大体そんな感じだよね。

フランク:
まさにブラーやオアシス、ストーン・ローゼスとか。

リー: ハッピー・マンデーズとか…

サム: スウェードとか。

ジョシュ(B.): スーパーグラスとか。

リー: このアルバムには、そういった90年代のバンドの影響が大きいと思うよ。自分たちの世代には、ああいうバンドがいないと気づいたんだ。俺たちはあの時代の音楽の流れをくんで曲を書いた。あのアルバムはそうやって完成したんだ。でも、他にも幅広いたくさんの影響を受けているよ。ダンス・ミュージックとかね。

—そういった人たちにデビューしてから会えましたか?

フランク: グレアム・コクソンに会ったよ。

リー: リアム・ギャラガーにも会ったよね。

サム: ジョシュに誕生日おめでとうって言ってくれて、優しかった。

—あなたたちの世代だと、ダンス・ミュージックやニュー・レイヴだとかを聴いている人が多そうですよね。

リー: うん、残念なことにね。俺はスクリレックスのような音楽が全く理解できないんだよね。俺の感覚がおっちゃんっぽいのかな(笑)

ジョシュ: だね…。

フランク: おっちゃんとか言っているようじゃね(笑)

リー: 確かにそのとおりだ(笑)

ジョシュ: 夜遊びしに行くときはダンス・ミュージックも気にならないけど。実際に聴くとなるとバンドがいいな。

サム: 中には良いダンス・ミュージックもあるよね。

フランク: ケミカル・ブラザーズとかね。

—そのような影響を受けて完成したデビュー・アルバムですが、なぜ『Famous First Words』というタイトルにしたのですか?

リー: バンドとして最初に世に出たとき、俺たちは自分たちの発言で話題になったんだ。遠慮がなくて、反抗的で、傲慢だとね。俺たちの音楽はそういうものだから。大声で歌って、酔っぱらって、楽しもうっていう音楽だからさ。マスコミでは音楽よりも発言が大きく取り上げられがちだった。だから、今作では発言ではなく音楽に語らせようということになって、アルバムは俺たちの最初の言葉(= first words)だということになった。

—曲作りはこのアルバムのためにしたのですか?それとも長年にわたって書きためたものを収録したのですか?

リー: 半々だよね。

ジョシュ: うん、リーが言ったように、俺たちはいつもスラウで練習していたんだ。アルバムの収録曲の半分はその頃、バンドの初期に書いたものだよ。

サム: 曲作りに費やした期間は1年以内だよね。

フランク: ああ、曲作りに1年ほどかけた。その時点までに集まった楽曲だよ。次のアルバムは完全に違ったものになる。俺たちの昨年についてのものになるよ。

ジョシュ: 前作から次のアルバムまでに書かれる全ての曲だね。

フランク:
タイトルはどうしようか。

リー:
『Famous Second Words』?

サム: うわー。

フランク: 『Second Album』とか。

—このアルバムには中毒性がありますね。朝聴いたら、一日中、頭の中で流れているような。

リー:
いいね、ありがとう。

サム: 嬉しいね。



—曲作りのインスピレーションはどのようなことから得るのですか?

リー: 曲を書いたときに考えていたことは、みんなが合唱できるような、親しみのあるものにしたかったんだ。メロディは世界共通語だよ。メロディが強力だからこそ、日本に来てもみんなに合唱してもらえる。それが俺たちの目的だった。忘れられちゃうようなものは書きたくなかったんだ。それは7枚目のアルバムまで取っておくよ。

サム: 『Forgettable』(忘れられがち)というタイトルにしよう。

リー: 2000万枚くらい売れればいいよ。

—ブラーやザ・スミスなどの作品を手掛けたスティーヴン・ストリートをプロデューサーに迎えた気分は?

リー:
とてもエキサイティングだったよ。

ジョシュ: 最高だった。

フランク:
大昔のことに感じるね。

リー: 1年も経ってないのにね。

—レコーディングはいつだったのですか?

フランク: 今年の1月だよ。

リー: ああ、俺たちのアルバムはまだとっても新鮮なんだ。

—スティーヴンはレーベルの紹介で?

