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豪のライフスタイル誌「Monster Children」日本上陸パーティにマイクDが登場

2014-07-01
「Monster Children」という雑誌をご存じだろうか? スポーツ、プロダクト、カルチャーといった要素を独自のセンスで切り取って提示しているオーストラリア発のライフスタイルマガジンである。妥協なくかっこ良いものが溢れかえっているこのプリントマガジンの誌面は、2003年の創刊以来、世界中から熱い支持を集めている。ウェブサイトやデジタルマガジン、ソーシャルといったメディアやプラットフォームが多様化する中、とにかく分厚くて読みどころ満載、コンテンツのパワーを感じさせてくれる雑誌である。

その「Monster Children」がいよいよ日本上陸を果たすとのことで、6月27日(金)に千駄ヶ谷のRon Herman Cafeでローンチパーティが開催された。



パーティをオーガナイズしたのは、時計をはじめとするライフスタイルアクセサリーブランドとして知られるNIXON。NIXONはライアン・シェクラーなどが参加するオフィシャルスケートチームを率いており、「Monster Children」とは親交が深いのだ。

19時のパーティースタートから30分もたたずに会場は満員に。ファッションやメディア関係者、セレブリティが集う華やかな雰囲気の中、TOKYO NO.1 SOUL SETの川辺ヒロシがDJを披露。“ディスコ”な選曲でフロアの熱気を上昇させる。

そして、この日はもう1人スペシャルなゲストDJがブッキングされていた。ビースティ・ボーイズのマイクDだ。彼はミュージシャン活動と平行し、「Grand Royal Magazine」など自らのメディアを駆使して、20年以上にわたってシーンをリードしてきた。「Monster Children」にもエディターとして参画しており、表紙にも登場している。



マイクDがDJブースに立つと、みんながその姿をカメラでとらえようとしてブース前とフロアが超満員になった。そこに1人の少年が登場。マイクDの息子(?)という噂もありつつ、謎めいたままパーティーは進行。 iPadアプリを使ってDJをする少年の後ろにマイクDが立ち、選曲などのアドバイスを送る形でプレイが進み、ダブステップを中心としたハードな選曲でオーディエンスを沸かせた。



ベテランの域に達してなお、鋭い審美眼を披露し続けるマイクD。彼がかかわる「Monster Children」は日本でも期待大だ。音楽にスケート、雑誌、ファッションを含めた、マイク Dと「Monster Children」のとにかくカッコいい世界観に注目していきたい。

なお、当日のパーティの模様はMTVのオフィシャルInstagramやTumblrでも紹介しているので、こちらもぜひチェック!!

MTV Japan Official Instagram
MTV Japan Official Tumblr
NIXON Official Site
Monster Children Official Site (英語)

Text: Daisuke Kitaguchi

14:54

スパイク・ジョーンズ『her/世界でひとつの彼女』来日インタビュー後編

2014-06-27


ビースティ・ボーイズやファットボーイ・スリム、ビョークといった数々のアーティストの名作ミュージックビデオや、人気シリーズ「jackass」など、MTVでもすっかりおなじみの奇才スパイク・ジョーンズ。常に奇想天外なアイデアで観る者を驚かせる監督の最新映画『her/世界でひとつの彼女』が、6月28日(土)より全国で公開される。

映画は近未来のロサンゼルスを舞台に、AI(人工知能)型OSのサマンサと恋に落ちていく主人公セオドアの物語。これまでにない設定ながらも、普遍的な感情を繊細に描いたスパイクは、今作で第86回アカデミー賞脚本賞を受賞した。MTV Newsは4年半ぶりに来日したスパイクにインタビュー。映画の見どころや舞台裏について、たっぷりとうかがった。

インタビュー前編はこちら>>

──今作の衣装は1920年代〜30年代を参考にしたそうですが、近未来が舞台の作品で過去のファッションを採用しようと決めた理由は?

70年代に50年代のものがカムバックしたり、90年代に70年代のものがカムバックしたりするよね。でも20年代はまだカムバックしたことのない時代のように感じた。時代を決めることで、独特な世界観を作り上げることができたよ。

レトロにしようとしたわけではなく、その時代のアイデアを起用したんだ。主人公セオドアのハイウェスト・パンツにしても、当時とは違った暖かみのある赤や柔らかい素材と合わせてみた。ゴールは独自の世界観を作り上げることだったんだ。セオドアの口ひげも20年代っぽいし、赤ちゃんの名前にしたって、トレンドは繰り返すと思うんだよね。



──とても美しい今作の脚本は監督のオリジナルとのことですが、脚本家としては今後どのように活動していきたいですか?

