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Jane Birkin sings Serge Gainsbourg “VIA JAPAN”

2011-12-05
(C)Shoichi Kajino

3月11日の東日本大震災直後の来日で行った震災復興支援コンサートに初めて参加したミュージシャンと共に、現在北米9都市にて震災復興支援の意を込めて「VIA JAPAN」と名付けられたツアーを敢行中のジェーン・バーキン。先日お知らせしたここ日本での「一夜限りの特別公演」が11月25日、東京国際フォーラムにて開催された。

この日の演奏曲は、そのほとんどがセルジュ・ゲンズブールの作詞・作曲であり、ゲンズブールとジェーンの蜜月・黄金時代を愛するファンにとってはたまらない選曲となった。ピアノ、バイオリン、トロンボーン、ドラムスとバンドメンバーは全て日本人で編成されており、中島ノブユキがバンマスを務めた。それぞれが国内外で幅広く活躍する名だたるミュージシャンである。ピアノ、弦、管、打楽器のシンプルなバンド編成ながら編曲はジャズ、クラシックなど多彩な雰囲気も感じさせられ、より一層ジェーン・バーキンのシャンソンを引き立たせた。

そして今も昔もファッション・アイコンとして数々のファッション誌で取り上げられる気になるジェーンのこの日の衣装は、胸元が大きく開けた白のロングスリーブのシャツに黒のパンツ、スニーカー。シンプルないでたちが、スタイリッシュで上品な彼女のセンスをいっそう際立たせていた。


(C)Shoichi Kajino

6曲目の「いつわりの恋」は、「ゲンズブールが私に最後に送った曲」とジェーンのMC。曲調に加えてジェーンの高いビブラートは繊細そのもの、まっすぐたたずみこの曲を歌う姿は、ゲンズブールを想うジェーンの心情がひしひしと伝わるかのよう。
レンジの広いこの歌をしっとりと歌い上げる様子は、フレンチ・ポップ・アイドルでも女優でもない、本物の歌手としての実力を実感させられるものだった。

8曲目は、映画「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」のサントラにも収録されており、誰もが一度は耳にした事のあるかの名曲「ジョニー・ジェーンのバラード」。
アート界、ジャズ界、映画音楽で著名な中島ノブユキのリズミカルで耳に心地よいピアノのメロディ。見入ってリズムを取る観客たち。踊り出す人はいなくても、会場のテンションが一気に高揚するのを感じた。


(C)Shoichi Kajino


(C)Shoichi Kajino

この日のライブは、時に悲しげに、切なく、またアップテンポの曲ではステージ狭しと軽快に走り、バンドメンバーたちと掛け合うチャーミングな姿、実にジェーン の多様な表情を見ることができた。その曲ごとに全く異なる表現で聴かせてくれるステージは、エンターテイナーとして、そしてその一曲一曲に込める思いを素直に表現する素の ジェーンを感じさせてくれた。
また、MCごとにバンドメンバーや今回のプロジェクトメンバーたちを讃えるコメントに加え、ステージから降り通路だけでなく客席の中まで歩み入りファン に大サービス! たくさんの花束を受け取り、一人一人の手にキスとお礼の言葉を返す姿は、本当に温かい彼女の人柄をうかがわせた。

ラストの1曲、「シック」が終わると中島ノブユキをはじめとするメンバーと共にステージ前方で深々と何度もお辞儀。1階席のみならず、2階席より上もスタンディング・オーベーション。なりやまない拍手に応え、アンコール曲を2曲披露しこの日の演奏は終了。
素晴らしい歌と演奏、ジェーン・バーキンという人柄に触れられる贅沢な夜だった。

現在敢行中のツアー「Jane Birkin sings Serge Gainsbourg “VIA JAPAN”」の開催日程、詳細はオフィシャルサイトより。

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