サム:
違うんだ、スティーヴンが俺たちの曲をラジオで聴いたんだよ。

リー: それで彼から俺たちに連絡をしてくれた。とても光栄だったよ。

フランク:
その時点で、俺たちの1番好きなプロデューサーだったしね。そんな彼と一緒に仕事ができるって、すごくエキサイティングだった。そこに彼がいること自体がね。

サム: 今では友だちだよな。

ジョシュ: 俺たちのライヴでも一緒に演奏したんだよ。

フランク: 一緒に曲を演奏したんだ。

—SUMMER SONICではなく?

リー: 日本には来なかったよ(笑)レディング・フェスのときに酔った勢いで電話をして、「スティーヴン、俺たちと一緒にライヴに出よう」って言ったんだ。

フランク: そしたら「オッケー、明日ね」ってね(笑)

リー: 日本では無理だね。「ああ、12時間のフライトで行くよ」って話だもんな。

サム: スティーヴンは楽屋で俺たちの曲を覚えたんだよ。

—スティーヴンとの仕事で学んだことは?

リー: シンプルであることの大切さ。

サム: 間違いない。

リー: メッセージを伝えるために、曲にいろんなものを詰め込む必要はないということ。曲のバックボーンがしっかりしていて、アコースティック・ギターで弾いたときに良ければ、どのように演奏しても大丈夫だということ。余計なものを排除するのがスティーヴン流なんだ。



—レコーディングは楽しかったですか?

サム: すごく楽しかったよ。

フランク: スティーヴンは俺たちに一生懸命がんばるよう励ましてくれた。俺たちもちゃんとしていたよ。でもすごく楽しかった。

リー: それって俺たちらしくないよね。

フランク: 全然。普段は好き放題だからね。

リー:
おかしな状況だったよね。俺たちが2週間も落ち着いてレコーディングするなんて。

フランク:
俺たちはケンカもしないしね。ボクシングの試合になったら、お互いボコボコにするだろうけど(笑)

—リード・シングルの「Darling Buds Of May」はメロディが非常に強力でキャッチーですね。

リー:  俺たちはできる限りキャッチーな曲を書こうとしたんだ。

ジョシュ: 伝染性のある曲をね。君の感想を聴く限り、明らかにうまくいったようだね(笑)

—間違いないです(笑)

リー: 第一印象でそう思ってもらえるのは嬉しいね。

フランク: 俺たちは曲を聴く人にそれぞれのストーリーを作り出してほしいと思っているんだ。曲を通して旅をしてほしい。俺たちの方からストーリーを書き出すようなことはしたくないんだ。あの曲はとにかくメロディをキャッチーにしたかった。でもアルバムには、もっと深い内容の曲や、自分たちの経験に基づいた曲も収録されているよ。

—収録曲の中でお気に入りは?

リー: 俺は「Still Here」かな。

ジョシュ: 「Otherside」だな。

サム: 俺も間違いなく「Otherside」。

フランク: それぞれの楽曲が一人歩きし始めたよね。俺も今は「Otherside」が気に入っている。「Shoot Like Lightning」(日本盤ボーナス・トラック)も良いよね。

ジョシュ: 「Electric Daydream」を演奏するのも楽しみだな。しばらく演奏していないから。

フランク: ああ、久しぶりに日本で演奏するんだ。

—今回の来日では東京と大阪でライヴを行うそうですが、どのようなステージにしたいですか?

サム: 花火とか(笑)

リー: 今までで1番長いライヴになるんだ。年内最後の2公演だから、大騒ぎしたいよ。今年は14ヶ国で160公演を行った。それってかなりの数だから、今回の来日公演では大騒ぎして、シャンパンをたくさん飲んで、大いに楽しみたいと思っているよ。

—それはすごいですね。ほとんど家に帰れていないのでは?

リー: ノー(笑)

サム: ほとんど帰ってないよね。

ジョシュ: 去年の9月以来、家でゆっくり過ごすのは今年のクリスマスが初めてだよ。

—今年は夏にもSUMMER SONICで来日してくださいましたが、日本でのライヴはいかがでしたか?

