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A Milli Sales

2008-07-03


5月から一番新しいMTVニュースteamの一員として、Presenterをやらせていただいています、CHRISです。
普段の番組ももちろん、このブログでもMTVらしいエッジの効いた話題を取り上げて、皆さんに紹介していけたらと思いますので、よろしくお願いします。

では、早速第1回目、行ってみましょー!!

***


Photo: Jonathan Mannion

約3年振りに、発売初週で100万枚以上のCDセールスを記録したLil Wayneの『Tha Carter III』(註:国内リリースは9/3予定)。ここ日本ではUSシーンのハイプや盛り上がりがダイレクトに伝わってこないだけに、なんで??なんて思っている方も少なくないだろう。

アルバムからの1st single「Lollipop」は、まず日本のクラブではかからない。昨年Lil Wayneをコーラスでfeat. して大ヒットした、Playaz Circleの「Duffle Bag Boy」また然り(USではめちゃめちゃ流行った。)
この状況を踏まえ、彼のことを私の知るDJ仲間に聞いても、日本人じゃ踊れないんだよね、そこまで盛り上がらないんだよね、という声が、ちらほら。
どうやら、日本とUSの盛り上がりの差を理解する鍵は根底にあるカルチャーにあるようだ。(もちろん日本でも、自分を含めた一部マニアックな人たちの中では大騒ぎではあるが。。)

Lil Wayneの公式myspace では『Tha Carter III』までのカウントダウンと題された一連の動画シリーズを見ることができる。HipHop雑誌編集者やご意見番が、決まったトピックについて語っているこのシリーズ。Lil Wayne陣営の製作によるものではあるが、今回のハイプの紐を解く鍵が随所に見られる実にありがたいつくりになっている。(残念ながら、字幕はないので、英語の苦手な方には少々わかりづらいが。。。最近のミュージックビデオのように字幕付も作るべきだ。)

シリーズはLil Wayneのキャリアの初期を振り返るところから始まる。

CASH MONEY RECORDSのHOTBOYSの一員として、新たなムーヴメントの一角を担って出てきたLil Wayneだが、当時の印象としては、誰もが、Juvenile, B.G.に次ぐ3番手、決してチームのスターではなく、ハイトーンヴォイスがグループにスパイスを加えているに過ぎないとの見られ方が強かったようだ。ただ特徴ある、カリスマ性には誰もが気づいていたとは口にしている。(今だから言ってるんじゃないだろーなぁ??)

少し脱線するが、RAPPERは言葉を生業としている。流行語を作り出せるかが、ある意味そのアーティストの影響力を物語る。流行らせる言葉は以前からみなが使っているものでもかまわないのだ。ただ、誰が流行らせるかで大きく意味が変わってくる。たとえば、"HOLLA"というスラングは、昔からあったようだし(さかのぼればマービンゲイの曲にも聴ける「Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)」)、Jay-Zより先にJa Ruleが「Holla Holla」という曲まで出していたが、定着したのはしたのはJay-Z がしきりに"Holla at ya boy!!!!!!"と叫びだしてからだと思う。

HOT BOYSのムーヴメントが語り継がれるべきであろう理由に、"BLING BLING"という言葉がある。ダイアモンドに代表される貴金属や、キラキラ光るものを総じて"BLING BLING"と呼ぶのだが、この言葉を一気に広めたのはHOT BOYSの面々が集まってB.G.の楽曲に参加した曲、その名も「BLING BLING」。

郊外に住む白人の中年女性が"そのイアリング素敵ねー"とピアスをさしながら、このゲトーから生まれた言葉を口にする。それだけでも、その影響力を感じてもらえるだろう。そして、ここまで来たら予想が出来るかもしれないが、その言葉を作ったのはWeesy (Lil Wayne)だというのだから、驚く他ない。

HOT BOYSは時を経て解散を迎える(今ここでは、解散までの詳しい状況などは割愛させて頂く。)が、一斉を風靡したこのグループの解散もWayneに取ってはプラス要因だったとの見方もある。Juvenile, B.G.という2大スターの陰から、図らずも出ることとなった彼は、独り立ちして『Carter』シリーズの第1弾となるソロアルバム『The Carter』をリリース(HOT BOYS時代にもソロアルバムは3枚出している。)このアルバムで確かなRAPPERとしての成長を、ハイピッチでハイパーなFlowから、すこしトーンダウンしたレイドバックなデリバリーと渋めな声にスタイルを変えることで、世の中に示した。

このアルバムからの「Go DJ」は全米で100万枚以上のセールスをたたき出すことに大いに貢献。誰もが彼の成長に眼を見張る中、 Destiny's Childのシングル「Soldier」にT.I.とともにフィーチャーされ、次作への期待感をさらに高め、Lil Wayneの名を新たなファン層に広めたのである。

『Tha Carter』で、おっ!今までとは違うなと思わせたWayneは、次の『Tha Carter II』で次なる一手を打たねばならなかったが、周囲の予想を遥かに上回る成長と作品のクオリティを見せ、USラップ界の巨人たちと肩を並べるに至った。収録曲は様々でバラエティに富み、どれもオリジナリティに溢れているが、中でも「The Best Rapper Alive」は3年後の現在を自ら占うかのように、数年後には自分が存命の中で一番のRAPPERで、たとえ今そのことに意義を唱えるものが居ても、数年後には真実が証明される、といった内容になっている。確かに、この主張は物議を醸したが、今となってはおっしゃるとおりで、というしかない。

今となっては。。。。

そう、今となっては、なのである。では、前作『Tha Carter II』から『Tha Carter III』までの3年間に、一体何があったのだろうか。

To be continued...

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