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一夜の狂熱を記録した強烈ライブ盤をリリースしたO.N.Oがクラブ入門用ディスク10枚をセレクト!

2009-09-11

Tha Blue Herbのトラックメーカーとして知られる一方、ソロとしても2枚のソロアルバムをリリースし、ヒップホップ外のクラブリスナーからも熱烈な支持を集めるO.N.Oがライブアルバムをリリースした。フィジカル感溢れる圧倒的なプログラミングスキルで組み立てられた楽曲を、圧倒的熱量を持って真夜中のクラブにてライブとして再構築した60分1曲の克明な記録「Machine Livelog」。そのリリースを記念し、MTVJAPAN.COMはディープなクラブカルチャーの住人であるO.N.Oに、これから広大なクラブミュージックの世界に飛び込もうとするクラブ初心者のために入門用ディスクをセレクトしてもらった

<O.N.Oが選ぶクラブ入門向けディスク10>
Balance 014 / Joris Voorn
Fabric 36 mixed by Ricardo Villalobos
Fabric 25 mixed by Carl Craig 
DE9 : Closer To The Edit / Richie Hawtin
Fuse Presents / Steve Bug
Lost Recordings - The Collections / Steve Bicknell
RADIO CAROLINE / MISS KITTIN
Sven Vath In the Mix: The Sound of the Fifth Season 
Ancient Rain / Koss
slow day over here / O.N.O

——まず今回のディスクセレクトについて解説していただけますか?
O.N.O「クラブでしか音楽聴かないんですよ。自分のスタジオでは自分の音作ってるから、自分以外の音は聴かないし。
だからあえてDJミックスだけをセレクトしました。しかもクラブで音を聴くときにも「この曲は誰の何」とか気にしなくて、ひとつの流れの中で体感として聴いているので、DJありきで曲を聴いているという感じかな。だからコレも元々は俺のフェイバリットDJから紹介してもらったミックスCDです」
 
——ですが、O.N.Oさんもスタジオアルバムは曲単位で作られていますよね?
O.N.O「俺にとってアルバムはライブをするために作った音が集まった作品集なんですよ。そもそもアルバムとしてまとめる以前にライブでやっていた曲をコンパイルしたというか」

——そうしてリリースした作品をツアーの中でライブバージョンとして再構築して、さらに再びCDという形に収めたのが今回の
「Machine Livelog」だと思います。全会場録音していたとのことですが、ツアー開始前からライブアルバムを出そうという意識はあったのでしょうか?
O.N.O「そうです。各地で録音してたんだけど、今回は演っていたときの印象が強く残ってたから、ほとんど聴かずにModuleでのライブを収録することに決めました。他にも良い演奏の会場はあったんだけどね」

——ライブのために楽曲を作っているというお話もありましたが、他のDJがかけることに関する意識はないですか?
O.N.O「それは難しいところなんだよね。もちろんDJユースも考えるんだけど、俺の曲のBPMは110前後なんでテクノの人には遅いし、アブストラクトと呼ばれるDJには少し早いし…。上手くかけてくれる人も勿論いるんだけど、でもやっぱりライブで聴いてほしいかな。オリジナルでいようと思うと、どうしてもDJがかけづらいものにもなっちゃうから」

——逆に言えばオリジナルなことがやりたいから、O.N.OさんはDJではなくライブを行うということなのでしょうか。
O.N.O「うん、それはその通り」

——ところで、O.N.Oさんのリスナー遍歴としてはもともとヒップホップがあったのでしょうか?
O.N.O「そうですね。逆に僕はヒップホップの前がないんですよ。もともと邦楽を聴いていたとかロックを通ってきた、みたいなものは無かったんです。特に音楽を聴いてもいなかった少年がヒップホップと出会ってクラブ文化の中に入って行ったという感じです」

——では、ご自身のクラブ初体験はヒップホップのイベントだったのでしょうか?
O.N.O「はい。札幌のゲットーというクラブに遊びに行ったのが大きかったですね。タウン情報誌みたいなやつで調べて。後にそこでDJすることになるんですけどね」

——初めて行くときは一人でしたか? それとも友達と?
O.N.O「一人だったね。結構街の外れにあって怖かったんで最初は下見に行って、階段を途中まで降りて「これはヤバイ」と思って帰った(笑)当時はレコ屋とかも怖かったしな〜」

——ヒップホップからテクノに行くのにはどういうキッカケがあったのでしょうか?
O.N.O「地元のプレシャスホールというクラブの存在もあったし、周りに色んな音楽を聴く人が多かったからその影響かも。ヒップホップの作り方も自由だけど、電子音楽もまた違う自由さがあるからね。曲というより音響体験として踊らせる感じ、例えば原始時代に火を囲んで踊っていたようなプリミティブな感じに惹かれたからかもしれない」

——ここ10年くらいのクラブシーンでフェイバリットなジャンルはありますか?
O.N.O「それはやっぱりミニマルテクノかな。DJがまるで音の部品を使って曲を演奏しているかのようだし。だから今回選んだリッチー・ホウティンのこのミックスCDもすごく好きだな。今回のセレクトしたCDの中ではこれが一番オススメ」

——ご自身がiPodで聴かれるものもやはりミックスCDが多いのでしょうか?
O.N.O「うん。身内のDJにミックスを作ってもらって、それを聴いていることが多いですね」

——音楽を知って行くには好きなDJを見つけるのが一番手っ取り早いということでしょうか?
O.N.O「そうだね。好きなDJを見つけてクラブに行くのが一番良いんじゃないかな。好きなDJを追いかけているうちに
自然と顔見知りの音楽好きも増えていくしさ。あとは俺のライブを観てほしいな。毎回80%の観客は俺のことを知らないと思いながら、クラブミュージックをそんなに聴かないコにも刺さるように狙ってやっているし。自分としては決してコアな音楽を突き詰めているつもりはなくて、難しいことは考えず、とにかく踊ってほしいな」

 
LIVE ALBUM
『Machine Livelog at Module,Tokyo 30/Jan/2009』
OUT NOW!!
THA BLUE HERB RECORDINGS 
TBHR-CD-017

(Photo, Text: Kenta Terunuma)  

14:30

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