パンクの祭典 PUNKSPRING 09・ライブレポート (3/3)
9mm Parabellum Bullet

ライブのスタートを切ったのは「We are Innocent」「Sector」という、
明らかにPUNKSPRINGというイベントの特殊性を意識した高速ナンバー2連続!
2年前のPUNKSPRINGにも急遽出演した彼らだが、
当時とは知名度が段違いな今でも音楽性的にはアウェイな状況と言ってもおかしくない。
そんな9mmの挨拶はパンクマナーな楽曲を演奏することでの「ウェルカム」、
そしてそれと同時の攻めだった。
終盤、Vo菅原の声が苦しくなる瞬間はあったが、
どこか祝祭的な雰囲気のあった代々木フリーライブとは間逆の、
緊張と攻撃性に満ちた演奏は「こっちが9mm」と勝手に言いたくなる迫力を持っていた。
Vo.細美武士/Gt.masasucks/Ba.ウエノコウジ/Dr.柏倉隆史/Key.堀江博久
エルレガーデン活動休止の後遺症と細美武士への高い期待を体現するかのように、
場内のオーディエンスがどっとステージ前に大移動。
ステージに現われた4人はほぼ無言で演奏を始め、
それまで細美の名を叫んでいたキッズたちはその音楽に耳をすます。
次々と披露されていく楽曲はエルレガーデンよりもパンク度薄めで、
オーセンティックなパワーポップやロックミュージック色が強く、尺は長め。
特にキーボードの存在が大きいのか、スローで浮遊感溢れる曲展開も目立っていた。
最後の曲の演奏前に細美はマイク越しにオーディエンスに向かい合い
「今日ほどもっとやりたいと思ったことはねえです」とMC。
そしてマイクから離れ、ステージ上にてオフマイクで叫び声をあげた。
これには興奮と戸惑いに揺れていたオーディエンスも大歓声。まさしく感動の一瞬だ。
そしてPUNKSPRING 09 終演後 プロジェクト名が正式にWEBサイト上で発表。
バンド名は「the HIATUS (ザハイエイタス)」。
The Damned

ご存知セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュと並び
ロンドンパンク3大パンクのひとつザ・ダムド。
もちろん前者2バンドとはネームバリューには差はあるものの、
それこそがダムドというバンドの立ち位置を良い意味で象徴しているようだ。
「Love Song」「Machine Gun Etiquette」といった、
パンクよりもロックンロール~ハードロックの流れを汲むセカンドアルバム収録曲で演奏開始。
Voデイブの来日キャンセルは痛いが、
キャプテン・センシブルのボーカルで全曲が聴けるのは逆にレアだったかもしれない。
「1977年に連れて行ってやる」とMCしての『Neat Neat Neat』演奏や、
「エビス美味しい! じゃがびー美味しい!」といった日本びいきな発言など、
燃えたり萌えたりする瞬間も多数。
60年代サイケバンドLoveの「Alone Again Or」カバー、
キャプテンが「サイケデリックジーニアス」と紹介した
キーボーディストのクレイジーなステージアクションなどもそのひとつ。
次はフルメンバーで観たい!
The Hives

スーツに身を包んだ5人がステージに立ち並べば、
まるで高級ブティックのショーウインドウのようなフェティシズムが漂う。
決して色男ばかりのバンドではないにも関わらず、
5人が揃えば見事な絵を作り出す様は長年のキャリアを経ての貫禄か。
彼らハイヴスはいわゆるロックンロールリバイバル勢の雄ということもあり、
どこかPUNKSPRINGのメンツからは浮いている印象もあるが、
実はもともとスウェーデンのメロコアレーベル所属バンド。
パンクの匂いがあった初期の曲を披露することは無く
あくまでロックンロールスタイルの楽曲で攻めたセットリストではあったが、
ショーマンシップを地で行く熱烈なコール&レスポンスやキメキメのパフォーマンスで、
パンクキッズのパーティー心に火をつけていた。
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