これからも書き続けていきたい。でも、オープンな気持ちでいたいと思う。10年後に自分が何をしているかは分からないし、決めたくないんだ。未来に何が起こるかは分からないから、いつでもいろんなチャンスを発見できるようにしておきたい。

──これまで監督としてたくさんの作品を手掛けてこられましたが、脚本家としてアカデミー賞を受賞したことについてはどう感じられましたか?

僕は過去に短編を書いていたし、初めての仕事は雑誌のライターだった。ミュージックビデオやショートフィルムのトリートメントも自分で書いてきた。そういう意味では、今回の受賞は自然なことのように感じるよ。どんな賞でも受賞するって最高のことなんだけど、今回は脚本家として受賞できたことがとてもうれしかった。物書きとして、僕らはみんな、それがどれだけ大変な作業か分かっているだろう?

──孤独な仕事ですよね(笑)

うん、とてもね(笑)



──さらに監督は良い役者でもありますよね。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の出演シーンは本当に面白かったですし、今作でも主人公がプレイするゲームに登場する、宇宙人の子ども役として声の出演をされています。役者業はお好きですか?

好きだよ。監督として、他の監督の仕事ぶりを間近で見る機会は貴重なんだ。もちろん、役を作り上げて演じるのも楽しいしね。5作品でコラボレートしてきたマーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオが生み出した世界に入れてもらって、世界で最も尊敬する監督のひとりであるスコセッシの仕事を見学できるなんて、とても稀なことなんだ。

──スコセッシ監督からはどのような演技指導をされましたか?

撮影前日に衣装を着て、あの口ひげをつけて、監督に会いに行ったんだ。「僕からは何が必要ですか?」って聞いたら、(スコセッシの物まねで)「こういう感じもありだし、こういう感じでもいいし…」って話しだして、「うわ、スコセッシだ!」って思ったよ(笑)最高だった。僕よりもあの役を上手に演じていたんじゃないかな。

実は言われたことが脚本と全然違ったから、「脚本と違いますよね?」って聞いたら、「いいんだよ、脚本は気にするな」って言うんだ。「話の筋は分かっているだろう?あとは好きなこと言っていいよ」ってね。撮影当日は何テイクも撮ったんだけど、会話のほとんどがアドリブだった。毎回レオといろんな会話をして、スコセッシは側で見ていて、たまに「おばあちゃんの話をしてみたら?」とか言われたよ(笑)

──今回は4年ぶりの来日ですが、日本でインスパイアされる場所はありますか?

僕は街を歩き回るのが大好きなんだ。日本には何か独特な美学があるように思う。街のデザインやお店の在り方、ものづくりにおいても、そこには美しさがあるよね。

キャンディの包み紙でさえも、美しい贈り物のようにデザインされているだろう?今作に登場する携帯端末のデザインやインターフェイスも、そんな風に感じられるものにしたかったんだ。見た目というよりもフィーリングという意味で、日本のキャンディの包み紙とグーグル・アースの中間くらいのデザイン性を求めていたんだ。



この前も夜7時くらいに代官山を歩いていたら、とても美しかったよ。お店が並んでいて、仕事帰りに友だちと飲みに行く人々がいて、川沿いの風景があって…東京には六本木みたいなとても忙しそうなエリアもあるけど、あんな風に落ち着いたエリアもあるから興味深いね。

──ファットボーイ・スリムのミュージックビデオ「Weapon of Choice」で俳優クリストファー・ウォーケンを宙に舞わせてみたり、『マルコヴィッチの穴』でジョン・マルコヴィッチの頭の中に入ってみたりと、いつも奇想天外なアイデアを見事に映像化される監督ですが、最近お気に入りのクレイジーな妄想はありますか?

いつも妄想しているよ。今回のインタビューは楽しいけど、時にはあまり楽しめないインタビューもあるんだ。そんな時は、目の前のテーブルに火を点けて、燃え上がる炎を囲んで取材が続いて行く様子を妄想したりしてね(笑)妄想することで助けられる時もあるんだよ。

──作品毎に予想外のアイデアが炸裂しているので、『マルコヴィッチの穴』のように監督の頭に入ってみたい人は多いと思います。

いいよ。でも、きっとがっかりするんじゃないかな。「なーんだ、私と同じような不安を抱えているんだ」って思われると思う。何か面白いものが見つかったら、ぜひ教えてほしいよ(笑)



──MTVの人気シリーズ『jackass』のようないたずらにしてもそうですが、ユニークな発想はどのような時に浮かぶのですか?作品を手掛ける上で大事にしていることはありますか?

