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ストリート・カルチャーのアイコン、トミー・ゲレロ独占インタビュー

2011-12-16
サンフランシスコ出身の伝説的スケーターで、ウェスト・コーストから世界のカルチャーやアートに影響を与え続けるアーティストのトミー・ゲレロが、11月にジャパン・ツアーを開催した。全国5都市を訪問したトミーは、ソロ・ライヴはもちろん、同じくスケーターであるレイ・バービー、マット・ロドリゲス、チャック・トリースと組んだブラックトップ・プロジェクトとしてのパフォーマンスも披露。来日を心待ちにしていた日本のファンのために、最高に楽しい夜を提供してくれた。

ここで紹介するのは、サンフランシスコに戻ったトミーから届いたMTV News宛のメール・インタビュー。
今回のツアーの話はもちろん、制作中のチャリティ・アルバムの詳細まで、たっぷりと語ってもらった。


11月18日に開催された東京・渋谷のSOUND MUSEUM VISION公演にて。
       
—3月の震災後、公演をキャンセルするアーティストも多い中で来日してくださって、日本のファンはとても喜んでいます。今回の来日に迷いはありましたか?

トミー・ゲレロ(以下、TG): もちろん…息子がいるから心配だし、自分自身のこともね。でも、自分に仲間意識とサポートを示してくれる国だから、同じようにお返しする必要があると感じたんだ。

—前回の単独公演は、インストのライヴなのにパンク・ロックさながらの大盛況でしたね。今回のツアーはいかがでしたか?

TG: ツアーはいつもどおり最高だった!今回はそれぞれのバンドでベースとギターを演奏したから、いつもよりも少しだけ負担が大きかったんだ。手がちょっと痛いけど、完全にやった甲斐があったよ!

—ブラックトップ・プロジェクトについてお聞かせください。なぜ今回は彼らと一緒に来日しようと思ったのですか?

TG: 奇跡的にみんなで一緒に日本に行くことが出来たんだ。俺たちはさまざまなプロジェクトや日々の生活で超忙しいから、全員のスケジュールが合うことは滅多にないんだよ。それに日本に何か新しい新鮮なものを届ける必要があったから。

—ライヴの一番の魅力は何ですか?

TG: オーディエンスから感じられるエナジーと愛…パワフルなんだ!!

—日本でのライヴとアメリカでのライヴに違いを感じますか?

TG: アメリカでは演奏している前で、しゃべっている人が多い。あれは控え目に言ってもウザいよ。日本では常に音楽に対する完全な敬意が感じられる。俺はそれこそがあるべき姿だと思うんだ。

—来日するたびに行く場所や食べるものはありますか?

TG: 名古屋の味噌煮込みうどんは史上最強だ!アメリカのうどんは食べようとも思わないよ…食べるだけの価値がないんだ。それから渋谷のJBS。何千枚ものアナログ盤があるバーなんだ!オーナーの小林さんは東京で一番良い音楽をかけてくれるよ。

—日本でスケートすることはありますか?東京のストリートはけっこうトリッキーですよね。

TG: ああ、俺とripでクルーズしたよ。渋谷のスケートパークでも滑った。ものすごく楽しかった!!

—3月11日の東日本大震災は、被災地の方々はもちろん、日本に住む誰にとっても心の痛む出来事でした。日本に熱狂的なファンベースをお持ちだと思うのですが、最初に震災について知ったとき、どのように思われましたか?

TG: 自分が目にしている光景が信じられなかった。津波の映像を見て気分が悪くなったよ…俺たちは実際に体験していないから、とても非現実的だった。恐ろしい映画のように思えた。

—現在、日本のためのチャリティ・コンピレーション・アルバムを企画しているとお聞きしたのですが、なぜ今回チャリティ・アルバムを発表しようと考えたのですか?

TG: うん、今回の来日にあわせて発表したいと考えていたんだけど、ちょっとした調整が必要でね。もうすぐリリースできるはずだよ!規模の大きさは関係なく、何かしら行動する必要があると感じたんだ。世界中の誰もが同じように感じたんじゃないかな。地元サンフランシスコでもチャリティ・ライヴを開催して、1万ドルほどの義援金が集まったよ。



—もし決まっていたら、アルバムのタイトルとそこに込めた想いを教えてください。

TG: タイトルは『We Are You Are Us』。意味は読んで字のごとくだよね。

—ご自身では今作にどの楽曲を収録されるのですか?

TG: 「Fine the Line」という曲だよ。

—インストゥルメンタルの楽曲を通じて想いを伝える上で、どのようなことにこだわりを持っていますか?

TG: 言葉は一言も言わなくても、タイトルだけで多くを語ることができる。それが俺にとっての意思の伝え方なんだ。

—曲のタイトルには、どのようなところからインスピレーションを受けていますか?

TG: あらゆるところから!

—アルバムの参加ミュージシャンを教えてください。

TG: マイク・ワット、マットソン2、ショーン・リー、ジェフ・パーカー、ブランデット、ビン・ジ・リン、フレド・オーティズ、オーブ、マックラッド、トニー・“Arg”・ゲレロ、レイ・バービー、ニーノ・モスケラ、マニー・マーク、ダスト・ギャラクシー、ジェイソン・リトル、ジェームズ・ラヴェル。

—彼らが参加することになった経緯は?

TG: 友人や音楽を通じて知り合った仲間に連絡したんだ。もちろん、このプロジェクトを支援してくれて参加したいという人が殺到したよ。でも、個人的に知っているミュージシャンに限定した。その方がやりやすいからね。

—アルバムのアートワークのアイデアは決まっていますか?

TG: 倉石一樹氏が制作中だよ。コラボレーション精神に基づいたプロジェクトにしたかったんだ。彼は俺よりもずっと優秀なデザイナーだしね!

—3.11のような大きな出来事を経験すると、以前とは同じように物事が感じられなくなってしまったりします。個人的な経験ですが、震災の後、リリックがある音楽を楽しむことができない時期があり、トミーさんの音楽をよく聴いていました。ご自身の楽曲の中で、特にポジティヴなメッセージを込めたものはありますか?

TG: 必ずしも特にというわけではないけど、「40 Summers」にはものすごくポジティヴなフィーリングがあるよね。あの曲を聴くと子どものように飛び跳ねたくなるんだ!

—まだまだ復興まで長い道のりを前にしている日本ですが、エナジーをもらいたい時に聴く曲や、元気の出るミュージックビデオがあれば教えてください。

TG: バッド・ブレインズの「Sailin’ On」と、マイケル・ジャクソンのアルバム『Off the Wall』。

—今後の予定は?

TG: いっぱいあるよ!今は新作を制作中で、2012年8月にリリースできるはず。それから、ビン・ジ・リンとのコラボも同時期に出す予定。もし全てが計画通りに進めばね。

—日本でMTVを観ているキッズにメッセージをお願いします。

TG: たとえ何回失敗しても、立ち上がってもう一度トライするんだ!



Photos: Masanori Naruse
Interview + Text: Nao Machida

トミー・ゲレロ オフィシャルサイト(英語)>>
日本オフィシャルサイト>>

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