ジョシュ: 最高!

サム: SUMMER SONICは超楽しかった。

フランク: 死ぬほど暑かったけど!

リー: サマソニも最高だったし、そのあと単独公演を2回やったんだけど、それもものすごく楽しかった。一体どうなることか全く想像できなかったんだけど(笑)

サム: 初来日は間違いなく2011年のハイライトだよ。

リー: 日本に来ること、特に日本でライヴをすることは、ガキの頃からの夢だったからね。日本は音楽を重視する国だから。最高だよ。日本の人は礼儀正しいし、俺たちの音楽を気に入ってくれているし。

—日本ではUKロックの人気は高いですよね。最近はロック・バンドが少ないようですが。

リー: そうなんだよ、俺たちは絶滅の危機に瀕した部類なんだ。でも心配しないで、俺たちが維持していくから。

—初来日で最も驚いたことは?

リー: 暑さには驚いたよね。

サム: ベタベタするし。

ジョシュ: サマソニではサングラスしていたんだけど、汗でずり落ちちゃって大変だったよ。

リー: サマソニのライヴ映像を観てもらえばわかるけど、俺たちは史上最高に暑がっている人間だと思うよ。

フランク: ああいう状況には慣れていないから、かなり大変だったよね。

リー: ていうか、日本の全てがサプライズだったかも。初めてだったし、文化的にも距離的にも、自分たちの国からはすごく遠い場所だから。

—遊ぶ時間はありましたか?

全員: うん!

リー: すごく楽しかった。

フランク: 東京はとてもエキサイティングな街だよね。光に溢れていて、物がたくさんあって。

リー: ほとんどの時間を渋谷で過ごしたんだ。今夜も街へ繰り出して大騒ぎする予定だよ。

サム: 渋谷にある、5人くらいしか入れない小さいバーへ行くんだ。

リー: ベジタリアンだから、日本での食べ物は難しいんだけどね。

フランク: 俺は寿司も大好き。なんでも飛び込んで行くよ。

ジョシュ: フランクは昨日の夜、枝豆をボールに25杯くらい食べていたよね(笑)

—デビュー・アルバムが大成功しましたが、セカンド・アルバムのアイデアは考えていますか?

リー: すでにレコーディングしているよ。常に自分たちにとって新鮮で最新のものを作っていたいんだ。まだリリースして3ヶ月しか経ってないから、デビュー・アルバムも十分に新鮮だけどね(笑)

フランク: でもいろいろ計画しているよ。

リー:
年内はあまり情報をばらしたくないけど、大作を期待していてよ。

—セカンド・アルバムへのプレッシャーは感じますか?

フランク:
全く。どちらかというと真逆だよ。

リー: 自分たちのための音楽作りを続けて、楽しんで良い曲を書くことができれば、プレッシャーは感じないものだよ。

—バンドとして、ビバ・ブラザーはどのように成長していきたいですか?ゴールは?

リー: アルバムごとに新鮮で最新の音楽を作ること。

サム: アルバムをリリースし続けること。

ジョシュ: 自分たち自身に挑戦することが大きなゴールかもね。


Photos: Kenta Terunuma
Interview + Text: Nao Machida



ビバ・ブラザー(Viva Brother)
イギリス・ロンドンの西にあるスラウという町で結成されたロック・バンド。メンバーはギター&ヴォーカル担当のリー・ニューウェル、ギター担当のサム・ジャクソン、ベース担当のジョシュ・ウォード、そしてドラムス担当のフランク・コルッチの4人。今年8月にデビュー・アルバム『Famous First Words』をリリース。


日本版オフィシャルサイト>>

00:00

BLOG SEARCH

PROFILE

  • ブログの説明
    MTV NEWSのニュースプレゼンター&スタッフが、現場から最新ニュースや取材の裏話をレポート!
  • ライタープロフィール
    最新の音楽や映画情報を毎日お届けするMTV NEWSの制作スタッフです。

ENTRIES

CATEGORIES

ARCHIVES

FEEDS