僕は自分の気持ちに誠実に、間違いは気にせず、本当に作りたいものを作ろうと思って作品を手掛けているだけなんだ。みんなと何ら変わらないと思うよ。

ちょっと恥ずかしいと思うことでも素直に表現すると、多くの場合は人とよりつながることができる。自分を見せるという勇気ある行為を通して、人はより親密になれるんじゃないかな。

Interview + Text: Nao Machida
Photos (Spike Jonze): Taro Mizutani




『her/世界でひとつの彼女』

監督・脚本・製作:スパイク・ジョーンズ
キャスト:ホアキン・フェニックス、エイミー・アダムス、ルーニー・マーラ、オリヴィア・ワイルド、スカーレット・ヨハンソン
6月28日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
Photo courtesy of Warner Bros. Pictures

オフィシャルサイト>>

13:00

スパイク・ジョーンズ『her/世界でひとつの彼女』来日インタビュー前編

2014-06-26


ビースティ・ボーイズやファットボーイ・スリム、ビョークといった数々のアーティストの名作ミュージックビデオや、人気シリーズ「jackass」など、MTVでもすっかりおなじみの奇才スパイク・ジョーンズ。常に奇想天外なアイデアで観る者を驚かせる監督の最新映画『her/世界でひとつの彼女』が、6月28日(土)より全国で公開される。

映画は近未来のロサンゼルスを舞台に、AI(人工知能)型OSのサマンサと恋に落ちていく主人公セオドアの物語。これまでにない設定ながらも、普遍的な感情を繊細に描いたスパイクは、今作で第86回アカデミー賞脚本賞を受賞した。MTV Newsは4年半ぶりに来日したスパイクにインタビュー。映画の見どころや舞台裏について、たっぷりとうかがった。



──今作には主人公セオドアとAI(人工知能)型OSのサマンサの恋愛が描かれています。声だけの相手との恋愛シーンを描く上で大事にしたことはありますか?

1人しかスクリーンに登場しない中で2人のシーンを描くことは、今作における大きなチャレンジの1つだったように思う。でも、脚本を書いたときも役者たちと話し合ったときも、僕はそれをリアルな恋愛として話すようにしていたんだ。

サマンサが身体を持っていないことにより抱くであろう自己疑念について、スカーレット(・ヨハンソン、声の出演)と話した時も、僕らは常に人間関係の映画として考え、自分たちの人生や人間関係と結びつけて考えていた。もしかしたらそういった素直さが、人と人との結びつきを描いた作品として信ぴょう性をもたらし、観る人に響いたんじゃないかな。

──セオドアとサマンサは肌を触れ合うことができません。そこには特定の悲しみや寂しさがあると思いますが、監督は彼らの孤独感をどのようにとらえていましたか?

それはその通りだと思うし、だからこそ彼らは苦しむんだ。2人はそのことについて話し合っているし、たぶん問題を抱える他のどのカップルとも同じように悩んでいるよね。

長くつきあっていてもお互いの気持ちを話し合うことをせず、相手のことを深く理解していない恋愛もあるわけで。彼らの関係には間違いなく限界や苦しみがあるわけだけど、少なくとも本当の意味でつながりを感じ、お互いをよく理解していると感じられる関係ではあるんだ。

日本の皆さんには、今作をぜひカップルで観に行ってほしいね。そうしたら、パートナーとこういった会話ができるんじゃないかな?



──ホアキン・フェニックスが演じるセオドアというキャラクターには監督の愛を感じましたし、彼の演技も素晴らしかったです。現場で演じるホアキンを見ていて、深遠な気持ちになることはありましたか?

