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クインシー・ジョーンズ 32年ぶりの来日公演、広島でも開催!

2013-08-04

「平和の象徴」として世界中に知られる広島。その歴史からも、世界の平和実現に貢献するのが一つの使命だと考えている。広島が国際平和の拠点としてメッセージを強く発信し、平和な国際社会を目指す活動が「PEACE ARCH HIROSHIMA」プロジェクトだ。 ARCH(弓)は、力強く、広島と世界、人と人をつなぐ架け橋。昨今、複雑かつ多様化した地球規模の課題解決にも取り組み、平和や復興、希望の輪が世界に広がるよう切なる願いがプロジェクトに込められている。
 
その広島にて7月27日~8月5日の期間、「PEACE ARCH HIROSHIMA」プロジェクトのシンボルとなるメイン・イベント、「World Peace Concert“HIROSHIMA”2013」が実施され、連日クラシックやポップスなど様々なジャンルで多くの方々が来場していた。 その6日目にあたる8月3日(土)、広島グリーンアリーナ(広島県立総合体育館大アリーナ)にて「エターナルピースコンサート」が開催され、当日の司会を勤めたDJ:TAROがコンサートの幕開けを知らせると、第1部がスタートした。


柴咲コウ

 
<第1部>まず最初にステージに立ったのは、柴咲コウ。女優として第一線でTVドラマや映画というフィールドで活躍しながら、シンガーとしても10年以上のキャリアを持つ。イエロー基調のやわらかな雰囲気のドレスで登場。バンドを従え「恋の魔力」など力強くビートに乗る。「月のしずく」では日本人らしい和の風情で落ちつた表現力を見せ、ラスト曲「最愛」を透明感たっぷりに歌い上げた。途中MCで、このステージに立てた事について「とても気持ちがいいです。」とリラックスした雰囲気で何より本人が楽みながらパフォーマンスしていた。


 清水翔太
 

続いて、登場したのは清水翔太。両脇にダンサー、背後にDJ、そして本人含めた全員が黒いファッションでクールに登場。折り紙つきの歌声と表現力に「Get Back」や「flower」などスムースなトラックがすこぶるグルーヴィー。「君が好き」で歌声は会場全体を射抜き、女性ファンはメロメロ。みんなを応援するような曲を創りましたと、ラスト曲として紹介した「WOMAN DON'T CRY」も力強く、ポジティブに明日に向かう力を与えてくれた。


KARA

3番目に出演したKARA。登場と同時に、この日一番の大歓声に迎えられる。5人のフォーメーションが自在に組み変わりシンクロするダンスと、キュートな歌声。あっという間に会場を掌握! 「サンキュー サマーラブ」「GO GO サマー!」「ジェットコースターラブ」「バイバイ ハッピーデイズ!」と曲を重ねる毎にファンの声援もヒートアップ、実感レベルで会場が熱を帯び、夏全快の爆上げセットを披露してくれた。


玉置浩二

<第2部>司会のDJ:TAROのトークを挟んで登場したのは、82年のデビュー以来30年以上のキャリアと、ますます円熟を増す安全地帯。最初に玉置浩二が一人ステージに現れ「前座のタマキです」と掴みの笑いを取る。直後、ギター1本、その体、歌声ひとつで始めると、ぐぐっと会場の空気が変わる。「田園」や「メロディ」を実に丁寧に聞かせる。弾き語りがシンプルなだけに、剥き出しの歌詞やメロディが直接心に突き刺さるような感覚。続いてメンバーそろっての「無力の剣」。息を呑む演奏とはこの事だろう。途中MCでのエピソード、26年前に尾崎豊らと「広島平和コンサート」に参加した話のくだりで「尾崎、、、俺は今も歌ってるぞ、、」と少し声をふるわせ天国に手ふるシーンにもジンと来た。
 

安全地帯

そして会場一体となって奏でる「悲しみにさよなら」「夏の終りのハーモニー」が続き、ラスト曲「清く 正しく 美しく」ではNHK広島児童合唱団の子供達もステージに上がり、ひときわストレートな歌詞のこの曲を共に表現。本当にすばらしい演出で、自然と目に涙がうかぶ程の感動を覚えた。そして同時に音楽が秘める、計り知れない力を再認識させてくれたのだった。


<第3部>ライブの前、司会のDJ:TAROの呼び込みで、クインシー・ジョーンズと湯﨑英彦 広島県知事がステージに登場。改めて国際平和、子供達の未来、音楽の力、未来への希望など、イベントコンセプトと共にメッセージとして語られた。

クインシー・ジョーンズといえば、若き日にレイ・チャールズと出会いトランペッターとして自身の音楽キャリアをスタートさせ。後にアレンジャー、コンポーザー、プロデューサーの鬼才としてジャズ、ボサノバ、ブラック・コンテンポラリー、R&B、ポップス、映画音楽などあらゆる領域で音楽活動をしてきた偉大なパイオニア。1979年『オフ・ザ・ウォール』他マイケル・ジャクンの世界的大ヒットのプロデュース・ワークや、1985年アフリカの飢餓や貧困救済の為の曲「ウィー・アー・ザ・ワールド」でグラミー3部門受賞など数え切れない功績を残してきた米音楽界の神的存在。


クインシー・ジョーンズ

まずクインシーのビッグバンドのメンバーをご紹介したい。グレッグ・フィリンゲインス[Musical Director & key]/アンディ・ワイナー[Key]/ニール・スチューベンハウス[B]/ジョン・ロビンソンJR[Dr]/ポウリーニョ・ダ・コスタ[Perc]。(メンバー各々、ex.マイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダー、TOTO、スティーリー・ダン、エルトン・ジョン、ルーファス&チャカ・カーン、セルジオ・メンデスなど名だたるアーティストとの仕事で知られる超一流ミュージシャン。)コーラス隊にジョリー・スタインバーグ[Cho]/リン・フィドモント[Cho] /メレニー・テイラー[Cho]の3名。他ホーン・アレンジャーのジェリー・ヘイ。(ex.アース・ウインド・アンド・ファイアーとの作品など)、ホーン・セクションのプレイヤーだけでも13名も。

Vocal陣にはパティ・オースティン(アーバン・ソウル、R&Bの超実力派)/ジェームス・イングラム(グラミー受賞シンガー)/サイーダ・ギャレット(ex.マイケル・ジャクソンとの作品、アシッド・ジャズ期にはブラン・ニュー・ヘヴィーズで活動)。

加えて、キューバ生まれリズムの天才音感アフルレッド・ロドリゲス[Pf] (アルフレッド・トリオ)/若干11歳の天才ピアニスト、エミリー・ベアー[Pf]/19歳カナダ出身女性ジャズ・シンガーのニッキー・ヤノフスキー[Vo] /アンドレアス・ヴァラディ[G]はスロバキア出身で16歳。/盲目の天才ジャズ・ピアニスト、新星ジャズ界のモンスター、ジャスティン・コフリン[Pf]/女性メンバー5名からなるエイジアン・ダンス・コーラスグループのブラッシュ[Cho]。

実に32年ぶりの来日、御大クインシー・ジョーンズのライブステージがいよいよスタート。ビックバンドによるジャジーな2曲「エア・メイル・スペシャル」「キラー・ジョー」で幕を開けた。続いてアフルレッド・ロドリゲス[Pf]率いるアルフレッド・トリオによるインプロヴィゼーションで、めくるめくグルーヴを2曲放つ。トリオに加えて、スロバキア生まれの16歳アンドレアス・ヴァラディ[G]がステージに登場、ぬくもりのある音色で流れるようなジャズギターが曲をリードする。5曲目に登場したエミリー・ベアー[Pf]は若干11歳の女の子「楽しんでくださいね」とかわいいMCと間逆に大人な音、その豊な表現力で様々な表情をみせるピアノ演奏を披露。 6曲目、女性5人組ダンス・コーラ・スグループ、ブラシュ[Cho]がパフォーマンス。ゲストのパーカー・イギレ[Vo]も登場。御大クインシー・ジョーンズが手がけるエンターテイメントが実に多岐に渡っている事を実感させられる。

続いて盲目の天才ピアニスト、ジャズ界の新星、ジャスティン・コフリン[Pf]のソロステージ。驚異的なキータッチと流れるように美しい演奏で、めくるめく音の表情が様々スペクタクルに展開。1曲で1本の映画を丸々見ているような感覚に陥った。つづいてカナダ娘の19歳ニッキー・ヤノフスキー[Vo]がソウル・ミュージックの女王アレサ・フランクリンの名曲「エイン・ノー・ウエイ」と「サムシング・ニュー」を披露。ルックスからは想像もつかない程の力強さ。ビッグバンドのパワフルな演奏以上の声量と艶やかでヌケのよい美声。

 
ジェームス・イングラム(左)パティ・オースティン(右)

中盤~後半パティ・オースティンが登場、観客も大喜びの「愛のコリーダ(邦題)」とエレピの音色と柔らかいメロディーラインの名曲「セイ・ユー・ラブ・ミー」を艶やかに披露。 続いてAORクラッシックス、 ジェームス・イングラムの代表曲「ジャスト・ワン」に甘酸っぱい青春の記憶が蘇り?じっくり聞き入る観客も多かった。パティ&ジェームスのデュエットで掛け合いを見せたあと、サイーダ・ギャレットも作詞作曲を手がけたマイケル・ジャクソンの「マン・イン・ザ・ミラー」を披露。お団子にしたドレッドヘアーをネタに「コンニチワー、ワタシハー、サザエサンデス」というサービスMCでお茶目な一面も見せてくれた。


湯﨑英彦 広島県知事とクインシー・ジョーンズ
 
いよいよオーラス。 クインシー・ジョーンズが呼び込んで再度出演者全員がステージに勢ぞろい。そして湯﨑英彦 広島県知事から花束がクインシーに贈呈され、感謝の言葉が伝えられた。会場の観客全員スタンディングとなりグランド・フィナーレの「ウィー・アー・ザ・ワールド」を大合唱、希望に満ちた曲が、いつまでもいつまでも心に響きながらイベントは幕を閉じた。第3部だけで2時間近いステージを披露してくれたクインシー・ジョーンズ。セットリストは17曲を数え、量も質も超充実の32年振りの来日広島公演を終えた。

 
「ウィー・アー・ザ・ワールド」より
 
取材:MTV JAPAN /PHOTO:西岡浩記

◆◇ オンエア予定 ◆◇
 2013年8月3日(土)広島グリーンアリーナで行われたこの「エターナルピースコンサート」模様は、TV放送にて、8/31(土)18:00に放送される番組MTV MUSIC PLATE内で一部オンエアされる他、豪華なライブの模様は9/7(土)19:00~20:00の1時間番組でオンエアされるので、是非チェック!

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