撮影中に彼の演技が心に響いた瞬間はたくさんあったよ。今回の撮影では少人数しか部屋にいないことが多かったんだ。モニターもなくて、僕はカメラの隣でホアキンの演技を見ながらメモを取っていて、それはとても親密な空間だった。モニターがないから、そこにいるのは僕とホアキンだけで、そういう意味でも僕らは通じ合っていて、とても親密なコラボレーションになった。

──セオドアには監督自身が投影されているのかな、と感じたのですが。

セオドアだけではなく、全ての登場人物に少しずつ自分が投影されているよ。全員に共感しながら書いていたし、特定の状況を経験したことがあるかどうかは関係なく、セオドアやエイミー(セオドアの友人)、セオドアがデートした相手のことだって、僕はみんなに共感しながら書いていたんだ。

──マンションのポストの前で、エイミー(エイミー・アダムス)がセオドアに“ひざカックンされるシーンがありましたね。 

あれは僕が友だちによく仕掛けるお気に入りのいたずらなんだ(笑)君もやったことある?

──あります(笑)あのシーンから現場の楽しそうな雰囲気が伝わってきました。監督が役者を演出するにあたって気をつけていることや、キャストを集中させるための雰囲気作りで工夫していることはありますか?

どの役者もそれぞれ違うので、もちろん演技のプロセスも違う。でも最も大切なのは、何をしても間違いではないと感じてもらえる環境を作ることなんだ。僕らはある意味、役者たちにバカな真似をするように頼んでいるようなものだからね。

それが感情的なことであろうが、セクシュアルなことであろうが、彼らには失敗を恐れず、自分自身を出してもらう必要がある。だから、良い悪いをジャッジすることのない、遊び心のある雰囲気を作りたいと思っているよ。役者が何でもできると感じられるような環境をね。



──アーケイド・ファイアやオーウェン・パレットが手掛けたスコアも素晴らしかったですが、特にヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oが書いた劇中歌「The Moon Song」が、セオドアとサマンサの心に優しく寄り添っているようで美しかったです。曲を書く上で、カレンにはどのようなリクエストをしたのですか?

僕に言わせれば、カレンには失敗なんてありえないんだ。彼女は心で感じたことを、とても深い形で自分の作品に詰め込むことができるアーティストだからね。最初はカレンが僕のアパートに来て、一緒にいろんなアイデアを試し、そこでコード進行が決まった。それから彼女は家に帰って、この曲を書いて僕に送ってくれたんだ。コーヒーテーブルに小さなレコーダーを置いて、1時間くらいで書いたそうだよ。

カレンがアカデミー賞の歌曲賞にノミネートされた朝、電話して伝えたらとても驚いていたよ。「1時間くらいで書いた曲でノミネートされるなんて」ってね。僕は彼女に、「1時間で書いたとしても、僕らは10年前から親しい友人だし、この曲は僕らの友情を通じて、お互いをよく理解しているからこそ生まれたんじゃないかな」って伝えたよ。

もちろん、彼女には脚本も読んでもらったし、曲が流れるシーンでの登場人物の気持ちについても話してあった。でも、僕にとって今作がどんな作品なのか、このシーンがどんな意味を持つのかを、彼女がちゃんと理解していたからこそ、友人として書くことができた曲なんだと思う。(関連ニュース

──アカデミー賞授賞式でのカレンとエズラ・クーニグ(ヴァンパイア・ウィークエンド)によるパフォーマンスも美しかったです。

ありがとう!僕らは数日前からカメラマンとリハーサルをして準備していたんだ。僕は月のセットをデザインして、カレンのドレスや靴も決めて、あの瞬間を演出させてもらった。すごくうれしかったよ。それは特別な瞬間だった。



──映画ではロサンゼルスがとても輝かしく映っていましたが、舞台が東京やニューヨークだったら、結末が違ったのではないかなと感じました。舞台にロサンゼルスを選んだ理由は?

僕らは現代の便利な世の中を誇張したような世界観を作りたかったんだ。どこへ行ってもコーヒーが飲めたり、美味しいものが食べられたりと、この世の中は本当に便利だけど、それでもなお僕らは孤独を感じている。東京のようにデザイン性の高い美しい街に住んでいても、どこかで孤独を感じるんだ。

LAは本当に住みやすいし、そもそも誇張されているのが今のLAなんだと思う。ビーチもあって、天気もよくて、とても住みやすいのに孤独だっていう点で、僕はあの街が完璧な舞台になると思ったんだ。

後編に続く)

Interview + Text: Nao Machida
Photos (Spike Jonze): Taro Mizutani





『her/世界でひとつの彼女』

監督・脚本・製作:スパイク・ジョーンズ
キャスト:ホアキン・フェニックス、エイミー・アダムス、ルーニー・マーラ、オリヴィア・ワイルド、スカーレット・ヨハンソン
6月28日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
Photo courtesy of Warner Bros. Pictures

オフィシャルサイト>>

15:00

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